ベネズエラ、ペトロの価格を法定通貨比で2.5倍に引き上げ
2018/12/12・
Yuya
ニュース
石油ペグ型の暗号通貨・ペトロを発行するベネズエラが、今月1日から同通貨の価格を法定通貨・ソベリンボリバル比で2.5倍に引き上げたことがわかりました。
同国のニコラス・マデュロ大統領は先月30日に、国内の最低賃金を1800ボリバルから4500ボリバルにまで引き上げ、これに連動させるためにペトロの価格も人工的に再設定したもようです。
最低賃金の引き上げは、ハイパーインフレーションの影響を受けたソベリンボリバルを再調整するためのものとみられています。
新たな最低賃金である4500ボリバルは、闇市場で約9.5米ドルに値するといいます。
マデュロ大統領はペトロの普及に力を入れており、パスポートの発行料金や一部給与の支払いをペトロで行うことを取り決めています。
ベネズエラ、パスポート発行・更新の支払いにペトロの使用を義務付ける
一方ベネズエラ市民は資産の逃げ道としてビットコインを利用しており、P2P取引プラットフォームのLocalBitcoinsでは11月24日~12月3日の1週間だけで1284BTC(約56億円)が取引されています。
記事ソース: Venezuela Raises Monthly Minimum Wage for Sixth Time in 2018 | Bloomberg