L2間でスワップが可能 | Hop Protocolの概要や使い方について徹底解説

2022/07/26・

airutosena

L2間でスワップが可能 | Hop Protocolの概要や使い方について徹底解説

本記事では、 ブリッジプロジェクトHop Protocolについて解説しています。

Optimism・ArbitrumといったL2ソリューションの利用が広がる中「L2ソリューション間の資金移動はどうにかならないのか・・」と感じた方も少なくないでしょう。

上記のような問題を解決するのがHop Protocolで、同プロジェクトが提供する機能では「L2ソリューション間の送金」を実現しています。

この記事では、そんなHop Protocolの概要から仕組み、使い方について解説しています。

前提:L2(Layer 2)について

Hop Protocolについて理解するためには「Layer1・Layer2(以下、L1・L2)」や「L2回りのソリューション」についての理解が不可欠です。

そのため、簡単にL2について解説していきます。

DeFiなど、各プロダクト・サービスを利用する際に、これといったソリューションを利用していない場合、L1のネットーワークを利用している状態です。

L1とはイーサリアム(イーサリアムメインネット)のように、仮想通貨が運用される上でもっとも基礎的な役割を担っている層のことです。

基本的に、なにも利用していない普通の状態は「L1を利用している」と考えて問題ありません。

しかし、L1上で処理しきれないほどトランザクション(取引)が増加すると、ガス代高騰・処理性能の低下といった問題が発生します。

イーサリアムガス代のチャート(引用元:https://ycharts.com/indicators/ethereum_average_gas_price)

このような問題を解決するため、トランザクションを別の場所・方法で処理する「L2ソリューション」が登場しました。

L2ソリューションを利用すると、L1だけでトランザクションを通すよりも、高処理性能・低いガス代で処理を行うことが可能です。

イーサリアムメインネットとL2ソリューションのガス代比較

DeFiなどの流行によって、トランザクションが増える中、現在多数のL2ソリューションがローンチされています。

Hop Protocol = L2 to L2に対応したソリューション

前述した通り、L1の問題を解決するL2ソリューションは続々と登場しつつありますが、各L2の仮想通貨(トークン)を柔軟に送受信するといったことはできません。

そのため、例えば両者ともL2ソリューションである「Optimism」から「Arbitrum」へ資金を移す場合、以下のような送受信プロセスを経る必要があります。

  1. Optimismへ資金を移す
    (L1からL2へ)
  2. Optimismから資金を出す
    (L2からL1へ)
  3. Arbitrumへ資金を移す
    (L1からL2へ)

当然ですが、上記した一連のフローでは、資金を送受信するたびに、ガス代がかかってきます。

また、Optimism・Arbitrumは両者とも、資金を引き出す際に一定の検証期間(1週間程度)がかかるため、時間・経済的な面から効率的ではありません。

このような問題を解決するのがHop Protocolが手掛ける「Hop Exchange」です。

例えば、Hop Exchangeでは「Optimism to Arbitrum」といったL2間の送受信が可能です。

わざわざ、L1を介さずに仮想通貨の送受信するため、時間・経済的な観点から、L2間において従来よりも効率的な送受信が可能です

L2 to L2が可能になる仕組み

では、どうやって、L2間での送受信を可能にしているのでしょうか。

HopBridgeでは、hトークンというHopBridgeのトークンとAMMを活用して、各ネットワーク間での送受信を行います。

具体的には、各仮想通貨をAMMを通じて「仮想通貨 → hトークン」に換金し、さらにAMMを通して「hトークン → 仮想通貨」を行い、いくつかの取引を介して送受信を実現しています。

一例として、ETHを「Optimism」から「Arbitrum」へ送金すると仮定して、簡単なフローをチェックしてみてましょう。

  1. OptimismのETHをAMMへ送金
  2. AMMでOpimismのETHをhETHへ換金
  3. 「Hop Bridge Contract」でhETHをブリッジ
  4. AMMでhETHをArbitrumのETHへ換金
  5. ArbitrumのETHが利用者へ

(実際には、各ソリューションへブリッジする際に送金元のhトークンはburnされ、送金先のブリッジで新しくmintされます)

少々複雑に感じられますが、重要なポイントは送受信する際、利用者の手元に来る前にhトークンとAMMを介するということです。

Hop Exchangeでは、以下のようなネットーワーク間の送受信に対応しています。

  • 「L1 → L2」
  • 「L2 → L1」
  • 「L2 → L2」

送受信を行うネットーワーク間によって、前述した送受信のフローは若干異なります。(概ね、hトークン・AMMを介することは共通しています)

利用できるネットーワークと仮想通貨

Hop Exchangeでは、各L2ソリューション間での送受信に対応していますが、全てのL2ソリューションに対応している訳ではありません。

Hop Exchangeが対応しているソリューションや、仮想通貨は以下のとおりです。

– 対応している仮想通貨 –

  • ETH
  • USDC
  • USDT
  • MATIC
  • DAI

– 対応しているL2ソリューション –
(前提として、イーサリアムメインネットには対応しています)

  • Polygon
  • Gnosis
  • Optimism
  • Arbitrum

Hop Exchangeが対応しているL2ソリューションは、主にOptimistic RollupのOptimism・Arbitrumが中心になっています。

現時点ではzk-Rollup系のL2ソリューションを利用することはできません。

上記のような各L2ソリューションの概要や、詳細についてはCT Analysisの「Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向」で、詳しく解説しています。

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Hop Exchangeでできること

①各ネットワーク間での送受信
②流動性の提供
③hトークンへの換金
④ステーキング

Hop Exchangeは複雑なフローを経て、L2ソリューション間の送受信を可能にしているため、できることは多岐にわたっています。

Hop Exchangeでできる内容をまとめてチェックしていきましょう。

①各ネットワーク間での送受信

もっとも基本的な機能が、各ネットワークへの送受信を行う画面です。

こちらの画面で、仮想通貨やネットーワークを選択することで、L2ソリューション間での送受信が可能です。

②流動性の提供

前述の通り、Hop ExchangeではL2ソリューション間の送受信に伴い、AMMを経由します。

上記の画面では、そのAMMに流動性を提供できる画面にあたります。

③hトークンへの換金

流動性を提供する際などに、hトークンが必要な場面があります。

上記の画面では、直接仮想通貨とhトークンを換金可能です。

④ステーキング

上記の画面では、ステーキングが可能です。

Hop Exchangeで流動性を提供することによって得られるLPトークンをステーキングすることで、リターンが得られます。

Hop Exchangeの使い方

これから、Hop Exchangeの各機能の使い方についてご紹介していきます。

Hop Exchangeの使い方をマスターしていきましょう。

前提として、Hop Exchangeの利用にはETHなどの仮想通貨が必要です。

まだ、ETHなどを購入していないという方は、ビットフライヤーで購入するのがおすすめです。

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Hop Exchangeとウォレットを接続する

まず、はじめにHop Exchangeを利用する際には、Hop Exchangeとウォレットを接続する必要があります。

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Hop ExchangeとMetaMaskを接続する手順は、以下のとおりです。

  1. Hop Exchangeへアクセス
  2. 「Connect Wallet」へ
  3. 「MetaMask」へ
  4. ウォレットの処理を済ませる
  5. 文字列が表示されたことを確認

 

また、Hop Exchangeでは利用に伴い、各L2ソリューションなどと複雑に送受信を行います。

利用予定のL2ソリューションの使い方やネットワーク設定などは、予め把握しておくのがおすすめです。

関連:METAMASKでのMatic(Polygon)ネットワークへの接続方法を解説

関連L2ネットワーク「Arbitrum One」の概要や設定方法、基本的な使い方からリスクまで徹底解説!

関連:L2ネットワーク「Optimistic Ethereum」| 概要・使い方・リスクまで徹底解説!

Hop ExchangeでL2 to L2の送受信を行う方法(Send)

これから、Hop ExchangeでL2 to L2の送受信を行う方法は、以下のとおりです。

  1. Hop Exchangeの「Send」へ
  2. 送受信する仮想通貨を選択
  3. 送金元・先のネットワークを選択

  4. 「Approve」へ
  5. 「Send」へ
  6. ウォレットの承認などを行う

また、上記は「L2 to L2」の例になっているものの、ネットワークの送金元・先を変更することで「L1 to L2」「L2 to L1」といった送受信を行うことができます。

利用に伴い、Fees(手数料)が引かれますが、この手数料の算出には複雑な要素が組み込まれており、タイミングによって細かく変化します。

Hop Exchangeで流動性を提供する方法(Pool)

Hop Exchangeで、流動性を提供する方法は、以下のとおりです。

  1. 「Pool」へ
  2. どの通貨で流動性を提供するか選択
  3. どのネットワークで流動性を提供するか選択
  4. 金額を入力
  5. 「Add Liquidity」へ
  6. ウォレットの承認を済ませる

画面下の各数値の意味は、以下のとおりです。

  • Price Impact:価格への影響
    (プールの需供で価格が変化)
  • Share of pool :プールに対するシェア
  • APR:年率のリターン
  • Reserves:プール内の内訳(トークンの総額と割合)
  • TVL:USDでのロック額総額
  • Fee:流動性提供者にはいる手数料

Hop Exchangeでは、流動性を提供する際に同じだけの価値をロックする必要がありません(1ETH + 1hETHで預ける必要がない)

それに加えて、片方の通貨だけを預けることも可能です。

通常であれば、流動性を提供したあとに同じ画面の下側にポジションなどが表示され、現在の状況が確認可能できます。

Hop Exchangeでhトークンへ換金する方法(Convert)

Hop Exchangeを利用していると、流動性の提供などの際にhトークンが必要になることがあります。

Hop Exchangeでは「Convert」からhトークンを直接入手することが可能です。

  1. 「Stake」へ
  2. どのネットワークのhトークンか選ぶ
  3. どの仮想通貨が選ぶ
  4. どれを経由するか選ぶ
  5. 金額を入力
  6. 「Approve」へ
  7. 「Convert」へ
  8. ウォレットの承認

(矢印でネットワークを逆にすることで、hトークンをL2の仮想通貨へ換金することも可能です)

各ネットワーク・仮想通貨ごとに対応したhトークンがあるため、利用を想定しているネットワークのhトークンを設定しましょう。

AMM・HopBridgeという2通りの経由方法がありますが、L2ソリューションでの換金はAMM、イーサリアムネットワークから直接換金するならHopBridgeを選択しましょう。

各経由方法によって換金元のネットワークが変更されるため重要な設定となっているので、しっかりとチェックしておきましょう。

Hop Exchangeでステーキングする方法(Stake)

HopBridgeでステーキングする方法は、以下のとおりです。

  1. 「Stake」へ
  2. 保有しているLPトークンを選ぶ
  3. 金額を入力
  4. 「Approve」へ
  5. 「Stake」へ
  6. ウォレットで承認を行う

HopBridgeでステーキングを行う場合は、予め流動性の提供によって得られるLPトークンが必要です。

ステーキングを行いたいという方は、該当するLPトークンが得られるプールで流動性の提供を行っておきましょう。

Hop Exchangeを利用するときの注意点

①中央集権的な取引所への送金

②予期せぬトラブルが発生する可能性

③送受信など仮想通貨の取扱

④まだ完全なソリューションではない

これから、HopBridgeを利用するときの注意点についてご紹介していきます。

HopBridgeのリスクなどについて押さえていきましょう。

①中央集権的な取引所への送金

HopBridgeに限らず、L2ソリューションを利用するときに注意したいのが、L2で利用する仮想通貨の取扱です。

中央集権的な取引所(普通の取引所)のアドレスは、L1にしか対応していないというケースが少なくありません。

このようなアドレスに仮想通貨を送金してしまうと、最悪の場合、仮想通貨が無くなってしまう可能性もあります。

中央集権的な取引所などのL1のアドレスに送金する際は、送金する仮想通貨がL1に換金されたものかしっかりとチェックしておきましょう。

②予期せぬトラブルが発生する可能性

HopBridgeは、L2間の送受信を可能にするためさまざまな試みが行われています。

AMMやスマートコントラクトなど、さまざまな要素が複雑に絡むソリューションのため、予期せぬトラブルが発生する可能性は否定できません

HopBridgeの開発チームは、スマートコントラクトの開発 ・監査において経験豊富なメンバーによって構成されているものの、潜在的なリスクは常にあると考えた方が良いでしょう。

③送受信など仮想通貨の取扱

L2ソリューション関連で送受信を行う際には、しっかりと送金元・先を確認しておく必要があります。

特に、HopBridgeは複雑に各ネットワークを行き来するため、送金に伴う送金元・先を間違わないように注意しましょう。

意図しない操作によって無駄なガス代が掛かったり、最悪の場合仮想通貨を失ってしまう可能性も否定できません。

④まだ完全なソリューションではない

HopBridgeは、まだ完全なソリューションではありません。

徐々に利用できるネットワークなどが増えつつあるものの、zk-Rollup系のソリューションは利用できないです。

また、ERC-20ならどれでも利用できるといった状況ではありません。

各仮想通貨・ネットワークごとに流動性がある必要があるため、流動性が足りないといった現象も発生します。(この場合、警告が表示され、流動性が追加されうまでトランザクションは保留に)

これに加えて、AMMでhトークンが変換されず、そのまま送金されてしまうといった現象も見られるようで、この場合は前述したConvertを利用して、hトークンを換金する必要があります。

さまざまな面で、何らかの不具合・リソース不足が発生する可能性があるため、完全なソリューションではないと考えた方が良いでしょう。

Hop Protocolについてまとめ

この記事では、Hop Protocolについて解説しました。

HopBridgeは、L2ソリューションを利用する際に不便だった痒いところに手が届くソリューションです。

まだ、完璧ではない側面が見られるものの、今後利用の拡大や開発が進んでいくことで解決していくことに期待したいところです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

– Hop Protocol 公式リンク –

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