オーストラリアで仮想通貨詐欺教育の不足が指摘|昨年には1億ドル以上の被害も
2024/07/22・
Crypto Troll
ニュース
オーストラリアでの仮想通貨詐欺に関する教育が不足していることが、クイーンズランド大学(UQ)の研究により明らかになりました。
研究では、仮想通貨詐欺のリスクを軽減する最も効果的な方法は、信頼できる独立した情報源からのオンライン金融教育の質を向上させることであると述べています。
仮想通貨が普及する一方、詐欺被害も増加
オーストラリアは仮想通貨の採用率が最も高い国の一つであり、その所有率は25.6%に達しています。しかし、高い普及率を誇る一方で、昨年1億7100万豪ドル(約178億円)という多額の詐欺被害が発生したことが問題視されています。
現在、多くの人々がソーシャルメディアを通じて仮想通貨に関する情報を得ているなか、詐欺や虚偽の承認が多発しており、特に有名人のアカウントを利用した詐欺が問題となっています。また、AIなどの技術が進化する中でソーシャルメディア上の情報の質を精査することがますます難しくなっています。
さらに、規制当局がオーストラリア国民をリスクから守るための支援を十分に行っていないという指摘もなされています。昨年末、ガーディアン紙は、オーストラリア証券投資委員会の対応の遅さに言及しながら、仮想通貨に関する知識の「スキル不足」を抱えていると報じていました。
UQの研究は、信頼できる情報源からの教育が詐欺防止に不可欠であることを強調しているものと言えるでしょう。仮想通貨の更なる普及のためにも、詐欺への効果的な対策が望まれます。
情報ソース:Decrypt