ビットコインとStarknet間のトラストレスなブリッジが実現
Crypto Troll
イーサリアムレイヤー2Starknet開発元であるStarkWareは、ビットコインとStarknetを繋ぐトラストレスなL2ブリッジが達成されたことを、Xにて報告しました。
The first step toward a trustless L2 bridge connecting Starknet to Bitcoin has been achieved by @scryptplatform!
A few months ago, we partnered with sCrypt to build a Bitcoin Signet (OP_CAT-enabled) PoC bridge, designed to lay the foundation for a production-grade bridge for… pic.twitter.com/xMlHlvMRjy
— StarkWare 🐺🐱 (@StarkWareLtd) November 28, 2024
この取り組みは、Signet (OP_CAT対応) PoCブリッジの構築によって達成されました。この概念実証は今年6月に発表されていましたが、およそ半年間をかけての実装となります。
OP_CATのようなCovenant提案は、ビットコインの使用方法に特定の条件を課すことができる高度なスクリプト機能となっており、安全な「Vault」の作成、自動定期支払い、様々なシナリオに対応したタイムロック転送、複雑な金融商品などを可能とするものでした。
今回の実装により、Starknetとビットコインエコシステムの相互運用の拡大が期待されています。
Starknetはさらなるエコシステムの拡大を計画中
Starknetは、「DeFi Spring」をはじめとするイニシアチブを通じて、エコシステムの成長を促進しています。
また、12月にはSTRKステーキングのメインネットローンチが予定されているだけでなく、2024年第4四半期までにKakarot EVMを統合し、Solidityベースのアプリケーションをネットワーク上で実行できるようにし、より多くの開発者をそのエコシステムに引き付けることが計画されています。
現在多くの注目を集めるレイヤー2プロジェクト(ArbitrumやOptimism、Baseなど)は、「楽観的ロールアップ」が採用されていますが、「ゼロ知識ロールアップ」(Starknetなど)のレイヤー2は遅れをとっているのが現状です。
しかしながら、今回のSignet PoC ブリッジの実現は、OP_CATによってビットコイン上でSTARKスケーリングを可能にするのに十分なフレームワークが提供されたことで可能となりました。今後のゼロ知識系のレイヤー2のシェアにも注目が集まります。