世界最強のハードウェアウォレット!風神ウォレットの特徴・使い方を解説!
Yuya
大手の取引所やウォレットサービスでセキュリティ欠陥騒動が相次いでいる今、仮想通貨の安全な保管法に注目が集まっています。
その中でも特に最も安全な方法と言われているのが「コールドウォレット」と呼ばれる類のウォレットです。コールドウォレットでは、ウォレットのプライベートキーなどをオフラインで保存することによって、オンライン上で情報が盗まれる可能性をシャットアウトすることができます。
皆さんも、MyEtherWalletやBitcoin.comなどで、重要情報を紙面に印刷した「ペーパーウォレット」を目にしたことがあるかと思います。これも、コールドウォレットの一種です。
このコールドウォレットの中で特に注目が集まっているのが、「ハードウェアウォレット」と呼ばれるウォレットとして機能するためだけに作られた専用の端末です。
【ハードウェアウォレットの特徴・メリット】仕組みから簡単に解説 – CRYPTO TIMES
今回の記事では、「世界最強のハードウェアウォレット」と呼ばれる「風神ウォレット」のセットアップの仕方や、使用してみた感想などを紹介します。
風神ウォレットはColdlar社が作ったハードウェアウォレット「Coldlar」の日本語名で、株式会社風神テクノロジーが日本向けへの販売を行っています。
目次
風神ウォレット概要
風神ウォレット
多数のパブリックチェーン対応、ERC20トークン全対応。
転送はQRコードのみの完結で、ウォレットを一切パソコンに繋ぎません。
希望小売価格 : ¥98,000-
アメリカと中国では既に累計13万台数が販売済。
風神ウォレットの3つ特徴とは?
「世界最強のハードウェアウォレット」と呼ばれる風神ウォレットにはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、ウォレットおよび企業自体にまつわる大きな特徴3つを紹介します。
ネットワークや他の機器との接続が一切不要
風神ウォレットはスマートフォンのような形をした端末ですが、この本体には情報の漏洩を防ぐためにWiFiなどのネットワーク系機能が一切ついていません。
ウォレットから直接残高の更新や送金を行うことはできず、スマートフォン上のアプリとウォレット上のカメラを媒介しなければなりません。しかし、スマホのアプリを利用することで風神ウォレットからネットワーク関連を起因とした情報の漏洩を完璧に防ぐことができるというメリットがあります。
また、端末の充電用にUSB-Cポートがあるものの、コンピューターなどに接続する必要は一切無いため、接続先からのマルウェアなども完璧にシャットアウトすることができます。
対応する通貨が多い
風神ウォレットで初期状態から取り扱うことのできる通貨は以下の通りになっています。
ビットコイン/BTC、ビットコインキャッシュ/BCH、ビットコインゴールド/BTG、ライトコイン/LTC、イーサリアム/ETH、イーサリアムクラシック/ETC、ゼットキャッシュ/ZEC、ダッシュ/DASH、ドージコイン/DOGE、キュータム/QTUM、リップル/XRP、ネム/NEM、スーパービットコイン/SBTC、ビットコインダイアモンド/BCD、ビットコインエックス/BCX
また、以上の通貨に加え、ERC-20トークンであればどの通貨でも風神ウォレットに追加することができます。
マルチチェーン対応のハードウェアウォレットが特徴ですが、今後もNEOなどの通貨にも対応していくようです。
HuobiやBitmainからの出資
風神ウォレットはHuobiやBitmainから出資を受けています。風神ウォレットの創業者はHuobiの元創業者の一人となっており、HuobiやBitmain以外にも数々の有名企業と提携を組んでおり、ウォレットの評判の高さがうかがえます。
風神ウォレットの基本的な使い方を画像解説!
こちらの項では早速、「風神ウォレット」の基本的な使い方について画像とともに解説していきたいと思います。
風神ウォレットでの送受金には、端末本体とスマートフォン上の無料のアプリを併用する必要があります。
見た目・起動画面
風神ウォレットの見た目は一見スマートフォンのような見た目になっています。
初期設定が終わると、画像のようなロックスクリーンが表示されます。ロック解除にはパスワード、指紋認証(複数登録可)、ジェスチャー認証など様々な方法を設定することができます。
ロックを解除すると、資産の一覧や、よく送受金のやり取りをするアドレスを記録した連絡先リスト、その他の各種設定にアクセスすることができます。
風神ウォレットで通貨の送受金を行うには、スマートフォン上に専用のアプリケーション・Coldlarをダウンロードする必要があります。
以下の解説でも分かると思いますが、こちらのアプリケーションはQRコードのやり取りにのみ使われるため、特別にアカウントを作成する必要などもありません。
通貨の受信・残高の更新
通貨の受信の方法は通常のウォレットアプリなどと同様で、風神ウォレット端末上に表示されるQRコードやアドレスを送金側が読み取り・入力することで行われます。
しかし、上記でも説明した通り、風神ウォレットにはセキュリティの観点からネットワーク機能が全く備わっていないため、端末上の残高を受信後の金額へと更新する必要があります。
各通貨のメニューから「残高を更新する」ボタンを選択すると、スマートフォン上のアプリで読み取るためのQRコードが表示されます。
端末上のQRコードを読み取ると、画像のような新たなQRコードが今度はスマートフォン上に出てきます。
このスマートフォン上に表示されたQRコードを風神ウォレット側から読み取ると、ようやく残高の更新が完了となります。
ウォレットとスマートフォン、両端末上からQRコードを読み合うことで残高を更新する、十分すぎるくらいのセキュリティが整っています。
送金
送金をする際には、相手側のウォレットアドレスを読み取り・入力後、パスワードを入力して、さらにスマートフォンアプリ上からQRコードを読み取る必要があります。
送金に成功した際は自動で残高が更新されるため、受信のときのように残高更新を手動で行う必要はありません。
ERC-20トークンの追加方法
スマートフォン上のアプリから「ERC-20」ボタンを押すと、以下のような画面が表示され、トークン名を検索することで対応するバーコードが表示されます。
画像に表示されているようなQRコードを風神ウォレット上で読み取れば、対応するERC-20通貨が即座に資産リストの中に追加されます。
風神ウォレットを使ってみた感想
ここまででは、風神ウォレットの基本的な使い方や、どのようなセキュリティ対策が施されているのかを紹介しました。
この項では、実際に送受金のテストを行ってみた率直な感想を共有します。
長期保管したい資産を置いておくなら絶対安全!
使い方解説の項でお分かりの通り、風神ウォレットのセキュリティは十分すぎるくらい強固で、業界トップ「世界最強のハードウェアウォレット」と称される理由がわかります。
残高の更新や送金を行う際は、都度ランダムに生成されるQRコードをウォレット – スマホ間で読み取り合う必要があるため、ウォレットやスマートフォン片方が盗難されても資産は安全に保管されます。
仮にウォレットが不慮の事故で壊れたり、なくしたとしても、復元用のシードのみ保管しておけばバックアップは容易に可能です。きちんと端末のパスワードとシード暗証番号のみ、安全かつ紛失しにくいように記録・保管しておく必要しましょう。
風神ウォレットは、資産運用や支払いなどに必要のない分の資産を保管しておくにはまさに最強のハードウォレットと言えるでしょう。
普段使いには少し面倒なところも…?
大手の取引所やウォレットサービスでハッキングが相次いでいる中、万全を期して風神ウォレットに資産を保管しておくのは良い考えではあります。
しかし、同ウォレットを使用して頻繁に取引を行うのはやはり少々面倒なところがあると言えるでしょう。
前述の通り、風神ウォレットの使用にはスマートフォンとの併用が欠かせません。また、実際にペイメントを行う際にも、QRコードの読み取りを複数回行う必要があります。
あまり一度に動くことのない資産を風神ウォレット上でセキュアに保管しつつ、ペイメントやトレードに使う分はデジタルウォレットを利用するというのが一番良い使い方かもしれません。
まとめ
こちらのページでは、「世界最強のハードウェアウォレット」と称される「風神ウォレット」の使い方や、実際に使用してみた感想を紹介しました。
ウォレットセキュリティへの関心が広まりつつある近年では、ハードウェアウォレットの重要度や注目度も高くなってきています。
ハードウェアウォレットの購入を検討していて風神ウォレットが気になった方は、ぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください!