イーサリアム創設者ヴィタリック氏、多元的なガバナンスアプローチを提唱
Crypto Troll
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イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、クリプトコミュニティがガバナンスにアプローチする方法を根本的に変えるべきだと呼びかけました。
同氏は、8月21日のブログ記事で、ブテリン氏は、ブロックチェーン、暗号通貨、分散型自律組織(DAO)の進化する状況を管理するために不可欠な「複数性の哲学」(plurality philosophy)を提唱しています。
継続的な進化のためのガバナンス再考
ヴィタリック氏は自身のブログで、ブロックチェーンとDAOのエコシステムが長期的に持続可能であるためには、強固な内部ガバナンスが必要であることを強調しました。
同氏は、コミュニティは単に外部からのコントロールを避けることから、これらのテクノロジーの継続的な進化をサポートするガバナンス構造を積極的に作り出すことにシフトしなければならないと主張しています。
また、フロリダ州知事ロン・デサンティスの合成肉禁止令やグーグルのAndroidにおけるリアルタイム詐欺検知機能といった例を挙げながら、自律性と集団的ガバナンスのバランスをとるという、より広範な社会的課題に言及しました。
オードリー・タン氏ら著作からの大きな影響
今回のヴィタリック氏の考えは、グレン・ワイルとオードリー・タンの著書『Plurality: The Future of Collaborative Technology and Democracy』のアイデアを大いに参考にしています。
この本は、多様なグループ間の協力を促進する社会哲学を提唱し、権威主義とリバタリアニズムの両極端を避けるデジタル民主主義のモデルを提供しています。
ヴィタリック氏は、個人の自律性と同じくらい社会的なつながりを重視する多元的なアプローチは、現代のデジタル世界の複雑さを管理するのにより適していると主張しました。
同氏は、多元主義は、タスク指向でリーダー中心の運動が支配する世界では型破りに見えるかもしれないが、相互接続されたデジタル時代におけるガバナンスの長期的な課題に取り組むための強固な枠組みを提供すると認識しています。
情報ソース:Vitalik Blog