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2019/10/21プライムブローカーが仮想通貨市場にもたらす影響
仮想通貨市場にプライムブローカーが参入しようとしており、この企業間の競争に勝ち残った企業が大きなマーケットシェアを占めることが予想されます。ゴールドマンサックスは、人生で金融商品を購入したことがない人にとっても、金融機関の富と権力の代名詞となっています。Jersey Cityにあるタワーのように、ゴールドマンサックスはプライムブローカートレードを支配しています。仮想通貨界隈に、ゴールドマンサックスのような、他の追随を許さないような圧倒的な機関投資会社が誕生したら、市場にはどのような影響があるでしょうか。 仮想通貨市場に誕生するプライムブローカー プライムブローカーは従来の金融市場で使われている専門用語で、仮想通貨市場にはまだ存在しません。この用語は投資銀行が提供している一連のサービスを説明するために使われています。しかし、仮想通貨市場では、ビットコイン投資銀行が存在しないため、まだそういったサービスはほとんど提供されていません。 仮想通貨業界は、伝統的な業界の慣習を自分たちのイノベーションで置き換えようとしています。例えば、デジタル資産コールドストレージのためのカストディアンサービスは、銀行のほこりだらけの金庫に相当します。また、DeFiプラットフォームは、かつて個人の普通預金口座から提供されていたものに値します。多くの変化が起こる中、こういった部分は既存の金融業界と同じままです。 したがって、さまざまな業種、アルトコイン、ブロックチェーン、およびセクターにわたって資産を管理するオールインワン企業が仮想通貨業界に誕生するのは、驚くことではありません。事実多くの投資家がそうであるように、サードパーティを信頼して仮想通貨を預けることを望んでいるなら、資産をバーゲンに投資し、最良の利益を生み出す方法でそれらを使用することを信頼することもできます。この世界はサトシやハル・フィニーが構想していた金融主権からは離れたものではありますが、Bitcoinによってこの10年で多くの変化が起きてきました。 仮想通貨業界におけるゴールドマンサックスになるためのクエスト [caption id="" align="aligncenter" width="800"] ゴールドマンサックスタワー、ジャージーシティ(左).[/caption] Troy Tradeは、利益率の高い、従来の投資家にはおなじみの証拠金やOTCを含む機関レベルの取引、クアンツ戦略、一連のダイナミックなデータツールなどをオールインワンサービスで提供する、プライムブローカー市場に注目している企業の1つです。Block VCやコンセンサスラボなどから1,000万ドルの資金を確保したTroyは、現在、機関投資家がBinance、Huobi、Bitfinexなどのすべてのトップ取引所に直接アクセスできる機能を提供しています。 Troyのような新規参入者は、流動性を利用している同じ取引所のいくつかとの競争に直面します。 過去2年間、事実上すべての主要な米国および世界の取引所は、カストディおよびOTCなどのサービスを提供し、大量のトレーダーの取引手数料を削減することによって、機関投資家を惹きつけようとしています。BinanceとHuobiは、機関投資家のニーズに合わせたターンキーサービスのプロビジョニングに大きな進歩を遂げましたが、リテール取引の場としてのイメージが強いために機関投資家を集めるのに苦労しています。1社で多くのサービスを提供することもできますが、それぞれの投資家グループにはそれぞれのニーズがあるため、すべての人々が満足するようにサービスを提供し、成功させることは別です。 機関投資の期待 仮想通貨においても、従来の金融市場と同様に、機関投資家は投資を行う前に、自分たちの要望を満たせるかどうかを検討しており、その要望には以下のようなものが挙げられます。 深い流動性 先進的なトレードインターフェイス 洗練されたデータ分析 高速でのオーダーエグゼキューション(注文執行) 競争力のあるレートと取引手数料 幅広いクアンタティブソリューション 機関投資家は取引のポジションを決定するための基礎となる、より包括的で洗練されたデータセットを要求するため、ここに挙げている要望の後半は特に重要です。これには、詳細な履歴データに加えて、独自の取引システムの構築を容易にするツールが含まれます。 さらに、高頻度の取引アルゴリズムのパフォーマンスを最大化するには、低レイテンシが必須です。 仮想通貨業界を見てみると、こうした種類の要求を満たすことができる企業は多くありません。クラーケンなどの評判の良い取引所で4,000ドルのウィックが発生している場合、機関投資家レベルの流動性はまだ存在しない、または少なくとも、単一の取引所の範囲を超えていると言っても過言ではありません。
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2019/10/21Libra(リブラ)が単一通貨のステーブルコインへの方向転換の可能性を示唆
Facebook(フェイスブック)が開発を主導するブロックチェーンプラットフォーム「Libra(リブラ)」が、米ドルや英ポンドなどを個別に扱ったステーブルコインへの方向転換を視野にいれていることがわかりました。 リブラのプロジェクト代表を務めるDavid Marcus氏は20日に開催されたバンキングセミナーで、複数の法定通貨を統合したステーブルコインではなく、それぞれの通貨を個別に担保としたステーブルコインを発行することも大いに可能だと述べました。 同氏は、単一通貨のステーブルコイン発行はあくまで「可能」であるだけで、開発側の新たな方向性というわけではないとしています。 リブラは発表当初から数多くの批判を受けており、世界の大手企業が集まる「リブラ協会」からはマスターカードやVisa、Stripe、eBay、Booking Holdings、PayPalが次々と脱会を発表しています。 記事ソース: Reuters
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2019/10/18Matrix AI Networkが2019年9月版の活動報告書を公開
AIとブロックチェーン技術を組み合わせたプラットフォームを展開するMatrix AI Networkが、2019年9月版の活動報告書を公開しました。 技術開発 プロジェクトの軸となる技術開発は、2020年1月にリリース予定の開発第4段階「Age of Wonder」に向けて順調に進んでいるようです。 ネットワークでは、GPUマイニングのテストで開始され、余剰計算能力を利用した環境に優しいマイニングへの第一歩となっています。 先日公開されたウォレットに関しては、機械学習を活用したガン診断アプリなどもリリースされ、内容の充実が進んでいます。 マスターノードの分布 報告書発表時点でのマスターノードは31カ国・地域に合計240台設置されており、ステーキング数やジョイントマイニング参加数、ウォレットアドレス数など全てが増加しています。 ノードの数が特筆して多い国・地域はドイツ(59)、中国(52)、フィンランド(26)、アメリカ(24)、トルコ(13)となっており、日本には3台のマスターノードが設置されているようです。 コミュニティ活動状況 Matrix AIはコミュニティ拡大活動も継続しており、9月19日にはシニアエンジニアのChunfeng Liu氏が「AI for Blockchain? Blockchain for AI?」に出席しています。 Liu氏は「深層学習とブロックチェーンに橋を架ける」というテーマのもと、MatrixブロックチェーンがAIやマイニング技術をコミュニティに共有しました。 また、Matrixチームは9月20日に開催された「Reference Architecture for IT, Blockchain and Distributed Ledger Technology」にも出席し、ブロックチェーンの国際基準に関する議論を行いました。 Matrix AI Network 2019年6月度活動報告書 記事ソース: Matrix AI Network FOLLOW MATRIX: Website | Github | Twitter | Reddit | Facebook | Youtube | Discord Telegram (Official) | Telegram (Masternodes) Owen Tao (CEO) | Steve Deng (Chief AI Scientist)
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2019/10/17総合コンサル大手EY、政府の公的資金管理をブロックチェーンで透明化できるツールを発表
世界4大総合コンサル企業のひとつであるEY(アーンスト・アンド・ヤング)は16日、政府の公的資金管理をブロックチェーンで透明化できるツール「EY OpsChain Public Finance Manager (PFM)」を発表しました。 EY OpsChain PFMは、公的資金の予算や支出などをブロックチェーンで追跡することで、正確な管理状況や結果を市民に提供することができます。EYは、カナダ・トロントなどを代表に、EY OpsChain PFMの実証実験を世界中で行なっているといいます。 EYはイーサリアムを中心としたブロックチェーン技術の開発に注力しており、以前からサプライチェーン向けコードや、NFTを活用したワイン取引技術、ERC-20/ERC-721トークンを匿名送信できるプロトコルなどを公開しています。 記事ソース: EY
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2019/10/17Matrix AI NetworkがGPUマイニングのテストを開始
人工知能とブロックチェーン技術を組み合わせたプロダクトを展開するMatrix AI Networkが、GPUマイニング機能をテストネットで利用可能にすることを発表しました。 同社のGPUマイニングは画像処理と複数のハッシュコードを計算するもので、ネットワークの余剰計算能力を有効に活用した環境に優しいマイニング方法だとされています。 マイニングに必要なハードウェア要件は一般的なコンピューターでも満たせるようになっており、テストへの参加は誰でも応募できるようになっています。 Matrix AI Networkが開発者向けポータルを公開 記事ソース: Matrix AI Network
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2019/10/16Binance(バイナンス)がIEO第10弾「Kava」を発表
大手暗号資産取引所のBinance(バイナンス)は16日、自社のイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)プラットフォーム「Binance Launchpad」から「Kava ($KAVA)」のトークンセールを行うことを発表しました。 抽選チケット獲得に際するBNBのスナップショットは9月23日から10月23日までとなっており、抽選自体は10月24日から開始となります。 また、今回も非当選者へのエアドロップイベントが用意されており、トークンを購入できるあたり券を獲得できなかった参加者に合計15万ドル相当のKAVAトークンが配当されることになっています。 (↓バイナンスの過去のIEO価格情報はこちら↓) 【最新版】IEOとは?ICOとの違い・各取引所のパフォーマンスを解説 記事ソース: Binance
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2019/10/16Matrix AIがエコシステムプラットフォームをリリース
AIとブロックチェーン技術を組み合わせたプラットフォームを展開するMatrix AI Networkが、ネットワークの活性化を目的とした「エコシステムプラットフォーム」をリリースしました。 同プラットフォームは、ユーザーやデベロッパーがネットワークを取り巻く機能や情報にアクセスできるような総合プラットフォームとなっています。 ウェブサイトには、主要なDAppsやMANを取り扱っている取引所、地域別フォーラム、デベロッパーポータル、パートナー一覧などが掲載されています。 Matrix AI Networkがウォレットをリリース ガン診断アプリなども利用可能に 記事ソース: Matrix AI Network
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2019/10/10【10月10日付】ビットコイン市場分析: 急上昇を事前に察知する3つのポイントとは?
昨日大きく上昇したビットコイン市場では、久々に大きめのショートカバーが起こりました。 バイナンスの中国元OTC取引の話など、市場にとってのポジティブな話もありましたが、上昇した要因はハッキリとはわかりません。ですが、大きく動き出す予兆は確かにありました。 CRYPTO TIMES編集部では、昨晩に上昇する可能性が高いと分析していました。こちらの記事では、チャートなどを用いてそのワケを紹介していきます。 まず一つ目は、ビットコインの価格とビットコインを除いた(アルトコイン)マーケットキャップ、およびビットコインドミナンスの3つの比較になります。 上画像を見ると、昨日お昼頃からアルトコインマーケットキャップ(赤線)がビットコイン(青線)に比べると大きく上昇しているのがわかります。 これはアルトコインがよく買われていた証拠だと考えて良いでしょう。また、ビットコインのドミナンス(黒線)が減少していることからも同じことが言えます。 アルトコインはUSDTなどから直接買われるケースもありますが、ビットコインを経由して買われるケースも多くあります。その為、アルトコインが買われている状況ではビットコインの需要もあると考えて良いでしょう。 まずこれが、ビットコインが上昇するのではないかという判断における一つの材料になります。 次に考えるのは、以前も紹介した、ビットコインとイーサリアムの連動性です。 上画像は、BTCUSD(青)とETHUSD(黄色)の比較のチャートです。明らかにETHUSDの方が先に動いているのがわかります。 ETHUSDがBTCの上昇を先導したこともわかります。 これが2点目のビットコインの上昇要因です。 そして最後が、OI(未決済建玉)の変化です。上画像は昨日22時30分のデータになります。 価格の変化がない中でOIが明らかに上昇しているのがわかります。 まとめると、以下のデータから明らかにポジションの仕込みがあり、大きく動く予兆を察知することができました。 アルトコインマーケットの活性化 イーサリアムのビットコイン先導 OIの変化による価格変動の予兆 この3点がわかっていたら、昨晩の大幅なショートカバーによる価格上昇は推測しやすかったのではないでしょうか。 以前にも似たような考察をしていますので、また同じような状況が来る可能性はあります。 是非参考にしてみてください。
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2019/10/10Binance DEXがリップル(XRP)とペグされたXRP-BF2トークンを取り扱い開始
大手暗号資産取引所のBinance(バイナンス)は10日、自社の分散型取引所「Binance DEX」上でリップル社のXRPとペグされたXRP-BF2トークンの取り扱いを開始することを発表しました。 XRP-BF2は同数量分のXRPで担保されたBinance Chain上のトークンで、同ブロックチェーン上に構築されたBinance DEXでXRPを取引できるようにするためのものとなっています。 取引は日本時間の10日17時から開始となっており、Binance Coin (BNB)とのペアがオープンしています。 記事ソース: Binance
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2019/10/10ブロックチェーンTCG「Gods Unchained」のプロプレイヤーの引き込み方がカッコいいと話題に
人気沸騰中のブロックチェーンTCG(トレーディングカードゲーム)のGods Unchainedが、他ゲームを追放されたプロプレイヤーに手を差し伸べたことで話題になっています。 Gods Unchainedは、eスポーツ業界への参入も期待されている新参TCGで、ブロックチェーン技術を活用することでゲーム内のカードをオープンに取引することができます。 このゲームの元となるもののひとつに、Hearthstone(ハースストーン)と呼ばれるゲームがあります。これは、アメリカのブリザード・エンターテイメントという会社が提供するゲームです。 TCGの中でも最大級の人気を誇るハースストーンですが、こちらのプロトーナメント「グランドマスターズ」で活躍していた香港のプロゲーマー・Blitzchung氏が、政治的発言を理由に賞金とトーナメント参加権利を剥奪されたことが話題となっています。 https://twitter.com/Slasher/status/1181442535962632193 同氏はグランドマスターズ後のインタビューで「香港を解放し、私たちの時代の革命を!」と発言し、ブリザードはこれが「一部の人々や大衆のグループを攻撃、またはブリザードの印象を傷つける行為」に値するとして同氏の賞金を剥奪、さらにトーナメントにも1年間参加禁止としました。 Blitzchung氏をインタビューしていたホスト2名も、同氏が何を言うか知らなかったにも関わらず解雇されたもようで、世間からは批判の声が殺到、ブリザードはウェブサイトのコメント欄を全て無効にしました。 [caption id="" align="aligncenter" width="800"] 香港デモに関する発言をするBlitzchung氏(右)と、トラブルを恐れて机の下に顔を隠すインタビューホスト2人(左)[/caption] Gods Unchainedはこのニュースを受け、一連のツイートでBlitzchung氏に剥奪された賞金を補填し、さらに賞金50万ドルのトーナメントへの参加券を与えると発表しました。 運営はブリザードの一件は「中央集権型のゲーム会社は目先の金銭のためにプレイヤーを検閲・利用することを証明した」と批判しました。 加えて、Gods Unchainedはゲーム内アイテムや市場がブロックチェーン上で管理されていることから、「私たちは仮にあなたの(政治的)意見に反対でも、あなたのカードを奪うことはできません」としました。 Blitzchung氏が実際にこのオファーを承諾したかどうかは明らかになっていませんが、ツイッターなどではGods Unchainedのこうした「プロプレイヤーのカッコいい引き込み方」を賞賛する声が多くあがっています。 ブロックチェーンTCG『Gods Unchained』完全攻略 -6種類のGodを理解しよう- Gods Unchained開発元のImmutableが1500万ドルを調達