仮想通貨ウォレットの活用術、ビジネスから日常生活まで|Intmaxの利用事例も紹介
Henry
– 著者:Henry(@HenryWells1837)
以前の記事では、コンサルティングの視点から「給与管理」に焦点を当て、SablierとHedgeyを紹介しました。今回の焦点は、「ウォレット」に移ります。デジタル経済が急速に進化する中、ビジネス決済と資金の流動性を簡単かつ安全に管理する方法がより一層重要になっています。
本稿では、筆者が個人的に利用し、ビジネスの決済や資金の現金化において、その簡便性と安全性から信頼を置いているウォレットサービスをご紹介したいと思います。ブロックチェーン技術を基盤とした最新のウォレットソリューション、Intmax Walletを例に、ビジネスプロセスの効率化と運用コストの削減だけでなく、私たちの日常生活における新たな便利さと可能性をどのように実現できるのかを探ります。
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目次
前提知識
- コールドウォレット ( ハードウェアウォレット ):例. Ledger
- ホットウォレット : 例. Metamask等で生成されるウォレット
- シードフレーズ:12、18、あるいは24個の単語からなる一連の単語でウォレットを作成する度に生成されます。
- 秘密鍵:暗号資産の所有権とその資産を移動する権利を証明するためのものです。
- 生体認証:生体認証とは指紋や顔などのデータを使って認証を行うことを指します。Intmax Walletでは、ログインや取引の際の認証に使うことで、より高いセキュリティが保ちます。
- MPC:MPCとは、Multi Party Computationの略です。複数の計算機が協力して、互いに信頼しなくても共通の結果を導き出せる暗号技術です。この技術は、最近の進歩により実用化が進み、INTMAXのWalletless Walletに応用されています。これにより、アプリやブラウザ拡張機能をインストールすることなく、簡単にセットアップできます。
- リンク送金:リンク送金機能はIntmax Walletが提供する機能で、ウォレットアドレスを使わずにリンクを通じて暗号通貨を送金できます。この機能では、SNSアカウント名を指定してトークンを送ることが可能で、トークンの引き出しにはワンタイムキーとSNS認証の二重認証が必要です。これにより、スマートコントラクトが認証を検証し、リンクとSNSを介した送金の安全性を確保します。
ウォレットの基本
ウォレットは、ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの2種類に大別されます。これらの違いは、秘密鍵の生成と保管方法にあります。
- ホットウォレット: 秘密鍵の生成と保存がオンラインで行われます。
- コールドウォレット: 両方ともオフラインで行われます。
下記が、両ウォレットの特性を比較した図になります。
特性 | ホットウォレット | コールドウォレット |
---|---|---|
秘密鍵の生成 | オンライン | オフライン |
秘密鍵の保存先 | オンライン | オフライン |
利便性 | 高い | 中~高 |
安全性 | 中 | 高 |
使いやすさ | 日常的な使用に便利 | 高いセキュリティが求められる取引に適している |
モバイルアクセス | 可能 | 制限あり |
上記の図のとおり日常的に資産の紛失リスクを回避または低減するには、両タイプのウォレットを適切に使い分けることが必要不可欠です。
例えば、Delegate ( https://twitter.com/delegatedotxyz )といったサービスを用いて、ハードウェアウォレットに保管されたNFT(例:BAYC)をホットウォレットに紐づけ、トランザクションの承認や実行を簡易化するユーザーもいます。
特にマーケット相場が良好な時期には、NFTが不正に引き出される事象も頻繁に発生するため、ウォレットの使い分けが非常に重要となります。
ビジネス上でのモバイル端末を用いたウォレット利用シナリオ
ハードウェアウォレットとホットウォレットを連携させても、モバイル端末にウォレットを保有することは、ビジネス運営における利便性を高める一方で、資産紛失のリスクが存在します。
特に、請求費用の受取、小口現金決済、経費精算など、ビジネスでのウォレット使用には、高い安全性と同時に利便性も求められます。
ここでは、モバイルウォレットをビジネス上で活用する主なシナリオを紹介します。
売上の受取と管理
売上請求プロセス:売上の受領から取引所への送金、そして現金化までの一連の流れをモバイル端末で完結させることができます。これにより、ビジネスの現金流管理を迅速に行えます。
売上請求 → 売上をホットウォレットで受取 → 取引所へ送金 → 現金
経費の即時処理
経費管理プロセス:コールドウォレットからホットウォレットへと経費用の金額を移動し、社員の経費請求に即座に応えることが可能になります。このプロセスの効率化は、経理作業の時間短縮と社員満足度の向上をもたらします。
経費用の一定金額をコールドウォレットから送る → 経費をホットウォレットで受取 → 各社員より請求があれば送る
給与の受取と即時運用
給与管理プロセス:給与の受取からその一部を投資や運用に回すまでの操作をモバイル端末上で行うことが可能です。これにより、従業員はより柔軟に自身の資金を管理できるようになります。
給与をホットウォレットで受取 →ホットウォレットで給与の一部を運用
ハードウェアウォレットと同等の安全性を持ちつつ、ホットウォレットの利便性に匹敵するウォレットは、フリーランサーや法人の経理担当者にとって理想的です。
ビジネス用途に最適な「Intmax Wallet」とは
Intmax Walletは、生体認証と最新の暗号技術、MPCを駆使したウォレットであり、シードフレーズの必要がなく、生体認証だけでトランザクションの承認が可能です。
現在こちらのウォレットは、Ethereum、Arbitrum、Optimism、Polygonに対応しており、ビジネス用途に最適です。
設定と使い方
事前準備
- Google アカウント
Intmax Walletでは、ウォレット生成時に発行されるバックアップキーがGoogle Driveに保存さます。
初めてウォレットアドレスを作成する際は、Googleアカウントを使用しましょう。 - 1Password ( 強く推奨 )パスワードの使い回しを防ぐためにGoogleアカウントなどのパスワード管理には1Passwordを利用しましょう。
14日間無料体験可能です。https://1password.com/
*URLをコピーをし直接ブラウザにペーストしてください
設定方法
公式マニュアルをご確認ください。
上記の、画像の様にステップバイステップで設定方法が解説されています。
Intmax Walletを活用したビジネスプロセスの最適化 | 活用シナリオ
リンク送金機能の紹介
最後に、Intmax Walletの「リンク送金機能」についてご紹介します。
これは、従来のウォレットアドレスではなく、SNSのアカウントを通じて暗号資産を送受信できる機能です。
この機能ではSNSアカウント名を指定してトークンを送ることが可能で、トークンの引き出しにはワンタイムキーとSNS認証の二重認証が必要です。これにより、スマートコントラクトが認証を検証し、リンクとSNSを介した送金の安全性を確保します。
コミュニティ内でのリワード配布やgiveawayの際に、簡単かつ便利に活用いただけます。また、ウォレットアドレスを管理する手間を省き、ブロックチェーン技術に不慣れな人でも簡単に暗号資産の送受信を体験できるようになります。
日本では暗号資産が日常生活に完全には浸透していませんが、Intmaxのチームが活動しているナイジェリアのような国では海外からの仕事でUSDCを受け取り、それを現地通貨に換えるというケースが増えてきています。特にナイジェリアでは、外国為替の変動が激しくP2P決済を利用することでより良いレートで換金できる場合が多いです。このような環境ではウォレットと取引所が生活に密接に関わるようになり、リンク送金機能のような簡便でシームレスな利用が特に重要になります。
今後の期待
本稿を通じて「ブロックチェーンの技術で開発されたサービスの企業導入」が従来のコスト削減や経営効率化に貢献するか、というコンサルティングの視点から、その触りとしてIntmax Walletの利用法とその利点について述べてきました。
このような機能拡張によってウォレットの使用範囲が広がり、ビジネスだけでなく個人の日常生活においてもより多くの便利さと機会を提供することが期待されます。是非、これらの機能を活用して新しいデジタル経済の可能性を探ってみてください。
公式LINK
- INTMAX Website:https://intmax.io/
- Discord: https://discord.gg/aPb3DE6K
- Twitter:https://twitter.com/intmaxIO
- Medium:https://medium.com/@intmax
- LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/intmax/
- Github:https://github.com/InternetMaximalism
- INTMAX Walletless Wallet :https://wallet.intmax.io/
※INTMAX Walletless Walletへアクセスする際は必ずURLをコピーをし直接ブラウザにペーストしてください。