Googleトレンド検索とビットコインの価格の連動性を検証してみた
Crypto Times 編集部
今回は、『Googleトレンド検索』と、ビットコインの価格変動の連動性を検証していきたいと思います。
Googleトレンド検索とは、Googleである単語がどれくらい検索されたかを示すものです。
例えば、「Bitcoin」のこの一年のGoogleトレンド検索の推移は以下のようになっています。
……これ、ビットコインの価格変動にそっくりでは無いですか?
そこで、以下のような仮説を立ててみました。
仮説Googleトレンド検索を見れば、ビットコインの価格が予想できるのでは?
つまり、以下のような考えな訳です。
「Bitcoin」の検索が増える要因としては色々ありますが、全く見当はずれと言うわけでも無い気がします。
今回は、実際に、Googleトレンド検索のグラフと、ビットコインのチャートを重ねて調べてみました。
検証の前に…
検証の前に、Googleトレンド検索のグラフの見方について説明したいと思います。
Googleトレンド検索のグラフでは、下のように、「0~100の縦軸」で表されます。そして、その期間の中でもっとも検索の多かった時点を100として、例えばその半分しか検索されなかった時期を50、と言うように表しています。
ですから、上のグラフを見る限り、「12/17~12/23」の間に最も検索され、その後1月以降は、「12/17~12/23」の半分程度しか検索されていないことがわかります。
Googleトレンド検索の見方がわかったところで、早速検証していきましょう。
『Googleトレンド検索を見れば、ビットコインの価格が予想できる説』を検証
まずは、素直に、この一年のビットコインのチャートとGoogleトレンド検索のグラフを重ねてみました。
驚くくらい一致している…。
しかし、よく見ると、動きが連動していないところも多そうです。11月以降をみると、「ビットコインは値上がりしているのに、Googleトレンド検索は減っている」箇所やその逆が沢山あります。
そこで、2つのグラフを左右に少し動かして見ると、しっくりくるようになりました。それがこちらです。
分かりにくいかもしれませんが、先ほどより、明らかに連動している箇所が多いような気がします。
上のグラフは、Googleトレンド検索のグラフを2週間分左にずらしたものです。
つまり、以下のように結論づけることができます。
結論ビットコインのチャートを見れば、2週間後のGoogleトレンドが予想できる
しかし、せっかくCryptoTimesで記事を書かせていただいている以上、こんな結論で終わるわけにはいきません。
こんな記事、『自分のブログ』で書いてろ!と言われてしまいそうです。
そこで、こんな仮説を立ててみました。
仮説ビットコインではなく、もう少しマイナーな通貨なら調べてから買う人が多い分、Googleトレンドから価格が予想できるのでは?
ビットコイン以外の通貨では説は成り立つ?
そこで、僕も保有しているOmiseGOとSRNで検証してみました。
……どうでしょうか。
なんとなくですが、Googleトレンド検索が増えた後に価格が値上がりして、Googleトレンド検索が減った後に値下がりしている気がします。
結論もしかしたら、アルトコインの価格予想にはGoogleトレンド検索が使えるかもしれない
もちろん、これだけで判断して勝てるほど相場は甘くありませんが、参考程度にGoogleトレンド検索を見てみるのも面白いかもしれませんね。