Ethereumレイヤー2ソリューション「Starknet」AMAまとめ
boarding bridge
AMA主催・記事執筆:TakmanKid
Ethreumレイヤー2ソリューションとして人気の高い「Starknet」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。
以下はその内容を要約したものです。
目次
- 1 AMA概要
- 2 AMAの内容
- 2.1 トピック
- 2.1.1 StarkNetの主な特徴を教えてください。
- 2.1.2 StarknetとStarkWareの違いを教えてください。
- 2.1.3 どのような企業やプロジェクトと協業していますか?
- 2.1.4 他のレイヤー2と比較したStarknet独自の強みは何ですか?
- 2.1.5 Starknet上で注目のdAppsや将来的なキラーコンテンツは何ですか?
- 2.1.6 アップデートについて詳しく教えてください。
- 2.1.7 StarkNetのセキュリティ対策はどのようになっていますか?
- 2.1.8 今後、ユーザー拡大に向けてどのような取り組みを行いますか。
- 2.1.9 Starknet上のミームプロジェクトについてどうお考えですか?
- 2.1 トピック
- 3 まとめ
- 4 関連リンク
AMA概要
・日時:7月30日(金)21:00 JST
・場所:bb Discord
・参加者:1068名
参考:Starknet AMA
スピーカー
・Shani|StarkWare
・Galronx|StarkWare
・arata|CEO of CryptoTimes
・w33|Reserchar of CryotoTimes
・Rairu|boarding bridge
・TakmanKid|モデレーター
AMAの内容
トピック
StarkNetの主な特徴を教えてください。
StarknetはEthereum上のValidity Rollupです。パーミッションレスの分散型ブロックチェーンであり、ユーザーはセキュリティに妥協することなく、低いガス料金を享受することができます。
StarknetはSTARK証明という数学的技術を使ってEthereumをスケールします。Ethereumは非常に分散化された安全なブロックチェーンですが、拡張性はあまり高くなく、1秒間に約15件の取引しか処理できません。
STARK証明は、非常に少ない作業(トランザクションを実行するよりも指数関数的に少ない)で、大量のトランザクションの有効性を検証することを可能にします。これにより、Starknet上で大量のトランザクションを処理し、それが有効であることを検証するためだけにEthereumを使用します。これにより、高いガス代を支払うことなく、Ethereumのセキュリティを享受することができるのです。
StarknetとStarkWareの違いを教えてください。
StarkWare社は、STARK証明の技術を使い、ブロックチェーンのスケーリングソリューションを開発する会社です。Starknetは、StarkWareのチームが独自に開発したパーミッションレスの分散型有効性ロールアップです。
もうひとつ、Starknet財団があります。こちらはStarkWareから独立した組織で、コミュニティガバナンスメカニズムへのステップとして設立されました。
どのような企業やプロジェクトと協業していますか?
Starknetは、Chainlink、ConsenSys、Ledger、Argentなどのブロックチェーンの多くの主要企業と提携しています。これらの企業のいくつかはすでにStarknet上でサービスを開始しており、その他は近々開始する予定です。
他のレイヤー2と比較したStarknet独自の強みは何ですか?
最大の利点は、我々の技術が実戦テスト済みであることです。
Starknetでは、StarkWareが開発した別のプロダクトであるStarkExと同じ基本コンポーネントを使用しています。当社のユーザーは、すでに3年以上使用している技術を享受しており、dYdX、ImmutableX、ApeXなどのプロダクトを通じて累計10億ドル以上の取引ボリュームを達成しています。
また利点の一つとして、Account Abstractionに特出しています。 Starknetでは、すべてのアカウントがスマートコントラクトであり、より柔軟なロジックとサービスが提供可能です。zkSynkはSNARK証明と呼ばれる別の技術を使用していますが、私たちはSTARK証明を使用しています。Starknetの開発者はCairoという特別なプログラミング言語を使いますが、これは非常に使いやすく、STARK証明で効率的に動作するよう特別に設計されています。
Account Abstractionの基本理解 提案やユースケースの紹介・解説
さらに、Starknetには強力なコミュニティがあり、7月にパリで開催されたStarknet Community Conference(StarknetCC)では、Vitalikを含め500人以上が参加しました。
Starknet上で注目のdAppsや将来的なキラーコンテンツは何ですか?
Starknetはパーミッションレスで、誰でもStartknet上にdAppをデプロイすることができます。実際多くのゲームやNFTアプリがStarknet上で構築されています
Starknetのインフラは、ゲームが必要とする大規模なスループットと計算を可能にします。また、StarknetのNative Account Abstraction(ネイティブアカウント抽象化)により、ほとんどWeb2のような優れたUXが実現できるため、ゲームに非常に適しています。
アップデートについて詳しく教えてください。
V0.12.0は実に速くなりました。1秒間に50以上のトランザクションを処理できるため、ネットワークは非常に高速で便利に利用できます。我々は間もなくV0.12.1を発表し、さらに改善する予定です。
V0.13.0の主な特徴は、先に述べたVolitionモードです。Starknetのガス代の約95%は、Ethreumに保存されるデータに関連しています。Volitionモードでは、アプリがデータの一部をオフチェーンに保存できるようになり、利用料金が大幅に安くなります。V0.14.0では「手数料市場」の導入を予定しています。混雑時には、支払う手数料に応じて取引がスマートに選択されるため、ネットワークは円滑に機能し続けるでしょう
ロードマップのアップデートはこちらで公開されています。
StarkNetのセキュリティ対策はどのようになっていますか?
StarknetはSTARKプルーフに依存しています。これはつまり、トランザクションが有効かつオンチェーンで送信できることを保証するために、数学的証明を利用します。
ユーザーに対する重要な保証のひとつは、ユーザーのアカウントから開始されるトランザクションにはユーザーの署名が必要だということです。これにより、オペレーターがユーザーの承認なしにユーザーの資金を送金できる状況を防ぐことができます。
今後、ユーザー拡大に向けてどのような取り組みを行いますか。
2023年の主な焦点はUXの改善です。v0.12ではTPSが劇的に向上し、V0.13ではガス代が削減される予定です。これらはすでに多くの新規ユーザーを惹きつけている素晴らしい改善であり、さらに多くのユーザーを惹きつけることは間違いありません。
Starknetの開発者数も、他のレイヤー2ソリューションとは比較にならないペースで急速に増えています。開発者が増えればアプリやサービスも増え、ユーザーも増えるでしょう。我々はMetaMaskとの協業に取り組んでおり、詳細は近日中に発表する予定です。
Starknet上のミームプロジェクトについてどうお考えですか?
「Starknetコミュニティには、カエルのPEPEをはじめとした多くのミームがあります。このアップデートはStarknetのスループットにとって非常に重要なもので、私たちはコミュニティからキャンペーンの名前とスローガンを募集しました。優勝したスローガンは「More TPS Daddy, 👉👈」でした。この👉👈は本当に人気があり、本当に大きな効果をもたらしました。
まとめ
Ethreumのレイヤー2ソリューションは数多く存在しますが、今回は中でも高い人気を誇るStarknetのAMAとして、チームメンバーから直接お話しを伺うことができました。
またdAppsに組み込み可能なStarkExにおいて3年以上の稼働実績を持ち、デリバティブDEXの分野を中心に普及しているという点は、他のレイヤー2とは異なるユニークなポジショニングです。
今後のネットワーク手数料削減に向けたアップデートにも期待が高まります。
関連リンク
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