Friend.Tech、事実上の閉鎖か|スマートコントラクトの管理権限放棄
Crypto Troll
Web3ソーシャルネットワークのFriend.Techは、開発者がスマートコントラクトの管理権限を放棄したことで事実上閉鎖されたことが海外メディアThe Blockによって報じられました。
Friend.Techはユーザーがトークンを「キー」として購入し、インフルエンサーのフィードを閲覧できるWeb3ソーシャルネットワークです。昨年8月にCoinbaseが支援するレイヤー2ネットワークBaseでローンチされ、当初は仮想通貨コミュニティで急速に人気を集めました。
しかし、初期のブームが去ると、プラットフォームの取引活動は維持に苦労し、開発者が少なくとも2000万ドルの手数料を手にした後、プラットフォームは低迷しました。
今年5月のバージョン2のリリースとトークンエアドロップは一時的にユーザーを呼び戻しましたが、プロトコル手数料はすぐに停滞。The Blockのデータによると、6月以降、プロトコル手数料は約6万ドルしか得られていません。
今回の契約所有権の放棄により、新しいチームがソーシャルプラットフォームに機能を追加することもできなくなり、プラットフォームの復活は困難と見られています。
Baseチェーンからの撤退発表以降、迷走
Friend.techの「キー」を売買するという手法は、インフルエンサーのマネタイズを促進し、Avalancheでは「StarArena」といった類似アプリなど出るなど、多くの影響を与えました。
しかしながら、5月にはFriend.techの共同創設者Racer氏がBaseチームとの不仲を理由として、Baseからの離脱を示唆するなどプロジェクトに大きな疑念が巻き起こっていました。
翌月6月には、独自チェーン「Friendchain」の開発を発表していたものの、今回、スマートコントラクトの放棄及び事実上の閉鎖となりました。
Web3上の大手ソーシャルアプリが閉鎖したことは、同分野のプロジェクト構築の難しさを象徴していると言えるでしょう。
情報ソース:The Block