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コインベース、EUで仮想通貨デリバティブの提供目指す

コインベース、EUで仮想通貨デリバティブの提供目指す

引用元: rafapress / Shutterstock.com

米仮想通貨取引所コインベースが、EUでの仮想通貨デリバティブの提供に向けて準備を進めていることが分かりました。

CNBCによると、コインベースはEUでデリバティブの提供が可能となる“MiFID Ⅱ”と呼ばれるライセンスを保有する持ち株会社の買収契約を締結。

同社は今後、買収した企業を通してデリバティブを提供するために、FBIや司法省などでの経験を持つ400人以上の専門家チームの支援を受けながらマネーロンダリング対策、顧客の透明性確保など5つの観点でのコンプライアンス遵守を目指すとしています。また、実際のデリバティブ提供の開始までには、長い期間が要することが言及されています。

大手仮想通貨取引所として知られるコインベース。しかし、デリバティブにおいてはその存在感は現状大きくありません。

デリバティブを提供する取引所のデータ|画像引用元:coinglass

データプラットフォームcoinglassによると、仮想通貨取引所のデリバティブの取引高(直近24h)ランキングでは、Binance、OKX、Bybitなどが上位にランクイン。Coinbaseの取引高は、トップのBinanceの1/194程の規模となっています。

先日コインベースは国際市場向けの取引所「Coinbase International Exchange」にて現物取引の開始を発表しました。米国外の機関投資家やリテールユーザーに対して先物取引サービスのみが提供されていた同取引所でBTC-USDC、ETH-USDCの2つの現物取引ペアが上場するとしています。

Coinbaseは以前より未完全な仮想通貨に対する米規制に言及しており、昨年には米国から撤退することを示唆するコメントも出しています。

昨年、世界最大手取引所のBinanceが資金移動業者として登録を正式に行っていなかったことや効果的なマネーロンダリング対策を実施していなかったとして米政府機関より43億6800万ドル(約6430億円)の罰金が課されるなど、昨今取引所分野にて大きな動きが観測されています。左記状況の中で事業拡大を続けるCoinbaseの今後の動向に注目が集まります。

記事ソース:CNBC

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