【地方創生】埼玉県小川町にて「道の駅おがわまちデジタル会員証」が実施
よきょい

現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。
Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。
今回の記事では、和紙のふるさととしても知られる埼玉県小川町が、東武トップツアーズ株式会社と連携して発行する「道の駅おがわまちデジタル会員証」の取り組みについて紹介します。
埼玉県小川町とは
埼玉県の中部に位置する小川町は、緑豊かな外秩父の山々に囲まれた自然あふれる町です。1300年の歴史を持つ手漉き和紙「小川和紙」の産地として知られ、その伝統技術はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
近年では有機農業の里としても注目を集めており、伝統文化と新しい取り組みが共存する魅力的な地域です。
「道の駅おがわまちデジタル会員証」とは
この度、町の新たな玄関口としてリニューアルオープンした「道の駅おがわまち」を拠点に、町の観光振興と「関係人口」の創出を目的とした「道の駅おがわまちデジタル会員証」が発行されました。
これは東武トップツアーズがNFTマーケットプレイス「HEXA」のプラットフォームを活用して発行するもので、地域活性化を目指す連携協定に基づく取り組みです。
デジタル会員証は1000円で1000個限定で発行され、購入者はNFTとしてこの会員証を保有することになります。
購入者には、小川町の魅力を体験できる以下のような特典が用意されています。
- 「道の駅おがわまち」での紙漉き体験料の割引、レンタル自転車・トゥクトゥク利用料の割引
- 仙元山見晴らしの丘公園ローラーすべり台利用料の割引
- 小川げんきプラザプラネタリウム館利用料の割引
これらの特典は、会員証を提示することで利用でき、購入者が何度も小川町を訪れたくなるような仕組みになっています。
おわりに
今回の「地方創生」記事では、埼玉県小川町によるデジタル会員証NFTの取り組みを紹介しました。
このプロジェクトのポイントは、NFTを単なるデジタル上の記念品で終わらせるのではなく、現地で実際に使える「特典」と結びつけている点です。これにより、デジタル会員証の購入が、小川町を訪れる直接的なきっかけとなります。
一度きりの観光客ではなく継続的に地域と関わりを持つ「関係人口」をいかに増やしていくかが、多くの自治体にとっての課題です。小川町の取り組みはNFTという新しいテクノロジーを活用して、町との新しい関わり方を提案し持続可能な観光と地域活性化を目指す先進的なモデルケースと言えるでしょう。
【公式サイト・関連リンク】
埼玉県小川町 公式サイト:https://www.town.ogawa.saitama.jp/index.html