仮想通貨STEEMの特徴・将来性を解説!取引所/買い方・チャートまとめ
さっちゃん
Steem/STEEMはコンテンツのマネタイズやコミュニティの拡大のソリューションを提供する、ブロックチェーンベースの報酬プラットフォームです。
実際にSteemitなどのプロダクトが稼働していて、利用ユーザーも多いプロジェクトです。
こちらのページでは、そんなSteem/STEEMの特徴や概要から、競合と比較した優位性についてまとめています。
これを読めば、Steemがどんなプロジェクトなのか、なにを目指しているのかがわかります。
目次
仮想通貨STEEMの概要を簡単に把握しよう
STEEMの概要
通貨名/ティッカー | STEEM(スチーム) |
---|---|
総発行枚数 | 上限なし |
創業者(CEO) | Ned Scott |
特徴 | ブロックチェーンベースの報酬プラットフォーム |
公式リンク | Webサイト |
Blog(Steemit) | |
Youtube | |
Github |
STEEMの特徴を詳細解説
Steemはブロックチェーンベースの報酬プラットフォーム、Steemitはそれを利用したソーシャルメディアプラットフォームです。
SteemitはFacebookなど今あるSNSと似たようなものですが、データはブロックチェーンに記録されるので、システムに障害が起こった際でも消えてしまうことはありません。
またSteemネットワーク上のトークンを総称してSMT、その中でもSteemitで使用されているものを「STEEM」と言います。表記は似ていますが、意味は違うので混同しないようにしましょう。
これからSTEEMやSteemitについて詳しく解説しますが、少し難しいと感じる人は、「【STEEMの将来性・可能性】使われ方・ユースケースを解説」まで読み飛ばしても、十分にSTEEMについて理解できますよ。
- 表記について
- Steem…ネットワーク全体
- Steemit…Steemネットワーク内の1アプリ
- STEEM…Steemit上の通貨
コミュニティ形成&収益化ができるソーシャルメディアプラットフォーム「Steemit」
Steem上で動作しているSteemitというブロックチェーンベースのソーシャルメディアがあります。
Steemitではブログ投稿のような形でコンテンツを提供することができ、そのコンテンツの評価によって投稿者は収益を得ることができます。
また投稿者だけでなく、読者も収益を図ることが可能で、コミュニティ形成と収益化ができるソーシャルメディアとして利用することができます。
発行枚数に上限がない(トークンが毎日発行される)
STEEMトークンは発行枚数の上限がなく、発行され続けます。
そのまま保有しているだけでは、価値がどんどん下がってしまうということですね。
これだけ聞くとSTEEMトークンにはあまり価値がないように思えるかもしれません。
基本的にSTEEMは保有するものというよりはSteemネットワークに価値付けをするものであり、保有し続けるものではないので、保有だけするメリットは小さいかもしれません。
- トークンのインフレ率
- 発行されるトークン枚数のインフレ率は、2016年12月時点で年間9.5%になるように設定されています。これから250,000ブロック生成ごとにインフレ率が0.01%(年間約0.5%)低下し、0.95%になるまでインフレ率は下がり続けます。(ここまで約20年)
STEEM・SP・SBDの3種類のトークンがある
Steemのネットワークでは「STEEM」「Steem Power(SP)」「Steem Dollar(SMD)」の3種類のトークンが使用されます。
STEEMとSBDは仮想通貨取引所で交換することができますが、SPはSteemitネットワーク内でしか入手することができません。
当たり前ですが3つのトークンの役割はそれぞれ異なっています。それぞれの役割についても確認しておきましょう。
- 3つのトークンの概要
- STEEM…外界とSteemネットワーク内の価値のやり取り
- SP…Steemネットワーク内の通貨
- SBD…Steemネットワーク内での法定通貨(仮)
STEEM
STEEMは他の仮想通貨と同様に、取引所で交換することができます。
ただしSTEEMは日々発行され続けるので、取引所で買ってそのまま持っているだけではインフレにより価値が低下し続けます。
- Point
- 厳密にはSPの形で発行され、SP→STEEMと変換されるときに新規のSTEEMが発行されます。
STEEMは「ネットワーク内で利用する」というよりも、Steemネットワーク全体に価値を付加するような役割があります。
Steem Power(SP)
Steemit Power(SP)はSteemit内で使用されるトークンです。
Steemitの利用で報酬の獲得ができることは紹介しましたが、その報酬はSP50%とSBD50%で与えられます。
Steemitではコンテンツの評価するために「投票」をしますが、その投票にはSPが必要になります。
多くのSPを所持していると、そのぶん投票に使えるSPの数も増えて、投票でのより大きなリターンが期待できるわけですね。(ネットワーク内で大きな力を持てるようになる)
また、SPは保有しているだけで新規発行されたSPが利息として付与されます。
このSPは他人にも送金することはできず、取引所でも扱われていません。
SPとSTEEMの交換はできるので、ビットコインや法定通貨に交換したい場合はSTEEMを経由して交換する必要があります。
また、この交換量には制限がかけられているので、すべてSPをSTEEMに交換するにはかなり時間がかかってしまいます。
逆にSTEEMからSPへの変換はすぐに行うことが可能です。
- SP→STEEMへの交換の仕組み
- SPからSTEEMへの交換は、まずはじめに交換したいSPの枚数を決定します。これが13週間に分けてSTEEMに変換されていきます。つまり、最初に指定したSPをSTEEMに変換するには約4ヶ月かかるということになります。
Steem Dollar(SBD)
Steemitの報酬の一部(50%)として与えられるSteem Dollar(SBD)は、STEEMに交換することができます。
1SMD=1ドルの価値になるように固定されているので、Steemネットワーク内でも確かに価値を維持するものです。
またSPと違って、STEEMへの交換には特に制限はありません。
すでにSteem上で350個以上のアプリが作られている
すでにSteem上には、350個以上のアプリが作られています。
シェア率はSteemitが半数以上を占めていますが、それ以外にも「esteem」「dlive」などの多くのアプリ・プロジェクトの開発が行われています。
- Point
- 公式サイトの一番上の部分に現在Steem上で稼働しているdApps、プロジェクトの数がリアルタイムで表示されています。
【STEEMの将来性・可能性】使われ方・ユースケースを解説
STEEMがどのように世界に影響を与えていくのか解説していきます。
ここでは技術的なことよりも、STEEMがどのような問題を解決していくのかに焦点を当てて説明します。
すべてのSteem利用者(著者・読者)が報酬を得られる
従来のソーシャルメディアでは、コンテンツの提供者や読者が報酬を受け取ることはできませんでした。
しかしSteem上のアプリでは、投稿したコンテンツが読者から評価されることで報酬を受け取り、また読者も評価に参加してサービスに貢献することで、報酬を受け取ることができます。
また読者が評価をするための投票は、所持しているSPによって票の重みが変わります。
投票したコンテンツが人気になるほど、報酬も大きくなります。
コミュニティが自発的に形成されていく
著者、読者ともに報酬を受け取ることができるので、より多くのユーザーが集まることになります。
また評価を得るためには、質の高いコンテンツを投稿する必要があるので、結果的に優良なコンテンツが集まることが考えられます。
投稿者・読者ともに報酬も受け取ることができるので、参加するユーザーもより増えていき、コミュニティが自発的に形成されていきます。
広告がないSNSプラットフォームを作ることができる
Steemは自動的にトークンを発行し続けているので、報酬コストによって運営の資金が圧迫されるということはありません。
そもそもSteemは特定の管理者がいる中央集権型ではなく、P2Pのような分散型の方法で管理されています。
そのため運用コストも非常に小さく、広告による収入に頼る必要がありません。
STEEMの優位性は?競合・類似プロジェクトとの比較
こちらでは、STEEMと比較されることが多い「ALIS」「Golos」「Medium」との違いについて解説していきます。
ALISとの違い
ALISもブロックチェーンを利用したソーシャルメディアプラットフォームという点では、STEEMと共通しています。
しかし、STEEMは利用者に対する報酬の支払いを大きな強みとしていますが、ALISは価値がある記事や人々に対してアプローチできることを強みとしている点で異なります。
ALISのプラットフォームでも、ユーザーに対する報酬制度は導入されていますが、あくまで構造をシンプルに抑えるために、トークンの種類は1つに限定されています。
Golosとの違い
GolosはSTEEMからフォークしたもので、性能に関して特に違いはありません。
違いをあげるとすれば、STEEMは英語を使うユーザーに向けて作られていますが、Golosはロシア語を使うユーザーに特化して作られている点があげられます。
Mediumとの違い
Mediumも独自のコンテンツを投稿できるメディアという点では、STEEMと共通しています。
しかしMediumはあくまでインターネット上のアプリケーションで、ブロックチェーンとは結びついていません。
また、読者が収益をあげることもできません。
Steem/STEEMへの意見・ツイートまとめ
昨日はSteemitのイベントに呼んでもらったので参加してきました。
cryptoプロジェクトの初期グロースにはコミュニティ形成が不可欠で、昨日のイベントからはJPメンバーの努力が滲み出ていたのでSteemitコミュニティは本当に素晴らしいと思いました!
SteemはICOしてないのにこのクオリティなのが凄い。 pic.twitter.com/YEnkUUaNUV— TomohiroTagami⛓田上智裕 (@tomohiro_tagami) 2018年5月9日
ALISの人気記事は懸念された通り「いいねが集まる記事≠高品質」というのが浮き彫りになってた。Googleはゴミ記事上げる一方、「網羅性」「滞在時間」など色んな要素から【有益性】を決めてるのだが、ALISはいいね数だけかな?「有益性」は少し集権的に決めないと駄目なんだよね。Steemitと同じ課題か
— hory (@hory_BTC) 2018年5月26日
#Steemit のコミュニティの強さは今のところイマイチ感じないし、使い方もよく分かんないなぁ、、ってのが正直なとこだけど、
ただね、
モロッコを旅してる人が多いんだよね何故か!情報が多い!🇲🇦この一点において私はsteemitライフをかなりエンジョイしてます♡
— Mari Saita (@mari_saita) 2018年8月6日
steemitこそノーマネーから始められる。昔のクリプトの夢に近いよね。今のクリプトはか金持ち優位の世界に変わった。三年前のギークが楽しむ世界とは違って。どこにも頼れない、信用できない、そんな気持ちに光をさしてくれたのはデセントラライズドでした。とさ。
— ふーさん (@chubchubkun) 2018年1月7日
ALISやSteemitのような企業広告に依存しないような仕組み作りはとても面白い。しかしどちらも仕組み的に十分な資金を持っているユーザーが必要でその資金が途絶えたら回らない。結局そのユーザーは企業となり違う形で広告が入る事になりそう
— 澤亜澄 Sawa Azumi (@SawaAzumi) 2018年3月26日
STEEMのチャートを確認しよう
STEEM/BTCのリアルタイムチャートを表示しています。
STEEMは発行枚数が増え続けていることもあり、STEEMをただ持っていると…ということがわかりますね。
STEEMのトークン概要解説にもあるように、基本的にはBTCなどとSteemネットワークで価値のやり取りをするものだと考えるのが良さそうです。
STEEMのテクニカル分析はTradingviewChartが便利!
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STEEMが購入できる取引所一覧!
STEEMの取引所一覧
国内取引所 | 海外取引所 | DEX |
---|---|---|
なし | Binance Huobi Bittrex Poloniexなど | OpenLedger DEXなど |
STEEMを取り扱っている取引所一覧です。
STEEMはBinanceやHuobiなどの海外取引所で取引することができます。
Steem/STEEMプロジェクトまとめ
Steem/STEEMの特徴や将来性についてまとめました。
新しい形のソーシャルメディアプラットフォームがどのように成長していくのかに注目したいですね。
Steemについてもっと知りたいと思った人はホワイトペーパーを読んだり、公式Twitterなどをチェックしたりしてみてください。