『Dora Factory』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
ユッシ
暗号通貨業界で頻繁に取り上げられるDAO(分散型自立組織)。
DAOとは、ブロックチェーンやガバナンストークンを基盤にプロダクト自体が中心となり、世界各地の個人によって形成・機能する新しい組織の形です。
本記事では、そんなDAOにおけるインフラ構築を目指すプロジェクト「Dora Factory」について、先日PolkaLabs. JPとCRYPTO TIMESの共同ホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。
DAOは暗号通貨市場だけでなく、今後の組織の在り方や働き方について考える場合に無視できないトピックです。
- ・「Dora Factoryについて知りたい」
・「DAOの現状や今後の方向性について知りたい」
といった方は是非最後まで読んでみてください。
目次
- 1 Dora Factoryの概要
- 2 Dora FactoryのAMA
- 2.1 自己紹介
- 2.2 1. Dora Factoryはどんなプロジェクトなのですか?
- 2.3 2. Dora Factoryはどんな問題を解決できますか?
- 2.4 3. なぜ、SubstrateやPolkadotを利用したプロジェクトを始めることにしたのでしょうか?
- 2.5 4. Parachain Offeringが3月にKusama、4月にPolkadotで始まる予定ですが、スロットを勝ち取るための戦略はありますか?
- 2.6 5. 日本の印象と今後日本はターゲット市場としてのポテンシャルがあるかを教えてください
- 2.7 5. DAO As A Serviceのユースケースや利便性に関して教えてください
- 2.8 6. $DORA保有者は投票に参加することができるそうですが、投票する際の最低保有枚数はありますか?少しでも持っていたら投票の権利はありますか?
- 2.9 7. 他の競合プロジェクトと比較した際の違いや、ベンチマークにしているプロジェクトなどはありますか?
- 2.10 8. これは(下記URL参照)Doraハッカソンに参加したプロジェクトへの資金提供活動ですか? 最近の非常に有名なプロジェクトがいくつか並んでいるのを見て驚いています。
- 2.11 9. 二次的な資金調達の意味と、それがDAOにとってどのように重要なのかを教えてください。
- 2.12 10. パレットの作成者は提出前に、自ら監査を受ける必要があるのでしょうか?
- 2.13 11. よりDora Factoryのユーザー数を増やすためにも、監査サービスも展開してはどうかと思いますがどうでしょうか?
- 2.14 12. DAOを利用する機会がない人が投資家として$DORAを保有する場合、配当など何か保有するメリットはあるでしょうか?
- 2.15 13. なぜドラえもんベースの世界観を採用したのですか?
- 2.16 14. ロゴのキャラクターが可愛らしいですが、これはどのようなモチーフで作られたのですか?
- 3 まとめ
Dora Factoryの概要
Dora Factoryの概要
ティッカー/通貨名 | $DORA/Dorayaki |
---|---|
主な提携先 | OKEx、Uniswap(v2)、Balancer、MXC、Hotbit |
時価総額 | N/A |
特徴 | DAOのインフラ構築を目指す。パレットと呼ばれる機能で、他のParachainのDAOの機能実装を簡易化することが目標。 |
公式リンク | Webサイト |
Telegram | |
Medium | |
– |
Dora FactoryはDAOとオンチェーンガバナンスのためのインフラ構築を目指すSubstrateベースのプロジェクトです。
DAOでは、コミュニティメンバーの投票の管理だけでなく、資金調達や資金管理など行う必要があり、Dora FactoryではこれらをサポートするDAOのためのオープンなインフラを開発しています。
将来的にはPolkadotのParachainとして接続し、”パレット”と呼ばれる機能で他のParachainプロジェクトが容易にDora Factoryの機能を実装することを目標としています。
Dora FactoryのAMA
今回のAMAにはエコシステム責任者のSteve Ngok氏と、チーフアーキテクトのEric Zhang氏が参加してくれました。
自己紹介
こんにちは、私はSteve Ngokです。私とEricがDora FactoryとDoraHacksを創業しました。今日は日本コミュニティ向けのAMAを開催できてとても嬉しいです。
私はDora Factoryのオラクル(エコシステム責任者)で、Ericがチーフアーキテクトです。
また私は、
- DoraHacks
- DoraHacks Ventures
のパートナーでもあります。
DoraHacksとはグローバルなハッカーコミュニティで、2018年に東京で「DoraHacks Global Hackathon Series」を開催した時は日本の多くの優秀な開発者が参加しました。
DoraHacks Venturesはベンチャー部門です。DoraHacks Venturesは、ハッカソン後にエキサイティングなプロジェクトを育成するために、シードマネーでの援助を行うことでスタートアップ加速装置のような役割を果たしています。
1. Dora Factoryはどんなプロジェクトなのですか?
Dora Factoryは、Substrate上のプログラム可能なDAO-as-a-Serviceインフラです。
重要なオンチェーンガバナンススキームは、開発者がパレットとしてインフラ上に構築することができ、DAOがこれらのパレットを展開するとSaaSモデルで報酬を得ることができます。
Dora Factoryは、前述した世界的なハッカーコミュニティであるDoraHacksに由来しています。
私たちは2014年にDoraHacksコミュニティの構築を始め、一歩一歩成長させ2017年には最大の開発者とハッカーのコミュニティになりました。
2018年には8カ国、15都市にグローバル展開し、31のブロックチェーンハッカソンを開催しました。私たちのハッカソンのクールな動画は下記からご覧いただけます。(*動画は現在非公開)
2019年には、北京で中国史上最大のハッカソン「第4次産業革命ハッカソン」を開催し、500人以上のハッカーが参加しました。BinanceやNeoもハッカソンのスポンサーになりました。
またその頃から、オンラインのブロックチェーン開発者向けインフラである hackerlink.ioの構築を開始しました。これらには、二次的資金助成、バウンティ、オンラインハッカソン、ハッカーが自分のクールなプロジェクトを群衆にデモするBUIDLセクターなど、ブロックチェーン開発者に役立つ多くのクールな機能があります。
私たちは、Binance Smart Chain、Polkadot、ETC、Filecoin、Avalanche、Solanaと協力して、ハッカソン、助成金、二次投票と資金調達に取り組んでいます。
この過程で、開発者のガバナンスのために多くの興味深い機能を構築しました。開発者コミュニティは、ブロックチェーンのエコシステム全体にとって重要な構成要素です。DoraHacksやHackerlinkと協力することで、多くのオープンブロックチェーンエコシステムは、分散化された民主的な方法で開発者コミュニティを統治することができます。ここで、ドラファクトリーのアイデアが生まれました。
そこで私たちは、DAOとオンチェーンガバナンスのためのオープンなインフラを構築しています。
2. Dora Factoryはどんな問題を解決できますか?
現在、Ethereumのエコシステムにはいくつかのクールな製品( e.g. Aragon, MolochDAO, DAOHausなど)がありますが、そのほとんどが投票に焦点を当てています。これらは良い製品ですが、できることは非常に限られています。
しかし問題は、DAOは単なる投票マシンではなく、DAOは一連のガバナンスプロトコルであるということです。
例えば、パブリックチェーンの開発者コミュニティは、エコシステムプロジェクトをサポートするためにおおよそ約4倍の資金を必要とし、ベンチャーDAOは提案を処理するための投票ツールを必要とし、オープンソースの開発者プロジェクトはDAO内で資金調達と資金管理を行う必要があります。
将来、何十万ものDAOが存在することを想像すると、DAOのためのオープンなインフラが重要であり、私たちは今それを構築すべきだと考えました。
SubstrateではインフラをParachainとして構築し、Parachain上に個々の機能をパレットとして追加することができます。パレットとは、追加やアップグレードが可能なランタイムモジュールのことです。
同時に、Parachainはネイティブトークンを持ち、独自のガバナンスを持っているので、あらゆる組織に対してオンチェーンガバナンスサービスを提供するDAO-as-a-Serviceのインフラを実装することができます。これは構築する上で非常にエキサイティングなことと言えるでしょう。
さらに重要なのは、自分たちだけが機能を作るのではなく、開発コミュニティにパレットを作ってもらうことができることです。これを実現するのが、トークンの経済性です。
開発者がパレットを作ると、そのパレットに価格をつけることができます。DAOがパレットを使用すると、$DORAを消費します。消費された$DORAのほとんどは、報酬として開発者に支払われますが、ごく一部は、ネットワークの検証者や保守者にインセンティブを与えるために、プロトコルによって課税されます。
そのため、ネイティブトークンであるDorayaki($DORA)は、DAO-as-a-Serviceのパワーと維持に非常に重要です。
3. なぜ、SubstrateやPolkadotを利用したプロジェクトを始めることにしたのでしょうか?
1つ前の回答の中にこの質問に対する回答は含まれていたかと思います。
イーサリアムのDAOプラットフォームは、ほとんどが投票機であるため、DAOからの多くのニーズに応えることができません。
Substrateを使えば、
- DAO-as-a-Serviceのインフラを構築
- $DORAネイティブトークンを使ってシステムの強化と開発者へのインセンティブ付与
- 異なるパレットや機能を使用するDAOのプラグ&プレイ
などを実現することができます。
Dora Factoryは、DAOが簡単に作成できる遊び場を提供し、ガバナンス、資金調達、コラボレーション、管理などの重要なニーズを満たすクールなパレットを備えています。
4. Parachain Offeringが3月にKusama、4月にPolkadotで始まる予定ですが、スロットを勝ち取るための戦略はありますか?
スロットオークションに参加する可能性は高いですが、それは価格次第です。
我々のプロジェクトの長期的な発展が最も重要なので、市場のHYIPによって価格が高すぎる場合は次のラウンドを待つことにします。しかし、初期の我々の支援者には$DOTや$KSMの大口保有者が含まれているので、参加する可能性は高いと思っています。
オークションに参加するのであれば、素晴らしい支援者からのサポートを活用するでしょう。Huobi Polkadot Listingパートナー10人中8人が投資してくれています。
また、コミュニティの支援者がこのオークションに一緒に参加して、複数のプログラムで報酬を得られるようなインセンティブを与えるスキームを開発します。
5. 日本の印象と今後日本はターゲット市場としてのポテンシャルがあるかを教えてください
– Steve氏 –
私は日本が大好きで、これまで3回日本を訪れたことがあり、昨年も瞑想をするために行こうと思っていたのですが、パンデミックのせいで行けませんでした。
日本語コミュニティへの進出は、英語、ベトナム語コミュニティに続いて3つ目のコミュニティです。長期的に、私たちは日本市場を非常に高く評価しています。
2018年のDoraHacksは東京でハッカソンを開催し、日本の開発者コミュニティを巻き込んでブロックチェーン上での構築を行いました。 現在、DoraHacksはグローバルなブロックチェーン開発者コミュニティに成長し、私たちのHackerLinkプラットフォームは大きなエコシステムにおける開発者コミュニティのガバナンスとインセンティブにどんどん採用されています。
私たちはこれからも日本の開発者コミュニティを巻き込んで、私たちのインフラを構築し続けていきます。
また、ドラえもんは日本のキャラクターですよね!
– Eric氏 –
日本のコミュニティは素晴らしい!日本のエコシステムを構築していきたいと考えています。
個人的に私は3回日本に行っており、東京と大阪が好きです。
また、ドラえもんは私が好きな漫画です。日本の文化や歴史が好きだったので、私のユーザーネームを見ていただければわかると思います。(Eric氏のTelegramユーザーネームは「@toyotomi=(豊臣)」)
私たちの2018年の東京ハッカソンは成功し、クリプトコミュニティは小さいながらも活発です。
パンデミック後の日本では、DoraHacksがハッカソンを開催する予定で、Dora Factoryを構築するためにコミュニティを積極的に巻き込んでいきます!
5. DAO As A Serviceのユースケースや利便性に関して教えてください
素晴らしい質問をありがとうございます。
私たちにとって、DAOはただのコインの保有枚数に応じた投票マシンではありません。DAOはオンチェーンガバナンススキームとのセットです。
これを実現するには、DAOがガバナンス機能を自由に試すことのできるオープンインフラが必要で、このことを私たちはDAO-as-a-Serviceインフラと呼んでいます。
Substrateはオンチェーンガバナンスプロトコルのためのオープンプラットフォームを構築するためのユニークなツールを提供します。
DAOは次世代の組織のあり方です。オープンソースの開発者チーム、DeFiプロトコルのガバナンス機関、パブリックチェーンの開発者コミュニティ、DAOが組織するベンチャーキャピタルなど、考えられるDAOの例はたくさんあります。
それらはすべてDAOになりうるものであり、またすでに実用されています。将来的には、さらに多くの機関がDAOとして組織される可能性があります。例えば、非営利団体、クリプトアーティストグループ、イベント主催者、趣味のグループ、分散型メディアなどです。
これは昨日出たニュースですが、米国ワイオミング州政府は、ブロックチェーン上で運営される分散型組織(DAO)に会社としての地位を与える動きを見せています。
Dora FactoryはDAOの重要なニーズであるガバナンス、資金調達、コラボレーション、管理などを満たすクールなパレットがついているDAOを簡単に作れる環境を提供します。
DoraHacksとHackerLinkの活気あるグローバルコミュニティによって、Dora Factoryが強固な開発者コミュニティを育て、素晴らしいパレットを構築し、DAOが利用できる様々な分野のサービスやスキームを提供できるようになることでしょう。
ホワイトペーパーにDAOの例があるのでチェックしてみてください!
–Dora Factory 1.0: DAO-as-a-Service Infrastructure for On-Chain Governance and Open Source Ventures
ミスビットコインマイさんが和訳してくれた記事もあるので是非チェックしてください。
6. $DORA保有者は投票に参加することができるそうですが、投票する際の最低保有枚数はありますか?少しでも持っていたら投票の権利はありますか?
ガバナンスに関してはホワイトペーパーに書いてあります。$DORAトークンは、インフラのガバナンストークンです。
ガバナンス機関には「ガバナンスDAO」と「カウンシル」の2つがあります。
ガバナンスDAOは、
- パラチャインのメジャーアップグレードの投票
- コンセンサス
- ガバナンスルール
- コミュニティの資金調達
を担当します。
カウンシルはまず財団が任命され、ロードマップの実行に責任を負います。
メインネットが安定したらSUDOを削除し、次にElectionというパレットを立ち上げ、その後Governance DAOによってカウンシルが選出されます。これは約2年後に行われる予定です。従って、$DORA がガバナンスに使われます。
最後に、私たちは$DORAを使って多くのエコシステム製品を強化します。
7. 他の競合プロジェクトと比較した際の違いや、ベンチマークにしているプロジェクトなどはありますか?
私たちは、DAOのツールや重要なスキームに力を入れるSubstrate上では初のインフラレベルプロジェクトです。
Dora Factoryの主要パレットの最初のバッチはHackerLinkが開発してきました。
DoraHacksのブロックチェーン開発者プラットフォームは、二次的資金調達、バウンティ、BUIDLやブロックチェーンのオープンソースイノベーションを促進するためのオンラインハッカソンのようなブロックチェーンベースのツールを提供しています。
現在、HackerLinkは総額5万ドルの、Binanceスマートチェーンで初めてのクアドラティックファンド助成金を主催しています。60以上の新しいプロジェクトが、この助成金を発表したから10日も立たないうちにこのプログラムへの申請を提出しています。
私たちは、HackerlinkでBSCと「Graph for BSC Grant 2」をサポートしています、詳細は以下をご覧ください。
We are super excited to support The Graph grant on https://t.co/5LAsuhpn4d , coming soon! https://t.co/qmroqfiUjt
— DoraHacks (@DoraHacks) March 3, 2021
8. これは(下記URL参照)Doraハッカソンに参加したプロジェクトへの資金提供活動ですか? 最近の非常に有名なプロジェクトがいくつか並んでいるのを見て驚いています。
https://hackerlink.io/en/Grant/BSC/Round/1/detail
はい。HackerLinkは様々なエコシステムのための二次的なファンディング・グラントを開催しています。
これは、公共財に資金を提供する方法であり、オンチェーンガバナンスの良い例です。
Binanceスマートチェーンの二次的な資金調達のための助成金には、現在、世界中から~100のプロジェクトが並んでいます。賞金総額は50000USDで、コミュニティの二次投票の結果に基づいて分配されます。コミュニティは支援したいプロジェクトへの投票や寄付を行うことが可能です。
コミュニティの寄付金が賞金総額を上回っていることもあり、これは本当にエキサイティングな助成金で、二次的な資金調達は、私たちがDAOのために構築している最初のキーモジュールの一つです。
9. 二次的な資金調達の意味と、それがDAOにとってどのように重要なのかを教えてください。
下記のページを見てみると、二次投票や資金調達について、開発者やユーザーが実際にどのように利用できるかが紹介されています。
https://hackerlink.io/en/Grant/BSC/Round/1/detail
二次投票や調達に関してはVitalikの記事で理解することができます。
10. パレットの作成者は提出前に、自ら監査を受ける必要があるのでしょうか?
はい、あります。これは、PolkadotとEthereumにおける最も違う点です。
SubstrateはParachainやインフラを構築するのに非常に柔軟性があり、自分のネイティブトークン、ガバナンス、コンセンサスなどをコントロールできます。
Ethereumはアプリケーションレベルでのパーミッションレスで、誰でもスマートコントラクトを発行できます。
Ethereumでインフラレベルの製品を作るのは難しいですが(例えば、L2プロジェクトは独自のネイティブトークンを持たず、erc-20を使わなければならない)、Substrateパレットは許可されています。
そのため、ランタイムに追加されるすべてのパレットは、それが安全であることを確認する必要があります。ランタイムはオンラインでアップグレードできるので大丈夫です。
それを追加するための手順が必要です。開発者は、Web3 Foundation Grantのように、GitHub上のプロセスでパレットを提出する必要があり、これが完了するとスタンドアロンまたはRococo上にテストネットが用意され、パレットのテストに使用できるようになります。
テストに合格すると、そのパレットをParachainに追加し、DAOが利用できるようになります。
また、オープングラントやコミュニティグラントを利用して、新しいパレットをサポートすることも可能です。
11. よりDora Factoryのユーザー数を増やすためにも、監査サービスも展開してはどうかと思いますがどうでしょうか?
はい、そうかもしれません。素晴らしいパレットのために、オープングラントを使って監査を後援することができます。
監査には「セキュリティ監査」と「コードレビュー」の2つのラウンドがあり、通常、セキュリティ監査には第3者のサービスが必要ですが私たちは開発者団体として、ほとんどのセキュリティ監査会社と良好な関係を築いていますのでコーディネートのお手伝いをさせていただきます。
12. DAOを利用する機会がない人が投資家として$DORAを保有する場合、配当など何か保有するメリットはあるでしょうか?
メインネット開始後、彼はネットワークバリデーターになりネットワークリワードを得ることができます。
これはセキュリティではないので、配当はありません。ただし、プロトコルによって集められた税金は、インセンティブとしてステーキングアドレスやネットワークバリデーターに分配されます。
また、$DORA保有者はガバナンスに参加できます。
$Doraトークンは、Dora Factoryのネイティブトークンです。トークンは、DAOとハッカー経済のネットワーク全体の価値を示すと同時に担っています。
そのため、まず第一に、PolkadotのParachainとして$DORAトークンはネットワークを維持するためのインセンティブ、つまりバリデーターやノミネーターになります。
さらに重要なのは、$DORAがDAO-as-a-Serviceのインフラを強化することです。
つまり、開発者にインセンティブを与え、開発者は自分のパレットを$DORAで価格設定し、パレットを利用するDAOは$DORAを消費して開発者に報酬を与えることになります。
消費の一部はプロトコルによって課税され、ネットワークのバリデーターやステイカーに報酬を与えます。DAOがドラファクトリーにデプロイされるとき、DAOは$DORAの一部、例えば100ドルをネットワークにステークしなければなりません。
DAOのコア機能としてパレットを展開する場合は、パレットの開発者に$DORAトークンを使ってSaaSモデルで料金を支払う必要があります。開発者は、自分が開発したパレットがドラファクトリー上のDAOに利用されると報酬を得ることができます。
13. なぜドラえもんベースの世界観を採用したのですか?
これは非常に興味深い質問ですね。
Dora Factoryは、私たちが7年間にわたって構築してきた開発者コミュニティ「DoraHacks」に由来しています。そしてDora FactoryとDoraHacksとの名前は、両者ともドラえもんに由来しています。
我々のコアチームはドラえもんを見て育ち、ドラえもんが大好きだったので、DoraHacksとDora Factoryを立ち上げたのです。
我々のトークンの名前は”Dorayaki”で、どら焼きはドラえもんの好きなスナックであり、Dora Factory Networkの燃料となります。
14. ロゴのキャラクターが可愛らしいですが、これはどのようなモチーフで作られたのですか?
これはドラのマスコットキャラクター「Brainy」です!
Brainyは優秀なハッカーや開発者を救うために22世紀の地球からやってきました。
そして、世界中のハッカーをつなげて、地球上で最も興味深く、緊急性の高い問題に取り組んでいきたいと考えています。
ホワイトペーパーのパラグラフ1には、Brainyに関するストーリーがあります。(詳しくはミスビットコインさんの翻訳記事に記載)
まとめ
Dora Factoryについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
難しい内容も多くイメージしづらい部分もあったかと思いますが、DAOの課題やDora Factoryが目指しているゴールが大まかに掴めたかと思います。
今後、重要キーワードになると推察できるDAOですが、まだまだ新しい概念なので完全に理解するのは筆者含め多くの人にとって困難でしょう。
ミクロ、マクロ、プロジェクト内部、外部あらゆる角度から情報に触れ続けることで、その外郭を捉えることができるかと思います。
今後もCRYPTO TIMES、Polkadot Labs. JPでは、Polkadot関連の様々な情報を発信していくので、最先端の情報に興味がある方は是非参加してみてください。
最後までありがとうございました。