セロ($CELO)とはどんな仮想通貨?特徴と将来性について徹底解説!
さっちゃん
世界には銀行口座すら持てない人々が多く存在します。基本的な金融サービスから隔離された状態にあり、貧困から抜け出すことが難しく、格差が広がる大きな原因になっています。
セロ (Celo) は、すべての人が公平にアクセスできる金融サービスの提供(金融包摂)を、ブロックチェーンの技術で実現することを目指したプロジェクトです。
- セロ (Celo) ってどんなプロジェクト?
- $CELOの価値が大きく伸びる可能性はあるの?
- $CELOを買うならどの仮想通貨取引所を使えばよいの?
そんな疑問をお持ちの人に向けて、この記事ではセロの特徴と将来性を解説しました。加えて、$CELOの取引におすすめの仮想通貨取引所も紹介しています。
最後まで読めば、セロ($CELO)がどういうプロジェクトかしっかり理解できますよ。
目次
仮想通貨セロ($CELO)とは? 5つの特徴を解説
最初にセロ($CELO)の基本的な事項を説明します。
セロプロジェクトとそこで使用される仮想通貨セロ($CELO)の特徴を5つ上げたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。
- 仮想通貨セロ($CELO)とは? 5つの特徴を解説
全ての人への金融サービス提供(金融包摂)を目指すプロジェクト
名称 | セロ |
---|---|
ティッカーシンボル | CELO |
発行者 | セロ財団 |
発行日 | 2020年8月 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
時価総額ランキング | 141位(2024年3月24日のCoinMarketCapの集計による) |
時価総額 | 約880億円(2024年3月24日のCoinMarketCapの集計による) |
公式サイト | https://celo.org/ |
公式X | https://twitter.com/Celo |
公式Discord | https://discord.com/invite/celo |
公式Medium | https://blog.celo.org/ |
世界には、銀行口座すら持てず基本的な金融サービスにアクセスできない人々が多くおり、格差を生む大きな原因となっています。こういった人々にも公平に金融サービスを提供する試みを金融包摂(Financial Inclusion)と言います。
セロは、仮想通貨の仕組みを使って金融包摂を実現することを目的としたプロジェクトで、「すべての人に繁栄の条件を作り出す」をビジョンに、人々が公平に金融サービスにアクセスできる世界を作り出そうとしています。
セロ財団は、セロの目的に賛同する企業・団体が多く集まっている非営利団体です。セロネットワークの開発を支援し、セロ上で活動する様々なプロジェクトに資金を提供して、エコシステムの発展に貢献しています。
PoSによる高速・低コストで環境負荷が少ないネットワーク
セロは、環境負荷が少ないネットワークを構築しています。
コンセンサスアルゴリズムは、Proof of Work(PoW)ではなく、エネルギーコストが低いProof of Stake(PoS)を採用しました。セロチェーンのブロックを生成するバリデーターは、セロの保有者による投票によって決定します。
この方法によりセロは、ブロック生成時間が約5秒、ガス代が平均0.0005米ドルの高速で低コストのネットワークを、PoWよりも圧倒的に少ないエネルギー量で実現しています。
ステーブルコインcUSD・cEUR・cREALを提供
- セロのステーブルコイン
- cUSD:米ドルにペッグ
- cEUR:ユーロにペッグ
- cREAL:ブラジルレアルにペッグ
セロには、セロネットワーク独自に発行されている上記のステーブルコインがあります。
さらに、複数のネットワークで利用されているステーブルコインのUSDCやUSDTも、セロネットワークで利用できます。
これらのステーブルコインを利用して、セロネットワークの参加者は他の通貨の価格変動とは無関係に安定した経済活動が可能です。
仮想通貨CELOはネットワークのガバナンストークン
- セロネットワークにおける仮想通貨CELOの主な役割
- Proof of Stakeによるネットワークのセキュリティ維持
- セロネットワークの意志決定への参加
- トランザクションの手数料支払い
- cUSD・cEUR・cREAL発行のための担保資産
仮想通貨セロ($CELO)はセロネットワークのエコシステムを支えるガバナンストークンです。
セロネットワークは、CELOの保有量によってネットワークへの影響力が決定する仕組みです。
セロのコンセンサスアルゴリズムは、CELOの保有量を反映した投票によってブロックの生成者を決定するPoSです。また、ネットワークの参加者は、CELOの保有量に応じて、ネットワークの意思決定に関与する投票権を持ちます。
また、セロネットワークにおけるトランザクションの手数料支払いにもCELOが使われます。
cUSDやcEURなどのステーブルコイン発行のための担保資産としてもCELOが使用されており、ネットワークの円滑な運営やセキュリティの維持に必要不可欠な役割を果たしています。
スマホがあれば誰でも使えるモバイルファーストなウォレット
セロは、スマートフォンさえあれば誰でも簡単に使えるモバイルファーストなウォレットValoraを提供しています。
仮想通貨の購入・管理・送金、DAppsの利用など、仮想通貨に関する基本的な機能をValoraから利用できます。
特徴的なのは、Valoraでは相手の電話番号を指定すれば仮想通貨の送金が可能な点です。これを実現するために、電話番号とウォレットの公開鍵とを紐づける仕組みを開発しています。
他のウォレットでは送金時にアドレスの公開鍵を指定する必要があります。公開鍵は複雑で長い文字列のため、Valoraによって利用者の負担が大きく軽減され、資産の受け渡しに対するハードルが下がります。
セロ($CELO)のモバイルアプリ「Valora」の使い方
セロが提供しているスマホ向けのウォレットアプリがValoraです。モバイルファーストが特徴のセロらしく、シンプルで使いやすいウォレットです。
ここからはValoraの使い方について説明します。
Valoraは残念ながら日本語対応はされていません。以降の説明は使用言語で英語を選んだ場合を想定しています。
- セロ($CELO)のモバイルアプリ「Valora」の使い方
アプリダウンロードから新規登録までの手順
最初に、Valoraをスマホにインストールして初期設定する手順を説明します。
Valoraをダウンロードして起動したら、まず言語選択の画面が出ます。日本語は使えないのでそれ以外の言語を選択しましょう。
使用する言語を選択すると、初期設定開始の画面が表示されるので「Get Started」を選びましょう。
Terms of Conditionへの同意と6桁のPINの設定を要求されるので、画面の指示に従って設定を進めます。
PINの設定が終わると、12個の文字列からなるリカバリーフレーズが表示されます。
リカバリーフレーズは、既に使用しているウォレットが失われた場合に復元するための情報なので、確実にバックアップを取っておきましょう。不正使用を招くので他人に預けるのも避けます。
バックアップが取れたら、画面下部の「I’ve saved it」をタップして次に進みます。
最後に、スマホの電話番号とウォレットの接続設定の画面になります。
表示された電話番号を確認して「Continue」をタップしましょう。これを設定しておけば、他のValoraユーザーがあなたに送金する際に、アドレスではなくあなたの電話番号を使えます。
電話番号とウォレットの接続が完了したら、Valoraのインストールと初期設定は完了です。
入金・出金する方法
自分のウォレットに入金する場合は、Valoraのトップ画面で「Receive」を選びましょう。
自分のウォレットのアドレスがQRコードと文字列で表示されるので、こちら宛に送金すればウォレットへの入金は完了です。
Valoraのウォレットから他へ出金する場合は、Valoraのトップ画面で「Send」を選択します。
「Select a recipient」の画面に切り替わるので「Scan or Show QR Code」を選びましょう。
出金先のアドレスのQRコードを読み込む画面に切り替わるので、QRコードを読み取り、出金する通貨の種類と出金金額を指定すれば、出金の指示は完了です。
DAppsにアクセスする方法
Valoraから、セロチェーン上で稼働しているDEXやDeFiサービスなどのDAppsを利用できます。
DAppsにアクセスする場合は、Valoraのトップ画面左上のメニューを開き「Dapps」を選択しましょう。
利用可能なDAppsのリストが表示されるので、使いたいものを選べばアプリケーションの画面に切り替わりますよ。
現在までのセロ($CELO)の価格動向
セロ($CELO)の現在までの価格動向を確認しておきましょう。
2020年8月の発行開始から2022年前半までは、価格が比較的高い状態が続いています。特に仮想通貨全体に勢いがあった2021年の後半には、1CELO 800円を超える高値がついていました。
2022年の後半から仮想通貨市場全体の冷え込みとともに価値が下がり、1CELO 100円前後の価格で低迷を続けます。
2024年に入って、仮想通貨市場全体の勢いが盛り返すのに合わせて上昇の機運を見せており、2024年3月の時点では1CELO=200円付近まで上がってきています。
最新のCELOのチャートは以下で確認してください。
セロ($CELO)の今後は? 将来性を左右するポイント
CELOのこれからの値動きに関して確定的なことは言えませんが、将来性に大きく影響する要素は複数あります。
次は、仮想通貨CELOの今後を左右するポイントを解説します。
- セロ($CELO)の将来性を左右するポイント
仮想通貨市場全体の活性化
CELOのこれまでの価格推移を見ると、大きく上昇している時期は仮想通貨市場全体に勢いがあった時と一致しています。CELOの値動きが仮想通貨市場全体の動向の影響を受けている点は、否定できません。
米国でのビットコインの現物ETF承認や、ビットコイン半減期への期待などから、2024年に入って仮想通貨市場全体は勢いを増しつつあります。
既にCELOも上昇の気配を見せています。2024年の後半から2025年にかけて仮想通貨全体が伸びれば、それに合わせてCELOの価値が上昇する可能性は十分にあるでしょう。
発展途上国への浸透
グローバルな金融包摂を目指すセロプロジェクトでは、発展途上国への浸透が重要な目標になります。
そのため、スマホを持っていれば誰でも使えるモバイルファーストなウォレットValoraをリリースしており、すでに100か国以上で100万を超える人々にダウンロードされています。
この動きをさらに加速するために、セロプロジェクトはOperaと提携してモバイルブラウザOperaMini用のウォレットMiniPayを開発しています。
最初はナイジェリアから展開されますが、これが順調に広がりを見せれば、CELOの価値の上昇が期待できます。
セロネットワーク上のDeFiサービスの拡充
セロネットワークを通して誰でもDeFiサービスを利用できる世界を実現するのも、セロプロジェクトのターゲットです。
現在セロネットワーク上では、さまざまなDeFiサービスが展開しています。セロチェーンをターゲットにしたUbeswapはもちろん、CurveやUniSwapなどのイーサリアムチェーンを基盤としたDeFiプロジェクトにも連携できます。
しかし、2024年3月の時点のDeFiLlamaのデータによれば、セロチェーンのDeFiの預かり資産額は約2億米ドルでDeFiサービス全体の0.2%程度でしかありません。
利用できるDeFiサービスを拡充して、世界中の誰にでも豊富な選択肢を公平に提供できれば、セロプロジェクトは着実に成長するでしょう。
200を超える広範なパートナーシップ
セロプロジェクトは、目的に賛同する多くの企業や団体とパートナーシップを組むことで活動を加速する戦略をとっており、そのためのパートナーシッププログラムがCelo Alliance for Prosperityです。
例えば、以下の企業がパートナーシップに初期から参加しています。
- ベンチャーキャピタル大手のa16z
- ウォレットのLedger
- 人道支援の非営利団体MERCY CORPS
- 貧困層への少額融資を進めるGRAMEEN
2023年にはGoogle Cloudがパートナーシップに加わりバリデーターとなるなど、既に200以上の企業・団体がメンバーに加わっており、セロネットワークのバリデーターや個別のプロジェクトの推進に貢献中です。
セロは金融包摂という重要な社会課題の解決を目指すため、単独での活動ではインパクトがありません。今後のパートナーシップの広がりには注目しておきましょう。
セロ($CELO)でおすすめの仮想通貨取引所
取引所 | Bitget | Bybit | Gate.io |
---|---|---|---|
取引量ランク (2024年3月時点) | 12位 | 3位 | 8位 |
取り扱い通貨数 (2024年3月時点) | 750 | 576 | 2,005 |
最大レバレッジ | 125倍 | 100倍 | 125倍 |
現物取引手数料 (各種優遇なしの場合) | 0.1% | 0.1% | 0.1% |
日本語対応 | あり | あり | あり |
2024年3月の時点では、セロ($CELO)の取引が可能な取引所は日本国内にはありません。
CELOを取引する場合は、海外の取引所を使う必要があります。おすすめはBitget、Bybit、Gate.ioの3社です。
Bitgetは、ハイパフォーマンスのトレーダーの取引をコピートレードできるのが最大の特徴です。サイトもスマホアプリもしっかり日本語化されているので、使いやすい取引所ですよ。
Bybitは、取引量が世界3位(2024年3月時点)の大手取引所です。最大で100倍のレバレッジ取引ができ、こちらも日本語対応されています。
Gate.ioは、取り扱い通貨の種類が多く2024年3月時点で2,000種を超えています。CELOに限らず多様なアルトコインを売買したい時に重宝する取引所です。
Bitgetの登録方法まとめ!口座開設とKYC認証まで徹底解説
Bybit(バイビット)の完全ガイド!登録方法から使い方、評判まで徹底解説!
【Gate.io(ゲート)の登録方法】初期設定から基本の使い方まで解説!
セロ($CELO)に関するよくある質問
ここまで、セロ($CELO)の特徴や将来性について解説しました。重要な社会課題に目を向けた地道な活動が印象的なプロジェクトでしたね。
ここからはセロに関してよく出る質問にまとめて答えていきましょう。
- セロ($CELO)に関するよくある質問
CELOはステーキングで稼ぐことができる?
セロネットワークではCELOのステーキングにより報酬を得ることができます。
セロのProof of Stakeでは、CELOの保有者の投票によりブロックを生成するバリデーターが決まります。
投票する際には保有するCELOをステーキングしなければなりません。ステーキングしたCELOはロックされますが、ステーキングに対する報酬としてCELOを獲得できます。
セロはどうやってカーボン・ネガティブを実現している?
セロではネットワークの稼働による二酸化炭素排出量をマイナスにするカーボン・ネガティブを実現しています。
コンセンサスアルゴリズムとして、PoWよりも大幅に二酸化炭素排出量を削減できるPoSを採用しています。
さらに、セロネットワーク上のトランザクションの承認手数料の一部をカーボン・オフセット基金に送り、オフセットの購入に充当しています。
- 「カーボン・オフセット」とは?
- 特定のプロジェクトでの温室効果ガスの排出量を削減するために、他の地域やプロジェクトでの同等量の温室効果ガス排出を削減することを言います。森林保護、エネルギー効率の向上などへの投資によって行われます。
セロのステーブルコインの価格安定化の方法は?
セロネットワークではステーブルコインcUSD・cEUR・cREALを発行しています。
コインの価値が米ドルやユーロなどの法定通貨に準じるように、セロではステーブルコインの発行量に対する十分な担保資産をロックしています。
担保資産の約70%はCELOです。他はBTC・USDC・ETHといったメジャーな仮想通貨で構成されています。
仮想通貨セロ($CELO)のまとめ
- 仮想通貨セロ($CELO)のまとめ
- セロはすべての人への公平な金融サービス提供(金融包摂)を目指す
- セロチェーンは高速・低コストでカーボン・ネガティブなネットワーク
- スマホがあれば使えるモバイルファーストなウォレットValoraを提供
- 発展途上国への浸透やDeFiサービスの拡充がCELOの今後伸びを左右する
- CELOは国内の取引所では扱っていないので海外の取引所で売買する
この記事では、セロプロジェクトの特徴や将来性を解説しました。セロチェーンで使われるモバイルファーストなウォレットValoraについても使い方を説明しています。
セロは、すべての人への公平な金融サービス提供(金融包摂)を目指しています。
そのために、カーボン・ネガティブでモバイルファーストなネットワークを開発しています。また、200以上の組織・団体とパートナーシップを組み、活動の裾野を着実に広げてきました。
セロに投資することは、単に仮想通貨を買うというだけでなく、重要な社会課題の解決に間接的に参加することでもあります。この記事を読んでセロに興味が出たら、今後の動きにしっかりアンテナを張っておきましょう。