クロスチェーンアグリゲーター「Rango」の概要や使い方を解説
   公開日 : 2022/10/15

クロスチェーンアグリゲーター「Rango」の概要や使い方を解説

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Rangoは、チェーンをまたいで仮想通貨の交換が出来るクロスチェーンアグリゲーターです。

EthereumやBSCといった主要チェーンだけではなく、レイヤー2ソリューションのArbitrumやOptimismなど40以上のチェーンに対応しており、Rangoはローンチ後急速にエコシステムを拡大しています。

Rangoはトークンのエアドロップ実施を発表しており、配布分の15%に関して、スナップショットが2022年10月31日に行われる予定です。

本記事では、注目のRangoについて実際の使い方も含めて解説していきます。

Rangoとは?=複数のブロックチェーンをサポートするクロスチェーンアグリゲーター

Rangoは、複数のブロックチェーンをサポートしているクロスチェーンアグリゲーターです。

クロスチェーンアグリゲーターとは、資産を出発点Aから到着点Bに送金するために、複数あるDEXやブリッジプロトコルの中から最適なルートを提案してくれる機能を1つのプラットフォームに集約させたサービスです。

ブロックチェーン市場が成長を続ける中、幾多のブロックチェーンネットワークが市場を賑わし、ブロックチェーンネットワークの数だけトークンの運用方法の幅が広がりました。

しかし、チェーン間の資産を移動させるのは容易ではなく、例えばUniswapではEthereum(ERC20)規格の資産の交換しか出来ません。

資産を他のチェーンへ変更したい場合、特定のチェーンに対応しているCEXに資産を送金して変更したいチェーンへ送金するか、クロスチチェーンスワップのサービスを利用してチェーンを変更する方法等があります。

しかし、チェーンの変更までに多くの工程を経なければならぅ、ブリッジの選択肢の数だけ最適なルートを探す手間がかかってしまう悩ましい点がありました。

しかし、Rangoのようなクロスチェーンアグリゲーターを特徴としたプロジェクトを活用すると、チェーン間の資金移動の手間が解消され、様々なトークンやチェーンに触れることが可能となります。

Rangoの概要

現在市場には複数のクロスチェーンアグリゲーターのプロジェクトがローンチされていますが、Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターの中でも多くのチェーンに対応しており、2022年9月現在で40のチェーンをサポートしています。

またチェーン間の資金移動をより簡単に行えるように15のブリッジ、27のDEXを統合しているため、ユーザーは資産の交換やチェーンの変更の際に最適なルートで自由自在にスワップが行えます。

対応している40チェーン

BSC、Polygon、Ethereum、Osmosis、Juno、Avalanche、Arbitrum、Cosmos、Fantom、Optimism、Solana、Cronos、MoonRiver、MoonBeam、Heco、Aurora、Harmony、Evmos、Sifchain、Thorchain、Binance Chain、Stargaze、Bitcoin、Crypto.org、Chihuahua、Comdex、Regen Network、IRISnet、Gnosis、LiteCoin、Bitcoin Cash、Fuse、Akash、Persistence、Sentinel、Starname、BitCanna、Desmos、Lum Network、Boba

統合しているブリッジプロトコル

Thorchain、1inch、Binance bridge、Osmosis zone、Across protocol、Hyphen、Via protocol etc..

統合しているDEX

Uniswap、SushiSwap、Bancor、Paraswap、1inch、horchain、Quickswap etc…

この他にもTron、Polkadot、Near、ADAなどのブロックチェーン、プロトコルを統合するために大規模な開発が行われています。

Rangoは、クロスチェーンアグリゲーターとして最も使いやすく、どのような資産も簡単に交換出来るよう、究極のUXを追究してユーザーに提供する事をミッションとして掲げています。

上記ミッションを実現するべくフォーカスしているDeFi分野では、全てのDEXとブリッジプロトコル、DEXアグリゲーターを統合し、全ての流動性を集約することを目的に取り組んでいます。

Rangoの3つの注目ポイント

1. Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結

2. シードラウンドで100万ドルを資金調達

3. 多数のウォレットを統合

Rangoの注目ポイントとして上記3つについて解説していきます。

それぞれチェックしていきましょう。

Celerのプロダクトと統合 | ワンクリック&ワントランザクションで取引を完結

Celer Networkのプロダクトであるインターチェーン・メッセージ・フレームワークと統合したことで、チェーン上のトークンの相互運用性を促進する事が可能になりました。

この統合によって取引の際に生じるブロックチェーン上の複雑な相互作用がなくなり、ワンクリック&ワントランザクションで取引を完了出来ます。

シードラウンドで100万ドルを資金調達

Rangoは、シードラウンドで、分散型クロスチェーンのインフラストラクチャを構築するTHORChainの構築および流動性を提供しているNine Realms 、北京に拠点を構え多数のブロックチェーン企業に投資を行っているD1 Ventures、またVCだけではなく小規模なDAOや個人投資家から100万ドルを資金調達しています。

多数のウォレットを統合

Rango.exchangeでは、以下のウォレットがサポートされており、Rango.exchangeのアクセスで使用する事が出来ます。

各種ブロックチェーンネットワークに対応した8つのウォレットを簡単にみていきましょう。

WalletConnect

WalletConnectは、分散型金融(DeFi)などのDAppsとウォレットを、安全に接続して通信できるようにするためのプロトコルです。

総接続数は2022年9月時点で1,107,304,399に達しており、サポートしているウォレットは170、DAppsは450以上を統合しています。

DeFi、NFT、DAOといったWeb3への接続をシンプルに行えるweb3のインフラストラクチャです。

XDEFI Wallet

XDEFI Walletは、14のブロックチェーンをサポートしており、暗号資産やNFTを安全に保管、交換、送受信できるマルチチェーンウォレットです。

対応しているチェーンは、主要チェーンであるBitcoinやEthereumをはじめ、THORChain、Avalanche、Fantom、Arbitrum、Polygon、Bitcoin、BNB Smart Chain、Dogeに対応しており、ウォレット内で10,000以上の資産をクロスチェーンによって交換する事が出来ます。

Metamask

Metamaskは、2,100万人以上のユーザーがインストールし使用しているEVMをベースとしたウォレットで、ブラウザ拡張機能版とモバイルアプリ版があります。

EVMをベースとしていることからイーサリアムブロックチェーンの資産、NFTを保管・管理できます。

CRYPTO TIMESでは、MetaMaskの使い方に関する記事も公開中ですので是非参考にしてください。

Keplr Wallet

Keplr Walletは、Interchainエコシステム向けに開発されたオープンソースのIBC対応ウォレットです。

CosmosエコシステムのDappsに接続するウォレットの中で、最適なウォレットと評価されておりCosmos公認のウォレットになります。

Binance Wallet

Binance Walletは、BSCやEthereumのチェーンに接続し、資産の交換を行う事が出来るバイナンス公式ウォレットです。

Binance Walletをサポートしているブラウザは、Chrome、Firefox、Braveがあり、Googleのchrome拡張機能に追加する事で簡単に使えます。

バイナンスのアカウントを作成し口座開設する事で、Binance Walletとバイナンスアカウントを直接リンクすることが可能です。

Phantom Wallet

Phantom Walletは、Solanaのチェーンに対応したウォレットで、SPL規格のトークン及びNFTを安全に保管出来ます。

ウォレット内で高速のスワップが可能で、低い手数料で資産の交換が行えます。

Solanaブロックチェーンで構築されたDappsに接続し使用する事が出来るため、Solana上のプロジェクトを利用する多くのユーザーから支持を集めています。

Coin98 Wallet

Coin98 Walletは、32のブロックチェーンに対応しているマルチチェーンウォレットで、Dapps内でイーサリアムベースのUniswap、BSC上のPancakeSwap、Polygon上のQuickSwapなどへ接続する事が出来るDeFiゲートウェイとしても活用出来ます。

Coinbase Wallet

米国のユニコーン企業であるCoinbaseと連携をとっているCoinbase Walletは、何十万銘柄の暗号資産、イーサリアム&ポリゴンブロックチェーンで構築されているNFTを保管出来ます。

またAMM DEXのUniswap、DeFi protocolのAAVE、自社のNFTマーケットプレイスのCoinbase NFTといったDappsへアクセス出来ます。

Rango Exchangeの使い方

Rangoの特徴で統合されたウォレットを紹介してきましたが、今回はEVMベースのMetaMaskを使い、クロスチェーンスワップの手順を解説していきます。

以下の手順に沿ってRango Exchangeを使ってみましょう。

①MetaMaskのウォレットを用意する

②サポートされているネットワーク&アセットを準備する

③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する

④ネットワーク間でアセットをスワップする

①Metamaskのウォレットを用意する

Metamaskのウォレットのインストール方法など使い方は、下記記事で解説しているのでインストールしていない方は、参考にしてください。

②サポートされているネットワーク&アセットを準備する

Rango Exchangeに対応している資産をMetaMaskで保有します。

ネットワークを追加する場合、適切なチェーン&ネットワークIDに接続出来るChainlistの利用をオススメします。

Chainlistは、ほとんどのチェーンを網羅しており、簡単にネットワークの追加が可能です。

③Rango ExchangeとMetaMaskを接続する

Rango Exchangeにアクセスしたら、右上にある「Connect Wallet 」をクリックします。

MetaMaskをクリックします。

接続が完了すると右上のメタマスクアイコンが緑色に表示し、自身の総資産が反映されるようになります。正常に接続出来ているかチェックしましょう。

④ネットワーク間でアセットをスワップする

今回は、Ethereumネットワークの0.1ETHをArbitrumネットワーク上のWETHへスワップしてみます。

最適なルートとして提案された転送手順は、

  1. EthereumネットワークのETHをAcross protocolにてArbitrumネットワークへブリッジ
  2. Arbitrumネットワーク上のETHを1inch経由でWETHへスワップ

のルートが最適と提案されています。

手数料(0.37$)とスワップにかかる時間(4分45秒)が表示されていますので、確認したら「Swap」をクリックします。

EthereumネットワークのETHから、ArbitrumネットワークのWETHへ、スワップする最終確認をして「Confirm Swap」をクリックします。

先ず、EthereumネットワークのETHを、Across protocolにてArbitrumネットワークへ、ブリッジする際のトランザクションの承認を行います。

消費するガス代を確認後、「確認」をクリックします。

続いてArbitrumネットワーク上で受信したETHを、DEXである1inchでWETHへスワップするのでネットワークを切り替えます。

一定の時間が経過するとポップアップでMetaMaskが立ち上がるので、1inchでETHをWETHへスワップするトランザクションを承認してスワップを完了させましょう。

以下のようにArbitrumネットワークに、0.09986547WETHの保有を確認出来るので、スワップが完了したことが分かります。

またTx Historyでは、「Inbound tx」、「Out bound tx」、「Swap tx」をクリックすることで、各種ネットワークのスキャンツールにアクセス出来るので詳細を閲覧出来ます。

ユーティリティトークン「RANGO」について

Rangoは、独自トークンRANGOを発行しています。

ティッカーシンボル:$RANGO

総供給量:100,000,000 $RANGO

公式ミディアムによると今年の5月頃にIDOを行う予定でしたが、市況により延期されています。

RANGOトークンの主なユーティリティは、ガバナンストークンとしてガバナンス投票に使用出来るだけでなく、Rango.Exchangeを利用した際の手数料の支払いに活用出来るようになるとのことです。

したがって、現在ではトランザクションの承認の際に、EhereumネットワークであればETHをガス代として消費していますが、今後、消費するガス代を独自トークンRANGOで支払う事が可能となり、ガス代をサードパーティーから調達したり、手数料で発生するガス代分のネイティブトークンを残すといった作業が必要なくなる予定としています。

今からでも狙えるエアドロップについて

冒頭でも触れましたが、9月現在の今からでも狙えるエアドロップキャンペーンがあります。

2022年10月31日時点でスナップショットが取られ、Rango.Exchangeを利用したユーザーにRANGOのエアドロップが行われます。

エアードロップの配布量は、取引の量、頻度に応じて配布されます。

まとめ

クロスチェーンアグリゲーターRangoについて解説してきました。

Rangoのエコシステムを見ても分かる通り、ほとんどのチェーンを統合しており、統合していないチェーンの統合計画も進んでいます。

プロダクトのRango.Exchangeは、各種チェーンのブリッジプロトコル、DEXを統合しているため、ストレスなくシームレスにトークンのチェーン間移動、スワップを実現出来ます。

既にクロスチェーンアグリゲーターとして頭角を現しているRangoの今後に期待です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

―Rango公式リンク―

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