【イベントレポート】秋田国際教養大学で地方創生Web3産学教育ワークショップを開催
Crypto Times 編集部
Web3産業界を代表する、CRYPTO TIMES、Meta Akita、Climbers by プラチナエッグ、そしてIOSTは、国際教養大学の学生たちを対象に、ブロックチェーン技術と地方創生に取り組むWeb3産学共創のワークショップ「デジタルの未来〜地方から〜ブロックチェーンが導く地方創生」を2023年12月1日に国際教養大学校内で開催しました。
本記事はそのイベントレポートとなります。
原文レポート:国際教養大学の学生たちと地方創生Web3産学教育ワークショップを開催~イベントレポート~ – MEET IOST – Medium
秋田国際教養大学について
国際教養大学(AIU)は2004年に全国初の公立大学法人として秋田県により設立されました。
ミネソタ州立大学秋田校(MSU-A)の跡地を利用し、国際教養大学は「授業はすべて英語」「教員の半数が外国人」「入学後1年間は義務寮」「1年間の留学必修」「24時間365日開館の図書館」といった教育の特長が注目され、短期間で偏差値、教育満足度、就職率等において日本でトップクラスの大学です。
参照:https://web.aiu.ac.jp/aiutopics/53114/
実施概要
地方創生Web3産学教育ワークショプの運営チームの紹介から始まりました。
Florent Domenach教授とは2018年にAIUでブロックチェーン教育ワークショップを実施したときからサポートしていただいています。
在学生の似里さん、AIUのOBで現在はCRYPTO TIMESでリサーチャーとして活躍する平田さん、ブロックチェーンゲームClimbersのニックさん、そして秋田県出身の有志メンバーが立ち上げた、公益社団法人「秋田犬保存会」公認の、スピンオフ企業からTASUKOFさんと有志メンバーが参加しました。
在学生の似里さんは、ブロックチェーンの基本的なシステムメカニズム、その安全性と透明性、分散化された特性、そしてスマートコントラクトといった重要な要素について解説しました。
ブロックチェーン技術がどのようにして取引の不変性を保証し、中央機関の必要性を排除することができるかについても話しました。
似里さんは今年チューリッヒ大学ブロックチェーンセンターが開講する3週間のインターナショナルサマースール「Deep Dive into Blockchain」に参加しました。
似里さんは独学でプログラミングの勉強をして、卒業後はシステム開発企業でエンジニアとして採用が決まっています。
国際教養大学が育成として重点を置く、問題解決能力、をしっかりと身につけています。
平田さんはAIUの卒業生で、現在は「CRYPTO TIMES」のリサーチャーとして活動しています。彼は日本の地方の課題と地方創生の取り組みについて説明し、特に秋田県の例を挙げて、地方が直面している問題について言及しました。
これらの問題には高齢化、人口減少、税収の減少などが含まれます。
さらに、彼はブロックチェーン技術を用いた地域コインやNFTを活用した地方創生の新しい事例を紹介しました。
これらの技術がどのように地方の経済やコミュニティの活性化に役立つかについて話しました。
だれでも楽しめるWeb3ゲーム「Climibers」のニックさんが、ブロックチェーンによって生まれる、金融とソーシャルネットワークサービスや、金融とゲームが絡み合うWeb3のサービスエコシステムのトレンドについて話しました。
またブロックチェーンゲームとWeb2ゲームのゲーム内経済圏の違いや、暗号トークンとガバナンストークンとNFTの活用方法などを説明しました。
学生からはGameFiを提供する企業はどのように収益に得るのかとの質問がありました。
地方創生Web3産学教育ワークショップの最終講義では、Meta Akitaの代表であるTASUKOFさんが講演しました。
このセッションでは、秋田犬とブロックチェーンを活用した地方創生の取り組みが紹介されました。
Meta Akitaは、秋田県出身の有志によって設立された企業で、公益社団法人「秋田犬保存会」公認のスピンオフ企業です。彼らは、日本酒を含む食文化と秋田犬のコラボレーションや、秋田犬とメタバースの開発を進めています。
また、Meta Akitaは秋田県をデジタル化する「Web3タウン」の構想についても話しました。
このWeb3タウンは、高齢化、人材不足、空き家問題、出会いの不足など、秋田県が抱える課題を解決し活性化するデジタルエコシステムとして構想されています。
国際教養大学の学生たちとの地方創生Web3産学教育ワークショップは、講座とインタラクティブなディスカッションが同時に進むワークショップになりました。
日本の地方でこれだけの多国籍の学生たちと教授陣たちがWeb3について議論できるこのような環境は、学生たちにとっては貴重な学習の場となり、産業界にとっては新たな視点やアプローチが生まれ、Web3の発展に寄与することだと思います。
企画運営に尽力してくれた在学生の似里さんとCRYPTO TIMESの平田さん、産業界から貢献してくれたMeta Akitaのチームとプラチナエッグのニックさん、理解ある国際教養大学の先生たちには、改めて感謝します。
国際教養大学の意欲のある学生たちと一緒に、ブロックチェーンが地域社会にどのように貢献できるかを探求し、地方創生Web3の取り組みを続けていきます。
AIUの学生の熱意と意欲はアフターパーティーでの積極的な産業界の人たちの交流にもあらわれていました。
学生が自らのPCを持参し、独自のプロジェクトに関するプレゼンテーションを行いました。
また、米国で開催されるカンファレンスに参加するため、パーティー後に空港へ向かう学生もいました。
ワークショップに産業界から参加した人たちは学生たちの優秀さに唸っていました。
なぜ多くの大手企業が国際教養大学の学生を積極的に採用したがるのかが明らかです。
参加企業・団体
CRYPTO TIMES(クリプトタイムズ)
暗号資産とブロックチェーンのWeb3総合メディア。暗号通貨/WEB3.0に特化したリサーチレポートサービス「CT Analysis」を初心者から上級者の幅広いユーザーや法人に向けて提供している。
URL:https://crypto-times.jp
株式会社 Meta Akita
秋田県出身の有志メンバーが立ち上げた、公益社団法人「秋田犬保存会」公認の、スピンオフ企業。世界最大の犬コミュニティとメタバースの開発運営、日本酒を始めとした食文化と秋田犬のコラボ、秋田犬関連事業開発を通じて、地方と世界を繋ぐプロジェクトを企画・発信する。
URL:https://akitainu-hozonkai.com/metaakita/
株式会社 プラチナエッグ
従来のゲーム開発の知見を持ち、ブロックチェーン関連開発、ゲーム開発の両方を一貫して実現可能。ブロックチェーンゲーム開発の全部(ゲーム内経済のアドバイスを含む)を構築できる経験と技術を誇る。
URL:https://www.platinum-egg.com
IOST財団(非営利)
2018年より、Web3産業の人材育成を目的として、日本の国内の大学・教育機関を対象にブロックチェーン技術の理解に関するワークショップを無償で提供してきた。国内8以上の大学・教育機関、延べ500名以上の学生が、イノベーションテクノロジーと言われるWeb3を学んできた。教育の他、ブロックチェーンの企業サービスの開発や起業家支援など、日本のWeb3産業の発展に貢献する活動を行なっている。
URL:https://twitter.com/IOSToken_jp