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2024/08/04ビットコインETF、過去90日間で最大の資金流出
米国の現物ビットコインETFは、5月1日以来となる最大の日次純流出額2億3700万ドルを記録しました。これは、1月のETF開始以来4番目に高い流出額です [caption id="attachment_118851" align="aligncenter" width="1439"] BTCスポットETF|SoSoValue[/caption] グレイスケールの最近発売されたビットコインミニトラストは、純流入を記録した2つのETFのうちの1つで、988万ドルの追加資金を獲得しました。もう1つのETFであるBlackRockのIBITは、4300万ドル近くの流入がありました。 しかしながら、これらの流入は、FidelityのFBTCからの1億ドル以上の流出、Ark Invest and 21SharesのARKBからの約8700万ドルの流出、そしてGrayscaleのGBTC、BitwiseのBITB、VanEckのHODLからの5,000万ドル以下の流出によって相殺されました。残りの5つのファンドは変化がありませんでした。 米国経済の景気後退の予測もあり、米国株式市場は大きな下落を見せています。仮想通貨市場も例外ではなく、今回のビットコインの大きな価格下落及びETFからの資金流出は、そうした市況を反映したものと言えるでしょう。 情報ソース:SoSoValue
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2024/08/04米経済悪化ならビットコイン5万ドル割れの可能性
仮想通貨調査会社10x Researchは、米経済が予想以上に弱まっている兆候がある中、ビットコインは今後さらなる大幅な下落に直面し、5万ドルを下回る可能性を予測しています。 10x ResearchのMarkus Thielen氏は、スポットビットコインETFへの機関投資家の関心や、Mt. Goxによる大量のビットコイン返還にもかかわらずビットコイン価格が耐えたことなどポジティブな兆候を指摘しながらも、ISM指数の弱さに注目します。 歴史的に、ISM指数がピークに達するとビットコインは急落しており、今回の状況はCOVID刺激策や積極的な政府支援の人為的な影響が、株式市場を過度に押し上げた可能性があるため、特に危険だと警告しています。 FRBは秋に利下げの可能性を示唆するなどハト派的な姿勢を示しているものの、手遅れという指摘もあり、注視が必要な市況と言えます。 情報ソース:Markus Thielen (10x Research)
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2024/08/04ソラナ、DEX取引高でイーサリアムを初逆転|ミームコイン人気が牽引
7月、ソラナが、DEX取引高で長年トップを独占してきたイーサリアムを初めて上回ったことが分かりました。 [caption id="attachment_118840" align="aligncenter" width="1439"] Dexs volume by chain|DefiLlama[/caption] 7月の取引高は、イーサリアムが538億ドルだった一方、ソラナでは568億ドルを記録しています。 ミームコインによる躍進 この快挙の背景には、Solanaにおけるミームコインの爆発的な人気があります。 ソラナは低い手数料を強みとし、ミームコイン発行の主要プラットフォームとしての地位を確立しました。一方で、イーサリアム高額な手数料やスケーラビリティ問題といった課題に直面しています。 ソラナの躍進は、これらの問題がイーサリアムからユーザーを奪っている現状を浮き彫りにしたものと言えるでしょう。 Solanaは2021年に人気と価格が急騰しましたが、2022年末にFTXの崩壊の中、大きな打撃を受けました。しかし、そこから復活を遂げており、現在ではあらゆる種類のトークン発行プラットフォームとして注目を集めています。 今後もイーサリアムがDeFiの王者として君臨し続けるのか、それともソラナが新たなリーダーとなるのか、今後の動向に注目が集まります。 情報ソース:Decrypto
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2024/08/04米大統領選の影響でPolymarketのトラフィックがDeFi大手を上回る
予測市場プラットフォームPolymarketのトラフィックが急増し、Uniswap、dYdX、Compound、GMXなどの著名なDeFiプラットフォームを上回っています。 この急増の主な要因は、特にトランプ前大統領とカマラ・ハリス副大統領の対決の可能性に対する関心の高まりによって引き起こされました。 米大統領選をきっかけとした急速なPolymarketの成長[no_toc] 直近のデータによると、Polymarketの1日の平均訪問者数は29.6万人に達しています。 比較として、最も近い競合であるUniswapの1日の平均訪問者数は13.4万人となっており、その他の大手DeFiプラットフォームでは、10,000人を超える訪問者数を記録したのはGMXだけとなっています。 また、Polymarketの累積賭け金は7月に10億3,000万ドルに達し、6月の6億7,294万ドルから大幅に増加しました。2023年7月の累積賭け金が2億8,316万ドルであったのと比較しても、顕著な増加を示しています。 この賭けの増加は、ハリス氏の民主党候補への期待や、トランプ氏に対する暗殺未遂事件などの注目のニュースイベントが要因となっています。 Kamala Harris is now tied with Joe Biden's peak election odds at 45%. pic.twitter.com/lwXJegyF4J — Polymarket (@Polymarket) August 1, 2024 例えば、バイデン氏の選挙撤退により、ハリスの民主党指名獲得オッズは18%から45%へと2倍以上に上昇するなど、大きな変化が見られています。 Polymarketのインタラクティブマップとトレンド市場分析は、選挙シーズンの激しさを示していると言えるでしょう。 情報ソース:Cryptoslate
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2024/08/01ビットコインマイニング企業Riot、8400万ドルの純損失をQ2で計上
ビットコインマイニング企業Riot Platformsは、最新の四半期財務報告で8,440万ドルの純損失を報告しました。 Riot Platforms Reports Second Quarter 2024 Financial Results, Current Operational and Financial Highlights. Riot Reports $70.0 million in Total Revenue and Deployed Hash Rate of 22.0 EH/s. “I am extremely pleased to present results for Riot’s second quarter 2024, during which we… pic.twitter.com/ZhTOwzLVZA — Riot Platforms, Inc. (@RiotPlatforms) July 31, 2024 Riotが発表したレポートによると、今回の損失は主に4月1日から6月31日の間にマイニングされたビットコインの数量が前年同期比で52%減少したことによるものとのことです。 半減期後、初めての四半期報告 今回の純損失が発表された第2四半期は、今年4月に実施された最新のビットコイン半減期の後の最初の四半期となります。 半減期によりマイニング報酬は1ブロックあたり6.25ビットコインから3.125ビットコインに削減されました。これにより、ビットコインのマイニングコストは実質的に倍増しました。 Riotは「この四半期のビットコインマイニングの平均直接コストは25327ドルであり、2023年の同じ三ヶ月間の5734ドルと比べて大幅に増加した」と述べています。 半減期はマイニング企業に経営コストの面で大きな影響を与えますが、Riotは積極的な事業拡大でマイニング能力を成長させ、これを乗り越えようとしています。 [caption id="attachment_118533" align="aligncenter" width="1439"] Hash Rate Growth|Riot[/caption] Hash Rate Growth|Riot Riotは、4月18日にはコルシカナ変電所の通電を発表しました。これにより、フル稼働時の総容量は1GWとなり、開発容量で最大の施設となる見込みとされています。また、コルシカナの拠点には、年末までに毎秒16EH/s(エクサハッシュ/秒)を追加する予定としています。 この他にも、7月には、ケンタッキー州に拠点を置く競合他社Block Miningを買収し、さらに1 EH/sを追加しています。 Riotは、2024年末までにハッシュレート能力を36 EH/sに達する見込みとしています。 情報ソース:Riot Report [no_toc]
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2024/08/01仮想通貨市場、大幅なビットコイン価格下落後も「中立」のセンチメント
ビットコイン価格は7月29日に一時70,000ドルに達したものの、その後価格は下落し、記事執筆時64,000ドルを下回っています。しかし、Crypto Fear and Greed Index (CFGI)は、「中立(ニュートラル)」を示しています。 [caption id="attachment_118564" align="aligncenter" width="1439"] Fear & Greed Index[/caption] CFGIは、他の類似指標と同様にボラティリティ、ドミナンス、ソーシャルメディア活動、出来高、市場モーメンタムなどの要因を評価するものです。ここ数日間はビットコイン価格の下落や取引量の減少もあり、売り圧力が優勢となっています。 CFGIによると、7月13日の仮想通貨市場のセンチメントは「極度の恐怖」(指数25)を示していました。しかしながら、現在のセンチメントは改善しており、昨日と一昨日には一時「強欲」(Greed)を示していました。 ビットコイン価格は指数よりもはるかに速く動く傾向があるため「中立」センチメントは実際の市場のセンチメントと齟齬がある可能性がある点には注意が必要です。 9月には政策金利の利下げが行われるとの予測もあり、仮想通貨市場だけでなく金融市場全体が、米連邦準備制度理事会(FRB)の動向を注視している状態といえます。 関連:米国利下げの期待高まる|ビットコイン価格は一時小幅上昇 デューデリジェンスを終えた機関投資家が今後米ビットコインETFへ参入してくるとの見方も一部で示されており、引き続き市場の様々な指標に注目が集まります。 情報ソース:Fear & Greed Index
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2024/08/01国際決済銀行とイングランド銀行、ステーブルコイン監視プロジェクトを公開
国際決済銀行(BIS)とイングランド銀行は共同でステーブルコインの負債と裏付け資産に関してリアルタイムでデータを提供する取り組みを進めています。 [caption id="attachment_118560" align="aligncenter" width="644"] Project Pyxtrial|BIS[/caption] 「Pyxtrial」と名付けられたこの取り組みは、金融監視機関にとって大きな課題として挙げられる「実世界の資産に裏付けられた他のトークン化された製品の監視」にも拡張できる可能性があります。 Pyxtrialには、当局が発行者のシステムから直接データを引き出し、オンチェーンの負債を検証できる機能が含まれています。 これは、ステーブルコイン発行者がトークンを裏付けるために保有していると主張する準備金の有効性に対する疑義を払拭することにつながります。 FTX破綻以降、準備金の透明性が強く求められるように 2022年のFTX破綻後、多くの取引所や発行者は「プルーフ・オブ・リザーブ」を公開することで、ユーザーからの準備金に対する懸念を和らげようとしてきました。 プルーフ・オブ・リザーブとは、取引プラットフォームや仮想通貨企業が、顧客に代わって保管しているデジタル資産全体で1対1の裏付けを実際に持っていることを検証する方法です。 例えば、世界最大のステーブルコイン発行会社であるTether Ltd.は、トークンを裏付けると主張する準備金の証明書を定期的に公開しています。しかしながら「情報が確認された時点で流通しているテザー・トークンを反映していない可能性がある」という懸念も指摘されています。 概念実証段階なものの期待集まる「Pyxtrial」の技術 Pyxtrialは、概念実証として、規制当局が負債と資産をほぼリアルタイムで追跡することをサポートできることを示しました。 Pyxtrialの技術は「モジュール式」で「カスタマイズ可能な」アプローチが採用されているとのことであり、規制当局は世界中のさまざまなセットアップに技術を適応させることが可能となっています。 この柔軟性は、Pyxtrialが他のデジタル資産にも適用できる可能性があることを意味しています。 Pyxtrialは今後もさらなるテストと改良が進められているとのこと。最終的なプロダクトの完成時期は明らかにされていないものの、引き続き動向に注目です。 情報ソース:Decrypto、BIS(Pyxtrial) [no_toc]
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2024/08/01新作PvPアクションゲーム「Cosmic Bomber」、Moca IDホルダー限定で公開
Animoca Brandsの子会社であるゲーム開発スタジオnWayは、新作PvPアクションゲーム「Cosmic Bomber」のベータ版をリリースしました。 関連:アニモカ傘下のMocaverse、TON財団と提携|16億人のエコシステム構築目指す Our subsidiary @nWayGames has announced the beta launch of @Cosmic_Bomber, its latest casual multiplayer action game and the newest addition to @Moca_Network’s social gamification hub Cosmic Club. https://t.co/UclGUblSe7 pic.twitter.com/5ZL0CxAfeF — Animoca Brands (@animocabrands) August 1, 2024 このベータ版は、Moca IDを保有するユーザーのみがアクセス可能です。 Cosmic Bomber:風船を戦略的に配置するアクションゲーム 「Cosmic Bomber」は、魔法の風船を戦略的に配置して相手チームと戦うリアルタイム対戦型のアクションゲームです。マルチプレイにも対応しており、ベータ版では2対2のチーム戦と個人戦の2つのゲームモードが楽しめます。 今回のベータ版はMoca IDホルダー限定ですが、正式リリース後は、特定のNFTを所有していなくても、すべてのプレイヤーが無料でゲームをプレイできるようになる予定です。 「Cosmic Bomber」は、Mocaverseとanimoca BRANDSをパートナーに迎え、Web3ゲームの新たな可能性を切り開く作品として注目を集めています。 情報ソース:Animoca Brands、Medium、Cosmic Bomber、X [no_toc]
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2024/08/01ノーベル経済学賞受賞者「ビットコインは役に立たない」
ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は、ビットコインは「経済的に役に立たない」ままだと主張し、ビットコインとクリプト業界がドナルド・トランプ前米大統領と共和党から支持されていることを批判しました。 We aren’t in a recession, but the labor market is looking pre-recessionary https://t.co/DccYW5JUSi — Paul Krugman (@paulkrugman) July 30, 2024 ビットコインの経済的無益性と政治的支持を批判 クルーグマン氏は、15年前に誕生したビットコインは経済的には役立たずのままであると主張しています。 また、ビットコインはクリプトエコシステム外での支払いにはほとんど使用されていないことに言及しながら、主な使用用途として、マネーロンダリングと恐喝に活用されていると述べました。 この他にも同氏は、共和党内で仮想通貨が大きな政治的支持を受けていることも批判しています。 クリプト業界に有利な法案を提出したバンス氏が、ピーター・ティールなどのテック界の大物から支持を受けていることを指摘しながら、テック分野の行動は結局は、一見ポピュリストのように見えるものの、一部の富裕層の利益のためであると同氏は述べています。 情報ソース:The New York Times [no_toc]
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2024/08/01現物型イーサリアムETF、約7700万ドルの資金流出|ビットコインETFはわずかな流入
現地時間7月31日(水)の米現物型イーサリアムETFは、7721万ドルの資金流出を記録しました。 [caption id="attachment_118575" align="aligncenter" width="956"] 現物イーサリアムETF|Sosovalue[/caption] SosoValueのデータによると、Grayscale Ethereum Trust (ETHE)は、7月23日以来、毎日流出が続いており、水曜日には1億3333万ドルの純流出となりました。現物イーサリアムETFの中で、唯一資金が流出したファンドとなっています。 一方、Grayscale Ethereum Mini Trustは、1954万ドルの純流入となっており、同一の企業が手がけるETFであっても手数料を理由に資金フローは異なっています。 ビットコインETFはわずかな流入 [caption id="attachment_118578" align="aligncenter" width="1015"] 現物ビットコインETF|Sosovalue[/caption] イーサリアムETFが多額の流出をした一方で、ビットコインETFはわずかであるものの29.9万ドルの流入を記録しました。 BlackRockの$IBITの2,099万ドルとGrayscale Bitcoin Mini Trustの$BTCの1,800万ドルのみが、純流入を記録したETF商品となっています。Grayscale Bitcoin Mini Trustは水曜日に取引を開始したばかりの新興ETF商品です。 関連:SEC、Grayscale Bitcoin Mini Trustの上場を承認 FidelityのFBTCからは3157万ドルが、Arkと21SharesのARKBからは461万ドルが、BitwiseのBITBからは251万ドルの純流出が記録されました。残りのビットコインETFには動きはありませんでした。 これまでの動きからETF商品への資金フローは市況によって変化するため、引き続き同市場の動向に注目が集まります。