XRP(リップル)とは?特徴や仕組み、銀行の実用化例まで紹介!

XRP(リップル)とは?特徴や仕組み、銀行の実用化例まで紹介!

時価総額3位の人気通貨であるXRP(リップル)について、みなさんはどれくらい知っているのでしょうか。

本記事では、そんなXRPについて初めての方にもわかりやすく解説しています。

この記事を最後まで読んでいただければ、XRPに関する噂や推測の真偽を正確な知識を基に考えることができるようになります。

それでは早速説明していきます。

XRP(リップル)とは?概要を確認しよう!

通貨名称XRP
ティッカーXRP
時価総額ランキング3位
総発行枚数100,000,000,000枚(すべて発行済)
過去最高値¥415.66 JPY
アルゴリズムXRPLedger
システムPoC
公式サイトhttps://www.ripple.com/ja/xrp/

XRPはRipple(リップル)という企業が「国際送金の問題」を解決するために開発した暗号通貨です

このXRPは同社が手掛ける「xRapid」という”高速・低コストな国際送金を目指すサービス”の中で利用するために開発されました。

XRPはこのサービスの中でブリッジ通貨としての役割をもっています。

これだけではまだよく分からないと思うので「xRapidとはそもそもなにか」「XRPは通貨としてどんな特徴があるのか」という2点でさらに説明していきます。

xRapidってなに?

XRPの細かい特徴について説明する前に、XRPが使われるサービス「xRapid」とはどんなサービスなのかを簡単に解説していきます。

xRapid従来の国際送金に必要な中継プロセスを省くことができるサービスです。

もっと簡単に言うと、国と国の間で送金を行う際の「無駄」を省くためのサービスです。

現在、国際送金の多くはSWIFT(国際銀行間通信協会)が提示する規格の上で行うのが一般的です。

これは、送金したい国の銀行に、その国の通貨建ての口座(ノストロ口座)を作っておいて、お金を動かす送金方法です。

この方法のデメリットは、いくつもの銀行口座を挟んで送金するため手数料や時間がかかってしまう点にあります

この問題を解決するために生まれたのがxRapidです。

xRapidでは、国際送金を行う際に法定通貨をXRPに変えてから相手先の銀行に直接送ります。

(xRapidのイメージ図:オレンジ色の部分がxRapid)

この方法が可能なのは「ウォレットアドレスが分かれば直接送金できる」という暗号通貨の特徴があるからです。

xRapidを使えば国際送金にいくつもの銀行が関与する必要も、決済ルートを国ごとに用意する必要もなくなります。

xRapidやRipple社が間に入らなくてもXRPを使った国際送金は可能ですが、それは「不動産業者に頼らずに自分で家を探すようなもの」で、どうしても不便になってしまいます。

Ripple社はこれに加え、xRapidをより円滑に利用するための「xCurrent」というサービスも提供しています。このあたりについて知りたい方は以下の記事で確認してみてください。

暗号通貨「XRP(リップル)」とは?

XRPはxRapidという国際送金の無駄を省くサービスの中で、いろんな国の通貨の架け橋となる役割を持っています。

最初の方に「XRPはブリッジ通貨である」と説明したのもこのためです。

これだけ知っておけば十分なのですが、せっかくなのでもう少しXRPの技術的な説明もしていきます。

XRPをさらに理解していく上で2つの重要なワードがあります。それは「XRP Ledger」「PoC」です。

「XRP Ledger」とは、XRPを支えている分散型台帳技術(DLT)で、ビットコインなどに使われているブロックチェーンとは少し性質が違います。

「XRPを使って日本のA銀行からアメリカのZ銀行に1億円分送金した」などの送金データ(トランザクション)は、このXRP Ledgerに書き込まれていきます。

そして、このようなデータを承認する際にXRPではPoC(Proof of Consensus)という承認方法(コンセンサス・アルゴリズム)が採用されています。

PoCでは、UNL(ユニークノードリスト)という投票によって選ばれた特定の企業や人が承認作業を行います。

誰でも承認作業に参加できるビットコインのPoW(Proof of Work)方式と違い、XRPのPoC方式ではあらかじめ決められた人たちが承認作業を行うためスピードを速くすることができます。

BTC(ビットコイン)XRP(リップル)
支えている技術ブロックチェーンXRP Ledger
承認方法PoW (Proof of Work)PoC (Proof of Consensus)
承認者不特定多数の企業や人特定の企業や人

実際に銀行や企業はxRapidを使っているの?

ここまでxRapidやXRPについて紹介してきましたが、実際に銀行や企業はxRapidを利用しているのでしょうか。

現在公開されている情報やデータからは以下の2つがわかっています。

・2019年7月時点でxRapidを利用している企業は20社以上
・2019年第2四半期は第1四半期と比べて取引数は170%増、パートナー数は30%増

「新技術はどれぐらい使われていたら良しとされるのか」ということに関して明確な基準はないので、良し悪しを判断することはできませんが、

>送金大手MoneyGram、RippleのxRapidを活用したサービスを開始<

ナスダックにも上場している国際送金業世界大手のMoneyGramがxRapidを使ったサービスの提供を開始したことを発表しています。

xRapidの今後に関してはまだまだ不透明なところが多いですが、Ripple社は「xCurrentはXRPを利用しなくても使うことができるので、新しい技術に懐疑的な銀行も導入していくだろう」と述べています。

まとめ

Ripple社の暗号通貨「XRP」や、XRPが利用されるサービスであるxRapidについて説明してきましたがいかがだったでしょうか。

国際送金の市場は「年間で70兆円規模もある」と言われる巨大マーケットです。

その巨大市場の問題点に切り込むRipple社のサービスやXRPは今後どうなるのでしょうか。

このあたりについては以下の記事で紹介しているので、もし気になるという方は読んでみてください。

CRYPTO TIMESでは、Ripple社やXRPに関する情報を今後も発信していくので是非チェックしてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考文献:gtreview.com

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