国内最初の仮想通貨取引所BTCBOXの三宅さんにインタビュー!
アラタ | Shingo Arai
日本国内には金融庁から認可を受けている取引所が多数ありますが、日本国内において最も古い取引所であるBTCBOXに今回はインタビューを行ってきました。
今回は、担当者であるBTCBOXの三宅さんにBTCBOXの成り立ちや売りに関して、赤裸々に語っていただきました。
BTCBOXに関して
BTCBOXは2014年に日本国内で初めてビットコインを取り扱った取引所です。
現在、取り扱う仮想通貨はビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインの4種になります。
2017年9月には、金融庁への仮想通貨交換業者の登録を完了しています。(関東財務局長 第00008号)
BTCBOX 三宅さんへのインタビュー
— 今回は取材ありがとうございます。自己紹介をお願いします。
三宅 : 三宅俊也です。現在31歳です。過去に3回起業をしていて、思い立ったらやるタイプです。
3回起業したうち、1回は売却、1回は失敗して、1回は取締役でJOINしました。
その後はフリーランスや、スタートアップの外部顧問で入ったりしていて。その後、たまたまBTCBOXに流れ着いたというところです。
— 元々、仮想通貨とかビットコインとかブロックチェーンの分野には興味あったんでしょうか?
三宅 : 僕は結構前から、仮想通貨は好きで、実はMt.GOX事件でゴックスされた1人のユーザーです。笑
また、お金、通貨、価値に対して昔から疑問を投げかけていました。
— ということは結構昔から、ビットコインも持っているんですね。
三宅 : はい。僕個人が理想としているのは、Vitalikの思想とか本当に素晴らしいと思っています。
彼自身の思想や生活、そもそも本人自体がDecentralizeじゃないですか?すごいですよね。
実際問題、今でも面倒くさい紙書類を書いたりする文化があるのは本当に面倒なので、
例えば会社の登記とかも今後ブロックチェーンでできたら良いのになとは思います。
BTCBOXの成り立ちと売りに関して
— 住所が変わったときに住民票うつしたりするのって面倒ですもんね…。続いて、BTCBOXに関して、教えてください。
三宅 : BTCBOXは現在、北京と日本に拠点を持つ仮想通貨の取引所です。北京と日本を合わせて30名程が現在在籍しています。
中国人の割合がかなり多いんですが、最近は日本人も結構増えてきました。
当局対応などもあるので、日本人が当局対応に関してはちゃんと対応しているというところですね。
— BTCBOXといえば、結構昔からある取引所ってイメージがありますね。そもそも、なぜ、日本で立ち上げようとなったんでしょうか?
三宅 : そうですね。いわゆる御三家(Coincheck,bitFlyerzaif)などの取引所よりも古くからあるんですよ。
当時あったMt.GOXの取引所が非常に使いづらかったんです。そこで、私達は2013年末から取引所開設に向けて準備していました。
その後にMt.GOXの事件が起こりました。日本でMt.GOX事件があったときに、信頼における取引所というのが当時はなかったんです。
これを見た創業者が、使いやすくより信頼性のある取引所を日本にとのことでBTCBOXは立ち上がりました。
— 最も古い取引所であると。因みにBTCBOXの売りってなんでしょうか?
三宅 : Mt.GOXの後からやっていて、先程も言ったように信頼性を持ってやっている取引所です。
当たり前ですが、過去に一度も大きな事故は起こしていません。更に、古くから運営をしているので知見もあります。
後は、中国人が多いので中国語のサポートもかなり充実していますし、英語での対応も可能。日本語の対応も勿論です。
— なるほど。日本で最も古いにも関わらず、どうしても知名度が有名所の取引所と比べると負けてしまっているような気もしていますが、今後は露出も増えていきますか?
三宅 : 今は業務改善命令もあるので、単純にそこに関してしっかり対応をしています。
今後、業務改善命令に対しての対応が終わり次第、リアルタイムのイベントとか、メディアの露出も増えていく予定です。
CRYPTO TIMESさんともぜひ何かできたら嬉しいですね。
今後の日本への取り組みに関して
— 是非、よろしくおねがいします。実際問題、日本のマーケットって結構特殊だと思っていて。それに対してのBTCBOXとして、何か日本への特別な取り組みとかって考えてますか?
三宅 : 現状最も考えているのはUI/UXは特に優先的に取り組みを行わなければいけないかなと思っています。
どうしても、現在のUI/UXは日本人には使いづらい感じがあるので、そこを優先して改善して行きたいと思っています。
また、現在セキュリティにも力を入れているが、今後は更に力を入れようと考えています。ホワイトハッカーなどを入れて、セキュリティ強化を進めていく体制も考えています。
— BTCBOXの取引所もこれから進化していくってことですね。期待しています。因みにですが三宅さんは仮想通貨市場において、日本が世界に勝っていくにはどうしたら良いかと思いますか?あくまでも個人の考えとしてお聞かせください。
三宅 : そもそも、日本ではBINANCEのような海外の取引所やDEXモデルの取引所というのは難しいのかなと考えています。そのため、当局とうまくやりながらやっていくのが現状はベストな選択なのかなと考えています。
消費者保護とかに関して、ネガティブな意見もありますが、そこに関しては日本は特に考えられているかなと思っています。
今後は一過性のユーザー数は狙わずに、セキュリティとかも強化しながらやっていくことが日本の後々にもつながっていくんじゃないかなと。
— 結局は投資家を守っていくことが重要であると。
三宅 : そうですね。だって、ユーザー数が増えたからと言って、サーバーが落ちていたり、セキュリティに穴があったりしたら全く意味ないですよね?
セキュリティであったり、エンジニアリングの部分というのは最も大事かなと考えているし、そこを強くしていけば良いのかなと。日本という市場はかなり大事だと思っています。
— 日本に期待してる部分とかもありますか?
三宅 : 欲を言うなら、マルタみたいにしてほしいですよね。一時期は仮想通貨先進国だったのに、現在、その影は無くなってしまいました。
今後、もし日本で発展していくのであれば、振り切らないと、仮想通貨大国にはなれないかなと。
海外の情報も流れてこないです。後は、一過性の部分ではなくて、仮想通貨やブロックチェーンのカルチャーにしていけたらというところですね。
Fintechというくらいなので、Financialに強い日本の金融関係者とかが仮想通貨業とかを立ち上げてほしいですし、我々のような取引所にも積極的にJoinしてほしいです。若いレイヤーはまだまだ入ってきてないので、仮想通貨業界にも積極的に入ってきてほしいです。
— 今って、注目している分野はありますか??
三宅 : Coinbaseには注目していて、Coinbaseの動きはかなり正しいと思ってます。
カストディーサービスや証券サービスだったりとかすごいと思っています。
既存のサービスに仮想通貨を組み込むのは大事ですよね。日本でも将来的にはそういうサービスできることを期待しています。
— 日本がこれからそういうのがもっとでてきてほしいですね。他に注目している分野とかありますか?
三宅 : DAppsゲームとかも流行ってほしいですね。個々の分野での開発や起業したいような人ももっとたくさん出てきてほしいです。
DAppsゲームの問題点はマネタイズではないかなと思っています。来年くらいにロールモデルとかがでてきそうですよね。
日本はゲームやオタクカルチャーは最先端なので頑張って言ってほしいです。BTCBOXとして手助けできるなら、手助けしていきたいです。
— 今日は本当にいろいろとお話ありがとうございます。最後に一言お願いします。
三宅 : 今は、業務改善命令を真摯に受け止めて、改善後にもっと面白いことをできたらと思っていますし、そのために沢山の面白い事を考えております。
その中でCRYPTO TIMESさんとも一緒にできたらと思っています。
現在Pマーク、ISOなどの取得も進めていたり、ハッカー対策など強化をはかっております。その他にも安心安全ができる取引所を目指ています。
宣伝力も大事ですが、技術力を磨くことで、安心安全に取引出来る取引所を目指していますので、ご期待していてほしいです!!