金融安定監視評議会、ステーブルコイン監視強化のための立法措置を求める
2024/12/08・
Crypto Troll
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金融安定監視評議会(FSOC)は、ステーブルコインが不十分な監督と大幅な市場集中により、金融の安定性にリスクをもたらすとの懸念を年次報告書で表明し、緊急の立法措置を求めています。
報告書では、ステーブルコイン発行体の準備金と運用慣行を取り巻く不透明性が、市場の規律をさらに損ない、詐欺の可能性を高めるとしており、1つの発行体が市場の70%を占めていることのリスクを指摘しました。その発行体の名前は明示されてはいませんが、テザー社が発行するUSDTと考えられます。
また、FSOCは、ステーブルコインが従来の金融システムと統合化を進めていることを重要な懸念事項として強調しており、適切なリスク管理基準がなければ、ステーブルコイン市場の不安定性はより広範な金融市場に波及する可能性があると警告しました。加えて、FSOCは連邦政府機関に対して、立法措置がない場合、既存の当局の下で代替の規制措置を模索するよう助言しています。
情報ソース:FSOC