リップル（XRP）、上昇トレンドの正念場ーサポートラインで攻防激化【仮想通貨チャート分析】

記事の要点
▪️ 短期の7期間EMA（緑線）が横ばいで推移。
▪️ 上昇の勢いが一時的に弱まっている可能性もあり注視が必要。

暗号資産リップル（XRP）がこれまで続いてきた上昇トレンドの重要な岐路に立たされています。4時間足チャートでは価格が重要なテクニカル指標を試しており、今後の方向性を占う上で極めて重要な局面を迎えています。

XRP/USD – TradingView

現在の4時間足チャートを見るとXRP価格は力強い上昇を見せた後、短期的な調整局面に入っていることがわかります。特に注目すべきは中期的なトレンドの生命線として機能してきた28EMA（青線）に価格が到達し、この水準を維持できるかの攻防が繰り広げられている点です。

これまでこのラインは上昇局面で支持線として強く意識されてきました。しかし、短期の7EMA（緑線）が横ばいになり始めており上昇の勢いが一時的に弱まっていることも示唆しています。

◆今後のシナリオ分析

この重要な局面で考えられるシナリオは、主に以下の2つです。

強気シナリオ

もしXRP価格がこの28期間EMAを明確に下回ることなく反発に成功すれば、上昇トレンド継続のサインと見なせます。

これは健全な押し目となり再び買い圧力が強まる可能性があります。その場合、まずは7期間EMAを回復し、直近高値である2.70ドル付近の再テストが視野に入ってきます。

弱気シナリオ

逆に4時間足の終値で28期間EMAを明確に下抜けた場合、これまで続いてきた上昇トレンドが転換する危険信号となります。

これは売り方にとって有利な状況となり調整がさらに深まる可能性があります。その場合、次の下値サポートとして過去に価格がもみ合った2.45ドルから2.50ドルのゾーンが意識されることになりそうです。

まとめ

リップル（XRP）は現在テクニカル分析上、非常に重要な分岐点にいます。28期間EMAという主要なサポートラインを守り切れるかどうかが短期的なトレンドの行方を決定づける鍵となるでしょう。市場参加者はこの水準での価格の反応を固唾を飲んで見守っています。