SubQueryがMoonbeam・Moonriverをサポートすると発表
   公開日 : 2021/11/01

SubQueryがMoonbeam・Moonriverをサポートすると発表

ユッシCRYPTO TIMES公式ライター

主にPolkadot(ポルカドット)情報を発信します / CRYPTO TIMES(2018~) / 専門記事500本以上執筆 / 最先端情報を様々なアングルでお届けします。

この記事の3つのポイント!・SubQueryがMoonbeam・Moonriverのβサポートを行うと発表
・EthreumとPolkadot両方のデータソースにクエリが実行可能に
・Moonbeam CEO「プラットフォーム上で起こっているすべてのことに簡単にアクセスすることができる」

SubQueryがMoonbeam・Moonriverをサポート

Polkadotエコシステム内における分散型データインデックスツールを提供するSubQueryが、MoonbeamとMoonriverのEVM(Ethereum Virtual Machine)を用いたサービスのβサポートを行うと発表しました。


これにより、PolkadotとEthereumエコシステム内の開発者は、SubstrateとEVM両方のデータをシームレス(継ぎ目がない様に)統合し、単一のデータソースにクエリが実行できるようになります。

今回の発表について、SubQueryの創業者兼CEOのSam Zou氏とMoonbeamのCEO兼創業者のDerek Yoo氏はそれぞれ下記のコメントを残しています。

Sam Zou氏

“「SubQueryはすでにPolkadotやKusamaの60以上のプロジェクトに毎日何百万ものデータクエリを提供していますが、web3革命にはもっとオープンソースでクロスチェーンのソリューションが必要だと確信しています。

Ethereumエコシステムにある豊富なデータを解き放つことは、Parachainや次世代のdAppsの可能性を実現するための大きな一歩となります。Moonbeamは、複数のエコシステムにまたがって、親しみやすく一貫性のある体験と開発者ツールを提供できる、代表的なParachainの例です。- 引用元:subquery.medium.com」”

Derek Yoo氏

“「Moonbeamは、SubstrateとWeb3の両方のAPIを提供することで開発者に柔軟性を提供していますが、SubstrateとWeb3のどちらのイベントやデータを可視化するかを選択しなければならないという課題がありました。

SubQueryの新しいEVMサポートは、MoonbeamのSubstrateとEVMのレイヤーにまたがる可視性を持つ統一APIを提供することで、この問題を解決します。これにより、開発者は統一されたAPIを介して、プラットフォーム上で起こっているすべてのことに簡単にアクセスすることができます- 引用元:subquery.medium.com」”

SubQueryは来週、今回のMoonbeam・Moonriverとの統合が具体的にどのように機能するかについて発表予定としています。

記事ソース:subquery.medium.com

主要プロジェクトが採用するSubQueryとは?

SubQueryは、Polkadot・Substrateベースのプロジェクトからのデータを集約・整理するデータプロバイダー(接続事業者)プロジェクトです。

  • SubQueryを使うメリット
  • SubQueryの仕組み
  • SubQueryの出資者
  • 今後のロードマップ
  • これまでの実績

といった観点で解説します。

SubQueryを使うメリット =「開発に集中できる」

「特定のウォレットにトークンがどれくらいあるか」等を調べる場合、過去に行われた取引を全て調べる方法では効率が悪いため、ブロックチェーン上のデータをインデックス化、つまりデータベース(データの箱)を作り対象のデータを登録して整理し、中身のデータをかんたんに検索できる状態にする必要があります。

インデックスのイメージ

今後、多数のプロジェクトがPolkadotのParachainとなり、Substrateベースのプロジェクトが増えていくにつれ、データは増加していきます。そのため、より一層整理された情報に素早くアクセスできるツールが必要となります。

SubQueryはこの部分へアプローチするプロジェクトで、Polkadot・Substrateベースのプロジェクトのデータを集約・整理し、構造化されたデータを開発者に提供するプロバイダー(接続事業者)として機能します。

レイヤー1のブロックチェーンと分散型アプリ(dApps)の間で動作するSubQueryを利用することで、dApps開発者は「データ処理に時間を費やさずに開発に集中できる」というメリットが得られます。

SubQueryのネットワーク

SubQueryのネットワークには下記3種類の参加者がいます。

  • Consumer
  • Indexer
  • Delegator

Consumerは、特定のデータをSubQueryネットワークにリクエストし、$SQTトークンをロックします。(後にIndexerへ配布)

Indexerは、ノードとクエリサービスの両方を実行してデータのインデックスを作成し、リクエストに応答します。

Delegatorは、お気に入りのIndexerをサポートすることでネットワークに参加可能です。

SubQueryのトークン$SQTの主な役割は下記です。

  • SubQueryネットワークの強化
  • ネットワーク参加へのインセンティブ
  • ネットワーク内での取引の交換媒体
  • ガバナンス

前述のIndexerは、インデックスを作成しConsumerのリクエストに答えると$SQTトークンで報酬がもらえます。この報酬がインセンティブとして機能するため、分散的なデータインデックスツールとしてSubQueryが成立します。

SubQueryへの出資者

SubQueryは、web3 CapitalやDCGなどを始めとする下記のインベスターがいます。

画像引用元:https://parachains.info/details/subquery

DCG社の投資担当ディレクターのマット・ベック氏は、

“「SubQueryはPolkadotスタックの重要な部分を占めており、主要なPolkadotプロジェクトとの深い関係がそれを証明しています。Polkadotのエコシステムに積極的に投資している我々は、チームの情熱、知識、仕事への献身に感銘を受け、彼らを支援できることを非常に嬉しく思っています -引用元:news.bitcoin.com」”

とコメントしています。

SubQueryのこれまでの実績

Subqueryは現時点で60以上のPolkadot、Kusama系プロジェクトに、毎日数百万のデータクエリを提供しています。

SubscanやFearless Walletなどのアプリケーションだけでなく、KaruraやKhala、BifrostといったKusamaのParachainを獲得した主要プロジェクトがSubQueryを利用しています。

画像引用元:https://subquery.medium.com/karura-integrates-with-subquery-to-aggregate-and-serve-defi-data-to-kusama-builders-d34f0e722311

上記はKarura Dictionaryと呼ばれるもので、SubQueryを使用してKaruraのチェーンからデータを抽出・クエリすることでKaruraのアプリのクエリを高速かつ効率的に処理できるようになります。

– その他のプロジェクトとの提携内容の詳細 –

既にKusamaのParachainを獲得しているBifrost Financeの開発者は、

“「SubQuery がなければ、チェーンからデータを手動で収集することがどれほど複雑なことか想像に難くありません。Bifrostの開発者は、取引履歴に使用するためにチェーン上のすべての取引データを検索するのに多くの時間を費やしているかもしれません。SubQueryは、開発者が多くの反復作業のコストを削減するのに役立ちます。Bifrostは、製品開発の反復スピードを加速させるために、長期にわたってSubQueryと協力していきます。- 引用元:subquery.medium.com」”

と、SubQueryについて評価しています。

SubQueryの今後のロードマップ

  1. 社内テストネット
  2. パブリックテストネット
  3. インセンティブ付きパブリックテストネットワークとTGE 
  4. SubQuery財団 と流動性マイニング
  5. メインネットワークとCEX上場
  6. 独自のParachainとDAOの立ち上げ


PolkadotのParachainを決めるPLOは11月11日に開始予定となっています。

記事ソース:news.bitcoin.comwhitepapersubquery.medium.com

関連記事 同じライターから

同カテゴリの人気記事