パブリックセール前に完売、日本発NFTプロジェクト「MEGAMI」の正体とは?
Crypto Times 編集部
先日、日本発のNFTプロジェクト「MEGAMI」のNFTセールが行われ、パブリックセール実施前に全てのNFTが完売しました。
All the Megamis are SOLD OUT🎉🎉
We will close the private sale now.
Thank you all for joining this ‘festival’ and we hope you’ve got the Megami you like💕— MEGAMI (@MEGAMINFT) July 18, 2022
初期セール終了時点の概算利益は1000ETH以上(現在価格約2.2億円以上)と、国内発のNFTプロジェクトのセールイベントとして成功を収めています。
本記事では、多くの日本人ユーザーのファンを抱える注目のNFTプロジェクト「MEGAMI」の概要や特徴について解説していきます。
MEGAMIの動向は、今後の国内発NFTプロジェクトに大きく影響してくることが予想されるので、是非最後までご覧ください。
MEGAMIとは?
MEGAMIは『ポケモンカードゲーム』『デュエルマスターズ』等のイラストを手掛けるイラストレーターさいとう なおき氏が牽引するNFTプロジェクトです。
女性キャラクターをモチーフとしたMEAGAMIのデザインは、数十枚のイラストをパーツ毎に分解した後に、プログラムの自動生成によって作成されています。
Have you noticed an update on our mint site?
You can now see how many people are liking a specific Megami!Hmmm…it seems lots of people in the world have same tastes!https://t.co/z6MA3t9YdN pic.twitter.com/JRm1gZp8gJ
— MEGAMI (@MEGAMINFT) July 18, 2022
ERC-721規格で発行されているMEGAMI NFTの総供給数は10,000となっており、うち150がMEGAMIチーム、300がコミュニティへ分配。
MEGAMIのロイヤルティフィー (NFTが2次販売された際に作成者に還元される手数料) は3%に設定されています。
6.8億円までの商用利用が可能
MEGAMIの最大の特徴と言えるのが、商用利用に関してです。
MEGAMIのNFTホルダーは、最大で500万ドル(約6.8億円)までの商用利用が可能で、Tシャツ販売やゲーム作成など、自身のNFTを活用して行う経済活動が正式に許可されています。
さらに、NFTを保有していないユーザーであっても、200万ドル(約2.7億円)を上限として二次創作のNFTや同人誌の販売が可能です。(*規約あり)
既にMEGAMIのNFTをモチーフとした二次創作も行われており、インターネット上では様々なファンによる作品が見られます。
Vampire Masquerade, derivative of Megami #05797
I am a big fan of Naoki sensei and I was having so much fun while exploring such a lovely and inspiring collection, @MEGAMINFT https://t.co/13i6jnwAbZ#MEGAMI #MEGAMI_NFT pic.twitter.com/bnO5X45VYU
— Lighten🌸Bee (@lightenbee) July 19, 2022
Change reserve price to 0.1E https://t.co/xj8vka0dTm
THE DRAGON / #Megami 03419 DERIVATIVE#AnimeNFT pic.twitter.com/8wCcOkiovT— SWHEATZ.ETH l OPEN FOR COMMISSION!❤️ (@SWHEATZ1) July 20, 2022
完売セールまでの流れ
今回、国内発NFTプロジェクトとして数億円の売上を記録したMEGAMIが、どのような流れでコミュニティ形成を行い、先日のNFTセールを行なってきたのかを時系列でかんたんに見ていきます。
MEGAMIの公式Twitterは4月15日に開設されました。
💖 MEGAMI’S DESCENT! https://t.co/CNpGOQeYHY#megaminft pic.twitter.com/qBYgmk7fkP
— MEGAMI (@MEGAMINFT) April 15, 2022
この時点ですでにNFTのデザインは公開されており、MEGAMIがさいとう なおき氏による作品であることも明示されています。
プロジェクト公開後、DiscordやTwitterを中心にMintlistと呼ばれるセール参加権を報酬としたキャンペーンがコミュニティ内で複数回開催されました。
🃏TCG Collection Contest!
Show off and explain your TCG collection to enter!
A hand-drawn MEGAMI logo in the photo is required.👉Quote this tweet with your entry. Include your Discord tag and #megaminft.
Ends in 7 days. Winners get WL.Will there be any Naoki Saito cards?👀 pic.twitter.com/6732PEOYGJ
— MEGAMI (@MEGAMINFT) April 20, 2022
上記は、Mintlistを報酬として開催された初のキャンペーンで、自身のTCGカードとMEGAMIのロゴ(手書き)が入った写真を投稿するといったユニークな施策となっています。
💊Capsule House x MEGAMI👼@MEGAMINFT is so proud to be a partner with @capsule_house.
Capsule House is led by three amazing creators and we are happy to partner with another creator lead team!We believe we can make positive impacts in creative space together!✨🌙✨ https://t.co/HSGE8WLFvw
— MEGAMI (@MEGAMINFT) May 21, 2022
他のNFTプロジェクトとのコラボレーションも盛んに行われ、その度に数百個分のMintlistが報酬としてユーザーに配布されました。
動画引用元:さいとう なおき – 「1万枚のNFTアートプロジェクト、MEGAMIの紹介」
さらに、YouTube チャンネル登録者数100万人を超えるさいとう なおき氏は、自身のチャンネルの中でもMEGAMIを紹介するなど、既存のさいとう なおき氏のファンから他NFTプロジェクトのファンまで幅広くカバーされていました。
NFT ART TOKYO was held on June 28. In just 3 hours, 2,000 people visited the event.
MEGAMI’s team also participated, and there was a long line of people waiting to take pictures with Naoki! pic.twitter.com/yPGMLUUmK3— MEGAMI (@MEGAMINFT) June 30, 2022
また、6月30日に都内で行われた「NFT ART TOKYO」のイベントにMEGAMIチームが参加し作品のアピールを行うなど、オンライン・オフライン共に広報活動が行われた模様です。
💖MEGAMIのMintlistの割り当てはすべて完了!
Pre-Saleでの販売予定数9550点に対し9527のMintlistを割り当て。
つまり、Mintlistを持っている人は、24時間待てば確実に0.08ETHで買えるものがあるということ! https://t.co/oWu5Ar20LJ
— ファオ😈ピプリクト / Fao@Piprycto (@piprycto) July 15, 2022
結果として7月16日時点で9527のMintlistを潜在ホルダーに配布。後述のプレセールでは9550点のNFTが販売予定であったため、Mintlist保有者全員がNFTを購入できる状態となっていました。
NFTセール開始
潜在ユーザーに対して十分にMEGAMIの認識を広めた上で、MEGAMIのNFTセールは行われました。
セールは、
- プレセール
- プライベートセール
- パブリックセール
の3段階で実施。(*プライベートセール時点で完売したためパブリックセールは未実施)
プレセールでは、OriginsとAltersと呼ばれる生産数が少ないNFTと、一般的なGeneratedの販売がダッチオークション形式で行われました。
💎DUTCH AUCTION SYSTEM💎
✅ Pre-Sale has five “waves”. 1 wave = 1 hour.
✅ Each Wave consists of 2,000 Megamis, including 6 Origins, 5 Alters, and 1,989 Generated.
✅ The price drops every 30 minutes and reaches its end price in about 24 hours.
(1/2) pic.twitter.com/cov4GPmAgQ— MEGAMI (@MEGAMINFT) July 4, 2022
- Origins(30個):10 ETH -> 0.08 ETH
- Alters(24個):5 ETH -> 0.08 ETH
- Generated:0.2 ETH -> 0.08 ETH
販売はWave1 ~ 5の5段階で行われ、各Waveの販売NFTは2000個、価格は30分毎に下がり24時間で最低価格の0.08 ETH まで下がる仕組みが採用されました。
プレセールは7月16日~ 18日にかけて実施、プレセール終了2時間後に実施されたプライベートセールでは、開始後わずか数分で残りのNFTが売れ、パブリックセールを行う前にMEGAMIのNFTは完売となりました。
MEGAMI、完売を達成しました!!
長きにわたり開発に取り組んできた事を思うと
自分達の仕事に対して初めて、
胸の奥から込み上げてくるものを感じます。関わって下さったみなさん。
一緒に開発に取り組んで下さったチームの皆さん本当に…..
本当にありがとうございます😭— さいとう なおき🍀 (@_NaokiSaito) July 18, 2022
注目ポイント
今回のMEGAMIのセールで筆者が最も気になった注目ポイントが、全てのNFTのデザインが販売前に公開されており、好きなNFTを先着順でミント出来た点です。
💖MEGAMI’s demo mint site is now live 🎉🎉🎉https://t.co/z6MA3t9YdN
Have fun with all the different Megamis using the filters!
We’re also planning to hold an event which you can get Mintlists by sharing your favorite Megami 👀 Stay tuned!
— MEGAMI (@MEGAMINFT) July 9, 2022
MEGAMIは昨今のNFTプロジェクトでありがちな、ランダム形式のミントで購入後初めて自分のNFTのデザインが判明する販売形式でなく、すべてのデザインがセール前に公開され、販売開始と共に自分のMintlistの数に応じて好きなNFTがミントできました。
前述の通り、MEGAMIのNFTホルダーは500万ドルまでの商用利用が許可されているため、権利行使を考えているユーザーにとって自分が獲得するNFTのデザインは非常に重要です。
今回のMEGAMIの販売方式は、何が出るかわからないワクワク感こそないものの、ユーザーファーストな販売方式だったように筆者は感じました。
まとめ
今回は日本発のNFTプロジェクト「MEGAMI」について解説してきました。
暗号資産市場が不安定で一部ではベアマーケットと評される昨今の状況下で、日本でのNFTへ対する熱は未だ衰えを見せていません。
日本発のNFTプロジェクトであるMEGAMIはMEGAMIXと呼ばれる将来的な構想も抱いており、今後の動向に注目が集まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
– MEGAMI 公式リンク –