
【初心者向け】ビットコインの歴史をイチから完全解説!

Crypto Times 編集部
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「ビットコインって誰が始めたの?」「どのように取引されるようになったの?」という疑問を持っている方は多くいるかと思います。
2014年あたりからメディアなどで取り上げられ、いきなりビットコインが注目されるようになりました。
しかし、専門家やITエンジニアなどその分野の中心にいる方以外は、その歴史や出自などを知りたくなるのも当然です。
そこで本記事では、ビットコインの歴史を紹介していきたいと思います。
この記事を読んでいただければ、ビットコインの歴史について知ることで多くの疑問を解消することができます。
「ビットコインの歴史について知りたい」という方は是非最後まで読んでください!
この記事の3つのポイント!・ビットコインの誕生秘話を知れる!
・ビットコインの価格推移がわかる!
・ビットコイン史上3大事件を理解できる!
目次
ビットコイン誕生
謎の男、Satoshi Nakamoto現る
2008年10月31日に、突如として現れたSatoshi Nakamotoを名乗る人物が、ネット上に「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」というタイトルの論文を発表しました。

(https://bitcoin.org/bitcoin.pdf)
論文発表を元に複数の研究者が協力し、ビットコインアルゴリズムが実装されました。
そして翌年2009年1月3日に初のブロック(genesis block)が生成されました。
Satoshi Nakamotoが考案したビットコインの実現です。
「Satoshi Nakamotoという人物が誰なのか」については様々な憶測が立っています。
そもそも1人の人間ではなく暗号理論を専門とする研究者の集まりなのではないかなどと言われています。
しかし、未だ事実のほどは明らかになっていません。
世界で初めてビットコインと法定通貨の交換
2008年10月31日に提案され2009年1月3日にアルゴリズムが実装されたビットコインですが、すぐに価格がついたわけではありませんでした。
2009年10月に入り始めてビットコインと法定通貨の交換レートが提示されたのです。
しかも当時のレートはマイニングにかかる電気代などから計算され、1BTCあたり0.07円ほどだったようです。
現在のレートが大体1BTCあたり8000ドル(約869,100円)とすると、1千200万倍以上ということになりますね。
10,000BTCでピザ2枚!?
ビットコイン誕生当初の秘話として欠かせないのが、10,000BTCとピザ2枚が交換されたニュースでしょう。今では信じられないニュースですね。
プログラマーのラズロー・ハニエツ氏は「ビットコインフォーラム」というサイトで、「誰か10,000ビットコインをピザ2枚に交換してくれる人はいないか」と呼びかけをしました。
ロンドン在住で当時学生だったジェレミー・スターディヴァント氏がこの呼びかけに答え、自身のクレジットカードでピザを注文しました。
呼びかけの4日後(2010年5月22日)、ラズロー氏はこのピザ2枚をジェレミー氏から無事に受け取り、10,000BTCを支払いました。
2010年5月22日時点では、1ビットコインの価格はおよそ0.2円だったので2枚のピザを2000円ほどで交換したことになります。
1枚1000円ほどですから妥当と考えられるでしょう。
では現在の価格からすれば1枚のピザはどれほどの価格でしょうか。
現在の1BTC価格を809,240円とすると(2019年10月25日現在)、10,000BTC=8,092,400,000円と80億円以上ということになり、1枚のビザに40億円の価格がついていることになります。
現在からは考えられないニュースですね!
ここまでの歴史を踏まえて今後のビットコインの将来性を知りたい方はこちらの記事を読んでください。
きっと仮想通貨の将来性が一望できまるようになります。
仮想通貨の将来についてはこちら!
ビットコインにまつわる3大事件
ビットコインは2009年の実現から順風満帆に成長したわけではありません。
ビットコインの歴史には社会を揺るがす大きな出来事がいくつも起こりました。
その中でも3大事件と思われるほど大きな出来事をご紹介します。
①マウントゴックス事件
マウントゴックスとは、2009年に設立された東京に拠点を置くビットコイン取引所です。実際にビットコイン取引を開始したのは2010年ですが、2013年には世界のビットコイン量の約7割を占めていたとされています。
かなり巨大な取引所だったんですね。
このマウントゴックスのサーバーが2014年にハッキングを受けた事件を、マウントゴックス事件といいます。
マウントゴックス事件では、約75万BTCと現金28億円が盗み取られたと見られています。
日本経済新聞の報道によれば、75万BTCは当時のレートで470億円ほどとされています(1BTC=550ドル前後)。
この470億円に加えて顧客からの預かり金28億円も紛失したみられているため、合計で500億円ほどが紛失されたことになります。
マウントゴックス事件はビットコインの歴史の中でも最大のハッキング事件だったため、世間を大きく騒がせました。
ビットコインの否定派が強まり、その安全性を疑う意見も多く生まれました。
もちろんこれはビットコインの安全性を揺るがすニュースではありません。
ブロックチェーンのシステムに問題があったわけではなく、取引所のビットコイン管理方法が流出を招いたと言えます。
ビットコイン含め仮想通貨の歴史では、多くの取引所で同様のハッキング事件が繰り返されています。
日本で起きたのはマウントゴックス以外にもCoincheck事件があり、中国ではBitfinexのハッキング事件、イタリアではnano流出事件などがありました。
②バブル崩壊
2009年10月に初めてビットコインに値がつき、法定通貨との取引が始まりました。
2012年あたりまでは20ドル以下で取引されていましたが、2013年に入り安定して100ドルを超えるようになりました。
このころにはNHKクローズアップ現代で「仮想通貨 VS 国家 ビットコインの衝撃」が取り上げらるなど、メディアでの紹介も増えていき、徐々に知名度が上がっていったと言えます。
その後は順調に価格が伸びていき、2017年4月から2017年の終わりにかけて急激な値上がりを見せました。
2017年12月中旬には、1ビットコインに19,290ドル(200万円以上)という最高値がつけられ、バブル期に突入しました。
しかしバブル期が長く続かないのも歴史の常であって、翌年2018年ごろには50%以上下がりバブルが崩壊しました。
価格の下落で多くの投資家が市場退出を余儀なくされ、マイニング事業も縮小しました。
このバブル崩壊はビットコインの短い歴史の中でも大きな痛手を負った重大な出来事と言えます。
③ハッシュ戦争(Hash War)
Bitcoin SVとBitcoin ABCという2つの通貨の間でマイニング合戦が繰り広げられました。
このハッシュ戦争を説明する前にハードフォークによる通貨の分裂を説明します。
2017年8月1日に初めて、ビットコインからハードフォークしてビットコインキャッシュという新たな通貨が誕生しました。
仮想通貨のフォーク(分岐)とは、通貨の機能を改善するためのアップデートのことです。
ハードフォークによって、数珠つなぎのブロックチェーンが2つに進路を分断されて、別々に繋がれます。
ブロックチェーンが2つに枝分かれすることで、2つの通貨が誕生するのです。
2017年8月1日に起きた分裂で誕生した通貨がビットコインキャッシュです。
forkdropによれば、2017年に誕生したビットコインキャッシュ以来、なんと現時点で74回ほどの分裂が行われ新たな通貨がその度に誕生しているようです。
本来であれば分裂したあと新たな通貨がユーザーに配られて終わりですが、2018年11月15日に起きた分裂では2つの大きな派閥に分かれハッシュ戦争なるものが起こりました。
ビットコインキャッシュから新たに2つが分岐し(2つに分岐ではなく)、計3つの枝別れを起こしました。
Bitcoin ABCとBitcoin SVという2つの通貨の間で、マイナーの取り合いが行われたのです。
ブロックが生成され続けるためには多くのマイナーが必要になります。
ですからコストを度外視して必死にBitcoin ABCとBitcoin SVの間でマイニング合戦が繰り広げられました。
その結果ハッシュレートが急激に高まり、ビットコインを含め多くのトークン価格が過去最悪の月間下落率を記録するまでに加熱してしまいました。
マイニングについて詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
まとめ
まとめ・BitcoinはSatoshi Nakamotoによって考案された。
・2017年頃から一気にバブルが始まり仮想通貨ブームとなる。
・マウントゴックス事件をはじめとして様々なハッキング事件が発生する。
・ビットコイン分裂騒動が度々世間を騒がせる。
ビットコインの歴史を知る上で役立つ情報があったでしょうか?
今でこそ多くの良い話題が取り上げられるビットコインですが、過去には大きな事件がたくさんありました。
これからさらなる歴史を積み重ねていくビットコインに注目してみてはいかがでしょうか?
ビットコインの歴史を踏まえてビットコインの将来性を知りたい方はこちらの記事を読んでください。きっと仮想通貨の将来性が一望できまるようになります。
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