リップル（XRP）、対BTCで下落加速か？ダブルデスクロス出現

暗号資産リップル（XRP）が対ビットコイン（BTC）で再び下落基調を強めています。

日足のXRP/BTCチャートでは、23日移動平均線と50日移動平均線が共に200日移動平均線を下抜ける「ダブルデスクロス」が確認されました。これは長期的なトレンド転換を示唆する重要なシグナルとされています。

このダブルデスクロスの出現によって短期および中期の両移動平均線が長期移動平均線を下回る状態となり、構造的に本格的な弱気相場への転換が確認された形です。価格動向も既にこの変化を反映してかXRPは下落を続け、反発しても下落前の水準を回復できない状況が続いています。

同様のパターンは過去にも観測されています。2024年後半に同じ現象が発生した際には、XRPはその後数週間でBTCに対して21%下落しました。現在のチャートに基づくと次の下値目標は約0.0000155 BTCと見込まれ、現在の水準から約28%の下落に相当します。この価格帯は11月の価格急騰時に形成された需要ゾーンと一致しており、次の有力なサポートラインとなる可能性があります。

今回の状況をより懸念させるのはビットコイン自体の強さです。前回とは異なり、BTCは価格調整の動きを見せず堅調に推移しながら徐々に価格を押し上げています。この状況はアルトコインにとって追加的な圧力となり、XRPは明らかに他の市場参加者に遅れを取っています。BTCの市場占有率（ドミナンス）が上昇する中で、アルトコインが反発の機会を見つけることは一層困難になっています。

XRPが短期および中期の移動平均線を迅速に上回る回復を見せない限り、この下落基調は継続する見込みです。デスクロス自体が直接的に価格を動かすわけではありませんが、現在の弱気な市場環境においては既にネガティブなチャートに対してさらなる下落圧力として作用すると考えられます。