仮想通貨VeChainThor/VETの特徴・将来性解説!取引所/最新情報まとめ
さっちゃん
商品追跡や真贋鑑定ができるIoT関連のプラットフォームとして知られているVeChainThor(VET)。
中国政府との提携もあり、注目度は非常に高いです。
こちらのページでは、そんなVeChainThorの特徴や将来性、取り扱い取引所などについてまとめています。
これを読めばVeChainThorがどんなプロジェクトなのか、どのように世の中の役に立っていくのかがわかります。
目次
仮想通貨VeChainThor(VET)の概要を簡単に把握しよう
VeChainThorの概要
通貨名/ティッカー | VeChainThor/VET |
---|---|
総発行枚数 | 8億6700万 VET |
創業者(CEO) | Sunny Lu |
主な提携先 | Gui’an(中国の経済特区)PwC、DNV GL、BitOceanなど |
特徴 | IoT×ブロックチェーンプラットフォーム |
公式リンク | Webサイト |
Telegram | |
Medium | |
Fcebook | |
Youtube |
VeChainThor(VET)の特徴を詳細解説
VeChainはブロックチェーンのIoTソリューションです。
また、プラットフォームの役割もあり、VET上にdAppsを作ったりICOを実施したりすることができます。
このプラットフォームを通じた「信頼性の高いIoTのエコシステム(経済圏)の実現」がVETの目指しているところです。
- IoTソリューションとは
- IoT(モノのインターネット)を普及・実現させるための技術と考えるとわかりやすいです。
少し難しいと感じる人は「VETの将来性・可能性と使われ方」まで読み飛ばしても、VETが何をしようとしているのかがよくわかるはずです。
IoTで商品追跡や端末情報の取得ができる企業向けdApps/ICOプラットフォーム
VETではQRコード、NFC(ICチップのようなもの)、RFID(無線機による通信)によってモノと通信を行います。
このIoTデバイスが埋め込まれている「モノ」の情報を追跡したり管理したりできるdAppsをVET上で作ることができます。
VETでよく知られているブランド品の真贋鑑定や商品追跡、在庫管理などもVET上のdAppsで管理できるようになる予定です。
- VETでIoTが進む予定の分野
- 自動車・医療&ヘルスケア・コールドチェーンロジスティクス・酒類・農業など
ネットワーク内でGASの役割をするVeThorがある
VeChainThorには2種類のトークン(VET・VeThor)があります。
このうちVeThorは、VeChainThorのネットワーク内で使われる通貨のような役割を持っていて、VETのやりとり、スマートコントラクトの実相などに必須です。
NEOでいうところのGASの役割と同じと考えて問題ありません。
- Point
- VETを多く保有していると、自動的にVeThorが付与されます。多く保有しているほうがたくさん付与される、レートは固定されていないという点でもNEO・GASと同様です。
1,000,000VET以上保有しているとノードが立てられる
VETはマスターノードが立てられる「マスターノード銘柄」であるのも特徴の一つです。
大きく分けて3種類のマスターノードがあります。
VETのマスターノードの種類
種類 | 条件 |
---|---|
オーソリティマスターノード | VeChain財団による推薦&投票 |
エコノミックマスターノード | 1,000,000VET以上保有 |
Xノード | 早期参加者特典(2018/03/20締切) |
このうち、誰でも参加できるのがエコノミックマスターノードです。
そしてさらに、エコノミックマスターノードの中でも保有数に応じて階級がわかれます。
エコノミックノードとトークン保有数
種類 | VET保有数 |
---|---|
ストレングスノード | 1,000,000~4,999,999 |
サンダーノード | 5,000,000~14,999,999 |
ムジョルニアノード | 15,000,000~ |
上位の階級ほど大きな恩恵が受けられるようになっています。
中国政府とパートナーシップを締結している
VeChainの注目度が高いのは中国のGui’an(中国政府直轄の経済特区)とのパートナーシップがあることも大きいです。
Gui’anでは、すでにVeChainが提供するシステムで電子政府システムやビジネスにおける登録や証明書、銀行などの関連文書などを管理するためのテストが行われたりしています。
すでに有名どころとのパートナー・提携が多い
VeChainは世界有数の企業との提携があるのも期待が高い理由の一つです。
DNV GL(世界最大の認証サービス会社)、PwC(世界的コンサルティング会社)、NRCC(中国最大のコンサルティング会社)、BitOcean(日本のスタートアップ)などが戦略的なパートナーとしてリストされています。
VeChainの技術を世界に広げるために、技術開発はもちろんですが、基本的な戦略やライセンスについてもベースから取り組んでいることがわかります。
【VeChainThor(VET)の将来性・可能性】使われ方・ユースケースを解説
VeChainThorがどのように世界に影響を与えていくかを、事例を参考にしながら解説していきます。
ここでは技術的なことよりも、VeChainThorがどのような問題点を解決していくのかに焦点を当えて紹介していきます。
IoTでブランド品の真贋鑑定や商品追跡ができる
VETのIoT×ブロックチェーンの技術で、ブランド品の真贋鑑定や商品追跡ができるようになります。
モノに情報を埋め込んで、それをdAppsで管理します。
これができればいろいろなことが可能になります。
- ブランド品が偽物か本物かわかる。ブロックチェーン管理なので信頼性も高い
- 組み込んだデバイスのリスクを数値で表せる(保険のリスク推算などに利用)
- 食品の生産〜発送〜販売のプロセスがすべてわかる
dAppsの機能次第でモノに関する様々なデータを見ることができます。
VeChainThorでKYCを一元管理できる(VeVid)
VeVidというシステムで一度KYCを済ませてしまえば、VET上では再度KYCをする必要がなくなります。
VET上では様々なデータを管理するので、その信頼性を保つことは不可欠です。
これによって企業側は大量データでも管理が楽になります。
VeChainThor上で投票ができる(VeVOT)
VeVOTというシステムを使えば、投票を簡単に行うことができます。
もともと、オーソリティノードのセレクションのために作られたシステムですが、dAppsの中の機能としても実装予定です。
政府・行政以外にも、理事会などの様々な組織での投票が想定できます。
VeChainThor(VET)のロードマップを確認しよう
VeChainThorのロードマップは短いスパンで小出しになっています。
更新があればこちらでも対応させていきますので、定期的にチェックしてみてください。
Twitterで公開された短期ロードマップ(2018年Q2)
The VeChainThor Blockchain is days away from being unleashed. Please review the following timeline and be prepared to witness Blockchain X! pic.twitter.com/kxlQkcc6PI
— VeChain Foundation (@vechainofficial) 2018年6月21日
Twitterで公表された短期のVeChainThorのロードマップです。
予定時期 | 内容 |
---|---|
6月30日 | オーソリティマスターノード稼働開始 VETの始めのブロックが生成 ETH上でSnap&Xノードが一時停止 |
7月9日 | 専用モバイルウィレットリリース Xノード構築開始 |
7月中旬 | 取引所のトークンスワップ |
7月下旬 | 一般のトークンスワップ |
8月1日 | Xノード稼働再開 |
8月 | VEN-VETの台帳統合 |
2018年6月末から8月にかけて、メインネットへの移行(VeChain on ETH→VeChainThor)の動きが活発になります。
Xノードの申請は締め切られていますが、エコノミックノードはいつでも立てることができるので、集めたい人はこのあたりも注目しておきましょう。
ホワイトペーパーの中期ロードマップ(2018年Q4まで)
こちらはTwitterで公表されたものよりも長期的なロードマップです。
予定時期 | 内容 |
---|---|
2018年Q2 | VeChainThorブロックチェーン(メインネット)ローンチ |
2018年Q4 | VET上での経済圏の構築 |
2018年Q2のプランの詳細が先ほどのTwitterで公開されたいた短期ロードマップに対応しています。
そして、2018年Q4ではビジネスユースを拡張していく予定です。
クロスチェーン・サイドチェーンソリューションを導入して、より柔軟に顧客の要望に応えられるように開発を進めていきます。
VeChainThor(VET)の優位性は?競合・類似プロジェクトとの比較
VeChainThorについて理解できたら、競合のプロジェクト・企業についても確認しておきましょう。
IBMのIoTソリューション「Watson」と競合する
VeChainThorの最大の競合として考えられるのが世界的IT企業IBMのWatsonです。
WatsonはIBMが進める、ブロックチェーン技術×IoTのプラットフォームを作るプロジェクトです。
パートナーとユースケースについても確認しておくと、どれだけ強力な競合かが理解できると思います。
VeChainThorのメリットとして考えられるのは、プラットフォームに加えて経済圏構築ができるということ、中国政府の後押しがあることです。
中国市場に関してはVeChainThorが若干有利かもしれません。
- すこし技術的な話
- Watsonのデータが乗るブロックチェーンはIBMのパブリックチェーンです。VeChainThorは様々な機関・投資家・個人が参加するネットワークであるという点でも違いがあります。
Waltonとの違い
VET | WTC | |
---|---|---|
発行上限 | 8億6700万枚 | 1億枚 |
IoT技術 | QR、RFID、NFC | RFID |
技術力 | ||
マーケティング | ||
パートナー |
Walton(WTC)は韓国発のプロジェクトで、RFIDタグでのIoT技術に関して特許を持っているのが特徴です。
VETでは外部が製造している認証技術(RFIDタグやNFC)を利用しますが、WTCは独自のものを利用します。
これに関してWaltonのほうが技術力は少し上をいっているという評価が多くなっています。
ただし、パートナーシップ・マーケティングについてはVeChainThorのほうが高評価です。
PwC、DNV GLなどの大企業との提携、中国の経済特区Gui’anとの提携があること、時価総額もVETのほうが上位なことからも、提携・広告面ではVETのほうが高評価なのは納得ですね。
- すこし技術的な話
- VETはAPIを介して認証機器とやり取りするため単一障害点が生じます。対して、WQTCでは独自のRFIDタグを採用しているためにAPIが不要です。この点でWTCのほうが信頼性が高いと評価する人もいます。
VeChainThor(VET)への意見・ツイートまとめ
DB Schenkerは、中国とヨーロッパの新シルクロードの物流に関わってる会社だから、そこがvechainのシステム使うのはすごい。
今後中国の一帯一路構想とともに、Vechainもどんどん成長していくんだろうなぁ…。
DB Schenkerの参考ニュース:https://t.co/oSyl2T29az
— みわっち (@jumpingmiwi) 2018年6月12日
最近Vechainの勢いが凄いような気がする。。
時価総額トップ10入りも近いうちに入るかもねー
— x仮想大臣idsr (@NrSruwwgcHANHLN) 2018年6月20日
VechainはOracleやAlibabaなどと戦わなければいけないけど生き残れるのかな?
— 🍩しのぶ@BitcoinCash&Digibyte (@sinobu_curecoin) 2018年6月26日
#VeChain $VEN は最新先端の RFID タグを使って商品のトレース情報を blockchain に記録、偽造防止、製品安全管理、消費者志向などの分析をする。ヒートマッピングや AI を駆使し、中国最先端のスーパーマーケットで採用される可能性がある。頑張ってほしいね。日本とはレベルが違う。 https://t.co/6MdhqMR1DT
— Toru Kazama🎾 (@leonhard_jp) 2018年6月7日
SAFE Haven @SafeHavenio もVeChainThor BlockchainにてICOを実施する模様。資産管理系
VeChainThor上でのICO実施は既に4プロジェクト決まっているのかな?Plair @plair_life
ゲーミングプラットフォームMustangChain @MustangChain
馬産業OceanEx @OceanexOfficial
取引所— アラタ/仮想通貨な渋谷系ITリーマン (@cry_curr_ar) 2018年6月24日
VeChainThor(VEN)が購入できる取引所一覧!おすすめはLbank!
VETの取引所一覧
国内取引所 | 海外取引所 | DEX |
---|---|---|
なし | LBank Binance Huobi Gate.ioなど | IDEX EtherDelta COSSなど |
VETを取り扱っている取引所一覧です。
Coinmarketcapのデータによると、VETの取引のほとんどは対BTCで取引されています。
2018年6月時点で取引高が一番多いのはLBankでのVET/BTCです。
取引高が多いところで取引したほうが取引が成立しやすいので、できるだけ取引高上位の取引所を使うようにしましょう。
LBank、Binance、Huobiあたりなら問題なく取引ができますよ。
VeChainThor(VET)プロジェクトまとめ
VeChainThor(VET)についてまとめました。
VeChainThorがやろうとしていることは確実に実需はあるので、プロジェクトが順調に進めば……期待度は高いです。
また、中国政府とのパートナーシップやPwCなどの戦略的パートナなど、強力なバックグラウンドにも注目です。
VeChainThorについてもっと知りたいと思った人は、公式サイトやホワイトペーパー、公式Telegramにも参加してみてください。
CRYPTO TIMESではVeChainThorのミートアップの協賛もしているので、もし興味があればぜひこちらも参加してみてください。