コインベース、独占禁止法違反の疑いで訴訟に直面
Crypto Troll
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暗号資産カストディアンBiT Globalは、米国最大の暗号資産取引所コインベースの独占禁止法違反を主張する訴訟を起こしました。この訴訟は、コインベースがラップドビットコイン(WBTC)を不当に上場廃止し、自社製品であるCoinbase Wrapped Bitcoin(cbBTC)を推進したとして、12月13日に提訴されたものです。
BiT Globalは以前より、コインベースによるWBTC上場廃止に対して不当との主張を行なっていました。
Coinbase’s decision to delist WBTC, without any concrete reason beyond a vague “recent review” goes against everything the DeFi and crypto industry stand for. It’s clear that Coinbase’s decision is an attempt to gain a competitive advantage, pushing forward their own wrapped…
— BiT Global (@BiTGlobalTrust) November 20, 2024
BiT Globalは、コインベースは自社のcbBTCを推進するためにWBTCを置き換え、競争を抑え込むことで取引手数料収入を増加させようとしていると指摘しています。特に、コインベースが「現時点ではラッピングやアンラッピング手数料を請求しない」と発表したことについて、競争を排除した後に手数料を課す可能性があると批判しました。
コインベースはWBTCの上場廃止を「リスティング基準」に基づくと説明していましたが、BiT Globalは、同取引所がPEPEやMOGといったミームコインを上場している事実を挙げ、基準に基づく判断ではなく、市場シェアを奪うための戦略的な決定であると主張しています。
WBTCの課題
WBTCは、ジャスティン・サン氏との提携発表によって、多くのプロジェクトから批判に晒されています。
Sky(旧MakerDAO)は、コミュニティからの懸念を受け、ガバナンス投票によりWBTCの担保利用の廃止を決定しました。
また、未だWBTCは圧倒的なシェアを誇っているものの、cbBTCは9月のローンチ以降市場シェアを急速に拡大しており、現在では時価総額20億ドルを超えるラップドビットコイン製品としてWBTCに次ぐ規模となっています。
情報ソース:KNEUPPER & COVEY, PC 、Dune