仮想通貨アイドルゲーム「コインムスメ」 AMAレポート
boarding bridge
執筆:Tsun
仮想通貨アイドルのブロックチェーンゲームである「コインムスメ」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
今回のAMAでは、Web3ゲームを手がけるに至った経緯やゲームコンセプト、CBTの詳細に焦点を当ててお話を伺いました。
以下はAMAの内容を要約したものです。
目次
- 1 AMA概要
- 2 スピーカー
- 3 AMAの内容
- 4 まとめ
- 5 関連リンク
AMA概要
日時:2023年5月31日(金)21:00 JST
場所:bb Discord AMA-Voice/Chat
Giveaway:ムスメガチャチケット × 30
参加者:54名(Link3よりリスナー数取得)
仮想通貨アイドルのBCG「コインムスメ」のAMAを開催 ✈️
⏰ 5/31(金) 21:00 bb Discord & X Space
🎁 Giveaway: ムスメガチャチケット × 30
✅ Like & RT、Follow↓@coinmusme_JP & @bb_jpdao✅ Join AMA
Link3 ➡️ https://t.co/ozOh9iSSXy
X Space ➡️ https://t.co/cFUuXbIpis— boarding bridge (@bb_jpdao) May 27, 2024
スピーカー
・Tsuji Takuya | Eureka Entertainment Ltd. CEO
・特攻の拓 | boarding bridge
・杞憂 | boarding bridge
(敬称略)
AMAの内容
自己紹介
コインムスメの開発を手がけるEureka Entertainment CEOの辻拓也と申します。東京大学法学部に在学中にテクロスというゲーム会社を立ち上げ、約15年間経営を続けています。2年前にシンガポールに移住してWeb3ゲームの開発を開始し、ようやく今年リリースまでこぎつけました。
コインムスメ開発チームは日本法人であるテクロスとは別組織で構成されています。8人のコアメンバーが在籍し、私の大学時代の友人が中心となっています。日本人6人に加え、中国人と韓国人のメンバーも加入しました。ゲーム、金融に精通したメンバーを集め、グローバルマーケティングを見据えた体制を整えました。
本日はよろしくお願いいたします。
なぜWeb3ゲームを開発に着手しようと考えたのですか?
もともと長い間、Web2のソーシャルゲームを生み出してきましたが、現在ソーシャルゲームは飽和状態で新しいゲーム体験を提供することが難しくなっています。そんな中、2021年夏のAxie Infinityの成功を目の当たりにし、Play to Earnが実際に機能していることを知りました。ゲームを通じてお金が動く体験を目にした際、これがゲームの新しい形になると確信しました。既存コンテンツとブロックチェーンを融合することで、新しいゲーム体験を提供できると考え、挑戦を決めました。
具体的には、以下の二つのゲーム体験を提供できると考えています。
①Play to Earnの面白さ
Play to Earnは最もイメージしやすいWeb3ゲームの新しい体験です。
この要素がゲーム業界でどのような形で実装されていくかはまだまだ不透明ですが、ゲームの中のアイテムや通貨が現実世界で売買できる未来が来ることは確信しています。
②コミュニティ体験の面白さ
Web3ゲームの大きな特徴は、ユーザーと運営・投資家の垣根が曖昧になる点にあります。従来のゲームではユーザーは受け手に過ぎませんでしたが、Web3ゲームではユーザーが運営サイドに近い立場で関与できるようになりました。
例えば、コインムスメでもユーザーが東京ゲームショウのボランティアとして参加するなど、運営に近い形でプロジェクトに関わっています。これは3ゲームにしか実現できない価値だと考えています。
プロジェクト内容、コンセプトについて教えてください
コインムスメは仮想通貨の騰落率に対して投票し、MSMトークンを獲得するゲームです。Play to Earnが最もわかりやすくユーザーに響くものだと考えています。なるべく長く、ユーザーにPlay to Earnを楽しんでもらえる様に意識して設計しています。
コインムスメには以下の2つのコンセプトがあります。
1.ユーザー還元の最大化
Play to Earnはユーザーのお金が間接的に還元されていく仕組みです。
コインムスメはあくまでソーシャルゲームの持つ面白さのみを抽出し、「ハマるゲーム」を実現しながらも、限界まで運営費を低く抑え、ユーザーへの還元を最大化します。
運営費用が増えることはユーザー還元の減少につながるため、コストをいかに抑えるかが持続可能なPlay to Earnの提供の肝となります。
2.運の要素
実力重視のゲームだとコアなプレイヤーしか定着しないため、ライトユーザーでも勝つことができる設計を意識して開発しています。
具体的には将棋囲碁のような完全情報ゲームではなく麻雀やポーカーのような不完全情報ゲームにしています。実力だけでも、運だけでもない要素で勝敗が決まるゲームを作ることで幅広い層にアプローチできると考えています。
実際のゲームサイクルについて教えてください
コインムスメのゲームサイクルは以下の3ステップで構成されています。
1. 「ガチャ」でキャラクターを獲得する
2. 「アリーナバトル&ハイロー」でCP(キャラクターポイント)を稼ぐ
3. 「騰落率レース」でCPを消費し、MSMトークンを手に入れる
1. ガチャシステム
プレイヤーはガチャを回してキャラクターNFTを獲得します。
キャラクターは仮想通貨を擬人化したものになっており、パラメーターやスキルなどが割り当てられています。
2. アリーナバトル&ハイロー
所有キャラクターNFT5枚を使ったシンプルなカードバトルで、CP(キャラクターポイント)を獲得できます。各キャラにパラメーターが割り当てられ、どのキャラをどの順番で出すかを選ぶだけの簡単なゲームです。ゲーム経験の浅いユーザーでも気軽に参加できます。 バトル後にはハイロー形式のボーナスゲームも用意され、さらにCPを増やすことができます。
3. 騰落率レース
CPを消費して、MSMトークンを獲得できます。
一定期間(24時間、10分間など)に、仮想通貨値上がり率を予測して、CPを投票します。
的中すればMSMの賞金を獲得できます。
その他にもプレゼントボックスがドロップしたり、キャラの合成、レベルアップなど様々なゲーミフィケーション要素が盛り込まれています。
アイドルとガチャ|Coin Musme White Paper
MSMトークンのユーティリティ、トークノミクスに関して教えてください
MSMトークンは、コインムスメエコシステムを支えるユーティリティトークンとして機能します。
ゲームの売上の90%がMSMトークンの買い支えに回される仕組みが採用されています。具体的には、売上の10%を運営費として確保した上で、残りの90%をMSMトークンの購入に充てます。購入したトークンの一部はバーンされ、残りがゲーム内の報酬などに還元されます。
コインムスメの売上が増えれば増えるほど、MSMトークンの需要が高まり、価格が上昇する構造になっています。ゲームの成長とトークン価値の上昇がリンクする、開発者とユーザーWin-Winの関係が生み出されることになります。
一方で、ユーザーはMSMトークンを所有しなくてもゲームをプレイすることが可能です。ゲームプレイの過程で、報酬としてMSMトークンを獲得できるようになっています。
このように、MSMトークンはゲームエコシステム全体の価値を高める役割を担うトークノミクスが構築されています。
また、MSMトークンはゲーム外でステーキングが可能です。ゲーム内アイテムを獲得できると同時にキャラクターの推し活に使用することができます。
キャラクターにステークされたトークン量によってキャラソンや漫画を展開するなど、トークンホルダーによるIP展開を行っていく予定です。
現在、Web3ゲームが抱える課題についてどうお考えですか?
Web3ゲームの課題は、ユーザーの少なさだと思います。Web2ゲームユーザーは面白いゲームを求めていて、満足させるクオリティのゲームを開発することは非常に難しいです。
そのため、コインムスメを成功させるには、Web2ゲームユーザーに留まらず、さらに新規ユーザー層の取り込みが不可欠となります。コインムスメでは、まずWeb3ユーザーを狙いますが、彼らは投資家でありサポーターです。Web2層にも広げる必要があります。そのため、クレジットカード課金に対応するなど、Web2ユーザーが気軽に参加できる仕組みを取り入れています。
しかし、単にWeb2のゲームユーザーを取り込むだけでは不十分です。既存のゲーム体験に満足しているユーザーは、BCGの新規顧客層とはなりません。パチンコ、競馬、ポイント活動といった、新しい層にこそアプローチする必要があると考えています。
クローズドβテスト、コミュニティカップの詳細についてお聞かせください
CBTルール
・日程
6/17(月)15:00 ~ 6/30 (日)
・参加資格者
事前ガチャで10連ガチャをしている方。又は、各コミュニティに配布されるホワイトリストに登録されている方。
・賞金
2週間で1千万円相当の賞金(MSMトークン)を分配します。
・ルール
購入したムスメダル量に応じてCBT専用ムスメダルが配布されます。配布されたムスメダルでゲームをプレイしていただきます。CBT終了後に獲得賞金以外の全てのキャラクターとアイテムはリセットされます。CBT中の追加課金はありません。
コミュニティカップ概要
CBT中に同時開催される、コミュニティ対抗の”トークンEarn”対決になります。
・大会賞金
1位30万円、特別トロフィ、コミュニティSDキャラクターグッズ化
2位15万円
3位5万円
・特別賞
投票勝率賞(CP投票に対してのMSM獲得率)5万円
幅広いユーザー層にアプローチするために大切にしていることは何ですか?
私たちは幅広いユーザーに愛されるサービスを作るためにUI/UXは極めて重要な要素と捉えており、慣れていない人でも違和感なく楽しむことができるデザイン・導線にこだわり抜いています。
複雑になりがちなウォレット関連もなるべくシンプルな設計にしています。ゲストログインという機能も採用し、煩わしい作業なしで遊ぶことができるように工夫しました。
海外進出の予定はありますか?
日本以外では中国、韓国のユーザーをターゲットにしています。実際にコミュニティカップは両国で同時開催する予定です。
また、以前行ったガチャセールの売上も半分以上が海外からのものになっています。
対応言語はなんですか?
英語と日本語対応でリリースする予定です。韓国語、中国語に関しては追って対応する可能性はあります。
アプリリリースの予定はありますか?
アプリの手数料が30%とかなり高額なため、慎重に検討する必要があります。
これまでの経験上、Webゲームをアプリにすることのメリットは薄いと感じているため、現段階では予定していません。
まとめ
今回のAMAでは、Web3ゲームを手がけた経緯や、ゲームのコンセプト、そしてクローズドベータテストの詳細について、お話を伺いました。
長年のWeb2ソーシャルゲーム運営経験を持つ開発陣ならではの、ユーザー還元重視の姿勢が伺えました。ブロックチェーンゲームが抱える課題である持続可能性とユーザー層の拡大について、深い理解が感じられる内容でした。
近年、BCGにはグラフィックスなどの高いクオリティが求められがちですが、その分野で正面から戦うのは開発コストの面でリスキーです。コインムスメでは、あえて既存の高クオリティゲームとは一線を画し、新しい面白さを提供してマーケットを開拓する方針を掲げています。
この方針は、かつてリッチなハードウェアゲームが主流だった時代に、GREEやモバゲーといったソーシャルゲームが今までにないジャンルの面白さで風穴を開けたことを連想させます。開発陣の長年の経験とソーシャルゲームへの理解、ユーザーファーストの姿勢から導かれた戦略であり、ゲームローンチに向けた今後の展開に目が離せません。
またクローズドベータテストでは、総額1000万円の賞金を掛けた大規模コミュニティカップの開催も決定しており、盛り上がりに期待が高まります。
最新情報は公式SNSでご確認ください。
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