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グレースケール元CEO、「BUIDL」で注目のSecuritize最高執行責任者に就任

グレースケール元CEO、「BUIDL」で注目のSecuritize最高執行責任者に就任

現物型ビットコイン/イーサリアムETFなどを手掛ける大手資産運用会社グレースケールの元CEOマイケル・ソネンシャイン氏が、トークン化ファンド「BUIDL」を展開するSecuritizeの最高執行責任者 (COO) に就任しました。

2014年にグレースケールに入社したソネンシャイン氏は2021年からCEOを務め、CEO在任中には同社の運用資産額を6,000万ドルから300億ドルへと大きく成長させました。そんな同氏は今年5月にグレースケールCEOを退任、そして今回SecuritizeのCOOに就任しました。

Securitizeが手掛けるEthereum上で発行されるトークン化ファンド「BUIDL」は、近年注目を集めています。先月にはAptos、Arbitrum、Avalanche、Optimism、Polygonといった複数のブロックチェーン上での展開が発表されました。また、ステーブルコインUSDCでの投資を可能にするなど、数千億ドル規模のステーブルコイン市場へのアプローチも強化しています。

Securitizeは先月、ERC-4626を活用した「sToken」を発表。DeFiプロトコル「Elixir」の「deUSD RWA Institutional Program」との提携により、Securitizeが発行したRWAのホルダーはdeUSDの流動性にアクセス可能になります。deUSDの主要な流動性拠点としてCurve Financeが選定されるなど、既存金融と分散型金融の融合が進んでいることが窺えます。

不動産や貴金属、美術品といった実物資産や債権、株式などの金融資産をブロックチェーン上でデジタル証券に変換するソリューションを指す「RWA」は、従来の金融の枠組みを超えた新たな投資分野として注目を集めています。

今年9月にCoinMetricsが公開したレポートによると、イーサリアムを中心に、不動産、コモディティ、株式など多岐にわたる資産のトークン化が進展しており、DeFiプロトコルとの統合や新たな取引所の登場も相まり市場はさらなる成長を遂げようとしているといいます。

RWAは、従来の金融システムが抱える課題を解決しよりオープンな金融サービスを提供する可能性を秘めている分野として引き続き注目が集まります。

記事ソース:Securitize (1)(2)Coinmetrics

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