BTCに新たな供給ショック？タイムロックが価格の起爆剤か

ビットコインで利回りを得る新しい動きが広がっています。タイムロックやステーキングという仕組みを利用してビットコイン（BTC）を一定期間ロックするもので、市場に流通する供給量を減少させる効果があります。

この動きの中心にあるのが、バビロン（Babylon）のステーキングモデルです。利用者は自身の管理下でBTCをロックすることで、利回りを得られます。この仕組みはビットコインのスクリプト機能を直接利用し他のシステムを介さずに実現されている点が特徴です。

ビットコインは長期保有者によって供給の大部分が保持されており流動性はもともと限定的です。ここにタイムロックによる供給の固定化が加わることで市場で自由に取引されるBTC、いわゆるフリーフロートがさらに減少します。これにより、新たな需要に対して価格が上昇しやすくなる可能性があります。

BTC最高値でもアルトシーズンが来ない理由

タイムロックされたBTCの増加は手数料市場にも影響を及ぼします。緊急で資金を動かす必要が生じた場合、利用者は手数料を上乗せする仕組みに頼ることが多くなり、結果として手数料の急騰が起きやすくなります。バビロンは最近ステーキング解除にかかる期間を短縮する一方、不正行為に対するペナルティで使われる取引手数料の基準を引き上げました。

市場は一部のコインが満期日を持つという新たな局面に入りました。今後はバビロンのステーキング総量が10万BTCに達するかどうかや手数料市場の動向が重要な監視対象となります。

これらの要素が今後のビットコインの流動性と価格形成に大きく影響していくでしょう。