Quant Network / $QNT -ブロックチェーン同士をつなぐプロジェクト-
Crypto Times 編集部
このプロジェクトのポイント!
- ブロックチェーン同士をつなげるプロジェクト
- 複数のブロックチェーンを用いたアプリケーション開発が可能に
- ブロックチェーンをまたいだスマートコントラクト
- インターネットとブロックチェーンの接続
- CEOはブロックチェーン国際規格設立者
目次
Quant Networkとは
Quant Networkとは、Overledger(ブロックチェーン同士の接続を可能にするオペレーティングシステム)を中心とするプロジェクトです。
あくまでオペレーティングシステムであり、ブロックチェーンそのものではないことが特徴的です。
このOverledgerを用いることで様々なことが可能となります。(以下説明)
これから先、よりブロックチェーンが世の中に浸透しその数が増加するほど、チェーン間でのデータの移動やトランザクション承認の必要性が高まり、チェーン同士の連携は必要不可欠なものとなっていきます。
それゆえ、将来的により一層の普及が見込まれる『ブロックチェーンの未来に向けたプロジェクト』と言えます。
Quant Networkのビジョンは3つあります。
複数のブロックチェーン同士の接続
上記のように、これからブロックチェーン技術が社会に浸透していく中で、様々なプロジェクトにより作られた無数のチェーンが存在することになるでしょう。
既に、ブロックチェーン同士をつなぐプロジェクトは複数あります。
Quant Networkがそれらと違うことは、Overledgerを用いて複数のブロックチェーンをコネクターなしに接続することができるという点です。
(競合であるSideChainは二つのブロックチェーンしか接続できず、CosmosやPolkabot、Aionは任意のブロックチェーン同士の接続にコネクターを必要とします。)
また、チェーン同士をつなぐことで、異なるチェーン間のスマートコントラクトの実施などを可能にすることができます。
例えば、異なるチェーン上に購入情報が記録された2商品があった場合、その交換においてはブロックチェーンをまたがないといけません。これをQuant NetworkはTreaty Contract(ブロックチェーンをまたいだスマートコントラクト)という技術を使用して可能にすることができます。
MAppsの開発プラットフォーム
MAppsとはMulti-Chain Applicationの略称で、文字通り複数のブロックチェーン上に展開することが可能なアプリケーションです。
現在Quant Networkはドバイ国際空港との提携を進めています。一例としてその中でのMAppsの使用用途について解説します。
これから様々な情報がブロックチェーン上で管理されることになると、もちろん航空会社や国により使用するブロックチェーンは異なるでしょう。
ドバイ国際空港が扱うすべての情報をOverledgerを用いてつなぐことで、ブロックチェーンが異なることにより起きる面倒をすべて排除してくれるのです。
すべての情報を空港が一括管理できるMAppsを開発することで、乗客は飛行機から降りたら面倒な手続きなしに直接ホテルに向かうことができると、Quant Networkは説明しています。
また、医療の場でも異なるブロックチェーン上の様々な情報を一括管理できるMAppsを開発することで、新薬開発などの効率が飛躍的に高まると説明しています。
インターネットとブロックチェーンの接続
現在、世界中の企業がこぞって独自ブロックチェーンに開発を試みています。様々な企業のデータベースはクラウドサービスなどを通してインターネット上に蓄積されています。
そしてOverledgerによって、そのデータベースをブロックチェーン上に移行することができます。例えば、Apple Musicのデータベースをブロックチェーンと接続することも可能になるとQuant Networkは言っています。
インターネットとブロックチェーンを接続することで、企業は一つの技術に頼ることなく複数のブロックチェーンを利用した高度な開発も可能になります。
トークンの利用方法
独自トークンであるQNTはプロダクト内で使用されるユーティリティトークンです。
主に、開発者への支払いと運営チームの収益に充てられます。
ある技術者がQuant Networkを利用してMAppsを開発した場合、ユーザーはその使用にかかる料金QNTをで支払い、それは開発者側が受け取ります。
支払い方法は、買い切りや購読制など検討が進んでいる状態です。
また、Overledgerの利用者は、利用に際し手数料を支払います。これは運営の収益となります。
Quant Networkのロードマップ
2018年の4-6月にかけて実際のプロダクトのリリースが始まります。
ブロックチェーンの普及に伴ってOverledgerの利用は拡大すると見込まれるので、長いスパンでのプロジェクトとなります。
CEOはブロックチェーンの国際規格設立者
Quant NetworkのCEOはGilbert Verdian氏です。
彼はISO(国際標準化機構)において、ISO TC 307というブロックチェーンの国際規格の設立者でありその開発を手掛けています。
ISO TC 307とは
ISO TC 307とは計35か国が参加するブロックチェーンの国際規格を開発する試みです。参加国は日本やアメリカ、ドイツや中国などブロックチェーン技術先進国を中心に構成されています。また、ISO TC 307はOverledgerと互換性があります。
また、Verdian氏はDLT/1(the UK’s national committee on Blockchain and Distributed Ledger technologies)というイギリスのブロックチェーン委員会の議長でもあります。
そして、チーフストラテジストであるPaolo Tasca氏はロンドン大学設置の世界最大のブロックチェーン技術センターを主導しており、中央銀行での勤務経験もある金融とITのスペシャリストです。
このようにQuant Networkの運営陣は非常に優秀であるといえます。
ICO(TGE)の詳細
Quant NetworkのトークンであるQNTはTGE形式にてクラウドセールが行われます。
- TGE開始:2018年4月2日
- TGE修了:2018年4月30日
- TGEでの総販売量:3100万QNT
- うち法人向け予約済み販売量:1446.7万QNT
- 1QNT当たりの価格:1.60USD
- 最低キャップ:$500万
- TGE参加可能通貨:BTC・ETH
公式リンク
※プロジェクトのICOへ参加される際には、自身でも利用規約やプロジェクト内容に関して十分理解をした上での投資を行いましょう。投資をおこない損失などが生じた場合、CRYPTO TIMESでは一切の責任を負いません。全て自己責任となります。