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2018/03/09腹筋女子 西村紗也香のはじめてのドキドキ仮想通貨 第1回 -自己紹介-
Crypto Timesをご覧の皆様、はじめまして!! 西村紗也香です(^^) CRYPTO TIMESでの初めてのコラムなので、今回は自己紹介をさせて頂きます♪ 2016ミス・ユニバースジャパンの経験 2016年にミスコンというものに初めて出場し、運良くこのミス・ユニバース日本大会で4位入賞することが出来ました。 ミス・ユニバースには、外見の美しさだけでなく、知性、感性、誠実さ、人間性など内面の美しさも選考基準にあります。 大会では、ダンス審査・水着ウォーキング審査・ドレスウォーキング審査・スピーチ審査があり、、 スピーチ審査では特にその人の人間性が出てくるので、普段から意識を高めるためにも、「私はミス・ユニバースジャパン!」という自己暗示をかけながら、所作などにも意識を向けて生活していました。 それは今でも自分自身の中で良い経験として残っており、活かされていると思います。 ボディメイクに目覚めたきっかけ まずはとにかく自分に自信をつけるため、身体作りから始めました。 食事、トレーニング、睡眠、美肌ケアなど… そしてこれをきっかけに身体作りに目覚めました。 今では自身のボディメイクやダイエットの経験をもとに、ダイエットトレーナーとしての活動を行っています。 ワークショップ、栄養セミナー、パーソナルでの指導なども行っており、そこから更に新しい出会いもたくさん増えました。 ︎「お金をもっと働かせなさい」という言葉 様々な出会いのなかで、投資を活用している人に出会った際「お金をもっと働かせなさい」という言葉を聞き、この言葉に感銘を受けました。 自分には無縁だと思っていた投資でしたが、「お金を働かすことで、そのお金がお金を生む」ということを知り、今までは仕事で収入を得て、貯金する分は銀行に貯金をしていましたが、余剰金でもいいから「お金を働かせてみよう」と決意しました! ︎たまたま出会った投資が仮想通貨 私が仮想通貨を始めたのは2017年6月でした。 日本で仮想通貨が認められる法律が施行された直後ですね。 ちょうどこの頃、親しい友人から仮想通貨について矢継ぎ早に色々と聞かされ、とにかく今はリップルがオススメ! ということで、、 ネットで調べてみると、iPhoneから簡単に登録して少額から出来るということで、手軽さからやってみることにしました。 仮想通貨を始めるようになって〈チャートを毎日見る〉という習慣ができたり… 〈分からないことはまず調べる!〉という習慣で、仮想通貨から世の中への見方や世界感が広がっていることを実感するようになりました。 お金は理由があって動いていることも知り、これからも仮想通貨をきっかけに色々な情報を知り、学び、人生を豊かにさせていきたいです(^^) 6月から仮想通貨を始めましたが、ほぼホールドしていたので、まだまだ超初心者です。 初心者の方や、これから仮想通貨を始める方々と一緒に、私自身も成長出来るように頑張りたいと思います。 これからよろしくお願いいたします(^^) 以上、西村紗也香でした♪♪ Twitterもやっているので良かったらフォローもお願いします♪♪
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2018/03/08貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?? 第4回 −ビットコインで買い物をしたお話−
頭がいい皆さん、こんにちは。 母校の偏差値は35、元グラドルの白川花凛です! 「貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか??」第4回目です。 ビットコインを使って買い物に挑戦! 今回はビットコインで買い物をしたお話です。購入したものは、チェキフィルムです! 地下アイドルのお給料のほとんどがチェキの売り上げによるものです。 チェキ1枚の価格はアイドルによって異なりますが、大体500円~2,000円で販売しています。 物販へ来てくれたファンの方と2ショットを撮り、サインをして、握手をして……という「接触」がこの価格の中に含まれています。 チェキフィルム1枚の原価が大体130円なので、高すぎると思う方もいるかと思います。 付加価値を付けるアイドルヲタク、仏。マジ卍。 さて、チェキフィルムを日用品のように購入していることが伝わったところで本題です。 ビックカメラがビットコイン決済に対応しているじゃないですか!!! せっかくだからビックカメラ店頭でビットコインを使ってみようかな~と挑戦しました!!! 失敗しました!!!!! 失敗した原因は、ビットフライヤーの登録に時間がかかりすぎたからです。 ビットフライヤーはビックカメラのレジでビットコイン決済をする際に絶対必要(になるっぽい)アプリです。 っぽい、というのは私が実際にビックカメラ店頭でビットコイン決済に失敗したわけではないからです。 他のウォレットのQRコードを出したら、ビットコインだけ消えてビックカメラでは決済扱いされていないという恐ろしい事態になった体験談を見かけました、ワー☆ 支払いはなるべくスムーズに済ませたい、店員さんとの会話は最低限の言葉だけで済ませたい……。 有人レジを避けるコミュ障が、あえてビックカメラでビットコイン決済に失敗するレポートは難易度SSな上に普通に迷惑になるので、大人しくビットフライヤーをスマホにDLしました。 ビットフライヤーはサクッと登録できるアプリだと思っていたのですが、住所入力から身分証明書提出までがっつりあるアプリでした。身分証の提出に3回失敗して挫折しました。 ついでに焦って登録してしまったせいでパスワード忘れました!9文字以上って長い! 店頭の買い物は断念したけれど... ビットコインを持ってるけど使えない状況がハイテク家電を与えられたゴリラみたいな状況みたいで悔しいのでビックカメラ通販でビットコイン決済に再チャレンジしました。 すると、ビックカメラ通販はビットフライヤーではないウォレットアプリでも問題なくビットコイン決済できました!!!やったー!!! 一回目はQRコードのコピーができなくて失敗しましたが…これは多分私のスマホが悪いです。 そのため、iPadのブラウザから購入手続きをしてスマホでQRコードを読むというすごーくアナログなことをしたらスムーズに事が進みました!ぐう手間!!! ガラケー時代に保存ができない画像を別の携帯で写メ撮っていたことを思い出しました。 スクショが当たり前のようにできる現代で、そんなことするのはiPhoneの画面が割れたときくらいですよね……。 QRコード決済については、日頃からLINE payで利用しているので便利だなと思います。 女子のお財布ってすごく厚いじゃないですか。ちょっとポケットにって絶対入らないサイズです。お昼休みにちょっとコンビニに行くときとかすごく邪魔です。 そういう時にスマホ1台で完結するQRコード決済の便利さを感じます。 あと、ビットコイン決済による手数料がビックカメラ側から発生しないのが意外でした! 手数料に1,200円とか取られたらどうしよう…と不安でしたが、ウォレットから送金するときに1%くらいかかっただけで安心しました。 なんとかビットコイン決済ができたので、ハイテク家電を使いこなすゴリラの知能にはギリギリ達した気がします。やったね! それでは、白川花凛でした~! Twitterも日頃ツイートしているのでフォローしてください☆ バックナンバー 貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?第3回 貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?第2回 貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?第1回
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2018/03/07仮想通貨を体系的に説明するCryptoEconomicsとは?
こんにちは。Shota(@shot4crypto)です。 本記事はCryptoEconomicsというコンセプトについて説明していきます。 CryptoEconomicsとはブロックチェーン技術を利用した仮想通貨の設計に関してを理論的に説明する学問分野です。 個人的にブロックチェーンの面白さを集約した部分だと考えているので、是非本記事でこの理解を深めていただきたいです! この記事のポイント! 仮想通貨は暗号学と経済学を融合した分野である暗号経済学を軸に成立している ビットコインはP2Pシステムにおいて初めて貢献者にインセンティブを付与することに成功した ブロックチェーンの暗号学的な仕組みのおかげで通貨としての優れた機能や価値が保たれている 希少性やPoWなどのシステム緻密なシステム設計がネットワーク維持の肝になっている CryptoEconomicsとは? CryptoEconomicsとは名前の通りCrypto(暗号)とEconomics(経済学)を融合させた分野です。正確には、Cryptography(暗号学)とEconomics(経済学)の2つの要素で構成されているとするものです。(対訳が見つからなかったので本記事では以降暗号経済学とさせていただきます。) 仮想通貨の暗号学的な側面に関しては暗号学的な、また経済的な側面に関しては経済学的な理論で説明をすることができます。 暗号学などの比較的複雑な理論体系を説明する前に、仮想通貨の根幹をなすブロックチェーンが何故革新的であるのかという点について説明していきます。 この説明の後に仮想通貨(ブロックチェーン)の暗号学的側面、経済学的側面の解説を行います。 ブロックチェーンの革新性 分散型台帳を利用したブロックチェーンの仕組みはP2Pネットワークの応用としてとらえることができます。というのもブロックチェーン自体が中央集権的なサーバーを持たず、個人個人が繋がることによって成立しているものであるからです。 P2Pといえば一時期世間を騒がせたWinnyなどのP2Pファイル共有が有名ですが、これらのP2Pとブロックチェーンの違い、Winnyなどのファイル共有システムが不完全なものとして終わった理由は何でしょうか。 P2Pファイル共有の失敗 P2Pファイル共有において不完全であった部分は単刀直入に言えばEconomicsの側面です。分散型のシステムである以上、ファイルをユーザーからダウンロードする際にファイルを所有するユーザーは常にネットワークに接続し続けていなければならないという前提があります。P2Pファイル共有においてこれらのネットワークに接続し続けているユーザーはシードと呼ばれますが、シードがネットワーク上にいて初めて成立するのがこのシステムです。 この際、シードには接続し続けておく状態の維持、すなわちP2Pファイル共有の環境維持に貢献するインセンティブは皆無です。その為、十分なシードがいて初めてエコシステムとして成立するtorrentは失敗に終わったと言われます。 shota ユーザーがファイルをアップロードし続ける(シード)ことで成立するシステムでしたが、ユーザー側にこれを行うメリットがありませんでした。 ビットコインの出現 2008年Satoshi Nakamotoと呼ばれる人物(機関?)によってビットコインが誕生しました。 ビットコインはP2Pの分散型台帳を利用したブロックチェーンを利用して作られた初めてのコインでしたが、経済学的にP2Pが注目されるに至ったことには理由があります。 先ほども述べた通りP2Pのエコシステムの前提はネットワークに接続し続けるユーザーが存在することですが、ビットコインはP2Pにおいて初めて、ネットワークに接続し続けることに対してユーザーにインセンティブを付与することに成功しました。 これが経済学的にビットコインを価値のあるもの足らしめる重要な要素になっています。 このインセンティブ設計に関しては記事後半で具体的に説明します。 また、ハッシュを持つ連続性のあるブロックを生成し続ける仕組みや、ブロック内の情報を改変することが非常に難しい点、有効なトランザクションのみを処理する仕組みなどは暗号学・暗号理論的な部分と密接に関連しています。 これらの様々な要素が重なり、行動暗号経済学の学問分野の範疇で成り立つ初めてのモデルとしてビットコインの革新性が注目され始めるようになりました。 仮想通貨の暗号学的側面 先ほど軽く説明した仮想通貨(ブロックチェーン)の暗号学的な側面ですが、 ハッシュ 署名 Proof of work ゼロ知識証明 の主に4つの特徴が挙げられます。 ハッシュ ハッシュとは簡単に言えばインプットされたデータを特定のアルゴリズムを用いた固定長の文字列に変換しアウトプットするというものです。BTCではSHA256というものが使用されています。このハッシュには主に2つの暗号学的特徴があります。 不可逆的 インプットするデータをA、アウトプットするデータをBとしたとき、AからBを生成することは可能ですが、BからAを復元することはできません。 衝突耐性 インプットデータA1とA2があった場合そのデータにほぼ違いがない場合(例:トランザクションにおいてXがYに2回同額送金)でも必ずこのアウトプットB1はB2と異なる文字列になります。 署名 現実社会においての署名は、例えば取引において自分がこの取引を受け持った、などの有効性を与え更に紙に押す印鑑などは複製ができないという点で大きな意味を持ちます。 ビットコインの署名においてもその意味は同一で、あるトランザクションにがどの二者間で行われたのかをデジタルで証明することができます。 まずは上のイメージで電子署名の全体像をご覧ください。 右の男の子二人は、このトランザクションの発行元が誰であるか(誰の署名が記載されているか)を知りたい状況であると仮定します。 トランザクション(TXs)発行者であるタケシ君は自身の秘密鍵(プライベートキー)AAAとその秘密鍵から生み出される公開鍵(パブリックキー)AAAを持っています。 TXsを発行する際、タケシ君は自身の秘密鍵AAAで暗号化の処理を施し、自身の秘密鍵で生成した公開鍵AAAでしか解読できない状態にします。 次に、マモル君とユウタ君が登場します。 彼らは、それぞれ公開鍵AAAと公開鍵BBBを持ちます。 このTXsには暗号化の処理が施されているため、解読(復号化)の処理を施さなければなりませんが、ユウタ君の持つ公開鍵BBBでは解読を行うことができません。 一方で、公開鍵AAAを使って解読に成功したマモル君は、このTXsがタケシ君によって発行されたこと(公開鍵AAAが秘密鍵AAAの保有者によって発行された)ことを証明することができます。 この一連のプロセスがビットコインで採用される署名方式になります。 Proof of Work Proof of Workとは、集権的なネットワークでの合意形成が不正・エラーなどによってうまくいかないという問題を解決した、ビットコインの合意形成アルゴリズムのことです。 ユーザーはネットワーク上で、ナンスと呼ばれる16進数の数値を、ビットコインのハッシュの値(アウトプット)に当てはまるまでコンピュータの計算能力を使って算出しようとします。この計算はマイニングと呼ばれ、先ほど述べたP2Pにおけるインセンティブの付与の部分にも関係してくるのですが(後述)、この計算によって承認されたもの(=ネットワーク内で合意があるもの)のみがブロックチェーン上に繋がれていきます。 この計算は難易度が非常に難しく設定されており、アウトプットには膨大な計算能力と時間を費やします。これによって一部の人物がブロックの内容を自在に操ることなどが非常に難しくなります。その一方で計算の答え合わせは、ハッシュが既定のアルゴリズムを持つため非常に単純なものになります。その結果、指定されたアルゴリズムで暗号化されたもの以外の計算結果を弾く結果となり、それによって正確な合意を形成することができるようになります。 このネットワーク内の合意形成のアルゴリズムがProof of Workと呼ばれます。 shota 簡単に言えば、ユーザーのマイニングによって時間と莫大な労力をかけて暗号化されたデータは、不特定多数のユーザーの過半数以上の合意によって承認され、ブロックチェーン上に繋がれていきます。不特定多数+過半数のシステムによって参加者が多いビットコインなどは不正が非常に難しくなりますね。 ゼロ知識証明 ゼロ知識証明とは、命題が真であることを、真であることを伝える以外の方法で、真であることを証明することです。少しややこしい日本語だと思うので例を使って説明します。 Aさんはジャンケンの必勝法を知っているとします。Bさんは必勝法があるのかどうかをAさんに証明してもらいたいですが、Aさんは必勝法を教えずに必勝法があるということを証明(ゼロ知識証明)しなければなりません。 ここで、AさんとBさんは100回ジャンケンすることにしました。もし、Aさんがこのジャンケンで見事100連勝することができたならば、必勝法の詳細(知識)をBさんに教えなくとも証明することができます。というのも、ジャンケンの必勝法を知らなければ、その勝利の確率は、試行回数を重ねれば重ねるだけ一定の値に収束していきます。更に、BさんはAさんの必勝法が真であるか偽であるかという情報以外証明することができません。 仮想通貨において、このゼロ知識証明は様々な用途で使われています。先ほどの例において、マモル君やユウタ君が知り得るのは、タケシ君が発行したトランザクションであるか否かという結果のみです。 このゼロ知識証明によって『TXsの過程で何が起こっているのか』というテクニカルな部分を意図的に省略し、『このTXsはどういった情報を持つか』という必要な情報のみを知ることができます。 仮想通貨の経済学的側面 仮想通貨が価値を持つ理由などを説明するのが、暗号経済学における経済学的な側面(だと感じています)です。経済学的な仮想通貨の説明は主に2つのセオリーがあるのでそちらを紹介させていただきます。 需要と供給 ゲーム理論 どちらも経済学を専攻された、もしくは理論を軽くでも理解をしている方にとっては、聞き馴染みのある言葉だとは思いますが、特に2つ目のゲーム理論に関しては仮想通貨独自のものとなっているので、是非一度目を通してみてください! 長くなってしまいましたがこの2つで最後です! 需要と供給 仮想通貨になぜお金としての価値がつくのか、という疑問に対しての答えは、金やお金と一緒で人々がその仮想通貨に対して信用を置いているからという点に尽きます。人々が、あるモノに対して共通の信用を置くことでそれに価値が付きやがてお金と同等として扱われるようになります。 この信用を裏付けにした需要、また供給量(=希少性)の関係性を表したグラフは仮想通貨の経済学においても同様に機能します。 (画像はたんめんさんの記事から引用させていただきました) ビットコインは供給量が2100万枚と決まっていますが、ここで重要になってくるのが難易度調整とブロック生成時間の概念になります。これらが定められていない場合だと、マイナーが好きなだけビットコインを掘っては市場に投げ売る、供給過多の状態になり上の画像に照らし合わせても分かる通り、価値を保つことができなくなってしまいます。 難易度調整 この難易度調整のアルゴリズムは、ハッシュのアウトプット難易度に関連することなのですが、ユーザーから計算されたハッシュが承認されるのは、ある一定の数字以下の文字列が生成されたときのみです。この数字が難易度と呼ばれていてビットコインにおいてはこれが0から始まります。 ブロック生成時間 1ブロックの生成時間が10分、それに対するインセンティブが25BTCと定められています。これによって、無造作にブロックチェーンに新たなブロックを繋げられるだけ繋ぐといったようなことができなくなります。 難しい話になってしまいましたが、簡単に言えば採掘(計算)の難易度を定めることによって、採掘の結果(供給)をシステム的に調整できるということです。 この2点が大まかなビットコインの採掘のルールになります。このルールがあるおかげで、ビットコインの供給の市場において、参加者が常に整合性を保っている状態を維持することに成功していると言えます。 この2点が仮想通貨のシステム的な供給への影響となりますが、需要の部分に関しては、開発者チームの良し悪し、通貨の社会貢献などへのポテンシャル、歴史など様々な要素が影響していると考えられます。 仮想通貨におけるゲーム理論 経済学におけるゲーム理論は上の画像のような囚人のジレンマなどで有名ですが、仮想通貨におけるゲーム理論とはどんなものになるのでしょうか? ブロックチェーンを改竄しようとするとき、Proof of Workの理論に基づけば、ネットワーク上のユーザーの合意形成が必要になることは自明ですね。 このブロックチェーンを見てください。1→2→3と繋がっていくのが通常ですが、悪意を持ったユーザーが1→2Aとブロックを分岐させて自分の利益のためにフォークさせたとします。 このときおそらく多くのユーザーは自身の計算を無駄にしたくないので1→2→3のブロックに合意します。ここでの悪意を持ったユーザーの利益は0になります。ここでの0というのは莫大な計算能力を使ってアウトプットまでした後の0です。つまり電気代などを考えた場合のマイナスです。 通常のネットワーク上のユーザーが取れる選択肢は 1ドル分の電気代分をブロックの報酬を貰う(+1ドル) 1ドル分の電気代分で承認される可能性が非常に低いブロックの承認(-1ドル) の二択です。 画像だとこのようになります。 Proof of Workの合意形成アルゴリズムにおいて不正をすることがいかに不毛であるか、お分かりいただけたでしょうか?51%攻撃などの言葉からも直接推測できる通り、51%以上の合意を勝ち取れない限り不正に改竄などをすることは非常に難しい仕組みになっていますね。 囚人のジレンマなどがよく例にされることの多いゲーム理論ですが、どちらの行動をとるべきかは自明の理です。 このゲーム理論で証明された通り、マイナーが常に最大限の利益を出すことを目的としている前提であれば、マイナーは信頼できる可能性が高いということになります。 まとめ 長い文章になってしまいましたが、仮想通貨が暗号通貨たる所以を理解していただけたでしょうか? 今回は暗号経済学の簡単な説明でしたので、それぞれの内容についての詳しい説明は割愛させていただきました。ですがその代わりに、仮想通貨(暗号通貨)のどのようなシステムが暗号的であるのか、価値がどのように生み出され、マイニングのインセンティブがどのようにして生まれるのか、などの点に注目した内容になっています。 shota 最後まで読んでいただいてありがとうございました!! 参考記事:What is Cryptoeconomics? The Ultimate Beginners Guide
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2018/03/02理系男子コンソメ舐め太郎の『HACK YOU!』 第1回 -ブロックチェーン・人工知能・量子コンピュータの溶け合うところ-
量子コンピュータを愛し、人工知能に愛された男!!!今ではブロックチェーンの世界にどっぷり浸かっている、全ての仮想通貨の生みの親!!!人呼んで、平成のGet Wild!!!そう!!この俺こそはぁぁぁぁぁコンソメ舐め太郎!!!! 初めましてこんにちは笑 コンソメ舐め太郎です!(@Ether_takuya) 名前はザハさんにつけていただきました! https://twitter.com/ripple_chan/status/964178006867505152 大学で物理学を専攻し、社会人になり某超ウルトラ有名金融機関のSEとして働くかたわら人工知能を学び、 最近は仮想通貨にどっぷり浸かってる僕がブロックチェーン・人工知能・量子コンピュータ三者の非常に刺激的な関係性について書かせていただきたいと思います。 概要 初めての方でも気軽に読めるよう、まずはざっくりとこれら3つの概要から説明したいと思います!(知ってる人は読み飛ばしてOK!) ブロックチェーンとは ブロックにチェーンがつながっていて、人を殴るときに使います。 と言いたいところですが、誤解を恐れず簡単に言ってしまうと、「管理者を必要とせず、コンピュータが取引の記録を自動で記録してくれるもの、及びその取引の仕組み」と言えるかと思います。 例えば、AさんからBさんへお金を送金しますよ、という時には、 ATMなどからBさんの銀行口座にお金を振込み、いくらかの手数料を取られ、遅い時間であればいくらかの時間を置いて送金完了。 という形でした。これは、銀行という信頼できる管理者が送金システムを運用しているために実現できることであり、運用していく上でコストがかかるため、利用者には必然的に手数料が発生します。 また、24時間リアルタイムでの取引もできません。(SEを寝かせてください。) しかしながら、ブロックチェーンはそもそも管理者を必要とせず、コンピュータが勝手に取引を実行してくれるため、ほとんど手数料がかかりません(厳密には少し手数料がかかりますが銀行振込よりも遥かに少額です。。。おっとそこの君!ビットコインの名前は出すな!いいな!) そして時間によらずいつでも取引が可能となっています。 この技術が普及すれば、SEは夜中に突然電話で呼び出されて仕事場に向かうなんて残酷なことが無くなり、嬉しくなります。仕事も無くなりますが。 ここで非常に大事なポイントが「個人対個人」の取引が可能となっていると言う点です。後ほど関わってくるので覚えておいてください!この、個人対個人の構図を”P2P”と呼んだり、”分散型”などと呼んだりします。 人工知能とは 最近世間でもよくこの「人工知能」という言葉を聞くようになりましたね。僕の友達にも、話していて感情の起伏がない人工知能みたいな人がいて、ペッパー君と呼んでいます。 人工知能の定義というのは非常に曖昧で、説明しづらいのですが基本的には「機械学習を利用したシステム」のことだと思ってください。 機械学習というのは、複数のインプットに対して特定のパターンを検出する技術のことで、例えば人の顔の写真をコンピュータに見せまくると、コンピュータがそれを学習し、「これが人の顔ってんだなぁ?」なんて認識してくれたり、FXのグラフを見せまくって「2時間後には爆上げですぜ兄貴!」なんて予測してくれたりします。 つまり、人間が「このピクセルが肌色でこのピクセルがグレーだったら人の顔です!」なんてちまちま設計してあげなくても、「これ人の顔だからたくさん見て学んどいて!」と言ってデータを投げるだけで勝手に学習してくれるような仕組みのことを言います。(このときに使われる技術のひとつがニューラルネットワークと言われます。) 量子コンピュータとは 仮想通貨を取引されている方は一度でも量子コンピュータのことは聞いたことがあるかと思います。 物理学上最も理解不能と言われている量子力学の仕組みを利用して計算処理をさせるものです。 物理学を学んでいた方であればこの意味不明さ、定期試験の暗記ゲーっぷりを肌で体感されているのではないでしょうか。それでコンピュータ作るなんて正気の沙汰ではありません。 この量子コンピュータによって我々がどのような恩恵を受けることができるかと言うと、通常のコンピュータでは解けなかった問題(解くのに膨大な時間がかかっていた問題)が一瞬で解けるようになります。 つまり、従来のコンピュータよりもべらぼうに高い計算処理速度が実現できると言うわけですね。 おまけ 現在のコンピュータでは、0か1で数字を表現していた訳ですが、量子コンピュータでは、0と1のどっちも表現したニクいやつが使用されるんですね。 ここでクイズ。0と1どっちも表現した2つの量子を足し算してみるとどうなると思いますか?答えは 0? 2? 1?どれ? 正解は全部です。 0 + 0 = 0 1 + 0 = 1 0 + 1 = 1 1 + 1 = 2 0,1,2全部が答えとして出力されます。 だって0でもあるし1でもあるんだもん! ブロックチェーン - 人工知能 さて、本題に入りたいと思います。 実は、ブロックチェーンと人工知能というのは非常に相性が良いです。 実際、普段ICOなどを探していてもブロックチェーンを利用した人工知能のサービスを非常にたくさん見かけます。 人工知能(機械学習)の開発には沢山のデータとコンピュータリソースを使用します。 まず、機械学習に利用されるニューラルネットワークと言うのは初めは何も学習していない無の状態からスタートします。 左側から人の顔の画像データを流して、右側で最終的にそれが何の画像かを予測させます。 このときに、ニューラルくんは、入力された画像のデータに対して、掛け算やら足し算やら色々こねくり回して無理やり回答を出してくれます。 違った場合、「違う」とこちらから教え、ニューラルくんはどこがおかしかったか自分で反省して、これをバネに次に生かします。 そして、また違う人の顔の画像データを入力してあげます。このような処理を幾度も幾度も幾度も繰り返して「これは人の顔!」と認識できるようになります。 だいたい、入力データとしては数万〜数十万程度の量が必要となり、その度に膨大な計算を実施することになります。 対して、ブロックチェーンに関してですが、シェアリングエコノミー的な側面が人工知能に非常に有利に働くことになります。 先に述べた通り、人工知能の開発には非常に多くのデータとコンピュータリソースを使用します。 自分のパソコンでは到底処理できないレベルのものですので、AmazonやMicrosoftのクラウドを利用して開発するのも一つの手ですが、その利用には非常に大きなコストが必要となります。 そこで、世界の裏側で眠ってるブラジルやアメリカの人達の使ってないパソコンのCPUやGPU(コンピュータリソース)を好きなだけ使えたらいいな、と思いませんか? GEOで中古のNintendo Switchを買うより、友達の使わなくなったそれを買う方が、お店を挟まない分安く買えますよね。 それと同じで、AmazonやMicrosoftと言った企業を経由せずに、個人対個人でコンピュータリソースを貸し借りできた方が非常に安く済みますし、必要な分だけリソースを増強することもでき、仮に誰かのパソコンが停電で使えなくなったとしても、別の誰かからまた借りるようにすれば有事の時でも安心して利用できますよね。 これがブロックチェーンを利用すると可能になるんです。 実際にそういったプロジェクトもすでに存在しており、そのエコシステム内で利用できるトークンも値上がりしています。 ・Deep Brain Chain ・SKYCHAIN ・Myriad ・Effect.ai また、ブロックチェーンの普及が進むと、個人に紐づいたデータ(例えば、誰がどの車を購入して、何キロ走ってどこで給油して、いつ洗車したかなど)が今まで以上に蓄積されることになりますし、人工知能開発においてはブロックチェーンは非常に強力なお友達になることが予想されます。 ブロックチェーン - 量子コンピュータ ブロックチェーンにとって量子コンピュータは天敵になります。 量子コンピュータは将来的に既存のコンピュータの処理能力を大幅に上回ることが予測されています。 ブロックチェーンには、取引の記録を台帳に記述していくマイニングという作業がありますが、これは高性能なコンピュータの計算能力に裏打ちされた信頼のおける仕組みになっています。 しかしながら、量子コンピュータがこれらのコンピュータの計算能力を上回り、かつ悪意を持っていた場合には不正な取引がブロックチェーン上に記録されてしまうことになり、利用者に大きな影響を与えてしまいます。 最も有名なCPUメーカーのNVIDIAは、ASICsというマイニング用途のCPUを製造していますが、現在の見解としては「この先10年は量子コンピュータに計算能力を抜かれることはない」とのことです。 しかしながら、現在の量子コンピュータの発展は目覚ましく、つい先日もIntelが49量子ビットの量子コンピュータチップの開発に成功しており、これからその発展の速度は上昇していくことと考えられます。 また、こういったことを見越して、最近では量子コンピュータ耐性のあるブロックチェーン を開発しているプロジェクトも多く見受けられます。代表的なものとしては以下が挙げられます。 ・Quantum-Resistant Ledger ・SHIELD 量子コンピュータ - 人工知能 量子コンピュータと人工知能の相性は抜群です。 人工知能の開発には膨大な計算量が必要であることは先も述べましたが、量子コンピュータの計算処理能力を利用すれば、ニューラルくんも一瞬で人の顔を覚えてしまいます! ニューラルくんが人の顔を認識する問題は、簡単に言うと、「グラフの最小値を求めなさい」という問題に置き換えることができます。中学高校の数学でやりましたね。 この写真はエテ公だ!と言ってしまった場合は、「ニューラルくんの予測」ー「正解」=「誤差」が大きいことになりますが、 この写真は人間の顔だ!と当てることができたら、それは「ニューラルくんの予測」ー「正解」= 0となって値が最小値であることがわかりますね。 (サポートベクターマシンを使うと、エテ公でも正解になるかもしれないですね!笑) で、こう言った問題のことを最適化問題と呼びますが、実は量子コンピュータはこの最適化問題が大得意なんですね。 このことによって、量子コンピュータが人工知能の発展をさらに加速させていくことが予測されています。 ということで、1発目から非常に長い記事になってしまいましたが、最新科学の概要とか、それらがブロックチェーンや仮想通貨どどのように関わっていくかが少しでもご理解いただければ幸いです!! 質問や意見・感想などあれば私に直接リプ飛ばしてください!
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2018/02/28専業トレーダーM.Kentの『専業が教えるトレードの極意』 第2回 -勝つために、まずは大きな損をしろ-
M.Kentです。 専業が教えるトレードの極意 第2回目です。 第2回目に行く前に前回のおさらいを軽くしてみましょう。 前回のおさらい 第1回ではメンタルの大切さ、そしてその鍛え方についてお話しをしました。 「人は損失を抱えると、それを解消しようとする。それ故、注文→損切りを繰り返してしまい損切り貧乏になってしまう…」というわけですね。 つまり、ポジションを抱えているときの心理状況が重要なわけです。(前回、寄稿記事はコチラから) 今回もメンタル面のお話しですが、より踏み込んだお話しをさせていただきますので、どうぞ最後までお付き合いください。 勝つために、まずは大きな損をしろ 「何いってんだこいつ…」と思われそうですが、投資歴が長い方はきっと死ぬほど同感してくれると思います。 では、なぜ「勝つために、大きな損をするべき」なのか? 「勝つためにはトレードを嫌いになる必要があるから」です。 きっと皆さんBTCFXや仮想通貨投資を始めた序盤は、狂ったように画面に張り付いていたことだと思います。 何を隠そう、私もその一人でした。ひたすら画面に張り付いて、「お!いいんじゃね?」と思ったら即注文。 しかし、いざ振り返ってみてみると、「あれ?この注文必要だった?」というよくわからないトレードも中にはたくさんあります。 まずは、こういった無駄なトレードを減らすために、トレードを嫌いになって欲しいのです。 トレードが嫌いになると、当たり前ですがトレードから一旦離れるようになります。そうなると当然トレードの数も減ってきますよね。損失の額によってはチャートさえ開かない…、なんてこともあると思います。 しかし、こうした挫折から再起したときには、また同じ過ちを犯してしまわぬよう、より慎重に「勝てる場所」を見極めようとします。するはずです。(そうならない人は投資には向いていないので今のうちに撤退したほうがいいです) こうしたように、大きな損をしてトレードを嫌いになることで、「楽しいからトレードしてしまう」のではなく、「利益を出すためにトレード」と、本来あるべき姿へと変わります。 トレードとは、この思考にたどり着いてからようやくスタートなのです。 まとめ 初心者の方にとって、トレードは真新しいことばかりで非常に楽しいと思います。私もそうでした。 しかし、誰も楽しむためだけにトレードをしているわけではありません。「利益を出すため」にトレードをしているわけです。であれば、「勝ちにこだわる」というのは必須なはずです。 前回のプロフィールにも書きましたが、私は過去パチスロの期待値稼動で生計を立てていた時期がありました。 パチスロというものは不思議で、勝てる可能性が非常に低い台であっても、「新台だから出るかもしれない」と、適当な理由をつけて打とうとしてしまいます。 しかしそれは、客観的に見れば、「ただその台が打ちたいから」です。結局、「勝ちたい」という気持ちよりも、「楽しみたい」という気持ちが勝ってしまっているわけです。トレードにもこれと同じことが言えると思います。 別にわざと大きな損をする必要はありませんが、是非一度自分が「楽しみたいが為にトレードをしているのではないか?」と振り返ってみてください。 そして、もし心当たりがある場合には、それに気付けたことだけでも大きな収穫ですから、次回チャートを前にした時に「これは利益を出すためのトレードなのか?」と自問自答してみることをオススメします。 バックナンバー 専業トレーダーM.Kentの『専業が教えるトレードの極意』 第1回 -トレードにおけるメンタルの考え方-
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2018/02/24Tether疑惑について徹底検証。USドルの準備金はプエルトリコに!?
こんにちは、ぽんた(@suhara_ponta)です。 今回は仮想通貨Tether(テザー)についての解説記事を見つけてきたのでご紹介します。Tetherと言えば先月後半に色々な疑惑が相次いで、仮想通貨市場全体に影響を及ぼしたことで皆さんもご存知かもしれません。 少し長い記事ですが、注目が集まるペッグ通貨であり仮想通貨市場全体に影響力のあるTetherの現状について詳しく書かれています。それでは見ていきましょう! この記事の3つのポイント!・TetherとBitfinexが癒着していたり詐欺である可能性は低い ・プエルトリコの銀行にTetherの準備金があると考えられる ・Tetherはいずれ当局に規制されるだろう 引用元:https://blog.bitmex.com/tether/要約 Tetherは、BitcoinとEthereumのブロックチェーン上に基づく暗号トークンです。このブロックチェーンの価値は、中央集権的な米ドルの準備金によって米ドルに固定されています。Tetherについて、システムが十分な準備金に支えられていないのではないかという疑惑と批判があります。このTetherに対する懐疑主義は主に間違った問題に焦点を当てていると私たちは考えます。公表された財務データの中から、プエルトリコの銀行システムにTetherの影響が見えるという前向きなデータを発見しました。しかしTetherは規制に関連した問題に遭遇する可能性がある、あるいは既に問題に遭遇しており、これはTetherホルダーにとっての長期的な第一の関心事であると考えています。 TetherについてTetherとは、米ドルなどの通貨をBitcoin(およびEthereum)ブロックチェーンで使用できるようにするスキームです。 Tetherのホワイトペーパーの要約では、次のことが説明されています。 法定通貨で裏付されたデジタルトークンは、個人や組織に、使い慣れた会計ユニットを使用しながら、価値を交換する堅牢で分散された方法を提供します。 ブロックチェーンのイノベーションは、監査可能で暗号で保護されたグローバルな台帳です。 資産が担保されたトークンの発行者およびその他の市場参加者は、ブロックチェーン技術と組み込まれたコンセンサス・システムを利用して、使い慣れたボラティリティーの低い通貨や資産を取引することができます。 アカウンタビリティを維持し、交換価格の安定性を確保するために、我々はテザーと呼ばれる暗号化トークンと現実世界の資産である法定通貨との間に1対1の支払準備率を維持する方法を提案します。 このメソッドは、発行されたトークンが常に完全にバックアップされていることを証明するために、Bitcoinブロックチェーン、Proof of Reserve、およびその他の監査メソッドを使用します。したがって、TetherトークンはBitcoinブロックとEthereumブロックチェーンの上に存在し、各チェーンにはトークンの約97%と3%がそれぞれ存在します。Bitcoinでは、そのトークンはカラードコイン(Colored Coins)と同様に存在し、プロトコルが余分なBitcoinトランザクションデータから余分な意味を解釈するOmniレイヤーを使用します(例えば、Tetherの作成や転送など)。 Tetherの主なユースケースは金融投機のようです。多くの取引所にて顧客がBitcoinなどの暗号トークンの売買をTetherを使って(Tether建で)することが可能になっています。 下のチャートが示すように、テザー保有者の約85%が知られており、最大の保有者は最大の仮想通貨取引所です。 これらの大株主がテザーをUSDに直接償還することができるメカニズムが存在する可能性があります。これについては、後でこのレポートで推測します。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/、https://wallet.tether.to/richlist The Tether HackTether社のTreasury Walletが2017年11月にハッキングされました。3,100万USドルが盗まれ、Bitcoinの外部アドレスに送られて隔離されたままになっています。11月21日に、TetherはOmniCoreのフォーククライアントを発表しました。これは盗まれた資金を凍結し、実質的なOmniレイヤーのハードフォークでした。Tetherは表明しました。 我々は、すべてのTetherインテグレータにこのソフトウェアを直ちにインストールするよう強く勧めます。ハッキングの事件は、Tether社がハードフォークを強制して取引を取り消すことができるため、実質的に完全に支配していることを示しています。Tetherの支配についてもともと疑いがないかもしれませんが。 これは、なぜTetherがBitcoinとEthereumのブロックチェーンにデータベースを配置するのかという疑問を提起します。Tetherが独自の公開データベースを作成するほうが、マイナーに手数料を支払う必要なくはるかに安いでしょう。Tether社は資金を凍結することができましたが、そのプロセスは技術的に困難で時間がかかります。新しいソフトウェアの作成とリリース、およびすべてのTetherの取引所のアップグレードが必要なためです。 誰がTetherをコントロールしているのか?Tetherの"About us"ページは、2017年12月5日から2017年12月7日までの間にのみ登場し、以下の表に示すように、TetherにBitfinexと同じマネジメントチームであることが明らかになりました。 Bitfinex Senior Team Tether Team JL van der Velde (CEO) JL van der Velde (CEO) Giancarlo Devasini (CFO) Giancarlo Devasini (CFO) Philip Potter (CSO) Philip Potter (CSO) Stuart Hoegner (general counsel) Stuart Hoegner (general counsel) Matthew Tremblay (chief compliance officer) Matthew Tremblay (chief compliance officer) Paolo Ardoino (CTO) Chris Ellis (community manager) ソース:https://blog.bitmex.com/tether/ 2017年11月にリリースされたParadise Papersは、BitfinexのCFOとCSOがそれぞれTetherの所有者と取締役であることを明らかにしました。 Tetherのウェブサイトに完全に開示される前に、TetherとBitfinexの間のリンクについてすでに少し疑いがありました。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/、http://archive.is/x6naO Tetherが以前にBitfinexがTetherを制御していないことを暗示していたと考える人もいます。たとえば、Tetherの創設者であり顧問であり、Bitfinexの元CTOであったCraig Sellars氏は、2017年春のRedditにこう述べています。 BitfinexはTetherの顧客です。 BitfinexがさらにUSDを求めている場合、彼らは他のすべてのTether顧客と同様に、Tetherに依頼します。TetherはUSDが表示されるのを待ち、表示されれば、必要なテザー生成しBitfinexにクレジットします。このコメントは、解釈に多大な影響を及ぼしましたが、BitfinexがTetherを制御していないことの確かな明示にはなりませんでした。 上記の1ヶ月前のコメントでは、Sellarsは、彼とBitfinexのCSOであるPhil PotterがTetherを改善する方法について議論していたと具体的に述べています。またSellarsは、彼のLinkedInプロフィールが示すように、TetherとBitfinexでの彼の同時参加についてもオープンしていました: ・2014年4月〜現在:テザーの創設者および顧問 ・2015年1月〜2016年5月:Bitfinex CTO ・2014年4月〜2016年5月:Tether創設者とCTO つまり私たちは、TetherがBitfinexの関与について一般を誤解させようとしたという証拠があるとは思いません。 Tetherの監査についてTetherのホームページには以下のように述べられています。 当社の準備金は毎日公表され、頻繁な専門監査を受けます。会計事務所のフリードマンLLP(FLLP)は、2017年9月にTetherが保有するはずの米ドル残高を確認した報告書を発表しました。 報告書によれば、2017年9月15日時点で、銀行はTetherの名義で382,064,782ドルの口座を保有していました。 しかし、この報告書には、銀行のいずれの名称も開示されておらず、銀行が業務を行っている管轄について言及されていませんでした。 また報告書には、 FLLPは上記の銀行口座の条件を評価しておらず、顧客の口座から資金へアクセスする能力、または資金がTetherトークンの償還以外の目的で行われているかどうかについては何も表明しません。 とあります。 2018年1月、TetherはFLLPとの関係を終了し、この電子メールで説明しました。 フリードマンとの関係が解消されたことを発表します。 フリードマンが比較的簡単なテザーの貸借対照表で徹底的に詳細な手順を実行していたことを考えると、合理的な時間枠で監査が達成できないことが明らかになりました。 Tetherは、このプロセスを経てこのレベルの透明性を追求する最初の企業であるため、プロセスを導く先例もなく、成功を測る基準もありません。この声明は、透明性の欠如があって監査プロセスが不十分であるか、少なくともTetherのウェブサイト上でなされた約束と矛盾しているか、のどちらかのことを示しています。このことが「Tetherはポンジ・スキームだ」といった仮想通貨界隈の噂に寄与している可能性が高いです。 透明性の欠如は必ずしも詐欺を示すものではないTetherは、ユーザーによるUSDの送受信を可能にします。トランザクションは簡単にブロックすることはできませんし、ユーザーは許可を必要としません。ただし1つの例外として、Tetherのすべてのユーザーが、トランザクションをブロックするために新しいクライアントにアップグレードする必要があります。これは3100万ドルのハック後に発生する厄介なプロセスです。 また、取引をしたり受け取ったりするときに、ユーザーはある程度の匿名性を持つ可能性があります。 Bitcoin同様、犯罪者にとってその特性は魅力的です。取引所などのTetherを発行し交換する能力を持つ人は、承認とKYCプロセスを通過する必要がありますが、個々のユーザーはBitcoinのように公開/秘密鍵のペアを生成するだけでTetherを使用できます。 規制当局はこれについて特に満足することはまずありませんし、銀行はTetherを懐疑的と見なす可能性が高いです。またTetherは、テザーを取り戻すのに必要な米ドル準備金を保持するために、銀行を使う必要があります。 多くの銀行はTetherに慎重にアプローチします。クライアントとしてテザーを受け入れることは、マネーロンダリング防止のためのルールなどの銀行のコンプライアンス手順に違反する可能性があります。 したがって、Tetherは問題を抱えている可能性があります:準備銀行からTetherがどのように運営されているかを隠そうとするか、主要な金融機関ほど厳格ではないコンプライアンス基準を持つ銀行を見つける必要があるかもしれないかの二択です。 我々は、Tetherは適切な銀行関係を見つけるのに苦労している可能性があり、適切なパートナーを探し出そうと多くの管轄地域に多くの銀行と口座を持っている可能性があると考えています。我々はこれが、USD準備金の不足ではなく、透明性が明らかに欠如している主な理由であると考えています。根本的な活動が当局によって明確に承認または規制されていない場合の金融分野では、Tetherの利害関係者が期待していると思われる透明性は、不可能かもしれません。 Bitfinex取引所は、最近の暗号通貨バブル中に1日あたり100万米ドルを超える収入を得ているかもしれません(1日に100,000BTCの取引量、0.1%の手数料、および$10,000のBTCの価格を仮定)。 Tetherが問題を抱えていたとしても、Bitfinexはシステムを救済するのに十分なリソースを持っているかもしれません。この財産はまた、Tether懐疑論者が主張しているポンジ・スキームなどの詐欺のインセンティブを排除する可能性があります。 プエルトリコの財務データTetherがプエルトリコへのリンクを持つかもしれないという噂が流行しています。私たちは、異常な活動や強い成長の兆候を探すために、公的財務データを分析することにしました。 我々は、国際金融機関(IFE)の銀行部門における現金残高(および預金残高)の大幅な伸びに気づきました。 この現金準備金の急増は、Tetherに関連する可能性があります。 この成長が、暗号通貨の生態系の非Tetherの側面(例えば、プエルトリコを暗号のユートピアにする計画)に関連する可能性もあります。 以下の表は、発行済Tetherの価値とプエルトリコのIFE銀行部門の預金残高を比較したものです。 マッチは完璧ではありませんし、データから強い結論を引き出すことはできません。 この地域の規制当局が今後どのような数字を出していくのかは興味深いです。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/ 現金残高の増加に加えて、現金収支は総資産の割合として増加していることがわかりました。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/ この種のバランスシートの構造は珍しいことです。 通常、銀行は資産の大部分を貸し出し、現金としての残高はわずかです。 以下の表は、銀行の貸借対照表の単純化された典型的な構造を示しています。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/ 完全準備銀行は異なるバランスシートをもたらします。これは、マクロ経済データを見ても金融アナリストが検出できるはずです。 2017年9月末時点で、プエルトリコのこのカテゴリの金融機関の総資産に対する現金の比率は急速に70%を超えました。 これは、プエルトリコ領土内の完全準備銀行の存在を示しており、その慣行が増えていることを示している可能性があります。 完全準備銀行完全準備銀行(100%準備銀行とも呼ばれます)は、銀行が預金を貸しておらず、すべての預金を物理的な現金の形で保管したり、保管銀行や中央銀行で預金しています。 完全準備銀行は、オーストリアの経済学および自由主義学派(またはBitcoinタイプの哲学)にしばしば関連する現代金融におけるコンセプトです。Bitcoin同様、金融システムを信用拡大の影響を受けにくくすると言われています。 この主な利点は、景気循環を経験する可能性が低くなる可能性があることです。 ノーブル銀行プエルトリコのIFE部門のすべての金融機関を見て、ユーロ・パシフィック・インターナショナル・バンクとノーブル・インターナショナル・バンクという完全準備銀行であると主張する2つの銀行を特定しました。 完全準備銀行は稀であるため、他の銀行の存在の可能性を除外することはできませんが、他の銀行はやっていない確率が高いです。 ノーブル銀行は暗号スペースに関与しているため、Tetherに関与する可能性があります。 ノーブルの暗号侵害への関与の証拠には、銀行が2015年に送付した規制当局への手紙があります。 ノーブルは、実際の通貨、Bitcoinおよびその他のデジタル通貨の取引、決済および決済のための統合された金融市場ネットワークを運営する予定です。ノーブルはまた、2015年にナスダックとBitcoin関連のビジネスパートナーシップを締結した銀行です。プエルトリコの金融サービス業界の準備金の増加は、Tetherに関係しているかはともかく、Noble Bankとcryptocurrencyに関係していると考えられます。 もちろん、ノーブル銀行のCEOとTetherの創始者の間の以前の専門的関係は何も証明されておらず、ブロックチェーンのエコシステムは小さいので、そうしたつながりが起こりそうです。私たちは、ノーブル銀行がテザーの第一の準備銀行であっても、ノーブル銀行が不適切または違法なことをしたという証拠はないことを強調したいと思います。 Mediumのポストでは、「クライアントが独自のクレジットプールを作成する」方法を説明し、このシステムの構造について次の図を使って説明します。 ソース:https://blog.bitmex.com/tether/ 上記のモデルは、Tetherの背後にある基礎的な構造である可能性があり、どのようにして米ドルに裏打ちされているかを説明することができます。 これは、Tetherが準備しているUSドルが、プエルトリコの銀行システムの中にある、世界最大の保管銀行であるBNYメロンというノーブルの保管銀行によって保有されていることを示しています。そうであれば、これはTetherがポンジー・スキームではないことを意味し、USドルの準備金は存在し、当局に報告されており、比較的安全かもしれないからです。しかしこのレポートの後半で説明するように、これは長期的なTether保有者に完全な快適さを提供するものではありません。 ケーススタディ前述のように、Tetherの特徴は次のとおりです。 POINT・Tetherを送受信するための許可は必要ありません。 ・トランザクションを簡単にブロックすることはできません。 ・Tetherのユーザーはある程度の匿名性を得ることができます。 これらの特徴は、犯罪者やマネーローンダラーにとってシステムを魅力的にする可能性があり、犯罪行為があまりにも一般的になった場合、当局はシステムを閉鎖することを望むかもしれません。 以下のケーススタディが示すように、これは過去に何度も起こっています。 Liberty Reserve (2006-2013)Liberty Reserveは、ユーザーがインターネット経由で米ドル建ての支払いを送受信できるようにする、コスタリカの中央集中型デジタル通貨サービスでした。支払いは電子メールアドレスを使用して行うことができ、システムを使用している人物を特定する手順はありませんでした。2013年に、コスタリカ当局は、60億ドルの資金洗浄を促進するしているとして刑事告訴し、このサービスを閉鎖しました。 このサービスの創設者は逮捕され、刑務所に送られました。BBCは、このサービスを次のように説明しました。 現金は、クレジットカード、銀行振込、郵便為替またはその他の送金サービスを使用してサービスに入れることができます。その後、ユーロまたは米ドルのいずれかを反映して、会社の自国通貨の1つに「変換」されました。その時点で、資金を引き出すことができる別の口座保有者に譲渡することができました。GoldAge (1999-2006) Liberty Reserveを設立する前に、同じ創業者はGoldAgeを運営していました。GoldAgeは金ベースの決済プラットフォームで、結果的に当局によって閉鎖されました。米司法省は以下のように述べました。 被告は、2002年の事業開始以来、世界中のデジタル通貨口座に少なくとも3,000万ドルを送金していた。デジタル通貨交換所GoldAgeは、2006年1月1日から2006年6月30日まで、マネー・ロンダリング・スキームの一環として4百万ドルを受け取って送金した。e-Bullion (2001-2008) e-Bullionは、集中型インターネットベースの金支払いシステムでした。 2008年、システムの共同設立者が殺害されました。 その結果、米国政府は同社の資産を没収し、システムを停止しました。 DigiCash (1994-1998)おそらく中央集中型ペッグ型決済プラットフォームのうちで最も興味深いのは、DigiCashでした。David Chaum氏によって開発されたDigiCashは、システムに組み込まれた盲目の署名に基づいて強力な匿名性技術を持っていました。プラットフォームはMoneroのような分散匿名ベースのトークンに似ていました。 DigiCashは一元管理されていましたが、オペレータはすべてが匿名で取引の詳細を知ることができなかったため、取引そのものは完全に検閲されていませんでした。 しかし、同社は結局破綻し、1998年に倒産しました。 検閲の抵抗には2つの面があります.1つは、トランザクションそのものをブロックできないこと、もう1つはシステム全体を簡単にシャットダウンできないことです。 1つ目はリングシグネチャなどの匿名ベースのテクノロジーで比較的簡単に達成可能ですが、2つ目は困難です。 米国司法省には、インターネットベースの決済システムのシャットダウンに関する他の例が掲載されています。 E-gold (1996-2007)2007年4月27日、ワシントンDCの連邦大陪審は、デジタル通貨事業を運営する2社とその所有者を起訴した。金融商品を洗濯する陰謀、無免許送金事業を営むための陰謀、連邦法に基づく無免許送金事業の運営、 DC法の下でライセンスなしでの送金、に対して起訴された。起訴によると、代金支払いシステムE-Goldを使用しようとする人は、E-Goldアカウントを開くために有効な電子メールアドレスを提供するだけで、他の連絡先情報は確認されなかった。この訴追は、米国防総省の2年半の調査の結果、内国歳入庁(IRS)、連邦捜査局(FBI)、その他の州および地方の法執行機関などの調査官の協力を得て行われた。コロンビア特別区の米弁護士であるジェフリー・A・テイラーによれば、「被告は、世界のどの主体からも監督されていない無制限の洗練された広範な国際送金事業を運営していた。驚くことではないが、あらゆる犯罪者が、E-goldを無責任に自分のお金を動かす場所として置いていたShadowCrew 2006年6月29日、Andrew Mantovaniは、4,000人以上の会員を持つ国際的なオンラインディスカッションフォーラムであるShadowcrew.comを共同創設し、連邦刑務所で32ヶ月間の懲役刑を宣告されました。会員の多くは個人情報の盗難と詐欺に特化していました。 Shadowcrewの会員は、商品や犯罪サービスの支払いをデジタル通貨で送受信しました。会員の一人であるOmar Dhananiは、不正な現金を匿名で変換することにより、会員にデジタルゴールドでマネーロンダリングサービスを提供する、不法な通貨交換を行いました。 Dhananiは、Shadowcrewの会員が従来の銀行システムを回避するためにデジタル金を使用していると述べました。米国シークレットサービスによる一年間の調査では、2004年10月に米国で21人が逮捕され、他の国でもいくつかの逮捕が行われました。Western Express International Currency Exchange Company (2002-2005) 2006年2月22日に、Vadim Vassilenko、Yelena Barysheva、Alexey Baryshevは、2002年から2005年まで、ニューヨーク州から不正な小切手換金および送金業務を行ったことで起訴されました。彼らの会社であるWestern Express Internationalは犯罪収益を意図的にデジタル通貨と交換していました。Western Expressはウェブサイトを通じて、東ヨーロッパ、ロシア、ウクライナの海外顧客を積極的に求めました。架空の複数の身元を使用するクライアントは、フィッシング、なりすまし、スパムなどのさまざまなサイバー犯罪を犯しました。 盗まれたクレジットカード番号で購入されたアイテムは、デジタル金のために再販され、さらにWestern Expressを通して洗浄されました。ニューヨークの銀行規制に違反して、4年間で総額2,500万ドルが彼らの会社の銀行口座に流入しました。結論 歴史によれば、特定の特性(検閲抵抗または匿名取引)を持つ集中型システムは当局によって閉鎖される傾向があります。 テザーは、これらの消滅したサービスと同じ特性をいくつか共有しているため、犯罪者を引きつけ、最終的には同じ運命に陥る可能性があります。 我々の見解では、Tetherには2つの選択肢があります。 1.オペレーターが取引を簡単にブロックしたり、資金を凍結したりすることを可能にするKYC/AML手順を含むようにシステムを改革する。これを行うために、Tetherは、その技術的アーキテクチャを根本的に変え、おそらく公的なブロックチェーンから去る必要があるかもしれません。本質的に、テザーは伝統的な(または完全な準備をしている)銀行に変わります。 2.そのまま継続し、ある時点で当局によって閉鎖される危険性を持ち続ける。 Tetherが閉鎖されると、一部のユーザーが一時的に資金にアクセスできなくなるリスクがあります。Tetherを長期間保持することはお勧めしませんが、懐疑主義者の一部の典型的な理由とは異なります。私たちはTetherの犯罪利用は比較的低いと考えています。Tetherのユースケースは投機がほとんどだからです。さらに、Tetherを使った犯罪者の資金洗浄の証拠は見つかっていません。よって現時点では、急な閉鎖は起こりそうにありません。 上記のケーススタディは、検閲抵抗(個々の取引とシステム全体)に対する2つの角度と、分散型暗号トークンが長期的に持続可能になるため達成しなければならないものが何かを示しています。 支払いシステムがトランザクションをブロックできない場合、使用の許可を必要としない場合、または匿名の使用を提供する場合、おそらく最終的に閉鎖されます。 これは、Liberty Reserve、E-gold、およびDigiCashのケースのように、TetherやRippleのようなシステムでも同様に起こり得ます。 これを回避する潜在的な方法は、閉鎖できない分散システムを構築しようとすることです(システム全体の検閲抵抗)。Bitcoinやその他のPoWのシステムがこれを達成できるかどうかは、未だ証明されていないと考えます。 ぽんた Tetherの準備金がプエルトリコにありそうと言うのは市場全体にとってグッドニュース、一方このままの特徴ではマネーロンダリングに使われやすく当局が黙ってないと言うのはバッドニュースですね。ブロックチェーン技術はまだ発展途上なので、今後解決されることを期待します!
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2018/02/19Googleトレンド検索とビットコインの価格の連動性を検証してみた
今回は、『Googleトレンド検索』と、ビットコインの価格変動の連動性を検証していきたいと思います。 Googleトレンド検索とは、Googleである単語がどれくらい検索されたかを示すものです。 例えば、「Bitcoin」のこの一年のGoogleトレンド検索の推移は以下のようになっています。 ……これ、ビットコインの価格変動にそっくりでは無いですか? そこで、以下のような仮説を立ててみました。 仮説Googleトレンド検索を見れば、ビットコインの価格が予想できるのでは? つまり、以下のような考えな訳です。 「Bitcoin」の検索が増える要因としては色々ありますが、全く見当はずれと言うわけでも無い気がします。 今回は、実際に、Googleトレンド検索のグラフと、ビットコインのチャートを重ねて調べてみました。 あぽろ 世紀の大発見の匂いがします。 検証の前に… 検証の前に、Googleトレンド検索のグラフの見方について説明したいと思います。 Googleトレンド検索のグラフでは、下のように、「0~100の縦軸」で表されます。そして、その期間の中でもっとも検索の多かった時点を100として、例えばその半分しか検索されなかった時期を50、と言うように表しています。 ですから、上のグラフを見る限り、「12/17~12/23」の間に最も検索され、その後1月以降は、「12/17~12/23」の半分程度しか検索されていないことがわかります。 Googleトレンド検索の見方がわかったところで、早速検証していきましょう。 『Googleトレンド検索を見れば、ビットコインの価格が予想できる説』を検証 まずは、素直に、この一年のビットコインのチャートとGoogleトレンド検索のグラフを重ねてみました。 驚くくらい一致している…。 しかし、よく見ると、動きが連動していないところも多そうです。11月以降をみると、「ビットコインは値上がりしているのに、Googleトレンド検索は減っている」箇所やその逆が沢山あります。 そこで、2つのグラフを左右に少し動かして見ると、しっくりくるようになりました。それがこちらです。 分かりにくいかもしれませんが、先ほどより、明らかに連動している箇所が多いような気がします。 上のグラフは、Googleトレンド検索のグラフを2週間分左にずらしたものです。 つまり、以下のように結論づけることができます。 結論ビットコインのチャートを見れば、2週間後のGoogleトレンドが予想できる あぽろ ※2週間後のGoogleトレンドの予想は自己責任でお願いします。必ずしも連動性を保証するわけではございません。 しかし、せっかくCryptoTimesで記事を書かせていただいている以上、こんな結論で終わるわけにはいきません。 こんな記事、『自分のブログ』で書いてろ!と言われてしまいそうです。 そこで、こんな仮説を立ててみました。 仮説ビットコインではなく、もう少しマイナーな通貨なら調べてから買う人が多い分、Googleトレンドから価格が予想できるのでは? ビットコイン以外の通貨では説は成り立つ? そこで、僕も保有しているOmiseGOとSRNで検証してみました。 ……どうでしょうか。 なんとなくですが、Googleトレンド検索が増えた後に価格が値上がりして、Googleトレンド検索が減った後に値下がりしている気がします。 結論もしかしたら、アルトコインの価格予想にはGoogleトレンド検索が使えるかもしれない もちろん、これだけで判断して勝てるほど相場は甘くありませんが、参考程度にGoogleトレンド検索を見てみるのも面白いかもしれませんね。 P.S. おまけ
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2018/02/15貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?? 第3回 −アルトコインを買ってみた−
こんにちは、グラドルやってました白川花凛です。 さて、前回はビットコインを放置していたらなぜか増えていましたが、今回はアルトコインを購入してみました。 貧困グラドル、アルトコインを購入する 私が今回選んだアルトコインはXEMとXRPです。 2800円分ビットコインを利用してがXRPとXEMを半分ずつ買うことにしました。 XEMとXRPを買った理由ですか? 名前とアイコンが可愛いからです!!!!! ポムポムプリン可愛い!マイメロディー可愛い!みたいなノリで、リップル(ップルって響きが可愛い)を。 そしてでんぱ組.incに在籍する夢眠ねむさんみたいで可愛いなと思ってねむきゅん、いやXEMきゅんをコインチェックでゲットしました。 まず、すごいのはアルトコインの購入ができたことですね〜。初めてのおつかいです。すごい。初めてのおつかいにしてはなかなか難易度が高かかったと思います。 でも、コインチェックの大変使いやすいUIのおかげでスムーズに購入することができました! 最近ではやっとZaifを使って、板取引?もできるようになりました。 とりあえず、ZaifでもXEMを購入しました。あとモナコイン。 理由ですか?名前が可愛いからです!!! さて困ったことに、ここからどうしていいのか全くわかりません。 毎朝10時にコインチェックが「〇〇が高騰しました。」とか教えてくれるくらいです。何も動かしていません。グラフが真っ赤で動かしていいのかどうなのかわかりません。 モナコインに至っては一度ナイアガラの滝のごとく落ちていく様を見てからトラウマで全くチェックしてません。 ……そろそろトラウマから脱却してブラウザを開いてみようと思います。 それくらい何も考えないで購入してます。バカだなーくらいのノリで見ていてください。 以上!白川花凛でした! 追記 2018年2月8日追記 ……えー、このコラムを書き終えていた頃(1月半ばくらい)はイエーッって感じだったのですが、例の事件のおかげで資産が一番あった頃の1/3以下になっていました。 純情な感情にすらなれやしない!!!!!マイハート!!!!! バックナンバー 貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?第2回 貧困グラドル白川花凛の仮想通貨って何ですか?第1回
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2018/02/11仮想通貨を股に掛けるアイドル 仮想通貨少女とは?
2018年1月5日 日本の地下アイドル界隈に仮想通貨少女と呼ばれる新たなグループが誕生しました。 『音楽×仮想通貨』という異例の組み合わせに世界中のメディアが注目しています! この記事の3つのポイント! 日本初の仮想通貨アイドルが誕生! 各メンバーはBTCや主要アルトコインに模した属性を持つ 海外メディアからも仮想通貨女子を称賛する声 仮想通貨少女ってどこの誰?? グループのコンセプト 2018年1月5日 弊社が運営するアイドルグループ星座百景より派生ユニットが誕生しました。 その名も「仮想通貨少女」 今、仮想通貨業界はマネーゲーム化が止まりません。儲かるか?儲からないか?何倍になるか?などの欲が先行し、その通貨の技術やポテンシャルを無視しているように見受けられます。中にはICO詐欺なども横暴し被害にあっている方もいます。 このまま行けばどこかで大暴落が起き、大損をする人が増え、せっかく世の中を変えるような技術が淘汰されてしまう可能性があります。 だからこそ私達は仮想通貨がただの投機の道具ではなく素晴らしい未来を創る技術だという事をエンターテイメントを通じて推進していこうと考えています。 仮想通貨の時代はもう目の前に来ています。その時に備え少しでも皆さんのお力になれればと思います。 引用元:仮想通貨少女公式サイト 仮想通貨への投機や投資を積極的に推進するのではなく、 未来ある通貨を厳選し正しい知識を皆に伝えあくまでエンターテイメントとして仮想通貨を楽しんでもらう というコンセプトのアイドルのようです。 グループ概要 星座百景という地下アイドルグループから派生し、2018年1月に晴れてデビューを果たした8人の女性アイドルユニットです。公式からは、星座百景よりハードフォークしたユニットと説明されており、この文言だけでもグループから仮想通貨に対しての前向きな意気込みが伝わってきますね! 1月7日にYouTubeに投稿される形でデビューを果たし12日にはコンサートを行った彼女らのデビュー曲、『月と仮想通貨と私』の歌詞にはICOに潜む危険性やセキュリティの重要性など、仮想通貨に投資をする際のヒントとなるようなものが散りばめられています。 各メンバーが、自分の仮想通貨(BCH/BTC/ETH/NEO/MONA/ADA/XEM/XRP)のいずれかの属性を持ち、それぞれが自身の仮想通貨に模したマスクをかぶっています。採用されている通貨はBCHやXRPの主要アルトコインから、MONAなどのまだまだ世界的に見ると知名度がさほど高くない通貨まで幅広くなっています。 8人のうち年齢を公開している6人の平均年齢は17.5歳とまだまだ若いです。 TBSやオリコン、朝日新聞他日本の各メディアも彼女らの活躍を期待し、ますます注目を浴びています。 ↓1月7日にYouTubeにてデビューを飾った曲がこちら↓ https://www.youtube.com/embed/em4LhTdnHk0 世界各国のメディアが注目!反応は? インドのニューデリーを拠点とするメディア@Beebomの公式ツイッターでは https://twitter.com/beebomco/status/952101994763763712 「日本はなんてすばらしい国なんだ!」などと称賛の声があがっています。 海外メディアのみならずTwitter上でも音楽と仮想通貨の意外な関係性に驚く海外の人々の声が多いように見えます。 shota 名前だけは聞いたことあったけど意外と注目されてるんですね! shota 個人的にはMONEROとかの匿名通貨で匿名3姉妹的なアイドルユニットもありだと思ってます(適当)
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2018/02/09専業トレーダーM.Kentの『専業が教えるトレードの極意』 第1回 -トレードにおけるメンタルの考え方-
初めまして、M.Kentです。 今回、初めての寄稿ということでかなり緊張しております。 仮想通貨界隈では無名中の無名ですから、まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。 M.Kentってどんな人? 名前:M.Kent 投資歴:たぶん8年目。仮想通貨は2017年7月~。 趣味:Twitter(重度のツイ廃)、カラオケ、楽器(ベース) 自称、究極のインドア派人間です(引きこもり) Twitter:@BinaryMKent 更新頻度高めですが、それなりに役に立つこともつぶやいているので、是非フォローしてください。 経歴と自己紹介: 大学在学中、為替の世界にのめり込み、大卒と同時に専業デビュー。 序盤はスロット、服飾品の輸入販売で食いつなぎながら、FX、バイナリーオプションで資産を増やす。卒業した翌年に総資産3000万円到達。同時期より、アフィリエイトにも取り組み始める。 2017年3月に総資産1億到達。 2017年7月~原資1000万円にて本格的に仮想通貨投資を始める。 一時300万まで落ち込むも、現在の仮想通貨資産4000万円弱(2018/2/4 時点) トレードスタイルはデイトレ~スイングの完全テクニカル主義者。 MAとストキャスを利用した順張りトレードがメインですが、ビットコインFXではライントレードをベースにした転換狙い。 トレードにおける座右の銘は「平均は全ての事象を織り込んでいる」。 仮想通貨歴でいえばそこまで長くないですが、この業界では「専業」というのも比較的珍しいと思います。 専業ならではの視点や切り口からテクニカル分析やメンタル論についてお話しをしていこうと思っております。 トレードで一番大切なのはメンタル 最近Twitterを見ると、全体的な下げ相場というのもあり、ビットコインFXやアルトFXで運用をしている方も多く見受けられます。 しかし、その半数以上は、「焼けてしまった」「勝てない」、そういったネガティブなものです。 「テクニカル分析について、ちゃんと勉強しているのに、なんで負けるの・・・」そう凹んでらっしゃる方も多くいらっしゃることでしょう。 そういった方は、一度「メンタル」を見直してみてはいかがでしょうか? 当サイトの他寄稿者様もお話しされていると思いますが、メンタルというのはトレードにおける「土台」です。 その土台の上に、テクニカル分析やファンダ分析という「積み木」と乗せていくわけです。 つまり、「この土台が不安定であればあるほど、上に積んでいく積み木は不安定になってしまう」わけです。 「いやいや、勝ち負けにメンタルは関係ないでしょwww」 そう感じる方もいらっしゃると思います。 ここで、ひとつ例を出してみましょう。 現在、あなたは10万円の含み益を抱えていたとします。この時、恐らくあなたが考えるのは2パターン。 「利益を確定させて安心したい」もしくは、「小銭はいらねぇ、倍プッシュだ」のどちらかでしょう。もちろん、この時どちらがベストなのか?は状況にもよります。 では、逆に10万円の含み損を抱えていた場合にはどうでしょう? 「いち早く損切りして楽になりたい」と考える方が多いのではないでしょうか? もちろん、これはみなさんの運用資金によって変わると思います。 しかし、多くの方はここで「損失を消したい」と考えてしまいます。 これは、FXや株でよく引き合いに出されるプロスペクト理論という人間の心理状況です。 「損失を解消して、精神的苦痛から開放されたい」という自己防衛本能から、抱えている損失を確定して楽になろうと、ついそのように行動してしまうわけですね。 しかし、損切りをしてしまえば損失を確定させるわけですから、当然利益は減り、損失は増えてしまいます。こうして陥ってしまうのが、「損切り貧乏」です。 では、どうすれば損切り貧乏にならずに済むのでしょうか? ここで出てくるのが、「メンタル」です。 当然、損切りをするタイミングは、自分で決めることが出来ます。 つまり、「切るべきところで切れるか?」そして、「持つべきところで我慢して持てるか?」 これこそが損切り貧乏にならないための秘訣であり、「勝ち負けにはメンタルが大きく影響する」という根拠です。 どうやってメンタルを鍛えればいい? このように、メンタル状況はトレード結果に大きく影響してきます。つい軽視しがちなメンタルですが、一番大切な土台です。是非、時間をかけて見直してみてください。 さて、ではそのメンタルをどう鍛えるのか?についてですが、市販の書籍を読まれるのが一番だと思います。 書籍を通して、「どうあるべきか?」という心構えについて学び、その後トレードを通して修正していくのが理想的です。 最後に過去私が読んだ中でも、「この本は参考になる!」と感じたオススメ書籍をご紹介します。是非そちらも読んでみてくださいね。 ○稼ぐギャンブル 5000万円稼いだ芸人が教える50の法則 競馬やパチンコ、麻雀などの利益でマンション1棟をキャッシュで購入したことで有名なギャンブラー兼お笑い芸人の「じゃい」さんの著書です。 相場に関しての知識が皆無な人でも資金管理やメンタル論について、話し口調でとてもわかりやすくまとめられています。特に投資経験0の初心者さんにオススメです。 ○デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術 本書では株式投資を前提にお話されていますが、つい見逃しがちな「マーケットの本質」に対する気付きやメンタル論についてわかりやすくお話しされています。 こちらの書籍は、どちらかというとすでにある程度の投資経験がある人が読んだほうがより大きな効果があると思います。 特に、インジケーター病の初心者さんは必読です。