ストラテジー社、64万BTC保有も株価68%暴落｜メラプラネットはどうなる？

ストラテジー社（Strategy）は2025年、上場企業として史上最大規模のビットコイン（BTC）準備金を構築しましたが株価の大幅な下落に直面しています。

同社は株式や転換社債の発行を通じて年間で210億ドルを調達し、保有量をBTC総供給量の約3%にあたる約64万1000BTCまで拡大しました。しかし、既存株主の希薄化を伴うこの積極的な財務戦略は市場の懸念を招き、株価は最高値から68%下落しています。

同社の株価はBTC価格と連動する傾向にありますが、独自のレバレッジ構造により上昇時の利益だけでなく下落時の損失も巨額になるというボラティリティを抱えています。

運用体制の見直しも進んでおり約58,000BTCをフィデリティ（Fidelity）のカストディへ移行しました。これによりコインベース単独への依存から脱却し、債権者が求める分散管理体制を整備しましたが、オムニバス形式の採用により外部からのオンチェーン上の透明性は低下しています。

こうした市場評価の厳しさは日本企業にも波及しています。BTC財務戦略を掲げるメタプラネットの株価も下落基調にあり、一時は1930円をつけていましたが現在は400円前後で取引されています。

暗号資産を財務戦略の核とする企業は、資産価格の変動だけでなくその調達手法や持続可能性に対して投資家から厳しい選別を受けている状況です。