仮想通貨の始め方|初心者でも安心のステップを解説
Crypto Times 編集部
「仮想通貨やブロックチェーンはAIに並ぶ発明だ」と言われることがあります。蒸気機関が生まれて世界が大きく変わったように、仮想通貨やブロックチェーンが世界を大きく変える日がくるかもしれません。
2024年2月には1 BTC(ビットコイン) = 1000万円を記録するなど注目を集める仮想通貨ですが、いざ始めたいと思っても「難しそうだしちょっと怖いな」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、仮想通貨の始め方について初心者に必要な情報をくまなくお伝えします。
- この記事のポイント
- 仮想通貨の始め方の主な手順は、取引所の口座開設、日本円の入金、そして仮想通貨の購入
- 各手順の具体的な進め方を画像付きでくわしく解説
- 仮想通貨を始めるうえで初心者がおさえておくべきコツと注意点を解説
- 「ガイド的な記事を見ながら仮想通貨を始めたい」
- 「仮想通貨の始め方をざっくり知りたい」
- 「仮想通貨を始める上での注意点やコツを知りたい」
と思った方は是非最後までご覧ください。
目次
仮想通貨の始め方~具体的な流れ~
STEP1:取引所を選ぶ
仮想通貨は「取引所」という場所で買うことができます。初心者におすすめの取引所は下記の3つです。
- 初心者におすすめの仮想通貨取引所
- OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)
- Coincheck(コインチェック)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
それぞれの特徴を解説していきます!
他の取引所の特徴はこちら
知名度 | 取引高 | 取引手数料 | 安定性 | サポート | アプリ | FX | |
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Coincheck | |||||||
bitFlyer | |||||||
OKCoinJapan | |||||||
GMOコイン | |||||||
bitbank | |||||||
DMM Bitcoin | |||||||
LINE BITMAX | |||||||
Zaif | |||||||
楽天ウォレット | |||||||
WhaleFin | |||||||
BITPoint | |||||||
BitTrade | |||||||
SBI VCトレード | |||||||
BTCBOX |
初心者におすすめの取引所3選!
OKCoinJapan(オーケーコインジャパン) – 世界大手取引所グループ
グローバル展開を行う取引所グループの日本法人
OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)は中国三大仮想通貨取引所として知られる「OKX」(旧OKEx)を運営するOK Groupの日本法人です。グローバル展開によりグループ全体で膨大な取引高があり、高い流動性を実現しています。また、日本円・仮想通貨ともに24時間365日の入手金に対応しています。顧客資産の管理は100%コールドウォレットとなっており、高いセキュリティ水準も魅力です。
人気・知名度 | |
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取引の種類 | 仮想通貨の現物取引 |
取引手数料 | BTC現物…0.02 ~ 0.14% 販売所…無料(スプレッドの負担あり) |
OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)はウェブサイトとアプリともにデザインがシンプルで直感的な操作が可能です。海外の取引所グループではありますが、金融庁認可の事業者登録もされているため安心して利用できます。友達紹介や学割など様々なキャンペーンを展開しているところも魅力なので、利用の際はぜひともチェックしてみてください。
Coincheck(コインチェック)-初心者におすすめ!
初心者向けの入門取引所
Coincheck(コインチェック)は初心者でも使いやすい仮想通貨取引所です。販売所でカンタンに取引できるほか、中級車へのステップアップに最適な取引所機能やレバレッジ取引の機能も用意されています。ビットコインはもちろん、イーサリアムやリップルなどのメジャーなアルトコインも売買可能です。2018年の仮想通貨流出事件後、セキュリティや運営体制を強化して運営を再開しています。
人気・知名度 | |
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取引の種類 | 現物取引 レバレッジ取引 |
取引手数料 | 無料 ※建玉管理料やスワップは別 |
とにかくシンプルなUI/UXで使いやすい初心者向けの取引所です。仮想通貨に難しそうなイメージを持っている人はCoincheck(コインチェック)に登録して、まずは仮想通貨に触れてみるのがおすすめです。初心者からステップアップしたい場合、取引所での取引やレバレッジをかけての信用取引ができます。初心者から中・上級者まで長く使える取引所になっています。
bitFlyer(ビットフライヤー)-Coincheckと並ぶ有名取引所!
知名度No.1の仮想通貨取引所
bitFlyerは日本の国内仮想通貨取引所の中でも人気・知名度ともにトップクラスの取引所です。
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※調査委託先マクロミル
インターネット調査「仮想通貨・暗号通貨取引サービスに関するアンケート」/調査実施:2019 年 8 月 15 – 16 日
対象:仮想通貨ユーザー 20 – 59 歳の男女 1,033 人
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SMBCベンチャーキャピタルやみずほキャピタル、三菱UFJキャピタルなどの多くの大企業のVCが株主として投資しており、セキュリティ対策などもバッチリです。初心者向けの販売所はもちろん、取引所やビットコインFX、決済サービスまで用意されています。
人気・知名度 | |
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取引の種類 | 仮想通貨の現物取引 レバレッジ取引 仮想通貨の先物取引 |
取引手数料 | BTC現物…0.01 ~ 0.15% BTCFX…無料 販売所…無料(スプレッドの負担あり) |
bitFlyerではビットコイン・アルトコイン販売所、取引所、レバレッジ取引などを利用することができます。1つの取引所で一通りのことができるので、国内の仮想通貨取引所でどこに登録しようか迷った場合は、とりあえずbitFlyerに登録しておくといいですよ!
STEP2:取引所に口座を開設する
取引所を使うにはまず口座開設をしなければなりません。
- 口座開設に必要なもの
- 本人確認書類(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード等)
- 銀行口座
- パソコンまたはスマホ
- 携帯電話番号
- メールアドレス
ここでは「OKCoinJapan」のスマホアプリからの登録方法を例に解説していきます。(PC版の登録方法が見たい方はこちら)
*「具体的な口座開設の方法の説明はいらない」という方はスキップしてください。
AppStore・GooglePlayからアプリをインストールする
まず、OKCoinJapanの公式サイトにアクセスします。
偽アプリをダウンロードしないように、必ず公式サイトからアプリストアにアクセスしてくださいね。
AppStore・GooglePlayのどちらかのアプリをスマホに入れましょう。
ログインまたは新規登録する
スマホにインストールされたら早速立ち上げます。
「ようこそOKCoinJapan」という部分の下に「ログイン・新規登録」があるのでタップしましょう。
会員登録済みであれば、メールアドレスとパスワードでログインできます。
まだ登録していない場合は右上の「新規アカウント登録」へ進んで、メールアドレスとパスワードを入力します。
続けて携帯電話番号の認証を行ってくださいね。
【新規登録】本人情報の入力と本人確認書類のアップロード
ここからはOKCoinJapanのアプリで新規登録する場合の手順です。
基本情報を入力していきます。
氏名や住所、職業などの情報を正確に入力しましょう。
続いて本人確認書類の提出を行うので、以下の必要書類を準備します。
- 必要な本人確認書類
- 1点目:運転免許証・個人番号カード・在留カード・パスポート・特別永住者証明書・住民基本台帳カード・運転経歴証明書
- 2点目:運転免許証・個人番号カード・在留カード・パスポート・特別永住者証明書・住民基本台帳カード・健康保険証・住民票の写し・運転経歴証明書
2点用意してアップロードしていきましょう。
スマホアプリならパソコンに取り込む必要がないので簡単ですね。
最後に取引目的と投資の経験を選択します(画像右側)。
すべて完了後、提出ボタンをタップすれば口座開設の申請は完了です。
早ければ当日中に審査通過のメールが届き、ハガキが発送されますよ。
STEP3:口座に日本円を入金する
取引所で仮想通貨を買うには、口座に日本円を入金しなければなりません。
日本円を振込入金する
OKCoinJapanでは振込によって日本円を入金します。
まず、アプリの「資産」を開いてから「日本円入金」をタップしましょう。
振込先銀行口座の情報が表示されます。
こちらをコピーして、自分の銀行口座やネットバンキングから振込処理をすれば入金は完了です。
銀行のスマホアプリもあると便利ですね。
入出金口座と取引口座の資産を振替する
OKCoinJapanでは、入金した資産が入る「入出金口座」と、取引に使用できる「取引口座」の2種類あります。
取引するには取引口座に移動しないといけません。
資産管理ページの右側にある「振替」をタップすると、何円分を取引口座に移動するか入力できます。
あとは「確定」すれば資産振替は完了です。
STEP4:仮想通貨を購入する
ここまできてようやく仮想通貨を購入できます。仮想通貨を買うときには以下の内容を決める必要があります。
- ・種類
・量
・タイミング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
仮想通貨の「種類」について
仮想通貨にはビットコイン以外にも下記の通りたくさんの種類がありますが、初心者の方はとりあえず「ビットコイン」を買うことをおすすめします。
他の通貨はビットコインに比べてより値動きが不安定だったりと、取引の難易度が高くなる傾向にあります。
仮想通貨(一部)
名称 | 時価総額 | 特徴 |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 1位 | 最初の仮想通貨。すべての仮想通貨の始まり |
イーサリアム(ETH) | 2位 | スマートコントラクトやDAPPを作るためのプラットフォームで使う通貨 |
ソラナ(SOL) | 4位 | Solanaチェーン上のネイティブ通貨 |
ドッジコイン(DOGE) | 10位 | 代表的なミームコイン |
アバランチ(AVAX) | 12位 | Avalancheエコシステム内で利用される通貨。 |
ポリゴン(MATIC) | 12位 | イーサリアムのレイヤー2Polygon上の通貨 |
ステラ(XLM) | 14位 | 個人間送金のためにリップルを元に作られた通貨。 |
ユニ(UNI) | 19位 | トップDEX「Uniswap」のトークン |
アプトス(APT) | 30位 | レイヤー1チェーンAptosのネイティブ通貨 |
仮想通貨を買う「量」について
買う仮想通貨の種類を決めたら、次にいくら買うかの「量」を決めます。
口座に100万円が入っているからといって、全額を仮想通貨に替える必要はありません。自分がどれくらいの利益を出したいのかよく考えてから量を決めましょう。
仮想通貨を買う「タイミング」について
最も注意すべきなのが仮想通貨を買う「タイミング」です。
というのも、タイミングを考えずに仮想通貨を購入してしまうと高値掴みをしてしまう可能性があるからです。
初心者の方は周りが騒ぎ出してから仮想通貨を購入するケースが多いですが、そうなると高確率で高値掴みをしてしまいます。
初心者が気をつけるべき2つのこと
1. 注文の数字に気をつける
2. いくら分の取引をしているのかを把握する
1. 注文の数字に気をつける
仮想通貨の売買をする際は数字に気をつけなければいけません。なぜなら仮想通貨は小数点以下まで扱うからです。例を出してみましょう。
「1ビットコイン=100万円」の時に、1万円分のビットコイン(BTC)を購入したいとします。この場合、あなたが購入すべきなのは「0.01BTC」です。
ここでよくある失敗が「0.1BTCのビットコインを買ってしまう」というケース。0.1BTCは10万円になってしまうので、大きく金額が異なることが分かります。
初心者の方は慣れるまでは電卓などで計算しながら売買を行いましょう。
2. 日本円でいくら分の取引をしているのかを把握する
仮想通貨は自分が今どれくらいの額を取引しているのかが分かりづらいものです。なぜなら、仮想通貨では少数点をよく扱うからです。こちらも例を出しましょう。
例えば「1ビットコイン(BTC)=100万円」の時、以下の2つの文章は同じ意味を表しています。
- ・「0.1BTC損した」
・「10万円損した」
理性では同じ額だと分かっていても、感覚では「0.1BTC損した」の方が少ない気がしませんか?
自分が今どれくらいの額の取引をしているのかしっかり意識しないと、感覚に頼ったトレードを行うことになってしまうので注意しましょう。
仮想通貨トレードの5つのコツ
1. 自分のトレードスタイルを把握する
2. ツールを使いこなす
3. 経済やテクニックについて勉強する
4. マイルールを決める
5. 他人の意見に流されない
1. 自分のトレードスタイルを把握する
トレードスタイルを把握することで、より安定したトレードをすることができます。主なトレードスタイルには下記の4つがあります。
- 4つのトレードスタイル
- スキャルピング・・・数秒から数分で売買する
- デイトレード・・・数十分から数時間で売買する
- スイングトレード・・・数日から数週間で売買する
- 長期トレード・・・数週間から数年で売買する
平日働いている方や高レバレッジをかけていない方は「スイングトレード」や「長期トレード」が向いています。
トレードスタイルを把握せずにトレードを行っていると一時的な損失や損益に振り回されてしまうので、しっかりとスタイルを意識してトレードを行いましょう。
ツールを使いこなす
ツールを使いこなすとトレードに関する判断材料を増やすことができます。ツールには下記の3つの分野があるということを知っておきましょう。
- ツールの3つの分野
- 1. 情報収集系ツール・・・X(旧Twitter), ニュースアプリ等
- 2. チャット系ツール・・・TradingView等
- 3. 取引所系ツール・・・Coincheck(コインチェック), bitFlyer(ビットフライヤー)等
情報収集系ツールはファンダメンタル分析に、チャート系ツールはテクニカル分析に利用します。この2つを上手く使いこなせるようになれば、自分に入ってくる情報量を増やすことができるでしょう。
また、取引所系ツールを上手に利用できれば「逆指値」や「利食い指値」といった幅広い注文方法を使うことができます。(人力のミスが減る)
上記の3つの分野を意識してツールを上手く使いこなせるようになりましょう。
経済やテクニックについて勉強する
経済(ファンダメンタル)やテクニカルについて勉強するとトレードにおける判断材料を増やすことができます。
ファンダメンタルに関する勉強の第一歩として「コイン相場」などのアプリでニュースを随時チェックしてみましょう。コイン相場は国内仮想通貨メディアをまとめて見ることができるので大変おすすめです。
テクニカルに関しては、書籍を買ったりメディアが出している市場分析レポートなどを参考にしてみましょう。
Crypto Timesが提供するリサーチレポート「CT Analysis」では、DeFiやNFTなどの各領域で急成長が期待されるプロジェクトについてレポートを定期配信しています。無料でも閲覧が可能ですので、ぜひご利用ください。
マイルールを作る
ある程度知識が付いたら次にやることはマイルールを作ることです。トレードで継続して勝てる人の多くが独自のマイルールを作り上げています。
- マイルールで決めるべきこと
- エントリーポイント(売買を開始するタイミング)
- 損切りポイント
- 利確ポイント
ポジションを持つ前にこの3つをマイルールとして定めてから、トレードを行いましょう。
継続してトレードで勝ち続けるには、最適なマイルールを模索し、作り上げていくことが重要になります。
他人の意見に流されない
最後は精神論ですが、他人の意見に流されないようになりましょう。
他人の意見に無条件で乗ってトレードをすると成長することができません。なぜなら、勝っても負けても以下のようになるからです。
- ・勝った場合=なぜ勝てたかの理由が分からないため再現性がない
・負けた場合=「その人が正しいor間違っている」しか考えないため反省点が分からない
Twitterには、
- 「今週中にビットコイン買わないと絶対後悔するよ?」
などと他人を煽るようなツイートがたくさん流れています。
あくまでマイルールに従って、自分が納得できる根拠が揃った時にだけエントリーしましょう。
よくあるQ&A
仮想通貨って未成年でもできるの?
– 仮想通貨は未成年でも始められます。–
仮想通貨は未成年でも取引所に口座を開設できます。ただし、記事執筆時(2024年2月)で未成年の口座開設が可能なのは「BTCBOX」という取引所のみになります。
【2020年2月版】仮想通貨を未成年でも始める方法を徹底解説
仮想通貨っていくらから始められるの?
– 仮想通貨は1000〜2000円程から始めることができます。–
仮想通貨は小さい単位からでも購入できるので、手数料も含めて1000〜2000円程から始められます。
仮想通貨で儲かった分の税金はどうなる?
– 仮想通貨取引で出た利益が20万円(扶養は33万円)以上になると、雑所得として税金がかかってきます。–
しっかりと申告をしないと「脱税」となってしまうので、利益が出た方は税理士に相談するなどしっかりと対応しましょう。
【初心者必見】知らないと危ない!仮想通貨の税制について解説!
ハッキングのリスクってあるの?
– 取引所に仮想通貨を預けている限りはハッキングのリスクがあります。–
記憶に新しいCoincheck(コインチェック)での560億円のハッキング事件は、同取引所でトレードをしているユーザーの仮想通貨が盗まれてしまったという事件でした。ただ、この事件がきっかけとなり金融庁が国内取引所の監査基準をかなり厳しく再設定することにつながりました。
二段階認証の徹底、長期保有の場合はハードウェアウォレットで保管するなど個人でできる対応をしっかりと行いましょう。
まとめ
・仮想通貨の始め方の主な手順は、取引所の口座開設、日本円の入金、そして仮想通貨の購入
・おすすめの取引所はCoincheck(コインチェック), bitFlyer(ビットフライヤー), OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)
・注文の数字には気をつけよう
・仮想通貨投資の5つのコツを意識しよう
いかがでしたでしょうか。今回は、仮想通貨投資の始め方について初心者の方を対象に説明してきました。
仮想通貨を始めたい方は、まずは取引所の口座開設から始めてみましょう。
Crypto Timesでは仮想通貨やweb3をもっと楽しむための初心者向け記事を発信しています。様々なトピックをわかりやすく解説しているので、以下の記事もぜひご覧ください。