レポート
2021/06/11『Plasm(現Astar)・Shiden Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
専門機関による一方向的な情報のやり取りしかできなかったWeb1.0の時代から時を経て、双方向的な情報のやり取りが可能なWeb2.0の時代を我々は現在生きています。 そして今後、Web2.0からWeb3.0への変化が予想されるなか、中心的な技術となるのがブロックチェーンです。 本記事では、未来のWeb3.0におけるアプリケーション開発の基盤構築を目的としたプロジェクト「Plasm Network・Shiden Network」について、先日開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「Plasm・Shiden Networkについて知りたい」 ・「PolkadotのParachainオークションについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Plasm Network・Shiden Networkの概要 Plasm Network・Shiden Networkの概要 ティッカー/通貨名 $PLM/Plasm Token、$SDN/Shiden Token 創設者 Sota Watanabe 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 Polkadotエコシステム内におけるPlasm・Shidenプラットフォーム上でDappsの開発が可能。Dapps開発者にはPLMトークン、SDNトークンが付与される。 公式リンク Website Website(Shiden) Twitter Twitter(Shiden) Telegram Medium Discord Github Plasm・Shiden Networkは、Polkadotエコシステム内でアプリケーションの開発が可能なプラットフォームの提供を目標とするStake Technologies株式会社が手掛ける日本発のプロジェクトです。 メインはPolkadotのParachainを目指すPlasm Networkで、Shiden NetworkはKusamaのParachainを目指す姉妹プロジェクトとなります。 PlasmはBinanceから出資を受けるなど、Polkadot系のプロジェクトの中でも特に注目されているプロジェクトです。 Plasm Network・Shiden NetworkのAMA 今回のAMAにはStake Technologies株式会社 CEOの渡辺創太さんが参加してくれました。 自己紹介 Stake Technologies株式会社の渡辺創太と申します。 Stake TechnologiesではPlasm NetworkとShiden Networkを作っていて、これらは日本初のパブリックブロックチェーンになります。 個人としてはもともと東京大学のブロックチェーンの共同研究員を2、3年前にやらせていただいていて、その時に会社をスタートさせて、パブリックブロックチェーンをやっていくんだということで、Polkadotのエコシステムに入ってやっています。 最近は、内閣府のTrusted Web推進協議会にタスクフォースメンバーをやらせていただいてます。主にPolkadotの目指す先がWeb3という次世代のウェブなんですが、それをブロックチェーンを使って実現させるムーブメントに絡ませてもらっています。 Plasm Network、Shiden Networkはどのようなプロジェクトなのですか? まず、Polkadotについて説明したいと思います。 今インターネットは全世界で繋がっていますが、2、30年前は大学ごとや企業ごとにネットワークがありそれぞれには互換性がありませんでした。 しかし、共通のレイヤーが出来たためにこれらが繋がってインターオペラビリティ、相互運用性が確保されました。 ブロックチェーンも似た歴史をたどっていて、今BitcoinやEthereumなど色々なチェーンがありますが、基本的にこれらは独立しています。そのため例えば、EthereumのデータをSolanaやAvalancheに持っていこうとすると時間がかかったり、そもそも互換性が無いケースがあるんです。 「ブロックチェーンが社会にアダプションしていく」というのが前提になった時に、確実に重要になってくるのがインターオペラビリティです。ブロックチェーンは将来的におそらく繋がってきます。BitcoinとEthereumやその他諸々のチェーンも繋がってくると思います。 では、どのプロトコルが繋ぐのかとなった時に、今、最も有望なコネクターの役割を果たすチェーンがPolkadotとなります。 このプロジェクト自体はギャビン・ウッド氏によって率いられていて、彼の実績はブロックチェーン業界では化け物級にすごいです。 まず、Ethereumをヴィタリック・ブテリンと作り、その後にSolidity(開発言語)を開発しました。そしてEthereumの技術系のイエローペーパーを書きました。その後に、Ethereum Foundationを離れて、Polkadotを作るParity TechnologyとWeb3 Foundationを作ったんです。 ギャビンウッドはEthereumも作ったし、Polkadotも作った人みたいな感じですね。 その中でPlasm Networkが何をしているかというと、Polkadotが今すごく伸びてて、Polkadot上でアプリケーション作りたいって人がどんどん出てきています。 しかし、Polkadotの大元のチェーンはスマートコントラクトがサポートされてないので、結局誰もアプリケーションを作れないんです。繋がってるチェーンの橋渡しに特化させてるのでアプリケーションはサポートしてないんです。今のBitcoinと同じですね。 そうすると誰もアプリケーションを作れなくなってしまうので、繋がってるチェーンの上でアプリケーションをサポートしなければいけない。そのためにはスマートコントラクト機能が必要になるんですけども、Plasm NetworkはPolkadotに繋がって、スマートコントラクトのハブとして、機能するチェーンということになります。 Polkadotはロジックがかなり複雑です。そのため、PolkadotのチームがKusamaっていうもう1個のネットワーク、1/10の小さいネットワークを立ち上げて、これが今4000億円ぐらいなんですけど。ここに我々は「PlasmはPolkadot、ShidenはKusamaに繋ぐ」という戦略をやっています。 このKusamaに繋ぐためにはオークションに勝つ必要があるんですが、このオークションが迫っているということでコミュニティの色んな人からかなり注目していただいているということになります。 MoonriverやAcala Networkなどもスマートコントラクトに対応していくと思いますが、その中でPlasm・Shidenの強みや同プロジェクトを選ぶ理由はなんでしょうか? これはよく聞かれる質問なんですが、最も大きな特徴はPlasmの上で開発者がアプリケーションやインフラストラクチャーを作ることで、その人達に報酬が入る点です。 例えば、Ethereumでアプリケーションを開発する場合、ガスコスト、トランザクションコストを払わなければいけなくて、これが今すごく高くなっています。一度のスマートコントラクトのトランザクションに5万円ぐらいかかるケースもあると。 例えば、MoonbeamやAcalaのプラットフォームもそうですが、彼らの上でやるとAcalaトークンを持っていなければいけなかったり、Moonbeamトークンを持っていなければならなかったりだとか、さらにネイティブトークンで支払う必要があるので、基本的に開発をすると持っているトークンが無くなっていきます。 でも、Plasmの場合は違います。ブロックチェーンなのでブロックが生成されます。ここのブロック生成報酬の50%ぐらいを開発者に充てています。つまり、Plasmの上で開発をすればPlasmトークンをもらえることになります。 Ethereumの上で開発をしてもETHはもらえないですよね。ただ、Plasmの上で開発をすれば開発することでトークンがもらえると、これがベーシックインカムになります。開発者の。ネットワークにとってまず一番最初に大事なのって、開発者とアプリケーションの「数」と「質」なので、そこに対してのインセンティブ設計が一番できてるんじゃないかなというのが一番大きな違いです。 もう1つ大きな違いとしては、Ethereum Vitual MachineというEthereumの環境と、PolkadotのWebAssenblyという環境の2つを持っています。なので、Ethereumのスマートコントラクトをそのまま我々の上のEthereumの環境にデプロイすることもできるし、Polkadot系のスマートコントラクトを我々の上に載っけることもできます。 でも、例えばMoonbeamとかだと、彼らはEVMしかやってないので、WebAssenblyの環境はサポートしてないんです。そういった違いがあります。 開発者に対するインセンティブがかなり我々が考えられてるんじゃないかなというのと、あと開発者の層、横に広く取れてるんじゃないかなと思っています。 実際、Plasm上でアプリケーションを開発したいというプロジェクトは多いのですか? 多いですね。ものすごく増えていて、我々の手が逆に追いついてないんです。 いい意味で目立ってきてると思っています。客観的に。Polkadot自体が盛り上がるとPolkadotの中の繋がれそうなチームにみんな集まるので、今でいうとAcalaとかPlasmに集まってきているなと。 その中で、今のマーケットにおいて、最もプロジェクト側からして一番やりやすいマーケティング戦略は「パートナーシップを連発する」っていう戦略なんですね。 我々はデモやコントラクトをデプロイしないと、パートナーシップアナウンスメントは出さない方針でやっていますが、それでも今かなりアナウンスメントが出ています。なので、水面下ではコンタクトしていただいているプロジェクトの数は多いですね。 KusamaのPLOのカウントダウンが始まっていると思うんですが、そもそもPLOとはなんでしょうか? PLOというものが、そもそも何を比較対象にすればいいかというとEthereumのICOです。 EthereumのICOみたいなものが、Polkadot上で行われるという一大イベントなわけです。Ethereumの2017年の熱狂が今2021年のPolkadotにきてるというような状況です。 ICOっていう時にとても重要なのが、Ethereumの上でICOをやるとプロジェクトチームが資金を持ち逃げすることができるじゃないですか。スキーム的に普通にやってしまうと。なのでレギュレーションが固くなって実質できないという形になってはいますが。 Polkadotの場合は全く違くて、プロジェクト側がユーザーの資産に対して一寸たりともタッチしないんです。例えば、KSMトークンでParachainオークションに入ったら1年後に全額同額返ってくるんです。手数料は数円払わないといけないんですけども。 もう少しPLOの説明をすると、Parachain Lease Offeringはクラウドローン期間とオークション期間の2つに分かれます。 オークションっていうのが重要で、オークション期間中に他のプロジェクトよりもKSMトークンを集められたプロジェクトから、KusamaのRelay Chain、真ん中のチェーンに繋がっていいくことができます。なので、ここで競争が発生するんですね。 このオークション期間中に他のプロジェクトよりもたくさんのKSMを集めて、それをロックして、Parachainになります。先程言った通り、集めたKSMトークンはプロジェクト側からタッチすることなく、一年後とかにユーザーに返ってきます。 ここが従来のICOと明確に違うところだと思っています。オークション中にたくさんのKSMトークンが必要になるので、クラウドローンというのをオークションの前にやって、クラウドファンディングみたいなスキームをオークション前にやるんですね。 そのクラウドローンにみんなに入ってもらって、この入ってもらった資産をオークションで使うってことがプロジェクトはできるんです。我々の場合はクラウドローンにすごくフォーカスをしてます。 - 端的にいうと、Polkadot版のICOなんだけれども、従来のICOと違って自分のEthereumと引き換えにトークンをもらうのではなくて、ステーキングのように1年間ぐらいのロックすることでPlasmだったらPLMトークンがもらえるよといった形ですね。 そうです。 一言でいうと、日本法で合法なICOみたいなものです。 なぜ多くのプロジェクトがParachainになりたがるのでしょうか? Parachainになってないブロックチェーンって基本的にみんな独自のブロックチェーンを作ってます。なので、我々も今は独自のブロックチェーンを作っています。 一番大変なのってセキュリティを作ることです。つまり、ネットワークの時価総額、セキュリティをあげるのが非常に難しいと。例えばビットコインってほとんど改ざんできないと言われますけど、なんでかっていうと、それこそ数兆円規模のネットワークだからです。 あれが1万円のネットワークだったら僕でも改ざんできると思うんですよ、プルーフ・オブ・ワークで。それこそ51%攻撃とかありますけど。 つまり、セキュリティ、時価総額っていう観点がパブリックブロックチェーンの領域だと非常に重要なんです。Kusamaとかpolkadotとかに繋ぐことで、彼らのセキュリティをParachain側に持ってくることができるんですね。 つまり、今Kusamaは時価総額4000億円くらいですけど、我々がKusamaに繋げば4000億円分のセキュリティがもらえるんです、手元に4000億円分のセキュリティがなくてもです。 もう1つの理由が、KusamaとかPolkadotに接続することで、他のチェーンと、トークンとかデータを送受信できるというのが、かなりメリットになっています。 例えばどんなことができるかっていうと、ビットコインをPolkadotに持ってこようとしているプロジェクトがいます。これとPlasmが繋がったら、Plasmはレイヤー2もサポートしてるのでビットコインのインスタント・ペイメント・ソリューションができます。ビットコインをそのチェーンからPlasmに持ってきて、Plasmのレイヤー2で決済をやることができるみたいな形です。 ビットコインって今までconfirmationに60分かかるから使えないって言われてきてると思うんですけど、これが5秒でできますとかなったら実社会に応用できそうだと思いませんか?組み合わせ爆発が起こると思います。 - それはInterlayのPolkaBTCの話だと思うんですが、これはPolkadotにビットコインを持ってくる時は、wBTCやBinanceとかFTXのようにカストディとして使ったものをPolkaBTCとかで発行されてそれがPlasm上でも使えるようになるっていう認識で合ってますか? Interlayの場合、彼らがすごいのは完全にトラストレスなことです。なので彼らはCEXのようなカストディ業務には当たらないです。 基本的にロックとミントなので、ビットコインをどこかにロックをして、同じ額をPolkaBTC上で発行するんですが、発行プロセスがDecentralizedで、間違ってるトランザクションを検証できて、それを指摘した人にインセンティブが出るような仕組みになっているので、CEXとは違う、トラストレスになります。 最近、様々なプロジェクトがオークション参加を表明していますが、Shidenネットワークがスロットを獲得するための戦略などはありますか? まず分かりやすくいうと、他のプロジェクトよりも多くの枚数のトークンを準備します。これは非常にわかりやすい戦略です。 我々は最終的にはDAOを目指しているので、コミュニティドリブンでプロジェクト及び開発を進めていきたいと考えています。 なので、プロジェクトのコミュニティのメンバーが沢山持つべきだと思っています。もちろんVesting(トークンにおける権利確定期間の設定)とかはつけます。 もう1個の戦略としては、PLOはクラウドローンとオークションで決まるというのは先程言いましたが、オークションの期間中に勝者が決まるんですね。 オークションって普通、終わった時に入札が高い人が勝つと思います。でもPolkadotのオークションはこうなっていません。 Polkadotのオークションが始まって、終わりますと。ここでランダムな数がトラストレスに選ばれて、例えば、7日間オークションをやって「2日23時間53秒」みたいにどこかが選ばれるんですね。その7日間中の特定の時点で勝ってた人がParachainになります。 なので戦略として正しいのはクラウドローンでKSMトークンを沢山集めて最初から全力でベットするというのが正しいです。 なので、このゲームは一番最後にKSMトークンを集めていたら意味が無いんです。KSMトークンを集めている時間をどれだけ最大化するかのゲームになるんです。 そのため、我々はクラウドローンに注力をとてもしています。クラウドローンに早く入れば入るだけボーナスが高くなるように設定してるんですね。うちは慶應の坂井先生とかに手伝ってもらいながらこういう戦略をとっています。 オークション参加プロジェクトは沢山いますが、他のプロジェクトについてどのように考えていますか? 多くのプロジェクトがユーザーをカモにしてると思っています 最初低い価格でトークンセールをやって、さらにトークンセールやって、ストラテジックトークンセールをやって、まだやるのかみたいな。 そしてここまできて初めてICOみたいな感じでパブリックで売れます、そして上場して誰でもがトークンを買えます、とやるんですけど、一番最初の価格って絶対上場価格より低い価格になっています、100%。 そうすると一般のユーザーは上場してからじゃないと買えない仕組みになっています。この仕組みはかなりトラディショナルすぎませんか?って話です。 この仕組みをブレイクしてるのがブロックチェーンのはずなのに、哲学が無いなって思ってしまいます、こういう事例を見ていると。 我々は逆にロックドロップっていう形で、全く資金を扱わずにユーザーに対して最初にトークンを分配しています。そのおかげで、資金調達が結構たいへんだったんですけど(笑)。ユーザーに先に取らせちゃうとVCは二番目に入ることになります。 以前、Plasm自身もPlasm上でプロダクトを作っていくと言っていましたが、PLOが一段落したら今後プロダクトが出てくるのでしょうか? 我々スマートコントラクトのプラットフォームを作っているんですけど、我々自体もプロダクトを出します。 まず最初に考えているのはポータルを出すところです。ポータルを使って誰でもコードを書かない状態でスマートコントラクトをアップロードできるようにします。 そうなると、どんどんスマートコントラクトがアップロードされて、我々のポータルのDappsリストみたいなのが出来上がってくると思っています。 そのポータル上でユーザーが持っているトークンをステーキングできたり、トークンを送れたり、スワッピングできたりとかそういういった機能を今どんどん作ってるところです。これは、6月ぐらいにリリースできると思います。 このポータルがリリースされると何が嬉しいかというと、Plasm Network自体が1つのプロダクトになります。エンドユーザーが触れる1つのプロダクトに。また、ポータル自体の上でスマートコントラクトをアップロードできる開発者もいて、その開発者がまた違うUIを作るみたいなのも全然いいと思います。 それが出ると、かなり差別化要素になるかと思います。 - それはShidenでも同じようなものが出るんですか? そうですね、出ます。 コミュニティからの質問 KusamaのPLOに敗れた時と、獲得できた時の対応を教えてください オークションの仕組みをもう少し詳しく説明すると、オークションは1回ずつ行われるんですが、1オークションにあたり勝者は1プロジェクトだけです。 そのため、一番最初のオークションで例えばAcalaが勝って、Plasmが負けた場合、2回目のオークションに入る必要がありますと。 オークションの数自体は5回は一気にやるというのはFoundationが発表しているので、5番以内に入れれば、誤差は1ヶ月ぐらいありますが、Parachainとして繋がることができます。5番以内にも入れなければ、最大100まで入れるんですが、今100個もプロジェクトが無いので100までには入れるだろうなと考えています。 事前調査を見ると今Plasmが2位とかなので5番目以内に入れると思いますが、もし入れなかったらEthereum寄りのところを攻めていきます。Ethereumとのブリッジを作ってしまうとか、BSCとのブリッジを先に作ってしまうとか、このあたりを戦略的にやっていくと思います。 ICOと違い、PLOでは預けたトークンが最終的にユーザーに返ってくるならば、Stake Technologyはどうやって収益を上げていくのですか? そもそも収益を上げ続けるという考え方自体を持っていません。 というのは、会社っていう仕組み自体が変わっていくと思っています。そのため、収益を上げ続けて株の価値を最大化するという戦いは我々はもうしてないんです。 そうではなくて、自分たちの法人としての収益は上げ続けなくてもいいから、Plasm Networkのトークンの時価総額を最大化させようと言う動きです。むしろ、Stake Techologysっていう法人は将来的には潰そうくらいに考えています。会社は死んでるけどプロダクトは動き続ける世界観を見ています。 これって日本史上はおそらくないんですよね。Facebook社がなかったらFacebookは動かないし、AmazonがなかったらAmazonは動かないし、Googleがなかったら検索エンジンが動かないですよね。 我々が目指してる世界は、会社はなくなっていくと。ただマルチステークホルダーによってネットワーク自体はガバナンスされているのでこれが発展し続けるみたいな世界観を見ています。 なので法人として収益を上げ続けるっていうところに対してはあまりコミットしていません。 あと、「パブリックブロックチェーンは儲からない」って多くの人が言うんですけど、あれは嘘で、儲かります。 どこからかっていうと、ネットワーク自体のトークンを25%ぐらいもってるので、例えばこれが100億円になった時に我々が自由に使えるPLMトークンが25億円ありますと。開発費が必要になったらそれを現金にしてもいいし、Grantという形で分配してもいいし、みたいなことができるんじゃないかなと思っています。 パブリックブロックチェーンのプロトコルって儲からないって言われますけど、グローバルで事例を見てみると、MakerDAOとかUniswapとかCompoundとかかなり儲かっています。 四半期で数十億とか、もっとかもしれないけど、自由に使えるアセットとかトークンとか現金があるのでとても儲かっていますよ。 そういう事例を日本から作っていきたいと思ってますし、人から見て儲からないと思われてるけどかなり儲かる領域というのは起業家としてもチャンスだと思います。 ただし、儲けるってことがプライオリティ高いわけでなくて、プライオリティはネットワークを大きくしていくことです。 - 自分達が持っているトークンをステークする手段もあるとのことなので、こういうのも手段の一つとしてありなのかなと思っています。 そうですね。あとGrantもかなりいいと思っています。 我々はPolkadotが確実にくると思って2年前くらいから開発を進めていたので、FoundationからのGrantももらっていました。 これらはPolkadotの価格が1ドルとかのときにもらっており、これが売上になっています。PLMをまだ発行してない中、我々のチームは13人ぐらいでやってるんですけど、開発資金があるのはそこからです。 Parachainのスロットは2年経つと再度オークションに参加しなければなりませんが、もし2年後にPlasmと同じようなプロジェクトでまだトークンが未上場のようなプロジェクトが参加してきた場合、どうやってKSMやDOTを集めるのでしょうか? それに対しては何個か解があります。 1つ目が自分たちの資金を最初からずっとオークションに使うための資金として最初から最後まで持っておくということがあります。 例えば1回目のオークションで10億円分のKSMロックすると、1年後に返ってくるのでまた1年後にまた10億円、時価総額が伸びていたら15億、20億をまたオークションに入れる、というのを繰り返すといった形です。 もう1つは、我々の場合は1回目のオークション、これはPolkadotの話なんですけどトークンのバジェットが2年間で30%あります。さらに2年後にもう1回入るために5%のバジェットがあるので計4年で35%あります。 この4年間の間にオンチェーンでトレジャリーと呼ばれるんですけど、例えばアラタさんから僕にトランザクション送ったらその手数料の2割をこのトレジャリーに保管するんですね。 なのでネットワークが活発になればなるほどトレジャリーの額が増えるので、それを使ってもう一度入札するっていうのはできますね。 あと、一番重要なのが、最初のParachain Auctionが一番過酷です。なぜならば1つのスロットで1つのチェーンをみんなで入札するからですね。 例えばPlasmが一番最初のParachainになりましたと、Acalaが2番目のparachainになりましたと。1年後に我々はアンロックされますが、Acalaと僕らとでアンロックされる時期がずれています。なのでアンロックされるタイミングがずれると次に入札するタイミングがずれるので、2回目以降はPlasmとAcalaは競合にならないです。 そのため、入札に必要な価格自体は下がっていくと僕は思っています。 ユーザーがPLMやSDNを持っておくメリットはなんですか? トークンエコノミクスの話ですね。PlasmやShidenが他のプロジェクトと何が違うかというと、トークンをステーキングできます。 他のプロジェクトと比べて、このステーキングができる場所が違います。ネットワークにステーキングっていうのはいくつかのプロジェクトがPoSという形で既にやっていますが、我々はPLMやSDNトークンをDappsに対してステーキングできます。 例えば、アラタさんがEthereum持ってるとします。アラタさんはUniswapとかCompoundなどの応援したいプロジェクトに対してステーキングをすることができます。Plasmのネットワークだけじゃなくてアプリケーションに対してです。 そうすることによってDappsに順位が出てきます。簡単に言うと応援されてるプロジェクトと応援されてないプロジェクトみたいな順位です。 この順位と開発の速度に従ってブロック生成報酬が分配されます。なので開発者の人達は生成報酬、ベーシックインカムがほしいので「我々にステーキングしてください」となります。そうすることによって勝手にPLMとかSDNのアドバタイズメントをしてくれます。 面白いのが、Dappsの数って制限がありません。そのため、Dappsの数が増えれば増えるだけトークンがロックされる額って増えていくと考えています。 我々のトークンエコノミクスだと50%がネットワークステーキングに使われるような形になっていて、最初この50%は普通に流動していますけど、Dappsが増えれば増えるだけ、Dappsにロックする人が増えるんで、ロック総額が50、60、70%と増えていきます。 そうすると、Dappsの数が多くなればなるほどみんな広告していくわけです。「ステーキングしてくれ!」というようにです。しかし、流動性は減っていきます。そうすると需要は増えているものの、流動性が減っているってので価格は経済学的にいうと上がるよねっていうのが、我々の仕組みです。 上場する予定がある場合ですが、例えばCoinbaseのように従業員やパートナーにインセンティブを渡すような計画はありますか? あります。会社の株価格の最大化にコミットしてないので、株を持っていても議決権ぐらいにしかなりません。フィナンシャル的なリターンが見込めないと。 ただ、取ってるリスクと報酬はしっかり紐付いてくる、比例する関係であるべきだと思うので、そこはトークンのストックオプションみたいな形で考えています。 例えば、「PolkadotのParachainになったらあなたには0.1%分のPLMトークンを付与します」と、何かを達成したら何かをしますと事前に計画書に盛り込んでおく事を考えています。 これが日本だと事例が無いのでなかなかできなくて大変なんですが、シンガポールだとこれが合法という形でみんなやっているので、そういうった理由もあって今は日本法人とシンガポール法人の両方で事業をやっているという感じですね。 基本的にパートナーじゃない人にはトークンの配布はしないです。例えば「上場させてくれよ」って裏でPLMトークンをボンって渡すようなことはしないです(笑)。当たり前ですね。 PlasmやShidenが日本に与える影響について教えてください。 日本が世界で勝っている事例が現状無いです、これは我々も含めてですが。 パブリックブロックチェーンが未来だと思っているのですが、勝ってる事例が無いがゆえに蓋を開けてみれば結構プライベート、コンソーシアムとかに寄ってしまっている現状が多いです、企業自体の話です。 なので、しっかり我々がグローバルで結果を出して、パブリックブロックチェーンでもしっかり実績出せるんだぞっていうのを証明したいなと思います。そうすることによってブロックチェーンの業界が1周回ればいいのかなと思っています。 もともとシリコンバレーにいたんですけど、あそこはもう3周ぐらいしてるんです。Coinbaseの創業者が次の人達にいれて、そこがUniswapを排出して、Uniswapの創業者が次のところ、Compoundとかに入れてといった感じで回しています。 なのでその1周目を我々はやりたいなと思っていて、それこそ多分2、3ヶ月のうちにグラントプログラムとか始めようと思っています。そして僕は日本人なので日本語で先にアナウンスメント出します(笑)。 例えばPlasm Networkが仮に100億円作ったときに、PLMトークンで10億円の基金があることになります。これをしっかり日本のプロジェクトとかに配布していくことによってエコシステムを回していきたいなと思っています。 今回のクラウドローンはWaitlistを逃した人は参加できないのかや、1人あたりのロックの上限の有無などについて教えてください。 ハードキャップを設けることは技術的に不可能です。なぜならば、Kusama自体がパブリックブロックチェーンであるからで、パーミッションレスだからです。 なので、アラタさんが僕に100KSMトークンを贈ろうとしたらそれを僕は制限出来ないんです。 多分すでにデプロイしてるプロジェクトがありますが、その人達が例えば5%とか使ったら価値が出ちゃいますね、この5%の額の。 例えば100億円の時価総額を持ってるプロジェクトの5%って5億円です。この5億円をクラウドローンにロックしたら、いっぱい入ってくれば入ってくるほど1人あたりの額って減るんですよね。ゼロサムゲームになっちゃうんですよ。 5億円をゼロサムゲームでやってしまうので、多分デプロイしてるチームって、オークションで結構戦いにくいと思っています。 ただ、AcalaとかPlasmはデプロイしてないんですよ。なので、いっぱいユーザーによるトークンがロックされれば、1人あたりのSDNトークンやPLMトークンは減るんですけど、時価総額が決まってないんで、PLOで需要があればあるほど、時価総額は上がってるんです。 我々は「早くローンチしろ」ってコミュニティからめっちゃ言われるんですけどローンチしない理由はまさにこれです。 - なんでこういう質問したかというと、どっかのPolkadotコミュニティがKaruraなどの1KSMあたりの交換レートを出してたじゃないですか。あれって嘘ですよね。(笑) あれは、嘘ですね(笑) 言いたいことが沢山あるんですけど、あのマーケティングはよくないです(笑)。 あれは、1KSMあたり、例えば12KARとか言ってますけど、あれはあくまでプロジェクト側の予測であって確証できるものではないです。 - 見てると、結構トークンの発行枚数が出てないのに「最低これ以上だよ」みたいなことを書いてるところが結構多いと思うので、あれ?と思いながら見てることも多いです。 そうなんですよ。情報弱者をカモにするよなのはよくないと思っています。これは常々思っています、この業界を見てて。ババ抜きみたいになってるのは悪ですね。 今から新たに開発するとすれば何に取り組みますか? 今流行ってるものをやっても結局2年後に勝てないと思っています。 例えばNFTとかのIPコンテンツとかなら日本は強いし良いと思うんですけど、DeFiが流行ってる時に始めても勝てないです。 我々がPolkadotを2年前に始めた時はかなり馬鹿にされました。「何年かかるんだよ」とか「ブロックチェーンのL1が乱立する世界なんてありえねーよ」とか、そんなことを言われ続けた2年間でした(笑)。 未来の急成長的なカーブに乗るには、今の直線的な段階で仕掛けていかないとグローバルではなかなか難しいなと思うので、今から始めるのであれば僕も何を始めればいいかは正直分からないです。 2年後に急速に伸びてるんだけど、今マーケット小さくて中の人達と密にコミュニケーションとれる領域をやるべきだろうなっていうのは1つ学びでした。 当たり前ですけど流行に流されず待つっていう感じですね。 ShidenとPlasmが両方それぞれParachainになった場合、それぞれの棲み分けはどうなるんですか?Plasmに付くべき機能がShidenに付いた場合、Shidenがメインチェーンになるのではないですか? メインチェーンはPlasm Networkであるのは間違いないです。というのは、繋がってるネットワークがPolkadotのほうがKusamaより10倍大きいので、理論的にはShidenよりPlasmが10倍大きくなるといっていいと思います。 実際のところParachainサイド側から言うと、Kusamaにもローンチするし、Polkadotにもローンチせざるを得ないです。 なぜなら、PolkadotのParachainはローンチされてなくて、いつになるか分からないからです。でもpolkadotのParachainで1、2番なっていくにはKusamaで実績がないとダメなんです。 なのでまずShidenでKusamaでの実績を作って、その後でPlasmでPolkadotでの実績を作っていくのが未来像だと思っていて、ShidenとPlasmの棲み分けっていうのは正直現時点ではなかなか難しいなと思っています。 ただ、Polkadotがない中ではKusamaしかないので、基本的にこっちでみんな作るんだろうなとは思います。 ShidenからPlasmへの乗り換えコストはめちゃくちゃ楽なんです。ただ将来的には実装を一部変えたりオンチェーンでのガバナンスを一部変えると思います。 例えばShidenはDogeコイン、Monaコインとブリッジされてるとか実装の仕方を変えていくと思います。 最後に 我々自体はまだ結果を出してるとは思ってないので、まず我々が結果をグローバルで出さなければならないなってところは思いますし、やっぱり「日本人がグローバルで勝てる」というところを僕は証明したいと思っています。 前例がないので、困ることはかなり多いです。それこそ税制だとか法務的なところだとかプロジェクトのトークンの配布の仕方、チームの作り方、前例が無いがゆえの苦しさみたいなところは結構あります。 ただ我々が切り開いた道を、新しくパブリックブロックチェーンをやりたい人達がそんなコストを払わなくてもできるような環境を、しっかり整備していきたいと思っています。 本当に前例がなくて難しい領域なので一緒に切り開いていける人達がいるといいなと思います。 - 本日はありがとうございました ありがとうございました。 まとめ いかがだったでしょうか? プロジェクト自体のことだけでなく、日本全体の今後を考えていることが分かりましたね。 PlasmはPolkadot系のプロジェクトとして初めてBinanceからの出資を受けているプロジェクトです。 今後Polkadotの情報を追っていきたい方は、Plasm・Shidenの動向に注目ですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 -Plasm Network・Shiden Network - Website:https://www.plasmnet.io/ Website(Shiden):https://shiden.plasmnet.io/ Github:https://github.com/staketechnologies/Plasm Twitter:https://twitter.com/Plasm_Network Discord:https://discordapp.com/invite/Dnfn5eT Telegram :https://t.me/PlasmOfficial Medium :https://medium.com/plasm-network
レポート
2021/06/11「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」トークセッションレポート【後編】
本記事は先日「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」をテーマに開催されたトークセッションレポートの後編です。 前編では、代表的な4つのパブリックチェーンの紹介から、各チェーンの注目の機能などについて語られました。 後半では、 ・「企業がどのパブリックチェーンを使うのか」 ・「今後のパブリックチェーンの使われ方」 などについてお伝えします。 前編以上に面白い内容となっているので気になる方は是非最後まで読んでみてください! 企業が使うパブリックチェーン 新井 : それでは、次にディスカッションに移っていきます。「企業に使われるパブリックチェーンってどれか?」っていうテーマでお話していきたいと思ってるんですが、まずは各々の意見を述べてもらって、その意見に対してディスカッションしていきましょう。 最初に落合さんはどのパブリックブロックチェーンが企業に採用されてくるでしょうか? 落合氏:LayerX「Anonify」 LayerXが開発する「Anonify」がエンタープライズに非常に良い 落合:LayerXが開発する「Anonify」という、Ethereum L1に暗号化したバイトコードを投げて、Trusted Execution Environment、秘密鍵が絶対に物理マシンから取れないよっていうサーバーを使って、その暗号コードを処理する秘匿化ブロックチェーンのようなものがあります。 個人的に、これは企業でも使いやすいし、L1はEthereumは一番堅そうだし、柔軟だからということで選ばれていますが、どのレイヤー1でも暗号コードを置く場所はいいんで、こういったような記録する場所として使うっていう用途はとりあえずEthereumです。現在でも使われていますし、これからも使われていくという風に感じています。エンタープライズとなったらAnonifyは非常に使いやすいと思っています。 Tesla+DeFi = TeslaFi もう1つが、CeFi on DeFi、いわゆる中央集権的な金融をDeFiの上でやるというものです。日本暗号資産市場のJPYCっていうトークンがあって、日本円の前払式支払手段っていう法律的な枠組みで発行されている円のトークンがあります。これは現在、様々なチェーンで展開していますよね。 DeFiがあるところで金融業を営んでいくのは、エンタープライズだと思うんですよね、「あれは金融だから僕たちができることじゃない」と区切るのではなくて、法律的にできるかできないか、どういうリスクがあるのかを洗い出したら、前払式支払手段はゲーム内通貨に類似しているものなので、やろうと思えばできてしまいます。 ですから、普通に一企業人として、法律調べてこうやれば「この企画通る」というように、稟議をあげていけば、CeFi on DeFiでもできるはずです。その最たる例が今日一番話そうと思っていたTeslaFi(テスラファイ)です。 これは僕が勝手に名前をつけたんですが、TeslaがDeFiしたらどうなるかという話です。昔、電力会社の案件をやっていた時に、Compoundを電力会社が運営したらとても強いと思いました。 どういうことかというと、お金を貸す、つまりトークンを買う部分はアイデンティティをKYCせずに誰でも扱えるようにしてあげつつ、借りるのはその電力会社、例えば、東電とかTeslaのKYCを通った人しか借りられないとした時に、もし借りたお金を期限までに返さなかったら「その人が電気のサービスを使うことは許さない」というように、首根っこを掴むことができます。 そうすると、担保が少なくても貸せる普通の貸金と一緒になります。このような構造がDeFiに入ってきます。トークン買う側の人はKYCをしないでいいから、DeFiとして使えてる、借りる人は普通の既存金融として借りる、みたいな不思議なバランスができあがってきます。 これはその契約の相対がいないっていうCompound、スマートコントラクトの良さがあるからできることで、普通にこれをやったら貸金料を会社が取らないといけません。 電気系の会社がやることといったら、借りた人がもしだめになった時に電気を止めることだけをやればよくて、金を貸していないし預かりもしていません。これが面白いなと思っています。 パブリックチェーンでしか面白くならない こういうことから色々発想は膨らむはずで、全てのライフライン系の企業が今話したようなことはできるはずです。いろんな企業のライフライン系を組み合わせればより包囲網が強くなるわけです。 現実のお金を貸す際、例えば他にも税金取るとかの国の用途もあるわけですが、現実世界の力強い経済と結びついたDeFiはもっと扱う金額が大きくなります。 そのため、いかがわしいというか、「そんなの本当にできるの?」って今の常識では思ってしまうところがすごい伸びていくんじゃないかと思っています。 面白い用途を思いついた人から、今のエンタープライズもそうですけど、「こういう用途が好きで僕はこのブロックチェーンが好きだから」みたいな理由で使うことが多いと思うんです。だけど、段々と「ブロックチェーンの本質はこうで、だったらこのブロックチェーンでしかできないな」ってブロックチェーンを選べなくなっていくと思うんですよ、面白いネタを思いつけばつくほど。 だから、パブリックブロックチェーンでしか面白くならないCeFi on DeFiみたいなネタが増えていくんじゃないかなと思います。 Yugo氏 コンソーシアムブロックチェーンは難しい 新井:落合さんありがとうございます。次にYugoさんいかがでしょうか? Yugo:僕の経験がエンタメ系のコンテンツに限定されてしまうんですが、その観点kら考えると、まずガス代がかからない、トランザクション時に取引手数料が極めて低いのでサービス運営者が持ってもいいようなレベルで低いってのが最低条件になってくるかと思います。 コンソーシアムってノードに参加してるなかで分散化できるっていうメリットなんですが、実際に事業として運営しようとすると、エンタメコンテンツのIPホールダーさんがノードを運用するスキルがあるかっていうと、、、無くてですね。 結局コンソーシアムでやっても分散化しない、そういう意味でパブリックチェーンってのはこれからエンタメ分野で言えば、すごい使われるんじゃないかなと思います。 特に所有権をパブリックチェーンに刻んでおくと、少なくともサービスの運用者がサービスの運用をやめてもその所有権は後で参照できるので、ベンダーというかプラットフォームにIPの版元さんがロックインされないのですごい有効なんじゃないかなと。 身近な例なんですが、大企業の中でどういうロジックでブロックチェーンを選定するかっていうと、基本的には実績ベースで選ぶことが多いです。 実績には2つあって、1つはそのブロックチェーン上で既に大きいタイトルが動いてる、NBA TOPSHOTみたいにデイリーで数万件トランザクション捌いてて、トランザクションを起こしてるそのユーザーさんも数万人いるみたいなものです。 もしくはすごい実績のある開発チームが作り出したブロックチェーンとかが大企業が選定する際の基準になってくると思います。 Daoka氏:NEM・Symbol NEM・Symbolはハードルが低い 新井:Yugoさんありがとうございます。続いて、Daokaさんいかがでしょうか? Daoka:我々オープニングラインもプライベートチェーンを使った案件もパブリックチェーンを使った案件どちらもやっていますが、正直プライベートチェーンを使って運用していくっていうのは結構面倒な部分があるってのが正直なところです。 それはインフラを維持していくコストや、用途ごとにプライベートチェーンを作ったり、用途に応じてパラメーターを特化させるのはできるのにはできるんですが、なかなか難しいところがあります。 企業にはデータを外に見せたくないなどの理由でプライベートチェーンが好まれがちなのですが、実際そんなことはなくて。パブリックチェーンでも様々なユースケースに対応できるんじゃないかなと、最近色々な案件をやっていて思いますね。 その中でブロックチェーンの中でスマコンを書いてデプロイするのがハードルが高いと思うエンジニアは結構いると思っていて、これからNEM・Symbolは楽にトークンを発行できて、他にもマルチシグとか安全に使えるなってところで個人的にはNEM・Symbolを使って色々サービスを作っています。 NEM・Symbolを使うとモザイクでトークンを発行して、そのモザイクに対してメタデータを付与することによって、NFT的なところもやれますし、実際メンバーアートっていうSymbolで動くサービス、まだこれはβ版でテストネットでやってる段階なんですけど、NFT的な取り組みも始まっています。 あとはアポスティーユっていう、もともとNEMであったサービスでもあるんですけど、デジタル証明や所有権に関する領域もパブリックチェーンを使って十分やっていけるとかなと思います。 渡辺氏:マイクロソフト「ION」 マイクロソフトの「ION」でDIDを 新井:ありがとうございます。最後に渡辺創太さんお願いします。 渡辺:最近だとマイクロソフトのION(アイオン)にとても注目していています。あれはビットコインベースでDIDを発行しようというものなんですけども、IONが本格的に浸透したらマイクロソフトのユーザーは世界に数億、数十億いると思うのでそこにDIDが入ったら、世の中変わるなと思って非常に楽しみにしております。 なぜここがビットコインを選んだかって言うと、セキュリティの問題だと思っていて、基本的にL2とかオフチェーンでユースケースの組み立てが可能なものに関してはL1のセキュリティが大事になっています。 その観点でいうとBitcoinやEthereumが良いんじゃないかなと思っています。というのも、ブロックチェーンのユースケースをパブリックチェーンで作ろうとした時に一番貴重なリソースっていうのがセキュリティの部分、時価総額及びコンセンサスアルゴリズムと言っていいのかもしれないと思っています。 そのため、L1のセキュリティはユースケースにおいては大事だと思います。 カスタマイザビリティもめちゃくちゃ大事で、かといってBitcoinとかEthereumとかで逆にオンチェーン上でユースケース走らせたいとかだと今度はガス代が高くて何もできなくなります。 ブロックチェーンを使うことによってさらにガス代が高くなる、しかも「ガス代変わるから予測もできない!」みたいなことも起きてしまいます。そういうのに関しては、独自チェーン系のものか、もしくは完全にL2にしちゃうか、独自チェーンを作ってL1に繋げられるようにするかみたいなアプローチがいいんじゃないかなと思っています。 Compoundとかはそういう仕様ですよね。Ethreum 2.0がいつになるのか分からないのと、ガス代が不定期に高くなるのとで独自チェーンの路線を走り出しました。 デイリーで500万人が同時接続した時にトランザクションがしっかり走って、マイノリティが確保できるブロックチェーンを作ってくださいみたいな、リクアイアメント取らせてみたいなものです。 そういうところだと、やっぱりSubstrateみたいなカスタマイザビリティが高いものが色んなプロジェクトに刺さったりしてますね。カスタマイザビリティが高くて、必要じゃないところをそぎ落とせるんでその分ユースケースに対応しやすいんです。 各々に対して質問 「NFT系でFlowを使う意味はあるの?」 理論通りの世界はない 新井:各々の意見を聞いてきたなかで、「ここってどういうことですか?」など気になるところある方いれば質問していただけたらと思います。 Yugo:これは落合さんに伺いたいんですけども。Flowを使う意味ってあると思います?デジタルコレクティブとかNFT系で。 落合:すべてのブロックチェーンはプライベートであろうと使う意味はあると思っています。理論通りに完全な世界は無いので。一時の熱狂っていうのは人間にとって外せない要素で、それで色々偏っていくのは絶対にあるので、全然オッケーです。 超長期に時間軸を持っていった時に、どこにパワーが吸収されてる構造なのかってところが頭にあれば、短期的に盛り上がってて「これ将来大丈夫か?」みたいなやつを選んでいたとしても受け身の取り方はいくらでもあるはずです。 その意味で僕は未来はこうなるって話はしますけど、今こうだから駄目だって話は絶対しなくて。力の方向性の流れだけわかっていれば全然オッケーなんじゃないかなという気がします。 Yugo:ありがとうございます。僕はずっとEthereumでNFTの事業を2年間ぐらいやってきて、ガス代がすごい高かったりして、日本円でガス代を支払える機能とかも作ったんですけど、4000円くらい1回NFTを動かすたびにかかるみたいな状態になってしまって。 現在で選択肢を考えると、Flowも悪い選択肢ではないのかなと思ってるんですが、長期的な流れでいうとたしかにEthereumに吸収されていくのかなというように僕自身も思っています。 値段の下がらないNFT 落合:Ethereum上のNFTで1個だけ面白いなと思ったのが、Fractionalっていうプロトコルです。例えば、絵とか論文、ビットコインのホワイトペーパーでもいいんですけど、それにまずNFTで唯一の所有権を持たせるとします。これをコントラクトにロックしたら、ERC20になって分割されます。そしたらERC20なんで、DeFiと相性がよくなるというか売り買いがしやすくなります。それだけ?って印象なんですけど、DeFiの中で値動きが違うアセットがあるってことがすごく面白いと僕は思っています。 この間、Hashmuskが出たあたりの時に、相場が一回下がった時にHashmuskの値段は下がらなかったという現象がありました。 DeFiって今までクリプトアセットだけだったから、みんなつられて下がったのにそこで耐えるアセットがオンチェーンであるっていうのが、すごく面白かったです。 それはまだアートだけですけど、自分がやってるような出版とか出版物の最初に応援した人の証明や、不動産、株式だったりいろんなものがくるはずだと考えています。 例えばPAX Goldだって、金の倉荷証券を無理やりERC20で実装してて、金がロンドンの倉庫にあって、そのIDがトークンと紐付いてるっていう立て付けなんですね。それと同じことが、NFTやNFTの分割物にできるはずなんです。アセットクラスが多様化するDeFiにおいて、NFTは基礎になると思ってます。あとはガス代がどれだけ安くなるかですね。 「EthereumがATHしてるのにガス代が思ったより高騰してないのはなぜ?」 無駄なトランザクションを作る人達が消えた 渡辺:僕から落合さんに。今、EthereumがATHを記録してる中で、僕はGas代が思ったより上がってないなと思っていて、これすごいいいことだと思ってるんですが、これってどういう理由なんでしょうか? 落合:僕よりDeFi強い人に聴いたほうが絶対いいとは思うんですけど(笑)、彼らが言うにはFlashbotっていうめちゃくちゃトランザクションを無駄に作ってた人達が一旦落ち着いて消えたからって話はよく聞きますね。 渡辺:なるほど。 落合:儲かれば儲かる余地がある分だけ、金突っ込んで競争しちゃうという話です。市場が動いてる時はガスが高くなるみたいな宿命が感じられますよね。 カナゴールドさんが書いた論文でビットコインはボラティリティがあるから儲かるみたいな話があります。これを引用すると、ボラがないとマイナーはEthereumを維持できないみたいな話になってくるのかなと思います。これはステーカーでも通用するのかは分からないですが。 そうなってくるとボラが必須ってなると、ガス代が高くなる力学と切っても切れないみたいな悩ましい構造がちらつきます。 「NEMブロックチェーンは使われなくなるのか?元々採用してた企業はSymbolへ移行するの?」 これからはSymbolが使われていく 新井:では次に僕からDaokaさんに質問なんですけども、Symbolブロックチェーンがローンチされたと思います。 基本的にSymbolがエンタープライズ向けに色々活用して実証実験をしていくとのことですが、「もともと使われていたNEMブロックチェーンはあまり使われなくなるのか」「もともと採用してた企業はSymbolに移行していくのか」これらについて教えて下さい。 Daoka:これは結構NEMコミュニティの中でもいろんな意見や質問がでてきてる話です。今までそもそもNEMがJavaで作られていて、SymbolがC+で作られていて、もともとのコンセプトは一緒なんですけど、実態は別々のチェーンとして動いているという前提があります。 そのため、今までNEMで作っていたものをSymbolに持っていくのはそこそこ労力がかかるんです。今までNEMで動かしていたものを、Symbolに移さずに、そのままNEMで使っていくというのは考えられると思います。 「これからあえてNEMを選択していくかどうか」は、個人的な意見として、Symbolを使うかなというところです。機能的なところやスケーラビリティのところもSymbolのほうが圧倒的にあるので、あえてNEMを使う理由はあまりないのかなと思っています。 あとは、NEMとSymbolの開発をメインで動いているNGLっていう団体があるんですけど、そこは今までのNEMを活用していくっていうところで、NEM1が一部クローズになっていましたが、オープンソース化して機能拡張していくっていう話も出てきているようです。 プロジェクトが今後考えるべき観点 TEE技術でゴミ問題を解決する 落合:これ僕の妄想のような話になるのですが、これ良い使い方だなと思っていた「TEE」というIoTとかのデバイスの秘密鍵を入れてるところからデータ抜けませんという技術があります。SafePalとかLedger nanoSとがTEEが入ってるデバイスの例なんですけど。 例えば「SEABIN」っていうマシンがあって、海に浮かべておくと太陽光で動いてゴミ拾ってくれます。ルンバの海版みたいなのが。それがゴミを吸い込んだ量をセンサーで検知して、吸い込んだ量に比例してトークンが配られるみたいな、そのSEABINの持ち主に対してです。 もし、ゴミ吸い込んだ量を不正しようと思っても、TEEが入ってるからセンサー類の中のデータはいじれませんみたいにすると、これって現実世界のマイニングになりうるんじゃないかなと考えています。 「そのトークンに価値は無い」と思うかもしれないですが、そこはシンプルに、経済学で言うピグー補助金というものを、国から税金として出します。 外郭団体でもなんでも良くて「そのトークンを買い取ります、バーンします。」って言わせてしまいます。すると、ゴミ拾ってるトークンは根源的価値はあるので。そういう理屈で、杉をなくしたり、海のプラスチックをなくしたり、マイニング的なことってできるんじゃないかと思ったりしています。 これはピグー補助金が使える街は全部できるはずなんです。 プルーフ・オブ・グレタ 渡辺:その話でいうと、最近僕、地球温暖化に興味があって、週末色々調べています。我々はレイヤー1ブロックチェーンを作っていて、2025年くらいまでにカーボンニュートラルなブロックチェーンを作ろうと思っています。 そこで、まさしくピグー補助金みたいな話で、ブロックチェーンって政府がいないです。だからオンチェーンのトレジャリーみたいな、例えばトランザクションコストの2割はそこに蓄えられるみたいな実装をしといて、それをトークンホルダーがオンチェーンガバナンスでバリデーターに補助金として支払いをする。 バリデーターは再生可能エネルギーを使っているデータセンターを使っていないとそもそもネットワークに入れないみたいに我々のブロックチェーンでも最近始めています。 この話と全く関係ない話ではないんですが、企業でブロックチェーンが使われるってなった時に、今後エナジーコンサプションとかSDGsみたいな話って結構重要になってくると思っています。例えば、マイクリサーガのプレスの発表をした時コメント欄がひどいことになっていました。内容も「PoWは!」みたいなコメントがかなり多かったです(笑)。 全くじゃないけどあまり関係なくない?みたいなところで企業が色々抗議されてるところがあるので、そういう観点も今後意思決定の時に入ってくるんじゃないかなと考えています。 落合:なるほど。TeslaFi(Tesla+DeFi)じゃないけど、Teslaもソーラーパネルついてるわけだし、発電した分だけオフセットのために少々、政府にポイっと投げたら、「あなたはこれくらいのCo2を再生可能エネルギーにオフセットしたから、その代わりもし排出したとしても相殺できるよ」「買い取るよお金で」って今ありますよね? Teslaがなんらかのブロックチェーンと密結合したらそういうことができるはずだし、それをやり取りする市場が生まれるので普通にそれを買い取ってもいいですよね。さっき創太くんが言ってたトレジャリーで買い取るっていうのはそういうことですよね。 渡辺:そうです。これ2個あると思ってて。そもそもカーボンニュートラルにネットワーク自体をするっていうのと、カーボンクレジットを買うみたいな話ですよ。 落合:そうそう、旬ですよね。なんかグレタが言ってましたよね、カーボンアセットをトークン買ってやるとか本気じゃないでしょとかすごい批判してましたね(笑)実際、日本の非化石証書は基準がゆるいんです。要はゆるい基準で発行された証書を買ってお終いだったら意味ないよね、みたいな話だと思ってます。 追跡可能で証書の質を比べたりだとか、本当にそれを買うことで、環境のためになってると自信もって言えるようなものが売り出されたら価値があるんじゃないかなと思っています。プルーフ・オブ・グレタということですね。 オーディエンスからの質問 「金融機関がオンプレミスでパブリックチェーンのノードを建てることは可能?」 パブリック風味のノードを持てる 質問者1:非常に有益なお話を皆様から拝聴できて、ありがとうございます。 聞きたいのが私は金融機関のシステムを見るのが好きなんですが、日本の金融機関って結構「ブロックチェーンやりたい!」みたいな会社が多いです。「内部で意欲的に検討しています」みたいなものです。 そういうところにパブリックブロックチェーンが何かしらの形で使われるようになればなかなか面白いかなと思うのですが、一方で金融機関ってクラウドどころかオンプレっていって「サーバー自前で立ててます!」みたいなところ結構あると思います。ああいう会社ってプライベートのブロックチェーンだとオンプレとクラウドのハイブリッドでノードが建てられたりします。 その辺ってそれぞれのチェーンって、オンプレって使えるのかという質問です。もし使えるなら金融機関としては検討の余地あるなと思いました。それこそ多摩の奥地とかにサーバー立ててますみたいな話です。このあたりお聞きしたいです。 落合:Ethereumのバリデーターとかでもオンプレって自分で作れます。そのため、例えばRollupのノードを自分で建てちゃって、自分のRollupを作るというようなこともできます。パラスレッドはまだちょっと使えないみたいだけど、これもありだと思いますし、あとはMijinですよ。Symbolだとどうなんでしょうか。 Daoka:Symbolのノードも、NEMからSymbolになってハーベストが結構取れるようになって、みんなこぞってノードを立ててて1800ぐらいノードがあります、1ヶ月で。それをやってる人はクラウドでやってる人が多いんですが、中には自前で自宅のサーバーでノード立ててる人も結構います。 落合:Binance Smart ChainがEthereumを参考にしたように、Optimismをオマージュしてエコシステムを持ちたそうな日本の会社がデータシャードのデータを貯める構成のロールアップをOptimismを参考にして作っちゃって、「はいもうこれEthereum L1とつながっててめちゃくちゃ速いです」みたいなマーケティングって多分稟議通りやすいんじゃないかなと思います。もちろん、このあたりは色々あるかと思いますが(笑)。パブリック風味なんだけど、自分たちでサーバーを持つってことはできるかと思います。 質問者1:はい、私のイメージどおりのお答えいただけました。ありがとうございます。 本当は企業はパブリックチェーンを導入できる 落合:ただ、僕はそういう大企業の稟議とかに合わせるのを完全に辞めたんですけど、オンプレにしたい理由ってその会社のセキュリティモデルがそうだからじゃないでしょうか。 質問者1:そうですね。ネットワークが専用線かとかも結構検討材料になります。 落合:そうです。パブリックブロックチェーンを使うって、その会社のセキュリティモデルから第一原理的に考えたら、パブリックチェーンは普通に使えるはずです。社内の基盤系と連携しないです。情報漏えいが怖いて話になると、LG1じゃないけど、閉域網って結局データの出入り口が限定的だからいいわけで、パブリックチェーンを導入してしまうとデータ漏れ放題になります。 だから、変に「ログのところに顧客データ混ざっちゃいました。パブリックに出ました」ってなると閉域網やってる意味がなくなってしまいます。パブリックが使われてない理由ってこのへんだと思います。 だから、ちゃんとセキュリティモデルを把握してる社内の人が「パブリックチェーンは中に入れません。外でごにょごにょやって、パブリックチェーンのログデータを閉域網から社内データに連携させます」みたいなアーキテクトがいないと、進まない話な気がします。 質問者1:ありがとうございます。 「それぞれのブロックチェーンは使ったことがある?」 質問者2:こんばんわ。質問なんですが、それぞれのブロックチェーンは使われたことはありますか? Daoka:自分はEthereumは触ったことはあります。2017年に少しだけですが。その時にスマコン書くのはなかなかしんどいなと思って、NEM・Symbolにいったっていうのが自分の経歴だったりします。 落合:触るってのがプロダクションデプロイって意味なら、僕は基本プロダクションに何かをデプロイしましたっていうのは絶対に言わないようにしてるので詳しくは話せません。しかし、ドキュメント読んでどんなスマコンかけるかは全部把握してますし、PolkadotとかNEMに関しては結構深いところまで勉強して比較検討してるつもりではあります。 Yugo:僕はずっとEthereumでNFTの取引所の開発を2年ぐらいずっとやっていて、そこでちょっと限界を感じる部分が何点かあってFlowに行きました。Polkladotに関しては、僕触ったことがなくて、ちょっとお伺いしたかったのが、デジタルコレクティブとかゲームの関係で見といたほうがいいプロジェクトとかあれば創太さんにお伺いしたいと思っています。 渡辺:そうですね、時間はちょっとかかるってしまうかもしれませんが、EnjinとかがPolkadotで独自チェーンを作り始めました。あれもガス代の問題や開発を自分たちのコントロールで進めたいからっていうところはあるんだと思います。 Yugo:Dfinityと比較して、Enjinがやってることはどの辺が良いと思ったんでしょうか? 渡辺:ビジネス的なところでいうと、マーケティングのところとか資金調達の部分ですよね。Polkadotである程度一回波が来たんで、資金調達自体も今このタイミングとかでしっかりクローズさせてしっかりやってないと、次の波にも乗れないフェーズだと思うんです。多分彼らはそこが上手く行ってないはずです。 Daoka:創太さんに聞きたいんですが、NEM・Symbolで発行したトークンをPolkadotに繋げることってできますか? 渡辺:多分、NEM自体をPolkadotに接続すれば可能ですね。あともう一個できるのが、StatemintっていうのをParityが作ったんですね。Polkadotにつながるブロックチェーンで、トークン発行のためのブロックチェーンなんです。だから、USDTとかがStatemint上で発行するんですけど、NEMトークンだけを持っていきたいって話であれば、NEMトークンをNEMのスマコンにロックして、同じ額をStatemintで発行するのはできます。これは簡単にできます。 Daoka:そうすると、NEMの中にトークンをロックする機構が必要になってくるということですね。 渡辺:そうですね。ただコンポーザビリティがないですね。ブリッジみたいなのを作らないと。つまりNEMのアプリケーションがただ単のトークンのトランスファーになる。USDTはそれでいいですけど、スマートコントラクトとかが複雑に絡んでくるとトークンだけ発行してもあんまり意味がない。EthereumとかPolkadotもつながってくるんでNEMもその流れでつながってくると思います。 質問者さんの質問に戻ると、僕が使ったことあるのはEthereumとPolkadotですね。 新井:ありがとうございました。今回みなさんには「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」というテーマで話してもらいました。トークに参加してくださった4名、質問者のお二方、リスナーの皆様今回はありがとうございました。 一同:ありがとうございました。 まとめ いかがでしたか? 後半も今後のパブリックチェーンの話から、環境問題までとても興味深い内容だったかと思います。 ブロックチェーン技術が利用されているシーンはまだまだ一部で、私達の日常生活までは溶け込んできていません。 今後、企業はブロックチェーンとどのように融合して新しい価値を創造していくのでしょうか、目が離せないですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、他メディアでは得られないコアな情報から初心者向けの情報まで幅広く発信していきます。 今後とも是非積極的にチェックしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2021/06/10『Burnt Finance 』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
Mike Winkelman氏のデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」が約$69 million(約75億円)で落札された事例などをきっかけに、仮想通貨業界以外からも注目を集め続けているNFT市場。 しかし、現状、NFTを取り扱うプラットフォームは取引一回にかかる手数料(ガス代)が高額であるなどの課題を抱えています。 本記事では、そんなNFT市場に対するソリューションの提供を目的としたプロジェクト「Burnt Finance」について、先日開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「NFTプラットフォーム関連の新しいプロジェクトを知りたい」 ・「Burnt Financeについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Burnt Financeの概要 Burnt Financeの概要 ティッカー/通貨名 $BURNT/Burnt Token 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 Solana上で構築されたBurnt Financeプラットフォーム上で低コスト・高速で合成資産、NFT、新しいデジタルアセットの作成が可能。同プラットフォームで多様なオークションにも対応。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント Burnt.financeのAMA 1. 自己紹介とチームの紹介をお願いします。 私が最初に脚光を浴びたのは、私たちが本物のバンクシーの絵を一緒に燃やしてNFTにしたときでした。この行為は、特にNFT業界において私たちと私たちのプラットフォームをトップに押し上げました。 例えば、現在OpenSeaにおいてはBeepleなどの有名アーティストを抑えて、NFT平均販売価格のレコードを保持しています。 このパフォーマンスは、Forbes、BBC、Bloombergなどの国際的なメディアに取り上げられました。 私たちは、今日のDeFiとNFT業界における最先端のチームです。私たちは、ハーバード大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学スターン校などの学校に通っていました。チームは合わせて25年以上のビジネスと暗号通貨業界の経験を経ています。 2. Burnt Financeとはどんなプロジェクトなのですか? Burnt Financeは、Solanaをベースに構築された完全に分散化されたオークションのサポートが可能なプロトコルです。 Burnt Financeは、1秒間に50,000件以上の取引が可能で、さらに、1取引あたりのコストは0.001セント(約0.1円)以下です。 ユーザーは、 合成資産 NFT 新しいデジタルアセット など、好きなアセットを作成できます。 このプラットフォームは、イングリッシュオークションからダッチオークションまで、あらゆる種類の主なオークションに対応しています。 Burnt Financeは、Injectiveが創業・新事業創出支援をした会社で、Alameda、Multicoin、Defianceなど多くの大手ファンドが支援しています。 3. Burnt Financeは既存のソリューションが解決できていない問題を解決できるのでしょうか?また、競争上の優位点はなんですか? 現在のオークション市場には、いくつかの大きな問題があります。1つは、プライバシーやユーザーの情報を一般的に保護していない中央集権的な存在がいる点です。 2つ目は、現在の合成資産やNFTの他のプラットフォームは、Ethereumの上に構築されているため、取引速度が非常に遅く、ガス料金も非常に高いため、プロセスへのアクセスにハードルがある点です。 私たちは、分散型で、誰もが簡単にアクセスできるプラットフォームを実現するために、Burnt Financeを構築しました。 Burnt Financeは、すべてのユーザーに無制限のアクセスを提供し、イングリッシュオークションからダッチオークションまで様々な種類のオークションを開催できます。また、ユーザーは、NFTだけでなく、多様な合成資産の作成も可能です。 Burnt Financeは、Solana上に構築された完全に分散化されたプロトコルであり、ユーザーは数回のクリックで簡単に新しい合成資産やNFTを作成できるのです。 さらに、Burnt Financeでは、400ミリ秒のブロックタイムで毎秒50,000件のトランザクションを処理できるため、入札プロセスを非常に高速に処理でき、入札操作にかかる時間を減らせるのです。 取引手数料は、入札や新しい資産の作成の際に0.00005ドル程度しかかかりません。Burntでは、イングリッシュ、ダッチ、ボンディングカーブ、その他多数のオークション形式を作成できます。これにより、新しいアーティストやユーザーは、新しいアセットを簡単に作成することができます。 最後に、私たちのプラットフォームで独占的なNFTや合成資産をドロップしてくれるアーティストやクリエイターの比類ないネットワークがあります。 このように、Burntを利用することで安く、早く、簡単に、そして他では手に入らないアセットにアクセスできるのです。 私たちは、最も有名なファンドやプロジェクトのCEOたちからも支援を受けています。 4. これまでに達成した主なマイルストーンと、目標とするマイルストーンをスケジュールと共に簡単に説明してください。 現在、テストネットの開発を進めており、今四半期中のリリースを予定しています。 その後すぐに、メインネットのバージョン1.0をリリースする予定です。私たちは、これまでの進捗状況を示すことに非常に興奮しており、メインネットを段階的に展開する予定です。 5. $BURNTトークノミクスの概要と、トークンの有用性について教えてください。 Burnt Financeは、$BURNTトークンによって運営されます。 $BURNTトークンのユースケースは、以下のようなものがあります。(これらだけに限定されるものではないです。) プロトコルガバナンス:ネットワークの分散型コミュニティガバナンスを促進するために、$BURNTホルダーは、Burnt Financeプラットフォームの機能やパラメータを決定するためのガバナンス提案をしたり、投票したりできます(これにはプロトコルのアップグレード、プロファイルの検証、合成資産の作成が含まれます。) 合成資産の担保:プラットフォームのネイティブ通貨である$BURNNTトークンは、Burnt Financeプラットフォーム上で合成Burnt資産(bAssets)を作成する際の担保として使用すできます。 この二次的な合成資産は、譲渡や取引が可能です。 手数料の軽減:$BURNTを利用してプラットフォーム上でNFTを購入したユーザーは、取引手数料が(1%→0.1%)に軽減されます。価格はSolanaのAMMプールによって決定されます。 参加インセンティブ:プラットフォームの採用を促進するために、一定のエポック(期間)内に供給されるトークンの一部は、Burnt Financeプラットフォーム上で合成資産やNFTの作成、NFTの売買など様々な活動を行ったアーリーユーザーに分配されます。 $BURNTトークンは、Burnt Financeのノードオペレーターにインセンティブを与えるために使用されます。 今後、コミュニティがBurnt Financeのプラットフォームに参加できるよう、トークンセールを開催する予定です。 トークンセールの詳細は近日中に発表します。また、コミュニティのために特別なNFTドロップやその他の特別なイベントを実施していきます。 私たちは数日ごとに新しいものをリリースしており、今後数ヶ月の間に製品の初版をリリースする予定です。 最新情報を入手するには、公式のTwitterとDiscordチャンネルをご利用ください。 https://linktr.ee/Burnt.finance 6. $BURNTの総供給量はどのくらいですか? 2億枚です。 7. スマートコントラクトはオープンソースになるのですか? はい、オープンソース化します。 8. 最近、ハッキングの事件が多発しています。セキュリティ対策はどうなっていますか? Solanaは、Fortune 500に選ばれたセキュリティ企業の監査を受け、グローバルな規模で鉄壁の不変性を提供しています。 Solanaは数多くの著名なプロジェクトで利用されており、現在、数十億ドルのセキュリティ確保に貢献しています。 Burnt Financeのセキュリティと信頼性は、私たちの最優先事項です。 もし、セキュリティリサーチャーやBurnt Financeコミュニティの誰もがプロトコル内の脆弱性を検出できれば、BRUNTバグバウンティを受け取ることができ、エコシステム内での善行の動機付けにもなります。 また、Peckshield社などの大手企業によるセキュリティ監査を受ける予定です。 9. Burnt Financeに関するニュースや最新情報があれば教えてください。 私たちは、Burntのエコシステムを拡大し、パートナーとの統合に努めてきました。 また、近日中にローンチ予定の製品の開発にも全力で取り組んでいます。 すべての最新情報は、私たちの公式ソーシャルアカウント https://linktr.ee/Burnt.finance に掲載されます。フォローしていただければ、最新の情報をお届けします。 コミュニティからの質問 - 現状ではSolanaのプラットフォームということを売りにしているように見えますが、今後Solanaで同様のプロジェクトが出てきた場合、その競合に勝つ戦略はどう考えていますか? これは、プロダクト自体の問題だと思います。 プロダクトの中には、その分野では最高でも、他の分野では劣るものがたくさんあります。 暗号通貨市場の動きは速いので、企業としては適応力と構築力を身につける必要があります。 もし当社がNFTオークションハウスだけを目指していたら、市場のトレンドが変化したときに、顔面から落ちていくでしょう。 しっかりとした基盤を構築することで、変化する市場のニーズに素早く対応し、トップの地位を確立できるのです。 - 合成資産のオークションを一つの目玉として挙げていましたが、具体的なユースケースを教えてください。 Burnt Financeの使命は、無制限のアセット作成とオークション作成の両方に、真に無制限なアクセスを提供することです。 そのため、すべてのユーザーがアクセスできるプラットフォームを構築するために、合成プロセスを全面的に見直しました。Burntの合成資産は、Burnt AssetsまたはbAssetsと呼ばれています。 現実世界の株式、コモディティ、インデックスなど、多数のbAssetを作成可能です。さらに、Burnt FinanceはSolana上に構築されているため、現在のEthereumのエコシステムが課す典型的な制限を回避できます。 新しい合成資産の作成は数秒で完了し、取引手数料はわずか数円、さらに過剰担保に関連する問題も、Burnt Financeのプラットフォームの柔軟性によって解決されます。 USDCのようなステーブルコイン、BURNTトークン両方がbAssetsをミント(発行)する際の担保として利用可能です。 ステーブルコインの場合、150%の担保率が適用されますが、BURNTトークンを担保とする場合は300%の担保率が適用されます。BURNTを担保にすることで、ユーザーはリワードの形でインセンティブを得られ、トークンを担保としてロックアップする負担を軽減できます。 最後に、私たちは、合成資産のミントに伴う複雑さを排除し、使いやすいインターフェースを構築することに細心の注意を払いました。 初心者にも上級者にもわかりやすいフロントエンドのインターフェイスにより、誰でも数回のクリックで新しいシンセティック・アセット(合成資産)を作成できます。 - $BURNTトークンについて様々なユースケースが紹介されていましたが、Burnt Financeの目的を達成する上で最も重要で特徴的なユースケースを教えてください。 個人的に最も特徴的だと思う例は、個人情報精査だと思います。 これは、検証可能な人物をコミュニティが投票するという、他ではあまり見られないものです。 従来のオークションハウスでは、何がアートで何がそうでないかを決定する中央管理機関がありました。 これは、従来のDAOよりも一歩進んで、真の分散型経済を実現するものです。 - クリスティーズやサザビーズなど、現実社会で実績あるオークション会場があると思います。それらと比較して、Burnt financeだからこそ、勝ち抜いていける点はどのような点でしょうか? 従来のオークションハウスには、参入にものすごく障壁がありました。 オークションをはじめる前に、美術品は中央のクリアリングハウスを通過し、中央の権威者によって承認されなければなりません。 このような機会は、通常、超富裕層や超有名なアーティストに限られています。 Burntは、このような顕著な問題を解決するために、世界初の完全に分散化されたオークションプロトコルを開発しました。 フロントエンドでは直感的なインターフェースを提供し、バックエンドでは完全に分散化されています。 そしてそれは、僅かな手数料と数倍のスピードで行われます。 - Burnt finance はオークションの歴史・実績において、アーリーステージかつ新しい分野を開拓する存在の為、反対意見や抵抗勢力が少なからず存在してくると思います。これから事業展開をしていく上で、どのように集客を行い、信頼・実績を積み重ねていく予定ですか? 私たちの投資家の中には、Matic(Polygon)、Terra、Marlin、Fantom、Injectiveなどの一流プロジェクトのCEOや幹部も含まれています。これらのプロジェクトは、Burnt Financeのプラットフォームで特別なNFTのドロップを開催する予定です。 また、Alec Monopoly、Pussy riot、the naked philanthropist、bored elonなどともすでに仕事をしています。彼らはいずれも数十万人から数百万人のフォロワーを抱えており、ローンチ時にはより多くの支持を得ることができます。 また、NFTでは、暗号通貨エコシステムの中でも他に類を見ない大規模なイベントやプロモーションを実施する予定です。これには、宇宙へのアートの打ち上げや、私たちの作品を展示するアートギャラリーの建設も含まれます。 Burnt Financeは、暗号通貨とそれによるNFT主流化に貢献する最初のNFTプラットフォームになると確信しています。 契約書がなく、無料でオープンなオークションプラットフォームなので、導入はとても簡単です。私たちは分散型のプラットフォームなので、アーティストから直接支払いを受けることはありません。 - 今後チャリティオークションの予定はありますか? はい、私たちはニューヨークのWhitneyという有名な美術館の向かいで、 「Not an art gallery」というNFTのアートギャラリーを運営しています。 これは、「NFTはアートではない」と言っていた画廊の反対側でやっています。意趣返しとして、このギャラリーでNFTを販売します。 複数の異なるアーティストが参加し、それぞれの売り上げは彼らがサポートする目的のために100%使われます。 私はグリーンエネルギーの推進者なので、そこに重点を置くことになります。 さらに、このギャラリーでアートを販売し、嫌というほど発生したアジア人コミュニティへのヘイトを減らすために資金を提供する予定です。 - もし今あなたが本物の物質的なモナリザを所有していたとしたら燃やしますか? 私がそうする、とは断言できません。 バンクシーのアイデアは、単にアートを燃やすだけでなく、メッセージを伝えることです。 また、バンクシーを選んだのは、彼が同じようなスタンスを取っていることで有名だからです。 私たちは、デジタルの世界でも価値が維持されることを示したかったのです。このようなことを繰り返していたら、以前に作られたものを破壊するだけになってしまいますからね。 - Burnt Financeのミッションやビジョンは何ですか?Burnt Financeは、どのような問題やユースケースを解決したいと考えていますか? 私たちの長期的な計画は、最終的にIDOプラットフォームをリリースし、ステーキングとNFTインセンティブによる流動性マイニングを取り入れ、クロスチェーンオークションをサポートするエコシステムを構築することです。 NFTオークションを超えて、すべてのオークションを促進したいと考えています。 - ユーザーコミュニティの重要性をどのように評価していますか?近い将来、コミュニティを惹きつけ、拡大するための特別なプランはありますか? 正直コミュニティが一番大事だと思っています。 素晴らしいプラットフォームがあっても、それを利用するコミュニティがなければ意味がありません。さらに、私たちが改善できることをコミュニティから聞くのも大好きです。それが、最高のプラットフォームを作る方法だからです。 - Burnt Financeは、最初の単射プロトコルインキュベーションプロジェクトを発表しました。 では、なぜインセンティブプロトコルを選んだのですか? 私たちは、数年前からInjectiveと緊密な関係にあります。 Banksy NFTをInjectiveと共同で作成したとき、私たちはInjectiveとの最初の主要なコラボレーションに着手しました。 私たちは、完全な分権化の必要性など、多くの点で共通のビジョンを共有し、金融セクターの障壁を打破することの重要性を信じています。 Burnt Financeの計画について話し合った後、Injectiveは、マーケティングと技術開発の両方の面で私たちを支援しながら、私たちに投資すると決定しました。 Injectiveは、億万長者のマークキューバンやパンテラキャピタルなどの著名な個人によってサポートされているDeFiスペースの主要なプロジェクトです。 Injectiveのチームと一緒に仕事をするのは本当にうれしいことです。今後も他にも多くのコラボレーションに参加していきます。 基本的に、Burnt Financeで作成およびオークションにかけられた資産の多くは、後でInjectiveで取引できるという考え方です。したがって、Burnt Financeは資産作成のプライマリーマーケットとして機能し、Injectiveはこれらのユニークな資産が取引されるセカンダリーマーケットになります。 - マーケティング戦略はありますか?一番得意な手法などは? 早期参加者に対しては、プラットフォームの初期ユーザーにトランザクションマイニングを実施する予定です。 これには2つの理由があります。 1つ目は、ユーザーがプラットフォーム上で取引を行う動機付けになる点、2つ目は、プロトコルの分散化を図る点です。 プラットフォーム上で最も活動している人たちがより多くの発言権を持ち、プラットフォームが成長するためのインセンティブが高まるからです。 まとめ いかがだったでしょうか? 昨今のNFTの盛り上がりの中、市場には様々なプロジェクトが誕生しました。 その中でもBurnt Financeは、強力なバックがいる点などから是非注目したいプロジェクトですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨の様々な情報を発信していくので、チェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 - Burnt Finance公式リンク - Webサイト Twitter Telegram Medium Discord ドキュメント
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2021/06/09『Bifrost』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!【第二弾:Kusama PLO開催間近編】
Kusama Parachain Slot Auctionが開催間近とする中、注目のPolkadot系プロジェクトのBifrostがCRYPTO TIMES主催イベントとして第二回目となるAMAを開催しました。 先日Bifrostが発表したSALP(Polkadot Parachain Slot Auction)や、Kusamaオークションの参加方法などについて詳しく解説されています。 ・「Bifrostについて知りたい」 ・「最近のBifrostについてやKusama PLOについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 *前回のBifrostのAMAについてはこちらの記事をご確認ください。 Bifrostの概要 Bifrostの概要 ティッカー/通貨名 $BNC/Bifrost Native Token 特徴 流動性を提供するための担保資産のインフラを目指しているプロジェクト。Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することでvTokenの獲得が可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github BifrostはDeFi分野でStakingの流動性を提供するためのインフラとなることを目指しているプロジェクトです。 Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することで、代替トークンとなるvTokenを得られます。 BifrostのAMA 今回のAMAにはBifrostのプロダクトマネージャーのTyrone Pan氏が参加してくれました。 1. Bifrostとはどんなプロジェクトなのですか? こんにちはみなさん!再び会えることができて嬉しいです! 今日は、膨大なBNCの報酬と素晴らしいParachain Bondingの流動性を持つ、Bifrost Kusamaへの参加方法についてお話します、お見逃しなく! Bifrostは、Polkadot Ecological DeFiの基本となるプロトコルです。流動性を提供するための担保資産のインフラを目指しています。 ステーキングやSALP(Polkadot Parachain Slot Auction)用の派生vTokenを発表しました。 NGC、SNZ、DFG、CMSなどの機関から215万ドルの資金調達を行い、Web3 Foundation Grantを取得しています。また、Substrate Builders ProgramやWeb3 Bootcampのメンバーでもあります。 因みに今、BifrostのKusamaのReserveページもOpenしてます! https://ksm.vtoken.io/ 2. KusamaのParachain Auctionはもう少しで始まりますが、公式にスタートはいつからでしょうか? Bifrostは18:45 UTC+2,5月21日に行われる「SALP liquidity protocol」について話すスピーカーの一人です。お見逃しなく。 BifrostがKusamaリレーチェーンで第2Parachain ID2021として登録しました。 最初の5回のオークションには必ず入札し、スロットが落札された場合には3,000,000BNCの報酬を最終的に確保し、少なくとも1KSM : 10BNCの割合で報酬を得る予定です。 3. PolkadotやKusamaにおいて、なぜParachainのスロットを欲しがるのでしょうか? BifrostがPolkadotのエコシステムを選んだ重要な理由は、自分たちでコンセンサスの準備を維持する必要がないからです。 これは、Polkadotが提供するparachainの共有セキュリティを享受するrelay-chainと接続するparachainにとっては明らかな利点です。 コンセンサス・セキュリティを維持するためには、多くの設備投資と人件費が必要です。DeFi製品の場合、ビジネス・ロジックと製品開発にコストを集中して投資することで、キラー・アプリケーションを素早く反復することが容易になります。 同時に、Bifrostはスマートコントラクトを使って、Polkadot以外の異なるPoSチェーンにサービスの展開が可能です。例えば、当社のvETHは、BifrostのParachainが開始された後、ERC-20とSubstrateベースのデュアルアセット契約となり、複数のチェーン間でシームレスに配信・利用が可能です。 CRYPTO TIMES編集長 Parachainとしてつながることで、Polkadotのセキュリティを享受できる点、そして、ビジネスとプロダクトにフォーカスすることができるところみたいですね。 Bifrostに限って言えば、色々なPoSアセットをステーキングデリバティブとして扱うことも考えているので、クロスチェーンであるがゆえのメリットも有るのだと思います。 4. Bifrostは、Kusama・PolkadotのParachainをどのように考えていますか?今後、両者のビジネスをスムーズに移行させる方法は考えていますか? BifrostはKusamaとPolkadotの両方のスロットオークションに参加し、BifrostはKusama用の追加ネットワークを持たず、メインネットワークのみを持ちます。 KusamaとPolkadotのコンセンサススイッチを通じて、KusamaとPolkadotのParachainと互換性を持つことになります。その理由は、Bifrostの価値をいかに高めるかに焦点を当てて、すべての価値を組み合わせたいからです。 Kusamaのために別のネットワークを維持することは、多くのエネルギーを消費し、多くの反復的な労働をもたらすかもしれません。しかし、ローンチ前の検証のために、Kusamaに比較的短い時間をリースすることにしました。 検証終了後、PolkadotのParachainをオークションにかけ、より強いコンセンサスを持つDeFiサービスをユーザーに提供していきたいと考えています。(Polkadotコンセンサスの共有) CRYPTO TIMES編集長 他のプロジェクトだと、2つのネットワークを持っていて、2つのトークンを準備するけども、BifrostはBifrost単体でAuctionに挑むようです。 このメリット的な部分でいうと、下記になるんでしょうかね。→KusamaとPolkadotのコンセンサススイッチを通じて、KusamaとPolkadotのParachainと互換性を持つことになります。 5. Kusamaスロットオークションに参加するユーザーは、最大48週間のロックアップ期間に直面します。この期間中、Bifrostはどのようにしてロックしたトークンの流動性を解除するのでしょうか? はい、入札結合期間中にユーザーが流動性を放出できるソリューション、SALPと呼んでいるスロットオークション流動性プロトコルの開発が完了し、近日中に製品ページがお目見えする予定になっています。 SALPは、Bifrostのオリジナル商品です。スロットオークションのデリバティブを研究することで、ユーザーがスロットオークション中の6~48週目のKSMボンディングの流動性を解除できるようにすることが当初の目的です。 同時に、オークションの償還期間が不均一であることや、デリバティブの流動性に影響を与えるその他の要因を考慮して、資産の効用や株式の属性を表すデリバティブであるvsTokenとvsBondを作成しました。ユーザーは、いつでも「vsToken」を売買して流動性を享受し、「vsBond」を保有してParachainが発行するオークションの報酬を受け取ることができます。 これは、他のスロットリクイディティプロジェクトではできないことです。金融商品である以上、流動性が一様でないデリバティブは、ユーザーの体験に大きな影響を与えます。ここではその例を紹介します。 1KSMをBifrostに投票すると、1vsKSM+1vsBond-Bifrostが得られるので、BifrostのParachainリース期間中に両方を取引することができます。例えば、1vsKSMを0.98KSM(0.02は流動性取引プールでの割引)で売ることもできますし、Bifrostのparachainが終了するするまで待って、1vsKSM+1vsBondを破棄して1KSMをコストなしで交換することもできます。 vsBond-Bifrostを保有すると、BNCの報酬を自動的に受け取ることができますが、BifrostのvsBond市場で売却も可能です。 6. なぜvsTokenをファンジブルトークンとして設計したのでしょうか?また、Parachainごとに異なるデリバティブを発行することの問題点は何ですか? 同質性の度合いが低いほど、流動性というのは悪くなるのです。 異なるParachainに対して異なるデリバティブを発行すると、それぞれのデリバティブが別々に流動性を提供しなければならない状況に陥いります。 Parachainのリース期間が異なる 償還期間が異なる Parachainの報酬戦略が一致しない などの非ファンジブルな要因により、完全なファンジブル・デリバティブを実現することができず、非ファンジブルは流動性の障害となっています。 それに対して、fungibleなデリバティブは、異なるParachainのクラウドローンから流動性をまとめ、客観的な流動性の優位性の形成が可能です。そこでBifrostは、クラウドローンのTokenの属性から始まり、その属性を効用と株式に分離し、vsToken(Voucher Slot Token)とvsBond(Voucher Slot Bond)の2つの派生商品をデザインしました。 7. Bifrostのスロットオークション/SALPに参加するには? 今回のBifrost Kusamaスロットオークションでは、初めてvsKSMの鋳造が開始されます。vsKSMでMintされたKSMは、Bifrost Kusama Parachainスロットオークションで使用され、ユーザーは無料で流動化されたvsKSMと、BNCスロットオークションの豪華な報酬を受け取ることができます。 Mintドロップのページは現在公開されており、https://ksm.vtoken.io、スニークプレビューを見ることが可能です。また、メールで購読すると、Bifrost Kusama Parachainスロットオークションの最新情報をいち早く受け取れます。 いまは予約期間中です。この期間中に、他人の招待コードを記入して0.01KSMのMintを完成させると、優先的にMintを作成でき、個人の招待コードを受け取れます。 1. 優先的なMintの権利 正式なMint開始の24時間前からMintを開始することができます。 2. 個人招待コード 他のお友達を招待して、いつでも招待関係を束ねることができ、お友達が造幣局に参加すると招待ボーナスを獲得できます。 Mint期間中、Mintチャンネルが開設され、Bifrost公式サイトのイベントページからミントに参加すると、「1 KSM : X BNC」(Xはイベント開始時に発表される、1:10以上の比率)を受取が可能となります。 現在、27459件の応募があり、あと1週間で予約終了となるので、興味があれば今すぐ予約して、BNCブーストを手に入れましょう!公式Mint期間は数週間後に迫っています。 コミュニティからの質問 - Bifrostはスマートコントラクトを使ってPolkadot以外の異なるPoSチェーンにサービスを展開できるとしていますが、ERCやBSCなどの主要チェーンとの連携は可能なのでしょうか?また、いつリンクが可能になるのでしょうか? 相互間取引は、Polkadot bridge-parachainsを使用することで最大の利点となります。 - 早期参加者向けに他のインセンティブを用意する予定はありますか?vETHの価格は下がり、1KSMは10BNCになっています。 vETHは、Ethereum 1.5で換金が可能になると、1対1で換金されます。vETHは換金する機会を提供するだけですが、その割引率は市場で決定されます。 vETHがなければ、あなたのETHにはステークの間、流動性がありません。 - bifrostは素晴らしいプロジェクトですが、スロット獲得を争うライバルもまた素晴らしいと思います。最初の5つのオークションには参加するとのことですが、スロット獲得のための戦略がSALPなのでしょうか。他にも獲得のための戦略はありますか? 素晴らしい質問ですね。 正直なところ、オークションの勝敗は、そのParachainがどれだけの報酬を提供できるかで決まります。SALPを除いて、BIfrostは招待状ブーストで参加者全員に最低でも1KSM:10BNCの報酬を確保しています。 また、Kusamaでは、Karura、Khala、Shidenなどの先行するネットワークではなく、我々のメインネットであるBIFROSTで入札を行います。 トークンの価値は、草間のBIfrostとPolkadotの組み合わせで決まりです。 - vsKSMの取引ができるプールなどはBifrostが用意するのでしょうか?それとも、外部のプール(Uniswapなど)が用意されるのでしょうか? BifrostはvsKSMにデリバティブの価値を提供するために内部のBancorプールを構築し、セカンダリーマーケットの取引のためにUniswapのような外部のプールを構築しました。 より深いアーキテクトはこちらから学ぶことができます。 https://wiki.bifrost.finance/learn/vtoken/salp - AcalaにもL-dotという似たような仕組みがあるのでそちらとの違いはなんでしょうか? いくつかのプロジェクトはステークスの流動性を提供していますが、BifrostはPolkadot parachain上でXCMPを使用し、vTokenを使用して相互運用性を実現している点で、スマートコントラクトだけではない利点があります。 スマートコントラクトは、特定のチェーンだけに集中するため、デリバティブの流動性が分散してしまいますが、Bifrostは、Polkadot parachainとして、流動性を分散させることなく、異なるparachain間で一般的なデリバティブを提供します。 Bifrostは、将来的には(Polkadotと接続していない)より多くのPoSブロックチェーンに対して、スマートコントラクトによってステークの流動性を提供する予定です。一方で、Bifrostのステークス報酬分配の仕組みは、クロスチェーンハーベストの問題を解消します。 - ここにいるほとんどの人はまだ正しい理解をしていないと思いますので(私もその一人です)、御社の技術に何を期待し、どのように投資すればいいのかを端的に教えてください。 Bifrostの利点は、異なるPOSチェーンの流動性を繋ぐ点です。 つまり、私たちのコストはすべて製品に費やされていますが、チェーンのセキュリティ(コンセンサス・メカニズム)は維持されていません。だから、我々は製品に集中できるのです。 最後に ブロックチェーンの背後にある技術は、良い開発環境で安全なチェーンを構築することですが、PolkadotのParachainは、共有されたセキュリティと相互運用性を楽しむことで、その価値を非常に大きくしています。皆さんもぜひPolkadot Nposに注目してみてください。 まとめ いかがだったでしょうか? KusamaのParachain Slot Auctionの盛り上がりは、本命のPolkadotのParachain Slot Auctionに影響を与えることが予想されます。 Polkadot銘柄の中でも特に注目のBifrostの動向は積極的に注目しておきたいですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非チェックしてみてください。 Bifrost 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github
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2021/05/27「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」トークセッションレポート【前編】
従来まで「企業が使うブロックチェーンはコンソーシアムチェーン」というのが一般的な考え方でした。 しかし、昨今のブロックチェーン業界の成長により、その論調が変化しつつあります。 本記事では「企業に使われるパブリックチェーンはどれか」をテーマに掲げ、第一線で活躍する開発者を集めて行われたトークセッションの様子をお伝えしていきます。 ・「企業とパブリックブロックチェーンについて知りたい」 ・「ブロックチェーン業界のコアな開発者達は今どこに注目しているのか知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 参加メンバーの紹介 落合 渉悟 氏 「Cryptoeconomics Lab」執行役員。ブロックチェーンエンジニアとして活躍する中でTEDを始めとする多数メディアに出演。今回はEthereum代表として参加。 渡辺 創太 氏 「Stake Technologies株式会社」Founder兼CEO。同社が手掛けるPlasm Networkは業界で高い評価を得ており、今年2月にはBinanceから出資を受けている。今回はPolkadot代表として参加。 Daoka 氏 「株式会社Opening Line」テクニカルディレクター/「NEMTUS」理事。半導体装置のサプライチェーンにおけるトレーサビリティー事業など多数の案件に関与。今回はNEM・Symbol代表として参加。 Yugo 氏 「株式会社メディアドゥ」NFT事業開発責任者。2020年まで株式会社メタップスにてNFT取引所「miime」の開発を手掛ける。今回はFlow代表として参加。 新井 進悟(アラタ) 株式会社ロクブンノニ 代表取締役。仮想通貨/ブロックチェーンの総合メディア「CRYPTO TIMES」編集長。今回はモデレーターとして参加。 自己紹介と関わっているプロジェクトについて 落合氏 新井:各自の自己紹介と関わってるプロジェクトについて、最初にCryptoeconomics Lab.の落合さんからお願いします。 落合:Cryptoeconomics Lab執行役員、副業として色々な有名プロジェクトの手伝いをしている落合です。詳細自体は話せないものが多いんですが、プロトコルレイヤーをやってきたり、DeFiもかじりつつというところです。 Ethereumの紹介としては、「Ethereumで企業用途」ときくとあまりパッと思い浮かばないと思うんですが、今回はあくまでパブリックチェーンとして企業がどう使えるかという話をやっていけたらなと思っています。 特に7月にメインネットローンチが予定されているOptimistic Rollup、これはOptimismのOptimistic Rollupが7月で、ArbitrumRollupがもう早くでるんじゃないかと言われています。こういったようなスケーリングソリューションが出た後、どういう使い方が可能かなどを話せていけたらと思います。 渡辺氏 新井:続いてはPlasm Networkの渡辺創太さん、Polkadotに関してと自己紹介をお願いします。 渡辺:こんにちは、渡邉創太です。私はPlasm Networkという日本初のパブリックブロックチェーンを今作っています。プロジェクトも赤ちゃんから幼稚園生になったかなというところです。 Polkadotにつながってくるブロックチェーンは全部Substrateと呼ばれるブロックチェーン版Wordpressみたいなもので作られています。最近、このSubstrateというフレームワークが非常に注目されています。 例えばDeFiで皆さんも知っていると思うCompoundが独自チェーンをSubstrateで作り始めたり、弊社で今携わっている大きな案件、これに関してはエンタープライズ系のものですが、こういうのも進んでいたりしてます。今回はSubstarateが使われる理由などを話していければと思います、よろしくお願いします。 Daoka氏 新井:続いて、オープニングラインのDaokaさん、最近NEMによってローンチされたSymbolブロックチェーンについてと、自己紹介をお願いします。 Daoka:株式会社オープニングラインのテクニカルディレクターをやっているDaokaと申します。私は、NEM、主にSymbolを使ったサービスの開発を行っています。 具体的には、プライベートチェーンにおける半導体装置のサプライチェーンのトレーサビリティー案件や、パブリック・プライベートチェーン両方を使ってよりセンシティブなトレーサビリティの案件などに関わっています。 Symbolは今年3月にメインネットローンチされてこれから活用が進んでいくところで、私はユースケースを作っていくところを担っています。 Symbolの場合、ブロックチェーンを担うべき機能が予めパッケージングされていて、例えば、"モザイク"と呼ばれるトークンの発行機能、マルチシグを使ったアカウントの管理、アセットの所有権の移転など、こういった機能があらかじめ組み込まれていて、比較的容易にブロックチェーンを組み込めるっていうところのお話まで出来ればと思います、本日はよろしくお願いいたします。 Yugo氏 新井:最後にFlowブロックチェーンのYugoさん、Flowに関してと自己紹介をお願いします。 Yugo:Flowの日本開発コミュニティをパートナーの荒川さんと一緒に運用しているYugoといいます。フロントのコードはかけるんですけど本職はビジネス寄りです。 技術面の詳細に関してはパートナーの荒川さんと一緒にやっています。僕はビジネスサイトからどのようにブロックチェーンを活用していくかのサポートをコミュニティ活動としてやってます。 仕事では2年前からメタップスで NFT の取引所「miime」の開発をしていました。現在はメディアドゥいう会社でNFT事業の開発責任者をやっています。今会社に取り組んでるプロジェクトは書籍メディアに関してです。 紙書籍、例えば、進撃の巨人の一巻の初版買った人って「すごいファンなんだけど誰が持っているかを特定できない」みたいな議論が社内でされてきて、ここに対して紙書籍にNFTをセットで売ることで、例えば15年後に流行ってるコミックの初版を買ってる人がわかったらそういう人に優待を付けられたら面白いと思っています。 現在、このような取り組みを大手の出版社さんと一緒に進めてまして、この際のブロックチェーンの選定やマーケットの開発をやってる最中です。 メタップス時代からの上々企業で金融庁顧問弁護士さんと調整しながらパブリクションをどうやってマスユーザーが使いやすいサービスに構築していくのかみたいなところに取り組んでます。ちょうど今回のディスカッションテーマがここに3ヶ月検討していることなので今日は参加させていただき嬉しく思います、宜しくお願いします。 新井:今回、モデレーターを務める、CRYPTO TIMESというメディアをやっております編集長の新井です、よろしくお願いいたします。皆さんと違いまして私はメディアとして情報を発信をしていく立場ですので、色々とお聞きできたらと思っております。 各々に対しての質問セッション 企業がPolkadotのパラスレッドを活用すると面白いのでは? 変幻自在で万能な「Substrate」 落合:渡辺創太君のPolkadotのパラスレッドについて聞きたいです。これは、たまにPolkadotにつないでトークンの行き来ができるようにする、これいつも行き来できるものじゃないんですが、安くてたまに送るだけの用途にはピッタリだと考えています。 これを例えば東証が使うとすごい面白いとずっと思っています。会社って稟議が社内でありますよね。 それを通すのってSubstrateの方がはるかに通しやすいと思っていて、「当社で稟議通りました→プライベートチェーンでSubstrate動いてます→パラスレッドにしました、つなぎます」ってめっちゃありえる話だなと思っています。もしも、こういう事例があったら教えてもらいたいです。 渡辺:ありがとうございます。まずはPolkadotについて事前に解説すると、PolkadotってRelaychainとParachainという、心臓部分とそこに色々刺さってくるParachainっていうブロックチェーンがあります。 この真ん中の心臓部分を通して、Parachain同士のメッセージ交換ができるというものです。このPolkadot及びParachainはすべて「Substrate」っていうブロックチェーン版Wordpressによって作られていて、先程落合さんが話していたパラスレッドは1つのParachianをみんなでシェアするというものです。 このParachainにさらにブロックチェーンがいっぱいつながっているという感じになっています。イメージとして、大きな根本があってそこから枝が生えてて、その枝にさらに葉っぱがついている、その葉っぱがパラスレッドとイメージしてもらえると思います。 [caption id="attachment_62403" align="aligncenter" width="551"] Parathreadのイメージ図[/caption] Polkadotの最も優れている点の1つとして、プライベートチェーンでも、コンソーシアムチェーンでもパブリックチェーンでも繋げられる点です。 パラスレッドは、Polkadotとトークンの行き来はしないけど、ある程度自分たちでオーナーシップ持って開発したいみたいな場合に向いていると思っています。パラスレッドの実装はまだ始まっていなくて、Parachainを繋げるところが優先順位が高いので、実装自体は来年になるかと思います。 落合:その、Relaychainとつなぐクロスチェーンメッセージングパッシングってあるとおもいますが、それのちょっと効率が悪いやつを実験しているという段階ですか? 渡辺:そうです。クロスチェーンメッセージングパッシング自体はもう出来ていて、我々と他のチームで1回実証実験を完成させてます、それはテストネットで動いた段階なので、次、「Kusama」っていう順メインネットでやるのが次の1ヶ月ですね。 落合:ホライゾンタルリレーなんちゃらっていう、無理やり繋ぐ、ちょっとガス代が高いみたいな技術があったとおもいますが、あの段階はもう脱したんですか? 渡辺:あれはもう脱してます。なので、ちょっと遅れてるんですが、今後1、2ヶ月は楽しくなっていくと思います。ちょっとここで、Substarateについて少し解説しますね。 Substrateという技術があって、Polkadotに繋がるブロックチェーンはすべてSubstrateっていう技術で作られているんですけど、なにがいいかって、今までブロックチェーン上になにかをつくる時、そのブロックチェーンの性質に引っ張られてしまいます。 例えばビットコインで何か作ろうとなった時、スマートコントラクトは書けないです。そういう制約があるので、「アイディアをブロックチェーンに合わせなければいけない」んです。 ただSubstrateはブロックチェーンをカスタマイズできるので、Wordpressみたいにいろんな表示を変えられると。例えばPoWからPoSにできるし、トークンいらなかったらトークンも外すことができる、カスタマイズしてレゴみたいに作れるようになります。 そうするとアイディアに合わせてブロックチェーンをカスタマイズできるんですね。こうなるのが1つ良いところかなと思います。これは事前背景として説明させていただきました。 Flowはゲーム以外の領域にも適応可能か FlowはNFT特化型のブロックチェーン 渡辺:僕の質問なんですが、Yugoさん。Flowってローンチをされてゲーム系のアプリケーションが多くなってくると思っています。 そもそもFlowってゲーム以外の適応領域も考えているのかっていう点と、スマートコントラクトの言語も結構独自を取り扱っていると思うんですが例えばSolidityと比べてどれくらい扱いやすいものなのか、オーディットツールが揃っているのかとかそのあたりについて教えてほしいです。 Yugo:質問ありがとうございます。そうですね、僕自身企業にアドバイスする時もそうですが、みんなにFlowをおすすめできる状態ではないと思っていて、そもそもFlowってNFTのようなデジタルコレクティブのトレードを簡単にできるように作られているブロックチェーンです。そのため、その用途でなければそんなに使う意味はないかと思います。 オーディットツールに関しては、今はまだメインネットに自由に誰でもデプロイできる状態ではなくて、あくまでFlowを開発してる、メインのブロックチェーンの開発者が目を通したスマコン以外はデプロイ出来ない状態になっています。 そのため、Ethereumのように誰でも自由にスマコンをデプロイして色々試せる状態ではなくて、あくまで企業とか企業ユースとか大規模のIPホールダーの方などが安心して使えるブロックチェーンを目指して開発が進められている状態です。 Symbolが出てきてこれからどういう用途が熱くなるのか? 落合:Daokaさんに質問です。もともとNEMってJavascriptで書けて簡単にWebの延長で触れられるところがあったとおもいます。 だからこそコミュニティがすごく盛り上がったと思うのですが、Symbolになってスケール、スループットも上がった状態でどういった用途がこれから熱くなりそうか教えて下さい。 [caption id="attachment_62404" align="aligncenter" width="567"] Nemlogトップページ[/caption] Daoka:NEMLOGっていうブログサービスがあって、そこで投げ銭できるっていうブログサービスがあります。 企業にパブリックチェーンを使わせるというところでは、詳細は話せないのですが、セキュリティに関わるところでパブリックチェーンを使用し、安全にやり取りさせるようなことをしています。 トレーサビリティに関しても、プライベートチェーンでやっているところも多いんですが、パブリックチェーンでやったほうがより可視化させやすいのでパブリックチェーンを使っています。 落合:NEMLOGのくだりが僕の中で記憶に新しいというか強烈だったのですが、Nemの開発者たちは、感覚がWebですね。 Daoka:そうですね、私自身もスマホアプリのエンジニア出身なんですが、NEM・Symbol触ってる人はもともとWebでやってる人がブロックチェーンに触れていく印象が多いです。 落合:最近、Dfinityとかが話題になっててWebだ!インターネットコンピューターだ!という感じでもりあがっています。NEMでコードを書くか、他で書くかって、絶対開発者の層が違うと思っています。そこがNemに関してはすごい印象的で、NEMOGがぱっと出てくるのって、NEMならではとおもいます。 Daoka:そうですね。割と毛色が違う感覚は自分自身も他の人といろいろ話しながら感じます。自分も結構この中ではまだまだだと思っていますが、そういう人でも気軽にブロックチェーンに触れられるというのもNEM・Symbolの魅力だと思います。 落合:Proof of Importanceもそうですが、コミュニテイが中心にあるっていう印象があるっていうのが実は効いてるのかもしれないと考えています。 Daoka:そうですね。そこはあるかもしれません。PoIって基軸通貨のXEMでしか重要度が考慮されなかったんですけど、PoS+になって支払ったトランザクションに支払った手数料で重要度が変わるっていう仕組みに変わったので、今まで評価されなかったカスタムトークン、モザイクの取引も評価されるようになりました。そこらへんも面白い仕組みになったと思います。 ブロックチェーンはこれからどういう風に使われるのが面白い? 完全に新しい時代が始まる Daoka:落合さんに聞きたいんですが、ブロックチェーンはこれからどういう風に使われるのが面白いと考えているか教えてほしいです 落合:私、Ethereum代表なので、Ethereumの宣伝をしつつになります。(笑) 僕が1番面白いと思っているのは、Rollupです。RollupはEthereumを高速化する技術です。 これが、常時1台のサーバーで処理を外に出しているので、例えば3ノードのDPoSとかPoAとかネットワークにデータを投げて、伝播するのを待たなきゃいけません。 これは、ネットワーク帯域の限界があったはずなのに、サーバー1個でスケーリングができてるから、CPUだけが限界になる世界がきます。これは渡辺創太君に是非頭に入れておいてほしくて、僕はこれをずっといろいろな人に言ってるんですけど、誰も動いてくれないんですよね。(笑) Rollupがローンチした時って、最初、Ethereum 1.0にデータを保存します。そのため、コールレートという領域で80%しかガスがカットできません。 ガス代が高いときとかあると思うんですが5倍程度の高速化で、巨大なコントラクトをデプロイしたら50万円ぐらいかかります。 これは会社を建てるより高いですよね。これが5分の1になったところでそんな大差もありません。 では、Ethereum 2.0のデータシャードと呼ばれる、データの保存が安くなる時代がこの後やってきます。こうなってくると、デプロイもすごく安くOptimistic Rollup上でできたりするから悪くありません。 ただ、この時代になるのは1年以上先になっています。理由としてザ・マージっていって、Ethereum 1.0とEthereum 2.0を繋げるのを先にやると言い出してしまったので、先にやる予定だったデータシャードが後回しになっています。あくまでも並列でやっているという主張なんですが、その1年を待ちたくないわけです。 来る未来として分かっているのが、データがスループットの限界にならないこと、CPUがスループットの限界なのであれば、Optimistic RollupのサーバーのCPUをスパコンにしちゃうか、量子コンピューターをおいてグローバルなアルゴリズムを使うとめっちゃ速いというところです。 とにかく、CPUを爆速にしてしまえば、それは「パブリックブロックチェーンだけどスパコンである」みたいになっていくわけです。 こうなると、プライベートチェーンって500ppsとかなんですけど、それよりも速くなります。スパコンなので。 こうなった時に何ができるかって、おそらく今のスマートコントラクトのプログラムの書き方が全然違って「なんでもクラウド側でやって良い」「ブロックチェーン側でやって良い」みたいに完全な考え方の転換がくると思っています。 これは、開発者として恐ろしいことで、完全に今までのスキルセットが無駄になって、完全に新しい時代が始まっちゃうわけです。もっと、実現可能性を調査すべきだし、もしそれがきたらどうなるかってもっと議論されるべきなんですが、どうしても見えないものって議論しにくくて話が進まないです。 渡辺創太くんにも是非聞いてほしいのが、Optimismに1個改善提案を出したことがあったのですが、全く相手にされなかったんです。それが何かというと、今度Optimismが7月にメインネットローンチするんですが、データシャードをEthereum 1.0じゃなくて、例えばNEARとかxDaiとか別のチェーンをデータシャードにして、でも、RollupのコアコントラクトはEthereum 1.0の方に乗せるのはどうかっていう話をしました。 これのミソは、Ethereum1.0の生態系とつながっているものの、データシャードと呼ばれるそのRollupが全ノードが仮に死んだ際、もう1回一から復活させるためのデータ置き場が、Ethereumじゃなくて、別のチェーンにデータ置き場として使おうっていう話です。 もちろんそのチェーンのネイティブトークンを大量に買い占めといて、それから手数料を払う処理をしなければいけないんですが、これをすることで、Ethereum 2.0のデータシャードが出る前に7月の段階でCPUの改善に入れる、次の時代を7月から始められるっていう話をしました。 でも全然伝わらなくて。「OptimismはEthereumのセキュリティを引き継ぐからこそいいんだ!」みたいなことを頭ごなしに突っぱねられてしまいました(笑)僕とか「Plasmaやってたからそんなの知ってるよ!」って話なんですよね、ちょっと頭固いなって思ってしまって。 渡辺:それとても興味あります。だからうちのチェーンとかとOptimistic Rollupを繋げればいいってことですよね? 落合:そうです。コアはEthereumのレイヤー1、データシャードがPlasmで、Plasmトークンがずっと支払われるわけです。 渡辺:それ世界獲れるような気がしますね。 落合:ただ、彼らは全然わかってないです。 渡辺:でも、Ethereumの開発が遅れに遅れてることに対して、ある程度いろんな人がフラストレーションを持っているのは常々感じていて、でもアプリケーションからしたらそんなの関係ないですからね。レイヤー1が遅れているということは。 落合:Plasmがその手を使った時に悪いんですが、Ethereum 2.0が来た時にデータシャードが変わるっていうのもあり得るわけじゃないですか。 Plasmからしたらそこが勝負で、UXを向上させる!って話になりますね。Optimismの人に言われたのは、「とりあえずOptimism出たら5倍良くなるから十分だよ」って。これは、今の時点で十分ってだけでもう次世代来てることまで考えてないわけです。 そのCPUが律速になったらレイヤー2がスパコンで動くわけです。この世界において、5倍で十分って、それは完全に盲目だなと感じています。 渡辺:多分人口の1%もブロックチェーン使ってないんで、今後エンタープライズ系とかがパブリックブロックチェーンに来ると僕は思っています。そうすると、指数関数的に伸びる中でEthereum L1が足りうるのかってところは疑問ですね。これはEthereumだからじゃなくて、Polkadotも他のブロックチェーンでもそうですけど。 落合:多分プライベートチェーンでも足りないで、だからスパコンになります。というよりも、プライベートチェーンって維持するの難しくて、それすらもインフラ維持したくないっていう気持ちってあるはずです。 それがスパコンみたいな速さで動くEthereum、まあEthreumかはもはや分からないキメラですが、これでいいですよね。「コントラクト書いてデプロイしてしかも安いし」みたいなものがポッと現れるわけで、7月以降それが可能なわけです技術的に。 更にいうと、ヴァンパイアアタックの面白い方法があって、OptimismってEVMなんで今のEthereum L1のStateをOptimismに持ってくるわけです。そこから、データシャードだけはPlasmのような状態にしてスパコンのノードたてて、スタートします。 そしたらスパコンみたいに動くEthereumがそこにある。 これ一番やりそうなのがMaticだと思っています。 渡辺:EthereumとPolkadotの間でそれができたら面白いと思います。EthereumもPolkadotも今年伸びるんで、世界的に立ち回りも違うと思いますんで、これは引き続き議論していきたいですね。 まとめ いかがでしたか? 開発者の方ならではの興味深い話がたくさん聞けましたね。 トークセッションの後半では、企業が使うパブリックチェーンの具体的な内容などについて、前編以上に盛り沢山な内容となっています。 興味がある方は後半も是非チェックしてみてください。(後半はこちら) 最後までありがとうございました。
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2021/05/18『Lever Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
昨今、UniswapやSushiswapといった分散型取引所(DEX)が仮想通貨市場で台頭し、DEXとCEXの関係性や動向に業界全体の注目が集まっています。 大きな可能性を秘めているDEXですが、流動性やレバレッジ部分に関しては課題が徐々に浮かび上がってきているのが現状です。 本記事では、分散型プラットフォーム上での資産の貸借やレバレッジ取引の実現を目的としたプロジェクト「Lever Network」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「仮想通貨のレバレッジ取引やレンディングの最新情報を知りたい」 ・「Lever Networkについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Lever Networkの概要 Lever Networkの概要 ティッカー/通貨名 $LEV/Lever Token 主な提携先 Uniswap(V2)、PancakeSwap(V2) 時価総額 N/A 特徴 分散型の証拠金取引プラットフォーム。Uniswapなどの外部AMMを利用可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github Lever Networkは分散型の証拠金取引プラットフォームを提供するプロジェクトです。 Leverでは、同一プラットフォーム上で資産の貸し借りやレバレッジ取引が可能となります。 Uniswapなどの外部プラットフォームとLeverを連携させることで、流動性の確保も可能となっています。 Lever NetworkのAMA 今回のAMAにはLever NetworkのCOOのEric氏が参加してくれました。 自己紹介 こんにちは、皆さん、私はEricです。本当はCMOのFrankがAMAに参加するはずだったのですが、彼には別のスケジュールが入ってしまい、私がAMAを担当することになりました。 私は現在LeverのCOOで、4年ほど前から暗号通貨の世界に身を置き、いくつかの素晴らしいプロジェクトに携わってきました。 1. Lever Networkとはどんなプロジェクトなのですか? Leverはオープンソースの証拠金取引プラットフォームです。 Leverでは資産の貸し借りやレバレッジ取引が可能で、1つの場所で資産をLongで買ったり、Shortで売ったりできます。 貸し手/借り手の方は、暗号資産(他の貸し手プロトコルの預金証書を含む)を貸し出して利息を得たり、担保にして融資が受けられます。 トレーダーの方は、証拠金プールに証拠金を入金した後、最大3倍のレバレッジで対応資産のLongポジションまたはShortポジションをレバレッジで建てることが可能です。 Leverのプラットフォームでは、Uniswapのような外部のAMMを利用して、余剰流動性を提供し、証拠金トレーダーがあらゆる規模でのポジション建ても可能となっています。 2. Lever Networkにおける最もメジャーなポイントは何でしょうか? 基本的にLever Networkには下記のような特徴があります。 - 膨大な流動性 - Uniswap、SushiSwap、PancakeSwapなどの外部AMMの導入により、ユーザーは、 Uniswap(UNI Synthetix(SNX) Wrapped Bitcoin(wBTC) Aave などの幅広い資産で、我々のプラットフォーム上でLong/Shortポジションが建てられます。 - 高い資本効率 - Leverは、レンディングプラットフォームとDEXの両方を提供しているため、ローンの取引シナリオを提供するとともに、トレーダーには信用取引サービスを提供しています。 これにより、融資の頻度や融資額の大幅な増加が可能となり、高い資本効率が実現されます。 さらにLeverでは、ユーザーが他のレンディングプラットフォームからトークン化した預金証書を使って利息を得たり、レバレッジをかけた証拠金取引のためにローンを組成も可能です。 - 使いやすいインターフェース - ビジュアル化されたポジション管理インターフェースにより、ユーザーはワンクリックで簡単にポジションのオープンやクローズができるように設計されています。 また、TradingViewとの連携により、プロフェッショナルなローソク足チャートを提供し、最高の取引体験を提供します。 CRYPTO TIMES編集長 因みにですが、Leverは現在、Beta版をテストネットで出しています。下記がベータ版の画面ですね。 3. Lever Networkはどんな問題を解決するのでしょうか? DeFiは急激な成長を遂げている一方で「資金の利用率が低い」という課題を抱えています。 DeFiではユーザーが単一のレンディングプロトコルや分散型取引所内で融資と取引の両方ができないため、融資と取引がそれぞれ独立しています。 さらに、暗号通貨の世界で1兆ドル規模の市場となっている証拠金取引は、DeFiには存在しません。 つまり、ユーザーはどのDEXでもほとんど資産をLong/Shortできないのです。 そこで、私たちが試みているのがレンディングプロトコルとDEXのギャップの消失です。1つのプラットフォームでの融資と直接取引を可能にします。 また、証拠金取引サービスの提供により、ユーザーは資本効率の大幅向上が可能となり、十分な利益が得られます。 4. 競合と比較してのLeverの強みは何でしょうか? 確かに、市場には複数の競合他社が存在します。 しかし、彼らにとっての大きな課題は、その非効率な流動性です。dYdXを例に挙げてみましょう。 dYdXはすでに証拠金取引サービスを開始していますが、dYdXはオーダーブックベースなので、その流動性は当然限られています。 そのため、dYdXではBTC/USDTやETH/DAIなどの一部の取引ペアしかサポートされていないです。 CRYPTO TIMES編集長 これはつまり、dydXとかだと一部しかサポートしてないけどLeverだと外部のAMMを利用してレンディングとDEX的な部分の提供によってあらゆるトークンでロングやショートを打てるってことだと思います。 5. Leverは外部のAMMを使っているので、どんなトークンでもロングやショートができるのでしょうか?それとも、Lever社内でレンディングなどをサポートするトークンだけが対象なのでしょうか? 良い質問ですね。 Lever内でサポートされているトークンでLong/Shortができます。上場の決定はコミュニティで決定されます。 ですから、近い将来、Uniswapで健全な流動性を持つほとんどのトークンがサポートされるようになると思います。 - 特定の通貨を買う際に(CEXで取り扱われていない)、Leverを利用してヘッジショートができるのでは?と思いましたがどうなんでしょうか?- それもユースケースの1つですね。 6. LeverのUIは直感的でとてもわかりやすいです。意図的に初心者でも利用しやすいように作られているのでしょうか?それともプロのトレーダーにも焦点を当てているのでしょうか? 本製品は、初心者とプロのトレーダーの両方を対象としています。 例えば、初心者の方には取引のプロセスを簡素化しています。数回のクリックでポジションの開設と決済が可能です。 また、プロのトレーダー向けには「Lever」にローソク足チャートを組み込み、より良い判断ができるようにしています。 7. AMMベースのMarign Trading Platformでは、どのようにしてユーザーがショートポジションを取れるのでしょうか? 単純な話です。 例を挙げて説明しますと、ETHをLeverでショートしたい場合、必要なのは証拠金を用意して、ETHを最大3倍のレバレッジで借りることです。 そして、LeverはそのETHをUniswapで売る手助けをしてくれます。ETHの価格が下がれば、それを買い戻して借金を返済し、利益が得られます。 - どのくらいの割合でロスカットされるのですか? - 下記のライトペパーに記載されているので確認してください。 https://lever.network/Light-Paper.pdf 8.サポートするのはEthereum Networkだけですか?ガス代が高騰している時は使い物にならなくなるのではないでしょうか? 現在のところ、そうです。 しかし、近々レイヤー2とBSCについても発売する予定です。 5月中旬までにはできると思います。プロダクトの準備はできています。 9. プロダクトを利用してもらうために行っている活動などはありますか? そうです、最高のトレーディング体験を提供するためには、それを推し進める必要がありますよね。 私たちは今、マーケティングに役立つインフルエンサー部隊を持っており、それが功を奏しています。 Telegramでは13K(https://t.me/LeverNetwork) Twitterでは22K( https://twitter.com/LeverNetwork) のフォロワーがいます。 youtube、twitter、telegramグループでのプロモーションを強化し、Etherscanなどにもバナー広告を掲載する予定です。 将来的には、他のプロトコルとのパートナーシップを確立し、エコシステムを拡大していきます。 コミュニティからの質問 - 日本に対してどのようにアプローチしようと考えていますか? 日本のインフルエンサーにも積極的に働きかけ、日本のユーザーのためのローカルコミュニティを構築していきます。 - BitmexやBinanceのようなCEXがありますが、LeverのようなDEX−AMMをMarginで使う動機はなんでしょうか? 分散型の証拠金取引プラットフォームを使用する場合は、 KYC 価格操作 個人情報の漏洩 などを心配する必要はありません。 - アメリカでの取引はどうなのでしょうか?Bitmexはアメリカでは利用できておらず、これはリスクになるのではないですか? - 誰もが何の問題なくLeverを利用できます。 - チームについての詳細がわかりませんでした。チームの背景について教えてください - 私たちのコアチームは他の多くの国のメンバーで構成されているため、規制上の理由から、一般には公開しない傾向にあります。 しかし、チームについて心配なことがあれば、私たちのバッカーリストを確認できます。 NGC Venture, LD Capital AU21 Capital DAOMaker DFG また、本日、CMS保有製品のオンボード化を発表します。 まとめ いかがだったでしょうか? 流動性確保の仕組みなど、なかなか面白そうなプロジェクトですよね。 「CEX vs DEX」の行方を知りたい方などは、Leverの動向を追ってみるのも良いかもしれません。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆるジャンルの情報を発信していくので、是非チェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 - Lever Network公式リンク - Website:https://lever.network/ Github:https://github.com/levernetwork/protocol-v1 Twitter:https://twitter.com/LeverNetwork Discord:https://discord.com/invite/vfKupyqq2V Telegram :https://t.me/LeverNetwork Medium:https://medium.com/@LeverNetwork
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2021/05/13『BlackHole Protocol 』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
2017・8年の仮想通貨バブル期、仮想通貨市場には様々なプロジェクトのトークンが乱立し、そのほとんどが現在では価値が無くなってしまっています。 そして2021年現在、DeFiやNFT市場が大変盛り上がっている中、2017・8年と同じく様々なトークンが乱立してきています。 本記事では、そんな仮想通貨市場におけるトークン価値の確立を目的としたプロジェクト「BlackHole Protocol」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「仮想通貨における価値の維持に関する情報を知りたい」 ・「BlackHole Protocolについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Black Hole ProtocolはCRYPTO TIMESがStrategic Roundでも投資をしたことで日本でも話題になりました。 BlackHole Protocolの概要 BlackHole Protocolの概要 ティッカー/通貨名 $BLACK/BlackHole Protocol 主な提携先 Uniswap(V2)、Gate.io、MXC.COM 時価総額 N/A 特徴 自社が発行する$BLACKトークンと従来のトークンのLPを保有しバーニングプールの作成が可能なプラットフォームを提供。NFTのコンセプトやクロスチェーンにも対応予定。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Github 従来、トークンのバーンを行うかどうかは、プロジェクト側やコミュニティ全体が決めるものであり、個々人が関与できる領域ではありません。 BlackHole Protocolは、$BLACKトークンとその他のトークンで「バーニングプール」を作成し、個々人がバーンと同じ状態を発生させられる状態を作り上げるのが目標のプロジェクトです。 同プロジェクトはNFT分野やクロスチェーンにも対応予定となっており今後の動向に注目が集まっています。 BlackHole ProtocolのAMA 今回のAMAにはBlackHole ProtocolのCMOのSam氏が参加してくれました。 自己紹介 私はこの素晴らしいプロジェクト、すなわちBlackHole ProtocolのCMOです。このプロジェクトの一員になれたのを大変嬉しく思います。 私はブロックチェーン業界で約5年の経験があります。ICOやIEOを行い、ほとんどのプロジェクトはすでにMOONとなり、それらはさまざまな取引所で取引可能な資産です。 私は、Crypto Janeやその他の暗号通貨の有名人と非常に深いつながりがあります。また、私はインドとアメリカでマーケティング会社を経営しています。 私の主な能力は、 デジタルマーケティング ソーシャルメディアマーケティング 製品広告 などで、世界中の貴重なクライアントに多くの価値をもたらしています。 私のチームは、若い起業家 がたくさんいるのが特徴です。私たちは、取り組むすべてのプロジェクトの成功を目指しています。 1. BlackHole Protocolとはどんなプロジェクトなのですか? Blackhole Protocolは、Ethereumネットワークをベースにした承認不要のクロスチェーンバーニングプラットフォームです。 任意のユーザーやプロジェクトガバナーは、$BLACKトークンと古いトークンのLPの保有によりバーニングプールを作り、古いトークンを新トークンに永久にバーンでき、エコロジーな活力が得られます。 NGC Ventures、CRYPTO TIMES、Au21 Capital、ShinChan、7 "O Capital、その他多くの暗号業界の著名人に認められた、予見可能な成功を収められるビジネスプランを持っているので、将来的な成功について非常に自信があります。 2. BlackHole Protocolの最もメジャーなポイントは何でしょうか? ナイス&ベーシックな質問ですが、この質問を裏付ける情報を集めてみますね。 Blackhole ProtocolはEthereumネットワークから始まり、徐々にPolkadot、BSC、Heco、SOL、そして最終的にはブロックチェーンの世界全体に広がっていきます。前述しましたが、ユーザーやプロジェクトガバナーは、BLACKトークンと古いトークンのLPの保有でバーニングプールを作成し、古いトークンを新しいトークンに永久にバーンし続けられます。 また、Bounce.finance、Helmet、ChainSwap、WeStarter、Anti-Matter、Gate.io、MXC Exchangeとの深いつながりを持つ強力なチームがあるため、技術サポートにも自信があります。 3. BlackHole Protocolはどのような問題を解決できるのでしょうか? DeFiエコシステムの急速な拡大に伴い、かなりのトラフィックとユーザーが殺到していますよね。 DeFiブームと並行して、より多くのトークンがオンチェーンに蓄積され、新しいメインチェーンのエコシステムと大量のアプリケーションが出現しています。 このような状況は、DeFiの世界ではトークンが継続的に発行され、溢れかえっていることを意味し、DeFiの世界のキャパシティは超えているのです。 この状況への対策として、ブロックチェーンの世界では、リキャストを使用してこれらの材料を燃やして再生し、もともと過負荷だったエコロジーに急上昇の原動力をもたらすことが可能です。 しかし、プロジェクト自身がトークンのバーンプロセスから利益を得るため、このプロセスはゼロサムゲームではありません。 トークンのバーン中、トークン保有者もこのプロセスから利益を得られます。表面的には、トークンのバーンはプロジェクト側にのみ利益をもたらすように思えますが、実際には、投資家とプロジェクトの所有者の両方がこのメカニズムで利益を得られるのです。 トークンのバーンは、明らかにトークンの価値を安定させ、価格の上昇を抑制します。トークンの安定性は、投資家がトークンを保有する動機となり、トークン価格にプラスの影響を与えるため、ネットワークが正常に機能し、帯域幅が安定します。 また、トークンバーニングはトークン主義の初期段階でより明らかになる、機密性と信頼性の特性を示すのです。 4. 競合と比較した時の強みは何でしょうか? この質問は素晴らしい質問で、これに関しては多くの説明ができます。 - ブラックホール・プロトコルのエコロジーの開放性と互換性 BlackHole Protocolは、承認不要のバーンプロトコルとして機能します。 プロトコルに参加している誰しもが、承認不要のコントラクトでバーンプールを作成し、バーンインセンティブを必要とするあらゆるDeFiプロジェクトに直接働き掛けられます。さらに、Blackholeは、オープンソースのSDKと特別なスマートコントラクトのユーザーフレンドリーな機能により、あらゆるプロジェクトのユーザーインターフェースとのシームレスな接続の実現が可能です。 - バーニングプロトコルの複数サポート(プロダクト・イノベーション) 流動性リワードバーニング(クリエイターがデザインしたバーニング・リワード) シングルトークン・バーニング(1つのトークンをバーニング・トークンにする) これらの機能をネイティブにサポートしています。 - 一流の数学的デフレモデル(プロダクト・イノベーション) $BLACKトークンは、幾何学的なプログレッシオ収束モデルに則った特殊なバーニング経済システムであり、その中で$BLACKトークンの全てが「デフレサイクル」を迎えます。15回のデフレサイクルの後、トークンは5%以下に残り、トークンの価値は「デフレサイクル」で無限に増加します。 - NFTとクロスチェーンセットアサイド対応(技術革新) BlackHole Protocolは、NFTのコンセプトとクロスチェーンのサポートで設計されています。タイトなタイミングで、BlackHole ProtocolはNFT報酬とクロスチェーンバーニングを開始し、より広く、より大きなエコシステムに浸透するための強固な基盤を作ります。 これらがこのプロジェクトの強みです。 CRYPTO TIMES編集長 単なるトークンのバーンのみでなく、NFTの概念やクロスチェーンにもサポートしているところが強みだと言えるようです! - 現在、あなたのプラットフォームを使いトークンをバーンするのに興味を持っているプロジェクトはありますか? 現在、私たちは立ち上げ段階にあります。 以下のプラットフォームで#BLACK HOLEパブリックセールを開催します。 パブリックセールは4月26日から4月29日までです。 ヘルメット - IIO WeStarter IDO BOUNCE - IDO ゲート.io - IEO MXCエクスチェンジ - IEO MDEX - LBP 長距離プランでは、UNISWAP、MDEX Exchange、Pancakes(いずれも分散型取引所)に流動性を提供します。 コミュニティからの質問 - 今回、CRYPTO TIMESがインベスターに入っていますが、彼らとはどのように協力するのでしょうか? 2018年から3年間運営している日本最大級のCryptoCurrency専門メディア「CRYPTO TIMES - ( https://crypto-times.jp )」に協力できることを大変光栄に思います。 CRYPTO TIMESは、各プロジェクトや業界のキーパーソンへのインタビュー、ニュース記事、プロジェクトのDeepDiveレビュー、How to記事など、多くの良質なコンテンツを提供しています。 私たちはグローバルなプロジェクトであり、世界中のコミュニティとのリンクを望んでおり、実際にAMAを行っています。BlackHole Protocolは、グローバルAMAキャンペーンを発表できる事実を嬉しく、また誇りに思います。 - アイスブレイカー作戦 日程をご確認の上、皆様のご参加をお待ちしております。素敵な賞品をご用意しています。 ブラックホールチームは、世界に向けて自分自身を披露する準備ができています。 - 中長期的な見通しをお聞かせください。NFTの報酬があるようですが、取得するメリットはありますか?それとも観賞用のNFTなのでしょうか? V1バージョンで実装されている機能は、基本的な機能であり、サポート対象はシングルトークンのバーニングプールです。 V2バージョンでは、1155プロトコルのNFTバーニングをサポートしていく予定です。 また、V1からクロスチェーンバーニングをサポートしています。 BlackHole Protocolは、NFTの概念とクロスチェーンのサポートを考慮して設計されています。 タイトなタイミングで、BlackHole ProtocolはNFT報酬とクロスチェーンバーニングを開始し、より広く、より大きなエコシステムに浸透するための強固な基盤を作成していくでしょう。 ロードマップを確認してください。2021年第4四半期以降にNFTに参入する予定です。 - ウェブサイトを見ると、ロードマップは2021年第4四半期までしかありませんが、2022年、2023年についてはどうでしょうか?プロジェクトの長期的な計画は持っていますか? 長距離プランでは、UNISWAP、MDEX Exchange、Pancakes(いずれも分散型取引所)に流動性を提供します。 - BlackHoleの仕組みは、古くて不要になったトークンと$BLACKトークンを使ってファーミングし、$BLACKトークンを手に入れられる理解で合ってますか?詐欺のような通貨も「不要になったトークン」なのでしょうか? あるプロジェクトで共同でバーンを行うと、1つのデフレサイクルが発生します。 $BLACKトークンは、幾何学的なプログレッシブ収束モデルに従った特殊なバーン経済システムで、$BLACKトークンのすべてが「デフレサイクル」を経るのです。15回のデフレサイクルの後、トークンは5%以下に残り、トークンの価値は「デフレサイクル」によって無限に増加します。 どんなユーザーやプロジェクトのガバナーでも、$BLACKと古いトークンのLPを持ってバーニングプールを作り、古いトークンから新しいトークンへの永久的なバーンが可能です。 - バーンできるLPトークンの数に一定の制限があるのでしょうか(供給量が非常に多い、ペアが限られているなど)。BLACKが他のトークンの供給を自ら減らすと考えてよいのでしょうか? 第一段階では、非常に優秀で有名なプロジェクトを厳選して協力します。 クロスチェーンバーニングプロトコルであるBlackHole Protocolと、オープンソースでエンタープライズグレードの適応型ブロックチェーンプラットフォームであるNULSが戦略的パートナーシップを締結したニュースをお知らせします。 両者は、 初期トークン交換 品質資産の相互推薦 最先端の状況調査 生態系資源の共有 などを中心に協力していきます。https://coinmarketcap.com/currencies/nuls/ NULSは、オープンソースのエンタープライズグレードの適応型ブロックチェーンプラットフォームであり、開発者に迅速なビジネスソリューションを提供します。マイクロサービス、スマートコントラクト、クロスチェーンの相互運用性、および即時のチェーン構築を特徴とするNULSは、ブロックチェーンの導入を効率化する新しい業界標準を設定しています。 - $BLACKトークンホルダーの強みは、ファーミングやステーキングと同様に、デフレモデルの恩恵を受けられることでしょうか? - プラットフォームの収入(手数料とガバナンス) バージョンV0.1はプロジェクトに無料で提供され、将来的にはトークンのバーン増し手数料や報酬の分配が取られ、それが$BLACKの買い戻しに充てられます。 $BLACKの出資者は、出資を通じて直接ガバナンスへの参加も可能です。 -ファーミング $BLACKトークンのライフサイクルは3つのフェーズに分けられます。「誕生」-「全盛期」-「無限のデフレ」です。 最初の段階である「誕生」では、IDO後に$BLACKトークンはステーキングと流動性ファーミングの計画を開始します。 $BLACKはエコシステムの中で中心的な役割を果たしており、その価値は主に ガバナンス エコシステムの媒体 流動性提供のインセンティブ の3つに反映されます。$BLACKがデフレになると、トークンは無期限にデフレになります。 15サイクル後の予想残額 3518437 ブラック (≒3.518%) 20サイクル後の期待残額 1152921.6 ブラック (≒1.15%) - プロジェクトの名前の由来はなんですか? BlackHole Protocolは、承認不要の分散型&クロスチェーンのバーニングプロトコルです。これはBurning Protocolで、巨大な星が死ぬときに小さくて高密度な残骸のコアを残す過程を示した偉大な「ブラックホール理論」からこの言葉を取りました。 私たちは、偉大で有名な理論であるBlackholeを採択し、また、我々のプロジェクトであるBlackHoleを暗号空間における偉大で成功したプロジェクトにしたいと考えています。 - BlackHole Protocolの投資家は誰ですか?プロジェクトを維持するための収益はどのようにして得るのですか?2021年末以降の目標は何ですか? 戦略プラン&収益創出の計画は下記の通りです。(*現在すべて終了) WeStarter- WeStarterが4月28日20:00 SGTにBlackHole Protocolの開始をお知らせします。 詳細は以下のリンクをご覧ください。 https://westarter.medium.com/westarter-will-launch-blackhole-protocol-black-on-april-28th-at-20-00-sgt-whitelist-is-open-now-bc4884d9f8cd MXC取引所- M-Day Programの第28回セッションがまもなく開催されます。M-Dayプログラムは、MXC取引所で開催される一連の活動で、メインストリームの暗号トレーダー/ホルダーが参加し、プロジェクトトークンの割引価格を楽しめます。今回のM-Dayの対象プロジェクトはBLACKです。 MXC取引所については、以下のリンクをご確認ください。 https://support.mxc-exchange.com/hc/en-001/articles/360060361991 gate.io Gate.ioは、革新的で先進的なプロジェクトへのアクセスをユーザーへ提供することを目的としたプラットフォーム「Startup」を立ち上げました。トレーダーは初期投資を行う機会が増えました。 Gate.io Startupは2021年4月28日午前04:00(UTC)にBlackHole Protocolを使った次のプロジェクトを開始します。 https://www.gate.io/en/article/20471 - どのようなNFT技術、NFTのタイプをBlackHoleの市場がサポートするのでしょうか?また、クロスチェーンNFTにも対応していますか? V1の機能は基本的なもので、1つのトークンのバーニングプールに対応しています。 V2では、1155プロトコルのNFT書き込みに対応しました。 - 長期で見た時に$BLACKトークンを保有するメリットはなんですか? 長距離プランでは、UNISWAP、MDEX Exchange、Pancakes(いずれも分散型取引所)に流動性を提供します。 これは、$BLACKを保有する長期的なメリットとなります。 - プロジェクトの最も困難な点はなんですか? このプロジェクトの最も困難な点は技術部門にありますが、その後は戦略的パートナーであるChainSwap社の革新的な技術により、ETH、BSC、HECOなどの複数のチェーンでBLACKのコントラクトのアドレスの統一が可能です。 - BlackHoleでは多額のRewardsと共に多くのAMAが開催されていますが、あなたのプロジェクトがコミュニティから受け取りたいものは何ですか? 私たちはグローバルなプロジェクトであり、世界中のコミュニティとリンクしていきたいと考えています。私たちは、コミュニティからのフィードバックをとても大切にしています。 Q3の段階では、コミュニティを通じてセルフガバナンスを行います。どんなユーザーやプロジェクトのガバナーでも、$BLACKトークンと古いトークンのLPを保有してバーニング・プールを作り、古いトークンを新トークンに永久にバーンできます。 - $BLACKトークンのエコノミクスについての概要を教えてください。また、ステーク、ストア、バーンなどの希少性のある経路は含まれていますか? 下記のトークンエコノミクスの画像を参照してください。 - 現在、どの国に焦点を当てていますか?また、次の計画ではさまざまなコミュニティでの認知度をどのように高めますか? 私たちは、アンバサダー投資計画を開始し、世界中から約133名のKOLを獲得しました。ほとんどのパーツを世界中から調達しています。 BlackHole Protocolのブランディング効果を確立し、影響力の範囲を拡大し、BlackHole Protocolのエコロジーの長期的なコメントセンスを構築するために、BlackHole Protocol Global Ambassador Recruitment Planの実施を決定しました。 この計画は、 DeFiバーティカルセクターのセルフメディアKOLs レーティングエージェンシー コミュニティオピニオンリーダー ソーシャルソフトウェア管理者 ビデオポッドキャスター その他DeFiバーティカルセクターのドメイン などを対象としています。 詳しくは以下のリンクをご覧ください。 https://blackholeprotocol.medium.com/blackhole-protocol-global-ambassador-recruitment-plan-7602eb8da312 - ロードマップを進めていく上で、最も重要な優先事項は何ですか?そのマイルストーンを達成するために、チームには十分な基盤(資金、コミュニティ、その他)はありますか? BlackHole Protoclは、下記の組織によって支えられており、これらの企業は、BlackHole Protocolのバックボーンとして機能しています。 - $BLACKトークンの価値を維持・向上させるために何をするのでしょうか? (前述の回答を引用) あるプロジェクトで共同でバーンを行うと、1つのデフレサイクルが発生します。 $BLACKトークンは、幾何学的なプログレッシブ収束モデルに従った特殊なバーン経済システムで、$BLACKトークンのすべてが「デフレサイクル」を経るのです。 15回のデフレサイクルの後、トークンは5%以下に残り、トークンの価値は「デフレサイクル」によって無限に増加します。 どんなユーザーやプロジェクトのガバナーでも、$BLACKと古いトークンのLPを持ってバーニングプールを作り、古いトークンを新しいトークンに永久に焼き付けが可能です。 - Ethereum以降のチェーンの中では、構築する優先順位はあるのでしょうか。 戦略的パートナーが提供する当社のクロスチェーン技術サポート ChainSwapの革新的な技術により、$BLACKのコントラクトアドレスはETH、BSC、HECOの複数のチェーンで一貫しています。 ETH、BSC、HECOへのクロスチェーンブリッジを提供することで、$BLACKのユーザーはマルチチェーン取引において、より低い取引手数料と迅速な処理時間での利用が可能です。 BlackHole ProtocolはEthereumネットワークから始まり、徐々にPolkadot、BSC、Heco、Sol、そして最終的にはブロックチェーン全体に広がっていくでしょう。 - 透明性について知りたいのですが、BlackHoleのプラットフォームで不正行為の有無をどうやって確認できるのでしょうか?セキュリティ面について教えてください。 BlackHole Protocolは人々に貢献するために存在しています。 正直に言うと、BlackHole Protocolは金額だけでなく、投資家からのリソースを必要としています。BlackHoleプロトコルは、Bounce.finance、Gate.io、WeStarterなどで発売される予定で、非常に限られた席しかありません。 我々は、多くの機関や投資家に支えられた非常に強力なスタートアップです。 私たちは、投資家が詐欺に遭わないように支援しています。 まとめ いかがだったでしょうか? バーンプールという仕組みはなかなか興味深かったかと思います。 これが実際どこまでトークンの価値の維持・安定に繋がるのかは現段階では分かりませんが、BlackHole Protocolは今後も注目していきたいプロジェクトですね。 CRYPTO TIMESでは、今後も暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので是非積極的にチェックしてみてください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 - BlackHole Protocol公式リンク - Website:https://blackhole.black/#/ Github:https://github.com/black-hole-finance Twitter:https://twitter.com/BlackHoleBurn Telegram :https://t.me/BlackholeProtocolOfficial Medium:https://blackholeprotocol.medium.com/
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2021/05/12『Shield』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
先日、米金融大手ゴールドマン・サックスがビットコイン価格に連動するデリバティブ売買の仲介を開始したニュースなどから、金融業界全体が仮想通貨デリバティブに注目しているのが伺えます。 現在、仮想通貨のデリバティブを取り扱う取引所はいくつかありますが、高いガスコストや遅延による価格変動などの課題を抱えているのが現状です。 本記事では、そんな仮想通貨デリバティブ、特に先物契約に関するソリューションの提供を目的としたプロジェクト「Shield」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「仮想通貨のデリバティブ分野に関する情報を追いたい」 ・「Shieldプロジェクトについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Shieldの概要 Shieldの概要 ティッカー/通貨名 $SLD/Shield protocol 創設者 Charles 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 リスクフリーの先物契約を実装した分散型デリバティブ取引所の提供を予定 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Shieldは自らが手掛ける分散型デリバティブ取引所内で、リスクフリーの先物契約の提供を目標とするプロジェクトです。 また、リスクフリー先物契約の他に「最大100倍の高レバレッジ」「カスタマイズ可能な流動性マイニング機能」などの提供を予定しているのも特徴です。 同プロジェクトが発行する$SLDトークンは、コミュニティガバナンスにも利用され、Shieldは将来的にDAOになるとされています。 ShieldのAMA 今回のAMAにはShieldのCharles氏が参加してくれました。 自己紹介 私はShield protocolのCharlesです。 私はフィンテック業界で継続的に起業家として活動してきており、上場企業の元創業者でもあります。3年前から暗号通貨の分野で働いており、中央集権的な取引所を運営した経験があります。そして、現在はShield protocolを構築中です。 このリンクから、teastnet daiと初期SLDのインセンティブに登録できます。(*5月14日迄) https://gleam.io/OX5tR/shield-active-supporter-program 1. Shieldとはどんなプロジェクトなのですか? Shieldは、リスクフリーの先物契約で取引する、世界でも類を見ない分散型デリバティブ取引所を構築しています。 リスクフリー・先物契約とは、無限のアップサイド・ポテンシャルと限られたダウンサイド・リスクを持つ革新的な金融商品で、引渡しはなくShieldのみで取引されます。 簡単に言うと、デリバティブ市場におけるUniswapです。 2. プロジェクトのメジャーなポイントはなんですか? リスクフリー・先物契約は、分散型デリバティブ・エコシステム内の既存の制限に対するShieldの回答です。 ポジションロス0 デュアル LPモデル ハイレバレッジ 分散型ブローカーシステム 外部Liquidatorの組み合わせ などにより、既存の制限に対抗します。 この全く新しい先物商品は、現在のデリバティブ商品の制限を超えて、より競争力のある空間になり、DeFiを次世代のグローバルな分散型デリバティブインフラにするための能力を備えています。 CRYPTO TIMES編集長 リスクフリー・先物契約が売りのプロジェクトです。ここらへんは是非とも深掘って聞いてみましょう! 3. Shieldはどんな問題を解決できるのでしょうか? 現在のブロックチェーンの仕組みでは、効率的にデリバティブのコントラクトを実現するのは非常に難しいです。なぜなら遅延による価格変動、コストのかかるマーケットメイキング、高いガスコストなどの課題を抱えているからです。 Shieldでは、この市場に対してユニークなセールスポイントを持っています。 - 0ポジションの損失 リスク・フリーの先物契約は、無限のアップサイド・ポテンシャルと限定的なダウンサイド・リスクを持つ革新的な金融商品で、受渡しはありません。 - 無制限の流動性によるトレーダーへの強力な流動性の提供 十分にヘッジされたプライベートプールとリテールに特化したパブリックプールにより、Shieldのユーザーは、リクイディティマイニングに関わるリスク管理をカスタマイズできます。 - 最大100倍のレバレッジ 高いレバレッジ、ファンディング・フィー・モデルのようなオプションにより、最大100倍の高レバレッジが可能となります。 - 非中央集権的な仲介システム CEXよりも高い手数料を提供する、チェーン上で初めての信頼性の高い仲介システムです。 4. 競合と比較した際の優れているポイントは何でしょうか? 分散型デリバティブ市場にはいくつかの製品があるのは知られていますが、Shieldは完全な分散化の方法で下記の課題に対処する唯一のソリューションを提供します。 価格フィードの遅延 オーダーマッチングの制限 マーケットメイキングのコスト リクイデーションの遅延 上記の課題に対する解決策としてオフチェーンマッチング、サイドチェーン、Layer2などの選択肢もあるでしょう。 しかし、我々Shieldでは、DeFiの機能を採用し、CEXで満たされていない個人取引の需要を満たすことだけが、分散型デリバティブ取引所を発展させる正しい道だと考えています。 リスクフリーの先物契約については、現在のところ、我々のような革新的な金融商品を提供できる競合他社はありません。しかし、我々はdYdXを気に入っており、潜在的には最大の競争相手であると考えています。 5. 現在、パートナーやVCの詳細は不明ですが、今後、IDOの計画やパートナーは公開されますか? 我々は、IDOを計画しており、長期的にShieldのエコシステムを構築するために、SLDトークンがターゲットとなるDeFiユーザーに完全に配布されるのを願っています。 ご興味のある方は、私たちのコミュニティに参加し、ソーシャルメディアで最新の発表をご覧ください。 Website: www.shieldex.io Whitepaper: https://docsend.com/view/tik7bk6c6vv6nqwvield_dao Twitter: https://twitter.com/shield_dao Medium: https://medium.com/@shielddaoofficial Telegram: https://t.me/shield_dao Discord: https://discord.gg/NAbGTHYgMg 6. 先物契約の製品はユーザーに使ってもらわないと採算が合いませんが、ユーザーを獲得するためのマーケティングはどうするのでしょうか? Shieldではユーザーや流動性を獲得するための市場戦略を持っています。 - 製品志向 リスクフリーの先物は、個人トレーダーの潜在的なダウンサイドリスクをチェーン上で大幅に減少させるだけでなく、このDeFiブームにおける分散型デリバティブの非親告罪、無許可、監査可能な特徴を満たしています。 このユニークなセールスポイントは、暗号通貨のエンドユーザーを惹きつけ、一度試すとShieldの中毒性が持続するでしょう。 - 非中央集権的な仲介システムとグローバルKOL戦略 Shieldは、完全にトラストレスな環境でブローカーシステムを実装した最初のdexです。ブローカーはShieldでCEXよりもはるかに高い最大40%~100%の手数料率を得られ、いつでも報酬を請求して確認できます。 また、ShieldはグローバルなKOL戦略とコネクションで常に新しいユーザーを獲得します。現在、ロシア、トルコ、タイ、インドネシア、日本など、グローバルなKOLやトレーダーコミュニティと提携しています。 - セールス・チーム Shieldのチームは中央集権的な暗号化取引所の運営に豊富な経験を持っています。Shieldでは成熟したユーザー獲得戦略の下で新規ユーザーを教育し続けるためにセールスチームを設置しています。 7. dYdXはユーザー獲得に苦労しているように思われますが、将来はBinanceやBitMexのようなCEXデリバティブでなく、DEX デリバティブが選ばれると考えますか? 絶対にDeFiがCefiやTrafiを食っているという流れになっています。 THE BLOCKでこの問題を取り上げた記事を掲載しました。 このようにして、Shieldユーザーは収益を上げているのですが、CEXでは対応できない取引需要があるのです。 Whole story: https://www.theblockcrypto.com/post/103436/why-shield-protocol-is-the-next-best-solution-in-the-decentralized-derivatives-market 8. SLDトークンの使いみちはなんでしょうか? SLDトークンはシールドのネイティブERC-20トークンです。 - ガバナンス Shieldはコミュニティ指向であり、DAOによって統治されます。Shieldは徐々にコミュニティガバナンスに移行し、将来の派生商品のインフラを再構築していきます。 -スワップ&バーン SLD全体の10%が常にswap&burnの価値の100%となり、買戻し価格が発生するという仕組みです。誰でもスワップ&バーンをして利益が得られます。 9. ポジションロスが無い分散型先物とはどういう意味で、どういう仕組み化なのですか? 従来の非線形価格モデルとは異なり、Shieldは非線形プロセスを切り刻むことで線形近似を適用し、イーサリアムブロックチェーン上でオンチェーン決済による分散型リスクフリー先物を実現しています。 商品の基本的な観点から言えば、無リスクの先物は伝統的な金融業界ではエキゾチックなオプションですが、Shieldのコアメンバーはこのオプションをチェーン上に持ち込んで、ユーザーが有効期限なしでストライクできるようにし、先物商品のユーザーエクスペリエンスを実現しています。 つまり、Shieldのユーザーにとって最大のメリットは、ポジションロスなしに少しの支払いで大きく勝てる点です。 リスクのない先物契約のトレーダーは、不利な価格変動による損失を被らず、ポジションを建てる際に資金調達料を支払うだけで済みます。トレーダーは、支払うべき残高を確保するために、資金調達料口座に資金を追加するケースがあります。 証拠金はファンディング・フィーの形で請求され、Shieldではファンディング・フィーが日ごとに変化するのも特徴です。一言で言えば、リスクフリーとは、ポジション損失=0を意味し、中央取引所ではこのポジションの損失が最も大きなものとなります。 Shieldはリスクフリーの先物の提供により、ユーザーのリスク管理に関する要求を十分に満たせるのです。 CRYPTO TIMES編集長 これ、ちょっと難しいですね、、、w 10. ユーザーのポジション損失が0になると書いてありますが、それは清算がないという意味でしょうか? 清算が発生した場合についてはホワイトペーパーに詳細が書いてあるので、こちらを精査してください。 ユーザーにとっては、ファンディングフィー口座が不足すると、それだけで清算されてしまいます。 11. テストネットではETHとBTCしか取引できませんが、将来は取り扱いペアは増えますか? WBTC-DAI WBTC-USDT WBTC-USDC ETH-DAI ETH-USDT ETH-USDC の6つの取引ペアをご用意しており、近い将来はより多くの通貨ペアをサポートする予定です。理論的には、CEXで十分な流動性があれば、どのようなトークンでも提供できます。 コミュニティからの質問 - これまでに達成したマイルストーンと目標とするマイルストーンを簡単に説明してください。 我々はすでにKovanテストネットを立ち上げ、早期のSLDインセンティブを得るためにテストネット競争を開催しています。(皆さんの参加を歓迎します。) また、イーサリアムのコーディングはSlowmistによって監査されています。 現在、イーサリアム版とBSC版の両方の準備ができており、セキュリティを確保するためにさらに1社の大手監査法人と提携を結びました。 このあたりに関する準備が完全に完了したら、1-2ヶ月以内にBSCを開始し、ガス代を抑え、より効率的にプレミアムなユーザー体験の提供を計画しています。 Shieldはコミュニティ指向で、DAOによって統治されます。IDOを立ち上げ、SLDトークンが対象となるDeFiユーザーに完全に配布され、長期的にShieldのエコシステムを構築するのが目標です。 - ハイレバレッジの取引では、システムの基本的なラグやオラクルの取得タイミングによって意図しないスリッページが発生する可能性があると思いますが、具体的にこれらの問題に対する対策について教えていただけますか? トレードのスリッページについてはユーザーにスリッページ防止の設定を提供します。 Shieldでは、始値はインデックス価格です。コントラクトはDual流動性プールと直接やりとりしており、複雑なマッチング計算を置き換えています。我々はChainlinkのオラクルを使用していますが、彼らはShield上の取引ペアにより正確な乖離閾値の提供に関して喜んでいます。 これについては、まもなくパートナーシップのニュースが発表されるでしょう。 - ハッキングに関して常に大きなリスクがあるかと思います。ハッキングのリスクを回避したり、訴訟を起こしたりするために、どのような対策を準備していますか? 私たちは、長期的なパートナーとしてslowmist/peckshieldとquantstampと協力しています。 また、バグバウンティプログラムを採用しています。 - 現状のEthereumのガスコストは非常に高いです。特にBTC価格が落ちているときなどはガスコストも非常に高くなりますが、この問題に対するアプローチはどう考ええいますか? それは良い質問です。私たちはこの問題をかなり認識しています。 ShieldではすでにBSCバージョンを用意しており、現在、Peckshield社による監査が行われています。 IDOが完了したら、BSCバージョンをリリースして、ガス代を大幅に削減し、プレミアムなユーザー体験を提供する予定です。 また、Ethereumのレイヤー2を直接立ち上げる予定です。 - 注文の処理スピードはどのくらいでしょうか? BSCだと1ブロックあたり3秒です。 まとめ いかがだったでしょうか? 細かい仕組みについてはなかなか難しかったかと思いますが、Shieldが描く理想像について大まかに把握できたのではないでしょうか? 仮想通貨の分野ではDYOR(Do Your Own Research)が基本です。気になったプロジェクトはあなた自身でTelegramなどに積極的に参加して情報を集めてみましょう。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、情報収集の入り口として是非積極的に利用してください。 -Shieldプロジェクト- Website: www.shieldex.io Whitepaper: https://docsend.com/view/tik7bk6c6vv6nqwvield_dao Twitter: https://twitter.com/shield_dao Medium: https://medium.com/@shielddaoofficial Telegram: https://t.me/shield_dao Discord: https://discord.gg/NAbGTHYgMg
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2021/05/10『Standard Protocol』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
先日、独自のアプローチを取る「Fei Protocol」のステーブルコインが話題になるなど、様々なステーブルコインプロジェクトが多種多様なアプローチを取っており、業界全体がその動きに注目しています。 本記事では、ステーブルコイン、特にリベースに関してのソリューション提供を目的としたプロジェクト「Standard」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「最先端のステーブルコイン事情を知りたい」 ・「Standardプロジェクトについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Standardの概要 Standardの概要 ティッカー/通貨名 $STND/Standard Protocol 創設者 Hyungsuk Kang、Jaewon Shin 主な提携先 KuCoin、Uniswap(V2)、1inch Exchange 時価総額 N/A 特徴 3つのトークンシステムを構築。新しいアルゴリベース基準によりDaiとAmpleforth両方の特徴を合わせ持つステーブルコインを提供。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Github StandardのAMA 今回のAMAにはGlobal Communication DirectorのMarch氏が参加してくれました。 自己紹介 皆さん、はじめまして。私はStandard(=アルゴリズムに裏付けられた初のリベースステーブルコイン)のグローバルコミュニケーションディレクターのMarchと申します。 私の仕事は、世界中の素晴らしいKOLとの対話を維持し、投資家とコミュニティの両方との透明で明確な対応を維持することです。 私は2016年からこの分野に投資しており、レイヤー1のチェーンにもたらされる価値を常に信じています。 私は、これらのエコシステムの上に有機的に作り出されるコミュニティのタイプにアルファを見てきました。 私はEthereum、NEO、YFIなどの初期の投資家であり、Standardは私がこれまでにグランドレベルで参加した唯一の暗号化プロジェクトです。 Standardのような技術的に強いローカルなルーツ(韓国のソウル)と、世界中のコミュニティや投資家の高いエンゲージメントを持つプロジェクトは見たことがありません。 また、私はカン・ヒョンソクという次のブロックチェーン技術の天才を目の当たりにしていると思っていて、彼のビジョンや暗号の中で解決したい問題に貢献したいと思っています。この場にいられることをとても嬉しく思っています。 CRYPTO TIMES編集長 この中で挙げられたカン・ヒョンソクさんはPlasmのエンジニアでもありますね。https://standard.tech/ 1. Standardとはどんなプロジェクトなのですか? Standardを一言で言うと、アルゴリズムで裏付けられたステーブルコインです。 Daiの特徴を持ちつつ、Ampleforthの伸縮自在な供給力を備えています。 私たちのユニークな点は、ブロックチェーンのレバーを複数の端から活用する3つのトークンモジュールシステムです。 ユーザーが参加するのは、主にステークスと流動性のための標準的なガバナンストークンです。 Standardのキーワードは、 3つのトークンシステム アルゴリズムでバックアップ 流動性提供能力 の3つです。 2. Standardの最もメジャーなポイントはなんですか? 創業者のKangは、CosmosスペースのステーブルコインであるTerraで働いていましたが、Terraでは経済全体を映し出すことができるペッグ資産を事前に準備していたことを知りました。 彼はTerraの事前準備についてコメントした記事を見て、これはステーブルコインを作るための正しい方法ではないと思いました。そこで、彼は研究を重ね、スタンダード=基準を作りたいと考えたのです。 また、他のアルゴリズム型ステーブルコインについては、価格が1ドルを大きく下回っていました。 いくつかの研究の後、Kangはステーブルコインのエコシステムに問題があることを発見しました。アルゴリズミックステーブルコインの既存の問題を解決するために、KangはStandard Prot0colと呼ばれる新しいものを作りました。 Standardでは、流動性を提供することでファーミングを行ったり、プロトコルのネットワーク検証者やオラクル提供者として参加することが可能です。また、$STNDの保有量に比例して安定報酬を分配するかどうかも検討しています。実際のところ、ファーミングには30%を割り当てており、これが最大の割り当てとなっています。 3. Standardはどのような問題を解決しようとしているのでしょうか? 私たちは、リベースの仕組みを解決しようとしています。 リベースとは、システムのパラメータを一定期間ごとに調整する機構です。Standardが提供するプロトコルでは、リベースを用いて、MakerDAOのソフトペギングとは異なる方法を試みています。 このプロトコルでは、生成されるMTRの供給量を調整し、価格がイプシロン(トークン価格の0.1~0.5%、1ドルでなければならない)の範囲外になったときに調整が行われます。 現在のアルゴリズム・ステーブルコインは、自動化された価格安定性のみに焦点を当てています。イールドファーミングによる初期配布でトークン間の相互運用性をある程度確保していますが、ステーキングプールに配布される持続不可能なレベルのトークン発行がなければ、金融活動での相互運用性はまだ確保できていません。 現在のオラクルは中央集権的であり、オラクルに報酬を与える分散型エコシステムは存在しません。 現在、オラクル提供者への報酬システムは存在せず、現在のソリューションはバリデータが管理しているか、企業自身が管理しているかのどちらかです。 DEXに依存することもできますが、中央集権的な取引所と比較すると、フラッシュ・スワップが発生しやすく、不要な裁定データを生成してしまいます。集約されたバランスのとれたデータを提供するためには、オラクルの提供者が分散的に報酬を得る必要があります。 Standard Protocolでは、各時代に応じた報酬の仕組みを提案し、IQRルールで均衡を保つようにしています。 - オークションは追跡が難しく、中央集権的 - 流動化オークションは追跡や参加が難しいため、経験豊富なトレーダーしか恩恵を受けることができません。より分散化されたポジション清算方法を検討する必要があります。オークションの注文には大量の担保がついてくるので、プルトクラシーになる可能性があります。 CRYPTO TIMES編集長 かんたんに説明すると、現状のアルゴリズム型ステーブルコイン(Ampleforthを始めとするやつ)が課題が大きいので、担保型にもしつつ解決していくよ!って感じかな? 4. 競合と比較した際の強みは何でしょうか? 私たちは、以前のアルゴステーブルコインの問題点を説明し、担保やより多くのトークンのインセンティブとリアルバリューペッグによって、私たちのコインをどのように守ることができるのかを説明しました。 私たちの技術的な強みは、3つのトークンモジュールシステムを作り、ユーザーがさまざまな形でトークンの価値の発生から利益を得られるようにしていることです。 IDOの日には、ユーザーはすぐにトークンとしての$STNDに参加することができ、IDOが落ち着くと取引所への上場が実現します。 最終的には、当社の技術チームがエコシステム構造を完全に展開し、利用可能なすべてのトークンに対して異なるDeFiの使用を可能にします。 近いうちに、私たちのコミュニケーション・ポータルに最新情報を掲載する予定です。 また、私たちは韓国のプロジェクトとしては初めてweb 3.0 grantを受賞しました。 これは、私たちと協力し、真の支援価値を提供している何十ものファンドがいることを意味することは言うまでもありません。 私たちは、パートナーシップも展開していきます。 マーケティングの観点からは、スタンダードの普及やコミュニティの構築に協力してくれる50人以上の様々なKOL(顧客満足)を獲得しています。 その結果、わずか数週間で5万人以上のTwitterフォロワーを獲得しました。 コミュニティはIDOプロジェクトを成功させるための究極の鍵であり、我々はユーザーに最高のUXとインタラクション体験を提供したいと考えています。 私たちは、コミュニティを長期的なパートナーと考えています。 5. 3つのトークンモデルを理解するのは多くの人にとって複雑かと思います。どうやってこの構造を人々に分かりやすく伝えるのでしょうか?また、トークンを3つに分けた理由と、LitersなどのLPトークンが市場に流通するケースの有無についても教えて下さい。 私たちは、Standard独自のエコシステム全体を構築し、各トークン間のユースケースを促進したいと考えています。 詳しくは以下の通りです。 - Meter - Meterは、Standard Protocol システムによって合成されたステーブルコインです。 保有者は、標準的なエコシステムにおいて、MTRを交換手段として使用したり、債券を購入したり、トークンをファームしたりすることができます。 - Liter - Literは、UniswapのLPトークンと同様に、AMMモジュールのシェアを表す流動性提供者用のトークンです。 AMMでBurnして、預けられた資産を受け取ることができます。 Literトークンはイールドファーミングに使用できます。 - Standard - Standardは、Standard Protocolを使用するためのネットワーク・ガバナンストークンです。 Standard保有者は、ブロック報酬を得るためにステークすることができ、オンチェーンガバナンスに参加することができます。 スタンダードは取引手数料として使用されます。 CRYPTO TIMES編集長 Standard の3つのトークンシステムだけど、上記を見ていると利用されるのはMeter or Standardかなというところですね。 6. Plasm社のソフトウェアエンジニアがファウンダーですが、日本でのPlasm社とのコラボレーションやシナジーはどのようなものがありますか? 彼がPlasmと協力したことで、今回のWeb 3.0助成金に加えて、Polkadotのエコシステムに対してさらに大きな影響力を持つことになります。 私たちはこのパートナーシップを活用することを目指しており、近日中にパートナーシップの詳細を発表する予定です!主にPolkadotのエコシステムなどを扱う予定です。 7. ロードマップを見ると、PolkadotのPrachain Auctionに参加するようですが、どのような戦略を考えていますか? オークションの詳細については、近日中にお知らせします。 今は、4月29日に開催されるIDOのことで頭がいっぱいですが、Parachain Auctionは第2四半期のロードマップに向けて準備中です。 8. ブルマーケット(強気相場)の時期にIDOを行うことは、プロジェクトにとって良い戦略だと思いますが、2017年を考えると、現在多くのプロジェクトが消滅しています。今後、トークンの価値をどのように高めていくのでしょうか? 2017年に行われた多くのプロジェクトが失敗に終わったのを見てきましたが、その中から真の勝者や闘士が現れたのも見てきました。 私が言いたいのは、ここにいるStandardのチームは、長期的に仕事をしたり、ビジョンを作ったりすることを望んでいるということです。 9. リベースのステーブルコインがうまく作用しない場合が多々あります。どうすればうまくいくのでしょうか? 担保です。Maker DAOがDAIをPEGするのと同じように、我々の3つのトークンモジュールでは、(Literから)MintされたStandardトークンとMeterトークンの間で同じ問題を解決することを目指しています...担保がここでの本当のキーファクターです。 CRYPTO TIMES編集長 単純にMakerDAOのようにDAIを発行して、それがRebase(とあるパラメータに達すると)っていうアプローチみたいです。 同様のプロジェクトはないのでどうやって動くのか気になりますね。 コミュニティからの質問 - Standardがステーブルコインをローンチする以上、どの資産の価値をペグに使うのでしょうか? Standardはガバナンス・トークンの150%の担保。そのトークンのIDOが2日後に迫っているので、開発の面ではかなり重要です。 - 資産が保証されていない一般的なアルゴリズムステーブルコインとは異なり、Standardはデジタル資産のインデックスを金庫内に持つアルゴリズムステーブルコインを作りたいのだと理解しました。一方のモデルと他方のモデルのメリットは何か、なぜこの方法がベストだと考えるのか、このあたりを明確にしていただけますでしょうか? 我々はMKRと同じスタイルで150%の担保を提供します。 しかし我々独自のガバナンストークンであるSTNDと一緒にです。 - なぜ「Standard」という名前をプロジェクトに選んだのですか?暗号通貨のStandardになりたいのですか? 私たちは、アルゴリベースコインのあるべき姿の基準を作りたいと思っています。 ユーザーを保護し、このアセットクラスにおける将来のDeFiユーザーのためのベンチマークを作りたいのです。 - 最近の暗号化プロジェクトでは、ある種のチャリティ寄付を行っているものがあります。今後、このようなことをする予定はありますか? 何よりもまず、ユーザーと投資家に焦点を当て、彼らがStandardでの仕事を成功させ、我々のエコシステムで本当にお金を稼げるようにすることです。 その後、vitalikのように、適切と思われる慈善活動に寄付できるようになるかもしれません。 - Standardのさらなる発展のために、日本市場をどのように考えていますか?グローバル・アンバサダー・プログラムはありますか? 私たちは、日本のKOLの皆さんと一緒に活動できることをとても嬉しく思っています。日本は非常に強力な市場であり、ここで正しい仕事をすることで尊敬を集めたいと思っています。 ここでのコミュニティ・エンゲージメントは、私たちにとって非常に有益です。 - 暗号への投資は、信頼への投資です。では、Standardプロトコルはどのようにして皆の信頼を得ることができるのでしょうか? 私たちは、監査と公正で透明性のあるコミュニケーションを常に提供するよう努めています。 まとめ いかがだったでしょうか? 今や仮想通貨市場には必須の存在であるステーブルコインですが、現状では課題がまだまだ残っています。 Standardはステーブルコインの最適解になるのかどうか、今後のプロジェクトの進捗に注目ですね。 今後もCRYPTO TIMESでは、仮想通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 -Standard公式リンク- Standard Protocolを学ぶ:https://docs.standard.tech/ Website:https://standard.tech/ Github:https://github.com/digitalnativeinc/standard-protocol Twitter:https://twitter.com/standarddefi Discord:https://discord.com/invite/p4w9KUZvxe Telegram :https://t.me/standardprotocol
レポート
2021/05/09『Mochi』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
Mike Winkelman氏のデジタルアート作品「Everydays - The First 5000 Days」が約$69 million(約75億円)で落札されたことなどをきっかけに、現在も高い注目を集め続けているNFT市場。 しかし、カードのパックを購入するのに数万円〜数十万円が必要であったり、取引1回につき数千円〜1万円ほどのガス料金がかかったりするなど、現状のNFT市場は資金を持っている人達のみがアクセスできる市場といえます。 本記事では、そんなNFT市場における問題の解決を目的としたプロジェクト「Mochi」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「NFT市場の最先端情報について知りたい」 ・「Mochiプロジェクトについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Mochiの概要 Mochiの概要 ティッカー/通貨名 $MOMA=Mochi Market 創設者 Sophia Ho、Kevin Do、Charles Tran、Taio Newgate、Nolan Ngo、Elio Tan、Roberto Le 主な提携先 Uniswap(v2) 希薄後時価総額 61億円 特徴 数々のハッカソンで受賞歴を持つMochiLabs.orgが手掛けるNFT関連プロジェクト。将来的にDAOを目指したコミュニティ主導型の製品やNFT Launchpad機能などを提供するとしている。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github MochiはMochiLab.orgが手掛けているNFT分野へのソリューションを提供するプロジェクトで、下記の5つの主要サービスを開発しています。 Mochi Marketplace Mochi DEX Mochi Rewards System Mochi Earn Mochi Integration MochiLabはこれまで、ChainlinkやBinanceなどのハッカソンで数々の優秀な結果を残してきています。 Binance Hackathon - The Future Is Now: 2021-02-03 Won Third Prize and Honorable Mentions Prize Binance Hackathon - The Future Is Now: 2021-02-03 Won Third Prize and Honorable Mentions Prize Hack the Horizon: 2021-01-25 Won First Prize Chainlink Hackathon: 2020-10-03 Won Runner up -他多数受賞(https://mochilab.org/) また、Web3分野におけるソリューションの提供を目的とする日本のプロジェクト「Plasm Network」とも提携を結んでいます。 🥳 We are so excited to be partnered with @Plasm_Network and to have our testnet live on their Dusty network, which will allow us to integrate our NFT marketplace with Polkadot, thank you for having us on your network 🚀 $DOT $MOMA $PLASM $BSC https://t.co/5HGovzOrmj pic.twitter.com/XnsF05jTCa — Mochi.Market (@MarketMochi) April 17, 2021 MochiのAMA 今回のAMAにはMochiLabの共同創設者のSophia氏と共同創設者兼CTOのKevin氏が参加してくれました。 自己紹介 Sophia:もしもーし!Sophiaです。 まず最初に、私たちを歓迎してくれたアラタさんと彼のチームに感謝したいと思いますし、この時間に私たちを迎えてくれたことを嬉しく思います。 今日のAMAを楽しみにしています。今日のAMAが終わる頃には、皆さんがMochiを十分に味わえるようになっていることを願っています。しかし、もしあなたがMochiに満足できないのであれば、@mochi_market でクールで楽しく、情熱的なサポートをしてくれるコミュニティであるMochi Familyとともに、おもちを食べていただくために両手と口を広げてあなたをお迎えします 。 私自身について少し説明しますと、私はコンサルティングと金融のバックグラウンドを持ち、2017年からブロックチェーンの旅を始めました。 キャリアの最初の10年間は、ベトナム、シンガポール、ドイツの多国籍企業で働いていました。 面白いことに、私の最初の会社員時代はKPMGで、最後の会社員時代はEYでした。 その間、私は自分のビジネスも行っていました。私は常に起業家精神があり、クールなものを作りたかったのです。 2017年にクリプトの領域に参入してからは、トークンのビジネスモデルから事業戦略、マーケティング、コミュニティ構築まで、さまざまな立場でトークンベースのプロジェクトにアドバイスをするようになりました。その数年後には、トークン化とDeFiに焦点を当てたBlocks99.comというクリプトメディアプラットフォームを設立しました。 そして今、チームや投資家の皆さんの全面的なサポートのもと、MochiLabのCEOを務めています。 Kevin:もしもし、Kevinと申します。 私はMochiLabの技術チームを率い、CTOとして活動しています。 これに先立ち、私はゲーム開発業界で4年間過ごした後、2016年にブロックチェーン開発に移り、大企業のブロックチェーン研究開発ラボのリーダーとして活動してきました。 私は、最新のブロックチェーン技術を研究し、製品に応用することに多くの時間を費やしており、ブロックチェーンコミュニティの発展のために、ベトナムでブロックチェーンを指導したり、教えたりすることにも時間を割いています。 以上、簡単な自己紹介をさせていただきました。Sophiaaと同様、私もこの場にいられることを嬉しく思いますし、お招きいただいたことに感謝しています。皆さんが今日のディスカッションから何か貴重なヒントを得られることを願っています。 私は慶応義塾大学を卒業しており、近々また日本を訪れるのが楽しみです。 今日は一日よろしくお願いします。 1. MochiLabsのプロジェクトについて紹介してください。 Sophia:Mochi.Marketは、Mochilab.orgの最初の製品です。 現在、私たちは12人で、主に技術とビジネスに焦点を当てています。私たちのチームは、シームレスなWeb3 NFT経済を実現するための技術的ソリューションを開発することを目的として、世界中に散らばる献身的な人々で構成されています。 2. MochiLabsのプロジェクトの主なポイントと解決できる問題点はなんでしょうか? Sophia:今年、NFTが大流行していることは周知の事実ですよね。NFTの普及状況やアプリケーションの規模がいかに大きいかということは、一般の方にもよく知られています。 私たちMochilab.orgは、NFTベースの経済に強い信念を持っています。 Mochi.Marketは私たちの最初の製品ですが、これがうまくスケールしたら、将来的にはもっと多くのNFT製品を開発するという大きな計画を持っています。 私たちはDeFiや現在のアプリケーションの先に大きなビジョンを持っていますが、このレベルでは、現在のユーザーやアーリーアダプターが直面している実際の問題に私たちのソリューションを適用することから始めたいと考えています。 私たちがMochi.Marketで解決したいと考えているこれらの問題には、以下のようなものがあります。 NFT市場の流動性の欠如 NFT保有者の保有期間中のマネタイズ戦略の不足 NFTとFTのクロスチェーン利用が不可能 - 因みに先日Mochi.marketはPlasmのTestnet Dusty上でデモが発表されましたよね。Plasm以外にも、Mochi.marketがすでに取り組んでいるデモはありますか?(BSCのように) https://mochi-plasm.firebaseapp.com/ Kevin:はい、これがそのデモバージョンです。 当社のメインプロダクトは現在、監査段階にあり、まもなくリリースされる予定です。 Sophia:我々は、既にBSCのマーケットプレイス製品が完成させています。 Kevinさんがおっしゃるように、現在はスマートコントラクトの監査を受けています。 パートナーであるHalbornがBSC Versionの監査を終えれば、リリースできるようになります。 Kebin:BSC、ハーモニーワンのテストネットバージョンもあります。 Sophia:このように沢山の開発が進んでいます! CRYPTO TIMES編集長 現在、テスト環境で触れるのはPlasmのみで、これからBSCVesrionのMochi Marketが出てくるみたいですね! 個人的には、BSCにはNFT Market Placeがないのでリリース楽しみですね! 3. 競合のプロジェクトと比較した時のMochi.Marketの強みは何でしょうか? Kevin:確かに、似たような問題に取り組もうとしている人やプロジェクトは他にもあります。 しかし、当社の技術的な付加価値は、NFTの流動性問題を解決するための独自のソリューションにあると考えています。これが私たちの一番の関心事です。 Mochiは、NFTのためのミニスーパーアプリのように機能する統合プラットフォームを提供することを目指しており、製品群としては5つの製品がありますが、その中でもDEXがメインの製品です。 また、現在のソリューションの中には、より深刻な問題に対する一時的な解決策であるものもあると考えており、NFTのフラクショナル化と流動性に関するエレガントなソリューションを実現するのは、おそらく当社が最初になるでしょう。 私たちの価値提案や独自性の一部は、マルチチェーンであることと、将来的にDAOになることを目指したコミュニティ主導型の製品であることにあります。 もう1つのポイントは、私が個人的にとても楽しみにしているNFT Launchpad機能です。 コミュニティからの質問 - Mochiの発行するトークンの使い道は何でしょうか? Sophia:$MOMAトークンは、コミュニティやステークホルダーを意識して設計されています。様々なステークホルダーの利益を一致させることが最善の策であると考えています。 ちなみに、トークンのステッカーはMochiではなく$MOMA です。 さらに、DAOに対する私たちの信念と、日に日にDAOに移行していくという目標を考えると、ガバナンスは私たちのロードマップと$MOMAのトークンエコノミクスにおいて非常に重要な部分を占めることになります。 $MOMAトークンの効用としては、取引手数料の割引、特別オファーやリワード、利回りのインセンティブ、そしてもちろんガバナンスが挙げられます。 この他にも、私たちが強調したいもう一つのユニークな点は、トークン提供におけるフェアローンチだと思っています。人によっては違った解釈をされることも予想されますが、要するにシード、プライベート、パブリックの3つのラウンドの投資家(規模の大小、経歴の有無は問いません)が、同じ価格、同じ条件で$MOMAを購入するということです。 ところで、この場をお借りして、ごく最近、シードラウンドとプライベートラウンドをクローズしたこともお知らせしたいと思います。これはとても励みになりますし、今は23日からDAOMakerで行われるパブリックセールに集中しています。 - Mochi.MarketはBSCでローンチされる予定ですが、何故EthereumネットワークでなくBSCなのでしょうか? Kevin:BSCが選ばれた理由について少しご紹介します。 比較的安価な手数料で迅速な取引が可能 EVMに対応したチェーン エコシステムとコミュニティが成熟している 現時点では、BSCが最初のプラットフォームですが、唯一のプラットフォームではありません。 私たちが他のプラットフォームを選ぶときも基準は同じで、成熟したエコシステムとコミュニティを持つチェーンを好み、EVMに対応していれば、それがベストだと考えています。 次に移行を予定しているチェーンはPolkadot、Ethereum、Polygon、そしておそらくHarmony OneとSolanaもです。 - 世界的に見てもEthereum上のNFTでないとNFTとは認められないという意見も日本では一部見られます。この点はどう考えますか? Kevin:はい、私たちの最終的な目標は、私たちの製品がクロスチェーンで動くようにすることであり、トップはPolkadot、ETH、BSCです。どこを使うかは関係ないです。 NFTを自由に売買することができます。 - Mochiは先日Plasmと提携し、Plasm Networkでのデモを公開しましたよね。PlasmもNFTも日本では人気がありますが、日本もターゲットになっているのでしょうか? Kevin:この質問も私が続けて答えましょう。 間違いなく、日本は我々のターゲット市場の一つです。 Plasm社とはパートナーシップを結んでいます。また、渡辺創太さんとは頻繁に話をしていますが、彼は本当に堅実な日本の開発者です。 日本の市場は大きな可能性を秘めています。 日本にはマンガ、アニメ、アートの長い伝統があります。 NFTがこの市場にもっと深く導入されれば、大きな成長のチャンスがあると考えています。 個人的には、日本に留学する機会もありましたし(素晴らしい思い出です)、日本の文化に触れながら長い間仕事をしてきたので、日本の嗜好や文化も理解できるようになったと思います。 そのため、この市場に製品を投入する場合、製品だけでなく既存の関係性から見ても、より有利な立場にあると考えています。 Sophia:また、日本市場と密接な関係を持つメンバーもチームにいます。 我々のブランドであるMOCHIを選んでいただいたことは、とても嬉しい偶然です。 - Raribleでは誰でもNFTが発行できるため、価値のないNFTがたくさん並んでいます。それに対して、NiftyGatewayやSuperRareなどのPFには審査済みの価値あるNFTが並んでいます。しかし、その分オープン性は欠けいます。これらの問題についての考えと対処法について教えてください。 Sophia:これは面白い質問ですね。Kevinさんが反対しないのであれば、私がお答えしましょう。 どのような市場やシステムでもそうだと思いますが、オープンさと品質・安全性の間に調和を見出さなければなりません。 中央集権と非中央集権の折衷案も同様です。 市場やシステムがオープンで非中央集権的であればあるほど、そのエコシステム内のユーザーやステークホルダーのグループがよりバラバラになるため、必要な品質は少なくなるかもしれません。 Mochi.Marketでは、良いバランスを目指しています。本当の意味での分散型ネットワークを目指していますが、同時に、マーケット上の商品の品質もある程度確保しています。 ガバナンストークンとしての$MOMAは、これらの問題のいくつかを解決するのに役立ちます。 - NFTに代表されるデジタルアートに価値があると考える理由は何ですか?デジタルの世界では、オリジナルとコピーの違いはないと思います。さらに悪いことに、クリエイターは同じデータを使って新しいNFTを作ることができますよね? Kevin:ブロックチェーンのおかげで、本物と偽物を簡単に確認することができます。 これはブロックチェーンに永久保存されているハッシュ値によるものです。 - NFT Launchpadの仕組みを教えて下さい Kevin:NFT Launchpadは現在開発中で、今年の第4四半期にリリースされる予定です。 現時点では、ローンチパッドのどの階層にどのような要件があるのか、詳細は公表できませんが、主な機能は以下の通りです。 参加者が将来的に注目されるプロジェクトのNFTの公開販売にアクセスできるようにする Tierが高いほど、レアなNFTを購入するためのアロケーションを得たり、リワードやエアドロップを受け取るチャンスが高くなる 参加者は当社のMOMAトークンの一部を保有している必要があり、プロジェクトによっては他のNFTも保有している必要がある - $MOMAの由来を教えてください Kevin:「MOchi MArket = $MOMA」です。 - 最後に Sophia:次回のコミュニティとのAMAの前に、日本語を学ばなければなりませんね。 またすぐ会いましょう! まとめ いかがだったでしょうか? 全体的にざっくりとした解説でしたが、NFT市場にはまだ課題が残っておりそれを解決するためのソリューションを提供しようとしていることがよく分かったかと思います。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 -Mochi公式リンク- Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github