ビットコイン取引における危険性とリスク回避のための10のポイント
Crypto Times 編集部
ビットコイン取引を始めたいと思っても、「危険性は?リスクは?」と不安になってしまう方は多いのではないでしょうか。もちろん実際に取引における危険性はあります。
しかし、リスクを回避する方法もあります。今回の記事では初心者の方に知っておいていただきたい10のリスク回避方法について解説します。
参考にしていただければ、比較的安全に取引を始める方法をご理解いただけるはずです。
目次
ビットコインとは
ビットコインとはデータ上だけで存在する、実体のない仮想的な通貨の一種です。「仮想通貨」「暗号資産」などとも呼ばれます。中央銀行のような発行主体がなく、ブロックチェーンと呼ばれるシステムにて管理される通貨です。2009年にシステムが開始された後、2024年2月の現在まで一度も止まることなく動き続けています。
ビットコインに実体はありませんが、日常生活の中で実際に使ったり、現金に変えたりできます。
たとえば、オンラインゲームの中で使える通貨は、ゲームの中でしか使えません。しかし、ビットコインであれば資産と同じような扱いが可能です。
日本では大手家電量販店である「ビックカメラ」が最初に決済方法として導入しました。現在ではレストラン、バー、クリニック、美容室、小売店などで世界各地で決済方法として採用されています。
エルサルバドルなどの国の通貨をビットコインにしている国以外の人にとっては、ビットコインは通常の法定通貨のように価値が決まっている通貨ではありません。ビットコインは株式や為替のように、数秒単位で価格が変わります。たとえば、1通貨あたり100円だったものが、1時間後には90円になることも考えられます。
以上のように、ビットコインは実体がなく価格変動のリスクがあるものの、法定通貨のようにも使える仮想通貨の一種です。
・ビットコインとは?取引の前に知っておくべき基礎知識
・仮想通貨とブロックチェーンを学ぶための勉強法と情報収集
ビットコインに危険なイメージがついてしまった事件
「ビットコインに危険性がある」とのイメージがついてしまったのは、2014年のマウントゴックスによる事件が発端と言われています。
マウントゴックスとは暗号資産取引所で、当時は世界最大規模の取引所でした。しかし、トランザクション展性が原因の問題が生じているとして、突然ビットコインの出庫を停止。その後、すべての取引が停止となりました。
そして、マウントゴックスが民事再生手続を開始したときに明らかになったのが、ビットコインと預り金の消失です。顧客が保有する約75万ビットコインと自社保有分の10万ビットコイン、470億円相当が消失したとされています。また、実際の預り金が約28億円消失したと報道されました。
事件の原因は、不正アクセスによる取引妨害と不正な引き出しです。マウントゴックスは経営破綻し、顧客への補償は2024年に入り少しずつ進んでいる状況です。
以上のことから、この事件により「ビットコインには資産がなくなるリスクがある」とのイメージを与えてしまった可能性が高いとされているのです。
ビットコイン投資の危険性・リスク
ビットコイン投資には、危険性やリスクがあります。
一体どのようなリスクがあるのか、8つの観点から見ていきましょう。
1. ハッキングの危険性
最初にご紹介するのは、ハッキングの危険性についてです。
仮想通貨取引所のシステムがハッキングされた場合、資産が流出したり、消失したりする可能性があります。ひとつ前の項目でご紹介したマウントゴックス事件も、ハッキングが原因で起こりました。
ビットコインの保管はオンラインとオフラインで可能です。オフラインであればリスクが低いと思われるかもしれません。また、ハッキングのリスクを考えれば、オンラインよりオフラインの方が安全と言えるでしょう。
しかしオフラインでの保管であっても、カギとなる暗号が知られてしまうと、ビットコインが盗難される恐れがあります。システムを利用して、形のないものを保有している以上、ハッキングの危険性は常になくならないことを知っておいてください。
2. 暴落のリスク
価格が変動するビットコインでは、暴落・高騰のリスクもつきまといます。
特に仮想通貨は価格変動が激しいため、タイミングによっては短期間で多くの資金を失ってしまう可能性もあるでしょう。
価格変動に影響する要素は、国際情勢、需給バランス、規制の変更・強化、要人の発言、自然災害、戦争などさまざまです。実際に、ロシアのウクライナ侵攻があったときや、オミクロン株拡大のときにビットコインの価格は暴落しました。*関連性は断定できません
もちろん高騰により資産が増える可能性もあります。しかし同等の確率で、価格が暴落するリスクもあるため慎重な取引が必要です。
3. 法規制がなされるリスク
続いてご紹介するビットコインのリスクは、法規制がなされる可能性があることです。
もし、法規制がなされた場合は、価格の急激な変動が起きたり、取引が全くできなくなってしまったりする可能性があります。
2024年時点では、日本はゆるやかに規制しながらも、ビットコインについて容認する姿勢です。
しかし何らかのできごとがきっかけとなり、全面禁止となる可能性は否定できません。実際に世界で最も大きな仮想通貨シェアを誇っていた中国では、現在では取引が全面的に禁止されています。出典:日本貿易振興機構(ジェトロ):(PDF)中国のメタバース市場におけるプラットフォーマー動向調査
ビットコインシステム運用の協力をして報酬を得る「マイニング」と呼ばれる作業も禁止とされました。現在では容認としている国の中にも、過去に全面禁止の方針を打ち出していたケースはあります。
ビットコインは新しいタイプの通貨であり、法定通貨のように安定しているわけではありません。日本でも中国のような規制が敷かれる可能性はあると考えておくと、いざという時に対処が可能になるでしょう。
4. 税制変更のリスク
法規制リスクとともに忘れてはいけないのが、税制変更のリスクがあることです。
税制が変更されれば、税金支払いの負担が増えることもあるでしょう。
現在の日本では、取引やマイニングで利益が出たときのみ所得税が課税されます。*年を跨ぐと適用範囲が変わるケースもあるため注意が必要
しかし、今後不利な方向に税制が変更されるリスクも否定できません。たとえば、仮想通貨を所有しているだけで、税金が課せられるようになることも考えられます。
2022年にカザフスタン政府は、マイニングに対して課税を行うとの税制変更を行いました。出典:日本貿易振興機構(ジェトロ):カザフスタン、2022年から仮想通貨の「マイニング税」を導入
2020年の調査によると、カザフスタンは世界第4位のビットコインシェアを誇っていた国です。だからこそ、日本でもビットコインのさらなる広まりによって、税制が変更されるリスクはゼロではないといえます。
5. パスワードや端末を紛失するリスク
ビットコインにはパスワード流出や端末を紛失して、資産を失ってしまうリスクもあります。
仮想通貨は、インターネットを経由して管理されるものです。そのため、パスワードの流出によって他人にログインされてしまうこともあるかもしれません。また、ビットコイン管理に使っていた端末自体を紛失して、端末から操作されてしまうことも考えられるでしょう。
不正アクセスは取引所へのハッキングでも起こりえますが、個人単位で起こる可能性もあります。パスワードやリカバリーフレーズが他人に知られると、通貨の保管場所にアクセスされる危険性があるためです。
仮想通貨を所有するなら、資産を守るためにも安全性を第一にした管理を徹底することが重要となります。
6. 誤送金や操作ミスのリスク
ビットコインの取引所やウォレットなどの操作は、はじめての方にはすこしわかりにくい部分も多くあります。
そういった方にとくに注意していただきたいのは、操作ミスによる資産の消失です。
ビットコインは法定通貨とは異なり実体の見えない通貨であるため、ひとつの操作を誤ることで簡単に消失してしまう危険性があります。とくに、違うウォレットアドレスやネットワークに誤送金してしまうケースが多く見られます。
一度誤送金してしまった資産は基本的には復元することは難しく、大切な資産の消失につながってしまいます。
取引所やウォレットの操作については多くの情報をネットで見つけることができますので、利用の際には操作をしっかりと確認しましょう。また、慣れないうちに大きな金額を移動するときは、問題なく実行できるかどうか少額でテストするのもひとつ方法です。
7. 借金を抱える危険性
ビットコインのリスクとして最後にご紹介するのは、借金を抱える危険性があることです。
価格の変動がある仮想通貨は、投資の性質を持っています。損失が出ることもあれば、熱があがり過剰な取引をしてしまうこともあるでしょう。
また、購入のための元手を作るために、借金を重ねてしまう方もいます。株式やFXでの取引のように借金を抱えてしまう危険性があることを覚えておいてください。
ビットコインで借金を抱えてしまう理由は、次の項目で詳しく解説します。
ビットコインで借金を抱えてしまう原因
それではビットコインで借金を抱える危険性がある原因について、さらに詳しく見ていきましょう。
原因1. レバレッジ取引による損失
まずは、レバレッジ取引によって損失を被ることが原因となるケースについて解説します。
レバレッジとは、担保として証拠金を口座に入金することで、実際の証拠金額より大きな取引ができる仕組みのことを指します。たとえば、証拠金が100万円であったとしても、レバレッジを2倍にすれば200万円分の取引ができる仕組みです。
仮想通貨の取引では、FXのようなレバレッジ取引が可能です。しかし、レバレッジをかけて大きな取引をした場合、一気に大きな利益を得られる可能性もありますが、持っている資金よりも大きな損失が生じてしまうこともあります。
そのため、ビットコインの価格が暴落した場合、同じくらい大きな損失を抱える可能性もあるものです。実際の証拠金の範囲内で取引を行う現物取引であれば、ここまでの大きなリスクはないでしょう。だからこそ、レバレッジ取引を行うと、損失が膨らむことが原因となり結果として借金を抱えてしまいかねません。
原因2. 課税による資金不足
課税による資金不足が原因で、借金をしてしまうケースも少なくありません。
仮想通貨による取引で利益が出た場合、利益分に対して所得税が課されます。
もし、ご自身が支払うべき所得税の金額をわかっていなかった場合、資金が足りなくなり借金につながる恐れがあるでしょう。
利益ごとに課税される所得税率は次のとおりです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
仮想通貨で大きな利益を得れば得るほど、納めなければならない税金も増えます。
たとえば、年間で200万円の利益が出た場合、97,500円の控除を差し引いた上で、10%分の税金を支払わなければなりません。
仮想通貨の取引をするなら課税について知っておき、資金が不足しないように計画的な取引を行ってください。
原因3. 元手を作るための借金
元手となる資金がない場合、仮想通貨を購入するために借金をしてしまう方もいます。投資をするにはまとまった金額が必要となるため、大きな借金を作ってしまうことも少なくありません。
利益が出て借金を返せれば良いですが、反対に損失が出ることもあるでしょう。損失が出たことで資金が底をつき、また借金をする…との悪循環におちいることも考えられます。
初心者の方や金融の知識に自信が無い方などは特に元手を作るための借金は絶対に避けるようにしましょう。
原因4. 過剰な投資
過剰な投資も借金の原因のひとつとなります。生活のために必要な資金を投資にあててしまい、生活費を作るために借金をするケースです。
投資額は1か月に得られる金額に対して、*10%程度までなら安全だと言われています。投資は余剰資金で行えば比較的安全です。*諸説あり
投資のための現金と生活のための現金を区別して管理し、過剰な投資で借金を抱えないようにしてください。
リスクを負ってもビットコイン投資を始めるメリットは?
ビットコインには危険性がありますが、リスクを負ってでも投資を始めるメリットはあります。メリットについて一覧で見ていきましょう。
- ビットコイン投資のメリット
- 価格変動が大きく利益も大きくなりやすい
- 少ない資金から取引が始められる
- 手数料が安価で負担になりにくい
- 手続きの手間が少ない
- 仮想通貨の中でも規模が大きい
価格変動の大きさは損失につながりやすい反面、利益にもつながりやすいものです。
少ない資金から取引が始められ、手数料が安価なこともあり、限られた元手で大きな利益を得たい方に適しています。
また、銀行や証券取引所などを介さないことから手続きの手間が少なく、初心者の方でも無理なく始めやすいでしょう。
危険性はあるものの、メリットも多いのがビットコイン投資だと言えます。
ビットコインのリスクを低減させるためのポイント
危険性もあるビットコインでリスクを低減させるには、ポイントを意識しながら取引を行うことが大切です。
これから取引を始めたいと思われている方は、ご紹介する10のポイントをしっかりと把握した上で取引を行ってください。
ポイント1. 入念に情報を収集してから始める
取引を始める前に、まずは入念に情報収集を行いましょう。投資では知識を持っているに越したことはありません。知識がないまま始めると、詐欺に遭ったり、思わぬ税金が課されたり、誤送金で資金を失ってしまったりしがちです。
仮想通貨は注目されている投資法なので、インターネットで検索するだけでも多くの情報が見つかります。もちろん、書籍などを読んで正しい情報を得ることも大切でしょう。
まずは、ビットコインや仮想通貨に関する情報を集めて、理解してから始めることが大切です。
ポイント2. 少額ずつ購入していく
少額ずつ購入することも、ビットコインにおいて効果的なリスク回避方法となります。まずは、余剰資金を区別して、余剰資金の範囲内で購入すると比較的安全です。
投資額が小さくなると、その分取引の規模も縮小されます。仮に損失が発生したとしても、取引の規模が小さければ大きなダメージはありません。
まずは、少額ずつ購入して、リスクを回避することを一番に考えましょう。
ポイント3. ICOの参加を控える
ICOの参加を控えることも、重要なポイントです。前述したように、ICOを利用した詐欺が多発しています。投資セミナーなどに参加すると、たくみな話術に乗せられてICO詐欺に遭ってしまう可能性があります。
もちろん、正当な目的でICOを行っている企業もあるでしょう。しかし、実際には詐欺目的の人が多く参入しているため、参加しないほうが無難です。
また、昨今ではICOの代わりにIDOやローンチパッドと呼ばれる似た形式のプロジェクト側が資金を集めるための方法が存在しています。
大きな利益が得られるといった、うますぎる話には充分に注意してください。
ポイント4. IDやパスワードを使い回さない
仮想通貨を行うにあたって、IDやパスワードを使い回さないことも、注意するべきポイントのひとつです。なぜなら、IDやパスワードが流出することで不正アクセスされ、簡単に資産が失われる可能性があるためです。
インターネットでのID・パスワードの使い回しが危険なことをご存じの方も多いでしょう。安全のために、ビットコイン用の専用IDとパスワードを作成し、流出に備えましょう。さらに、第三者に知られないよう、厳重に管理することが必要です。
銀行のATMで使っているパスワードが知られて、キャッシュカードが盗まれたら大変なことになりかねませんよね。ビットコインにおけるIDとパスワードも同じことです。
IDとパスワードの使い回しは避け、厳重に管理することが資金管理の基本となります。
ポイント5. 二段階認証を設定する
不正アクセスを防ぐために取引所等の利用の際は二段階認証を設定するのも、ビットコインにおける効果的なリスク回避方法です。二段階認証を設定しておけば、万が一IDやパスワードが流出してしまった場合でも、水際で不正アクセスを食い止められる可能性が高まります。
資金を守るには、どれほどセキュリティレベルを強固にしても、やり過ぎとなることはありません。IDとパスワードを厳重に管理するとともに、二段階認証を設定しましょう。
ポイント6. 初心者のうちはレバレッジ取引を控える
ビットコインの取引に慣れていない初心者の方は、レバレッジ取引を控えることをおすすめします。
前述した通り、レバレッジ取引を利用すると、実際に保有している資金よりも大きな取引を行うことができるようになります。そのため、ビットコインの価格が下がった場合、投資した資金額よりも大きな損失をこうむりかねません。
レバレッジ取引は大きな利益を生む可能性があるため、魅力的なものに見えるでしょう。しかし、安全性やリスク回避を重視するなら、ビットコイン取引は現物取引で行うのが基本です。
どうしても使ってみたい方は、取引の経験を積んでからにしましょう。ご自身の取引スタイルが確立され、自信がついたら、少額ずつ試してみることをおすすめします。初心者のころにレバレッジ取引を行うと莫大な損失を被るリスクがあるため、非常に危険です。
ポイント7. 複数の暗号資産に投資してリスクを分散させる
ビットコインに関するリスクを回避するためには、分散投資も効果的な方法です。
投資全般に言えることですが、ひとつに集中投資するよりも、複数に分散投資をしたほうがリスクを低減できると言われています。集中的に投資を行うと、投資対象の価格が下がったときに大きな損失をこうむる可能性があるためです。
分散投資をすることで、ひとつの投資対象への依存度が低減されるだけでなく、その他の投資対象で利益を得られるかもしれません。
仮想通貨取引でも同じことです。複数に対して投資をすることで、ひとつの暗号資産の価格が下落しても、損失が大きくなりにくくなります。
ただし、仮想通貨市場全体が大きく下落するケースもあるため、念入りなリサーチと資金管理が必要となります。
ポイント8. 安全な取引所を選ぶ
安全な取引所を選ぶことも忘れてはならないポイントとなります。
ビットコイン取引では、取引所へのハッキングにより資金が失われることが考えられます。
そのため、資金を守るためには、セキュリティレベルがより高く、安全な取引所を選ぶことが欠かせません。
もし仮に、取引所がハッキングされたとするならば、経営破綻につながることもあるでしょう。
実際に、マウントゴックスはハッキング被害にあった後、大きな負債を抱えて経営破綻しました。
最近では取引所のセキュリティレベルも高まってきたとされていますが、次のようなセキュリティ対策が行われている取引所を選ぶと、より安全性が高くなるはずです。
- セキュリティ対策の例
- コールドウォレット:オフラインでの通貨管理を可能とするシステム
- SSL通信:通信を暗号化して不正アクセスを予防
- マルチシグネチャー:複数の電子署名を使用してデータを送信する技術
以上のようなセキュリティ施策が講じられている取引所であれば、比較的安全な取引を行いやすくなります。
これからビットコイン取引を始めようと思われている方は、リスク回避のため、慎重に取引所を選ぶようにしてください。
ポイント9. 市場の動向を注視する
取引を始めたら、市場の動向を常に注視することを意識しましょう。
市場の動向に気をつけなければならないのは、FXや株式での取引でも変わりません。しかし、ビットコインはFXや株式の取引よりも外的要因に影響されやすく、動向が変化しやすいタイプの投資です。
市場の動向に注意を払うことは、価格変動のリスクや流動性が失われるリスクなどへの対策となります。国際的なニュースや株式市場、為替の値動き、政治・経済の動向なども含めて観察してみてください。どのようなことが影響を及ぼしやすいのか、仮想通貨における価格変動の傾向もわかってくるでしょう。
そして、市場に動きがあった場合、動きに対して適切な対応を行えば損失は抑えられるはずです。
ポイント10. 自分に合う取引タイプを選ぶ
ビットコインのリスクを避ける方法として最後にご紹介するのは、自分にあう取引タイプを選ぶことです。
仮想通貨取引では、いくつかの取引スタイルがあります。よく利用されるのは次のようなものです。
- 取引スタイルの一例
- スキャルピング:小さな取引を1日に何回も行うタイプ。短時間の取引において得られる小さな利益を重ねる。
- デイトレード:1日の中での市場動向を利用して、24時間以内に1つの取引を終了させる。
- スイングトレード:テクニカル分析を参考に数日から数週間の市場トレンドを把握し、トレンドの流れに沿った取引を行う。
- アービトラージ:仮想通貨の取引所ごとの価格差を利用して、複数の取引所間で購入・送金・売却を行う。
取引タイプにより、仮想通貨を保持している期間や取引の回数、取引の方法などがさまざまに違うことがおわかりいただけましたでしょうか。
スキャルピングで超短期取引を行うのが得意な方もいれば、テクニカル分析で詳細な情報をつかむ中期的な取引が得意な方もいます。
得意な方法で取引を行っていけば、ビットコイン取引におけるリスクを回避しやすくなるはずです。取引に慣れていない方は、まずご自身に最もあう取引タイプを見つけましょう。
ビットコインの危険性・リスクを把握して安全性の高い取引を
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、ビットコインの危険性とリスク回避法がご理解いただけたと思います。
ビットコイン取引には価格変動、ハッキング、マネーロンダリング、詐欺など、さまざまな危険性があります。
しかし、リスクを回避する方法は多くあります。
取引に慣れていない方は、今回の記事を参考にしながら安全性の高い取引を行ってください。