2022年Q3の被害総額が判明 | 約620億円の損失総額に
2022/10/13・
Crypto Times 編集部
ニュース
バグバウンティプラットフォーム「Immunefi」が先日公開したレポートによると、2022年Q3に暗号資産業界で発生したハッキングや詐欺による損失総額が4.2億ドル(約620億円)にのぼることが分かりました。
上記数字の多くはNomad BridgeとWintermuteの事件による損失が占めており、Q3の損失総額の79.85%となっています。
DeFiとCeFiの比較では、DeFiでの被害額が98.8%と大部分を占有。DeFiは2022年Q3で36件の事件で合計4.23億ドルの損失を被っています。
2022年Q3で最も標的にされたチェーンはBNBチェーンとEthereumで、BNBチェーンでは16 件事件が発生し最も多くの攻撃を受けました。
2022年Q1~Q3で発生した被害損額は、Q1=12.2億ドル、Q2=6.7億ドル、Q3=4.2億ドルと年々減少しており、Immunefiは理由として下記をあげています。
- 時間の経過と共に開発者の経験が蓄積
- バグ報酬金やセキュリティイノベーションの充実
- 弱気相場によるセキュリティ不十分なプロジェクトの淘汰
- 暗号資産自体の価値の下落
Immunefiは、損失総額の減少原因を判断するのは時期尚早で、引き続き警戒を怠らずセキュリティへの投資を継続することが重要だとしています。
Mango Marketsから約1億ドルが流出 | 攻撃者は一定条件で返金意思を表示か
記事ソース:Immunefi report