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「1500億~2000億ドルが流入する可能性」元ブラックロック取締役が仮想通貨ETFの影響を予測

「1500億~2000億ドルが流入する可能性」元ブラックロック取締役が仮想通貨ETFの影響を予測

ビットコインETFの承認をめぐり、有識者によるさまざまな見解が各地で示されています。

世界最大手の資産運用企業ブラックロックの元マネージング・ディレクターのスティーブン・シェーンフィールド氏は、SEC(米国証券取引委員会)による現物型ビットコインETFの承認は、3ヶ月から6ヶ月かかると予測しました。

昨日、英ロンドンで開催されたカンファレンスに登場したシェーンフィールド氏は「2週間前であれば9~12ヶ月かかると言っていた」とコメント。しかし、先日SECがビットコインETFに関するパブリックコメントを求めたことなどから、SECによる承認時期の予想を早めたとしています。

また、同氏はSECがグレイスケールとの裁判で敗訴した事例も重要な指標であると指摘。SECの敗訴により、同機関はGBTCのETF変換を許可しなければいけなくなる可能性が高くなるとし、GBTCのサイズが200億ドルを超える点にも留意しておくべきだとコメントしました。

「風呂の水の中で赤ん坊を殺せ」

トークセッションでは、複数の企業が申請中の現物型ビットコインETFが同時に承認される可能性について言及されました。

シェーンフィールド氏と同じく元ブラックロックで13年のキャリアを持つジャコビ・アセット・マネジメント現CEOのマーティン・ベドナル氏は「SECは特定の誰にも先行者利益を与えたくないと思っているものの、ブラックロックが今回の競争に参加しており、彼らは主要なETFとしての地位を確立するために全力を尽くす可能性が高い」と推測。

*バンガードが以前ヨーロッパでETFを立ち上げたとき、ブラックロック内部ではバンガードがAUM(運用資産残高)を全く集められないようにすることを意味する「”kill the baby in the bathwater(風呂の水の中で赤ん坊を殺せ)」というコメントがあったことを明かしました。*バンガード = 1975年に米ペンシルバニア州で創業された世界最大級の資産運用会社

ベドナル氏は、今回のビットコインETFにおいても、ブラックロックは同様のアプローチを採用すると予測しました。

一方、上記の意見とは反対の見方を示したのはシェーンフィールド氏。

同氏は、ブラックロックが競争を支配しようとするものの、多くの企業が取引可能なデジタル資産に深くコミットしており、ブラックロックよりもクリプトエコシステムに近い企業が多くあることを指摘しました。また、ブラックロックは、ヨーロッパでバンガードを超えられなかった点等も考慮し、多くの競合が同時に市場に参入することで、AUMが均等に分散される可能性が高いとしました。

「1500億ドルから2000億ドルの資金が流入する」

シェーンフィールド氏は直近のビットコインETFをめぐる動きや、承認された場合のインパクトについて下記のコメントを残しています。

“「15年以上ETF分野で働いてきましたが、製品のローンチや承認をめぐるこれほどの期待を見たことはありません。私は現在のビットコイン製品のAUMの2倍から3倍になる可能性があると考えています。

2004年にゴールドETFがローンチされたときの統計を使用して推定すると、ビットコインおよびイーサリアムの現物型ETFにそれに近いもの(ゴールドETF)が発生する場合、これらの製品に1500億から2000億の資金が流入する可能性があります。」”

先日、SECは、ARK Invest、21 Shares、GlobalX、BlackRock、Invesco、Valkyrie、Bitwiseの7社が申請中のビットコインETFへの承認判断の期限を延期することを発表。

今年8月末にビットコイン投資信託「GBTC」のビットコインETFへの転換をめぐる裁判でSECに勝訴したグレースケール社CEOマイケル・ソンネンシャイン氏は、ビットコインETFに関して「複数の現物、先物型の商品が存在する世界を以前から想定してきた」とコメントしています。

記事ソース:Youtube

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