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2026/03/25【今日のマクロ経済まとめ】米イラン外交進展期待で原油続落・アジア株全面高、ホルムズ海峡再開の行方に注目
3月25日、トランプ米大統領がイランの発電所・エネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明したことを受け、中東紛争の外交的解決への期待が急速に広がりました。原油先物は発言を受けて急落した後、やや値を戻す展開となっています。米国株は前日小幅安で引けたものの、サンデーダウCFDは反発。アジア市場では日経平均が大幅反発しています。 一方、イラン外務省は米国との交渉自体を否定しており、ホルムズ海峡は依然として実質的に閉鎖状態にあります。エジプトを仲介とした停戦枠組みの模索が報じられていますが、紛争の根本的解決には至っておらず、原油のボラティリティは極めて高い状況が続いています。 主要指標パフォーマンス(3月25日時点) 銘柄 現在価格 前日比・変動率 S&P 500 6,556.37 -24.63(-0.37%)/サンデーダウCFD 46,449(+325 / +0.70%) 日経平均株価 ¥53,664.71 +1,412.43(+2.70%) ナスダック 21,761.89 -184.87(-0.84%) ダウ平均 46,124.06 -84.41(-0.18%) 恐怖指数(VIX) 26.94 +0.79(+3.02%) 金(Gold)サンデー先物 $4,568.43 +4.97% 原油(WTI)サンデー先物 $89.04 -2.95%( ドル円(USD/JPY) ¥158.800 +0.05% ビットコイン(BTC) $70,696.58 +148.09(+0.21%) イーサリアム(ETH) $2,157.25 +15.44(+0.72%) ソラナ(SOL) $91.70 +1.37(+1.52%) リップル(XRP) $1.41 -0.00(-0.08%) ハイパーリキッド(HYPE) $40.29 +2.42(+6.39%) マクロ経済:注目トピックス ① トランプ大統領の攻撃5日延期表明と米イラン交渉の実態 トランプ米大統領は3月23日(日本時間24日)、SNSで「イランと非常に良好で生産的な対話をした」「イランの発電所・エネルギーインフラへの攻撃を5日間延期する」と発信しました。これは直前に出したホルムズ海峡再開に関する最後通牒を事実上撤回する形であり、市場は短期的な緊張緩和として好感しました。 報道によると、米国はパキスタンなどを仲介として和平計画をイランに提示しているとされています。一方、イラン外務省は交渉自体を否定しており、双方の主張には大きな乖離があります。エジプトが停戦枠組みの仲介に動いているとの情報もあり、今後数日間の外交動向が市場の方向性を大きく左右する見通しです。 ② 原油市場の歴史的ボラティリティとホルムズ海峡封鎖の影響 3月の原油市場はホルムズ海峡封鎖の影響で極めて大きな変動幅を記録しています。トランプ発言後に急落する場面もありましたが、イラン側の否定報道で値を戻す展開が続いており、ボラティリティは非常に高い状態です。 ホルムズ海峡の実質閉鎖により、湾岸諸国からの原油供給が大幅に減少しています。ダラス連銀やIEAもこの供給途絶の深刻さを指摘しています 外交交渉が進展し海峡が早期再開されれば原油価格の一段の下落が見込まれますが、交渉決裂の場合は再び急騰するシナリオも排除できません。エネルギー輸入国である日本への影響も大きく、ガソリン・電気料金のさらなる上昇が懸念されています。 ③ FRBの政策ジレンマ:利下げ消滅から利上げ観測へ FRBは3月18日のFOMCで政策金利を据え置きました。パウエル議長はインフレの改善が期待ほど進んでいないとの認識を示し、特に関税によるインフレ圧力への懸念を表明しています。 市場の反応はFRBの見通しよりもはるかにタカ派に傾いています。債券トレーダーは年内の利下げ期待を後退させ、逆に利上げの可能性を織り込む動きが広がっています。原油価格の高騰が米国の消費者物価を直接押し上げていることが背景にあります。 もしトランプ大統領の外交が奏功し原油価格が安定すれば、FRBの利下げシナリオが再浮上する余地はありますが、現時点ではインフレ圧力が優勢な状況です。 ④ ECB・日銀の金融政策:世界的な引き締め圧力 ECB(欧州中央銀行)ではエネルギー価格高騰を受けた利上げ観測が急速に高まっています。市場は次回会合での利上げの可能性を織り込み始めており、ECB当局者も利上げの可能性を示唆しています。欧州はエネルギー輸入依存度が高く、家計への打撃と景気減速リスクが同時に高まるスタグフレーション的な環境が懸念されています。 日銀(日本銀行)は3月の会合で政策金利を据え置きました。一部の委員から利上げを主張する意見も出ています。原油高騰がCPIを押し上げる可能性が指摘されていますが、これは日銀が目指す賃金主導の「良いインフレ」ではなく、コストプッシュ型の「悪いインフレ」であることが政策判断を複雑にしています。 ⑤ スタグフレーション懸念とグローバルPMIの悪化 3月のPMI(購買担当者景気指数)速報値では、米国・ユーロ圏の総合指数がいずれも市場予想を下回りました。イラン戦争の波及効果が世界の成長モメンタムを蝕み始めていることを示すデータです。 一部のリサーチ機関は、紛争の長期化により米国がリセッション入りする可能性を指摘しています。また、肥料価格の上昇を通じた食料価格への二次的な波及も警戒されています。 消費者マインドに関しては、2月の米消費者信頼感指数が前月から改善した一方、Ipsosの3月グローバル消費者信頼感は低下に転じたと報じられています。次回米国のCB消費者信頼感指数は3月末に発表予定で、エネルギー価格高騰の影響がどの程度反映されるかが注目されます。 ⑥ 暗号資産市場:マクロ混乱の中での相対的安定 暗号資産市場は、株式・原油市場の激しい変動とは対照的に相対的な安定を見せています。 特にビットコインは、従来のリスクオフ局面で株式と同時に売られる傾向がありましたが、今回の中東危機では株式市場とのデカップリング(非連動性)が進んでいる点が注目されています。金(ゴールド)と同様のインフレヘッジ・有事資産としての性格が強まっているとの見方もあります。

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2026/03/24DEX大手Balancer運営母体が閉鎖へ、法的リスクと再建の道
分散型取引所(DEX)大手Balancerの共同創設者であるフェルナンド・マルティネリ氏は、プロトコルの開発・運営母体である「Balancer Labs(以下、BLabs)」を閉鎖する方針を明らかにしました。今後はDAO(自律分散型組織)、財団、およびサービスプロバイダーを中心とした運営モデルへと完全に移行する計画です。 マルティネリ氏が公開した投稿によると、BLabsの閉鎖を決定した主な要因は2025年11月に発生したプロトコル(v2)の脆弱性悪用(エクスプロイト)に起因する継続的な法的リスクです。 同氏は過去のセキュリティインシデントによる法的責任を負う企業体を維持し続けることは、プロトコルの将来にとって資産ではなく負債(リスク)になっていると指摘。現在の構造では持続可能な収益源が欠如していることも、閉鎖の理由として挙げています。 今後の体制についてはBLabsの主要メンバーを「Balancer OpCo」という新たな組織に吸収する提案がなされており、ガバナンス投票を経て決定される予定です。マルティネリ氏はプロトコルがすでに伝統的な企業を必要としない段階まで進化しているとし、DAO主導のモデルが次なるステップに相応しいと述べています。 市場環境は厳しいものの、Balancerプロトコル自体は直近3ヶ月で年換算100万ドル以上の手数料を生成しており機能的な基盤は維持されています。 マルティネリ氏は「問題はプロトコルが機能していないことではなく、トークノミクスとコスト構造にある」と強調。現在はv3への移行や「reCLAMM」の開発が進められており、スリム化された新体制によってこれらの課題を解決し再建を目指すとしています。 記事ソース:Balancer

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2026/03/24ストラテジー社、最大441億ドルの資金調達へ
ストラテジー社はクラスA普通株式および優先株式を通じた大規模な公開買付プログラム(ATM)の実施を発表しました。同社はTD SecuritiesやMorgan Stanleyなどの既存のエージェントに加え、新たにMoelis & Company、A.G.P./Alliance Global Partners、StoneX Financialの3社を販売エージェントとして指名しました 。 Strategy announces new $21 Billion $STRC ATM Program and new $21 Billion $MSTR ATM Program.https://t.co/l1kyJTFtze — Strategy (@Strategy) March 23, 2026 今回の計画では総額で最大441億ドル(約6.6兆円)にのぼる新たな発行枠が設定されています。内訳はクラスA普通株式が最大210億ドル、変動利付シリーズA永久ストレッチ優先株式(STRC)が最大210億ドル、そして8.00%シリーズA永久ストライク優先株式(STRK)が最大21億ドルとなっています。 このうちSTRKについては2026年3月22日付で旧来の販売プログラムを終了し、新たな枠組みへと移行しました。 これに合わせ同社はデラウェア州法に基づき授権株式数の変更を行いました。具体的にはSTRC優先株式の授権数を約7,043万株から約2億8,255万株へと大幅に引き上げる一方、STRK優先株式については約2億6,980万株から約4,027万株へと減少させています。 本日のマクロ経済ではトランプ米大統領の発言を受けて原油価格が乱高下するなど不安定な動きを見せていますが、ビットコインは7万ドル台で堅調に推移しています。同社の巨額な資金調達計画は、ビットコイン市場へのさらなる資金流入を予感させるものとして注目されます。

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2026/03/24クジラによるBTCとETHの買い増し続く、ステーブルコイン流入減速の裏で続く「蓄積」
オンチェーン分析プラットフォームのLookonchainは3月16日から22日までの週次レポートを公開。ステーブルコインの流入額は9億9500万ドルと前週から減速したものの、機関投資家やクジラ(大口投資家)によるビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の蓄積が継続していることが明らかになりました。 Mar 16–Mar 22, 2026 #LookonchainWeeklyReport 🟢 Overview Stablecoin inflows slowed to $995M, while DEX spot volume was flat and perp volume increased. Meanwhile, institutional demand remained positive, with companies adding 2,436 BTC ($174M) and a whale accumulating $264M in… pic.twitter.com/vIENZcgFxQ — Lookonchain (@lookonchain) March 23, 2026 レポートによると、先週1週間で9つの企業が合計2,436 BTC(約1億7413万ドル相当)を買い増し。個別ではストラテジー社が、1 BTCあたり74,326ドルの価格で1,031 BTCを追加取得しています。イーサリアム市場でも大規模な動きが観測されており、ビットマイン(Bitmine)社は新たに65,341 ETH(約1億4180万ドル相当)を購入しました。 DEX(分散型取引所)の取引動向については、現物の取引ボリュームは横ばいだったもののパーペチュアル(無期限先物)のボリュームは増加。中東情勢の緊迫化に伴うマクロ経済の不透明感から原油価格が乱高下する中、主要な暗号資産は機関投資家の需要に支えられ底堅い推移を維持しています。

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2026/03/24AIが自律して稼ぎ複利運用?2030年の主役「ZHC」とは
Galaxyは、AIエージェントが自律的に収益を上げ再投資を行う「エージェント・フライホイール」がオンチェーン市場を再構築するという調査レポートを公開しました。2030年には人間を介さず業務を完結させる「ゼロ・ヒューマン・カンパニー(ZHC)」が仮想通貨経済の主役になると予測されています。 現在、Felix Craft AIなどのZHCが既に登場しており、これらはサービス販売やマーケットプレイスの手数料などで月間12万ドル以上の収益を上げています。AIエージェントにとって銀行口座の開設や本人確認(KYC)が不要な仮想通貨ウォレットは、最も抵抗の少ない経済基盤です。 この動きを加速させるのが金融の循環を生む「エージェント・フライホイール」です。エージェントがオンチェーンで稼いだ資本は、そのまま融資プロトコルや流動性提供などの分散型金融(DeFi)に投入されます。 人間と異なりエージェントは現実世界の生活費のために資金を外部へ出す必要がなく、資本をオンチェーンに留めたまま24時間体制で複利運用し続けます。これにより市場の流動性が深まりさらなる経済活動を呼び込む好循環が生まれます。 DeFi側でもUniswapやPancakeSwapがAI専用のツールを公開するなど、エージェントが直接取引できる環境整備が急ピッチで進んでいます。規制の明確化などの課題はあるものの、AIエージェントがオンチェーン経済の主要な担い手となる未来が近づいています。 記事ソース:Galaxy

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2026/03/24ポリマーケット、2026年3月に手数料体系を刷新|政治や経済など対象拡大
分散型予測市場の最大手ポリマーケット(Polymarket)は、2026年3月30日より取引手数料体系を大幅に刷新することを発表しました。 これまで仮想通貨とスポーツ関連の市場に限定されていた手数料徴収の対象を、政治、経済、金融、テクノロジー、文化、天候などほぼ全ての主要カテゴリーに拡大します。 現在の手数料体系では仮想通貨市場で最大1.56%、スポーツ市場で最大0.44%のテイカー手数料が設定されていますが、新体系ではこれらのレートも引き上げられます。具体的には、仮想通貨市場の最大実効レートは1.80%に、スポーツ市場は0.75%へと変更されます。新設されるカテゴリーでは政治や金融、テクノロジーが1.00%、経済が1.50%、文化や天候が1.25%に設定される見通しです。 手数料は予測の的中確率が50%(価格が0.50ドル付近)の時に最大となり、0%または100%に近づくにつれて対称的に減少する仕組みを採用しています。この手数料はマーケットメイカーに対して報酬を分配する「Maker Rebates Program」の原資となり、市場の流動性向上とスプレッドの縮小を目的としています。 なお、地政学および世界情勢に関する市場は引き続き手数料無料が維持されるほか、USDCの入出金に関してもポリマーケット側での手数料は発生しません。 今回の手数料改定は2026年3月30日の発効日以降に新規作成された市場のみに適用され、それ以前から存在する既存の市場には影響しません。 米CFTCによる規制環境の変化や2026年米上院選などの重要イベントを控え、プラットフォームの持続可能性を高める狙いがあると見られます。 記事ソース:Docs

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2026/03/24イーサリアム財団、L1とL2の将来像を発表|役割分担と技術指針を明確化
イーサリアム財団(EF)は3月23日、レイヤー1(L1)とレイヤー2(L2)のエコシステムにおける将来のビジョンをまとめた最新記事を公開しました。この記事ではイーサリアムを一つのまとまりのあるシステムとして拡張し、すべてのユーザーがその恩恵を享受できる「ノーススター(北極星)」としての目標が示されています。 EFによるとL1とL2の役割はエコシステムの成長に伴い進化しています。かつてL2の主な目的はスケーリング(拡張性)の確保にありましたが、現在は「差別化された機能やカスタマイズ、独自の市場戦略の提供」へと主眼がシフトしています。一方でL1は決済、共有ステート、流動性、そしてDeFiのための最大限の回復力を備えたパーミッションレスなグローバルハブとしての役割を維持します。 技術的な指針として、EFはL2プロジェクトに対し少なくとも「ステージ1」のセキュリティ基準を達成することを推奨し、さらに「ステージ2」や同期的なコンポーザビリティ(構成可能性)、「ネイティブロールアップ」への進化を促しています。 また現在約30%の充填率に留まっている「Blob(ブロブ)」のさらなる活用やL1自体のスケーリング、マルチチェーン環境におけるクロスチェーン体験の断片化解消を優先事項として挙げています。 今回の発表は、先日ヴィタリック・ブテリン氏が発表した、財団がエコシステムの「後見人」としての役割を目指すという新指針とも整合するものです。 関連記事:ヴィタリック氏、イーサリアム財団の新指針発表|「後見人」としての役割目指す(2026-03-14) EFは今後も、L2がL1の特性をシームレスに拡張し、安全に流動性へアクセスできる技術への投資を継続する方針です。 記事ソース:Blog













