2017年5月に仮想通貨への投資を開始。ブロックチェーンや仮想通貨の将来に魅力を感じ、積極的に情報を渋谷で働く仮想通貨好きITリーマンのブログを通じて発信するように。
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2021/06/16Kusama NetworkのParachain Auctionが正式にスタート
Polkadotのカナリアチェーンとして利用されているKusama Networkの第1回Parachain Auction開始の提案が、Kusama審議の2/3以上の賛成票を得て、可決されました。 これにて、正式にKusama NetworkにおいてParachain Auctionがスタートしたことになります。 これにより、以前CRYPTO TIMESのニュースでも報じたとおり、下記のスケジュールにてParachain Auctionが開催されるようになります。 6/15: 第1回Kusama Parachain Slot オークション開始 6/22: オークション終了、勝者決定 6/22: 第2回オークション開始 6/29: 第3回オークション開始 7/6: 第4回オークション開始 7/13: 第5回オークション開始 最初のParachainのSlot Auctionは5日間にわたって進行し、最初の2日間は予備入札が可能になります。 第1回目の勝者は6月22日の日本時間20時に決定となり、2回目のオークションが1時間後に開始されるスケジュールとなっています。 既に第1回オークションの入札も開始 Parachain Auctionがスタートする前に、Parachainになりたい各プロジェクトはCrowdloanにて事前にKSMをユーザーからロックしてもらうことが可能です。 2021年6月16日14時現在、約60万枚近いKSMがCrowdloanにてロックされており、Parachain Auctionが非常に盛り上がっていることが伺えます。 現在、最もKSMをユーザーからロックしているのはKarura Networkで約40万枚、続いてMoonriverの9万枚、Shiden Networkの7.5万枚となっています。 Parachain AuctionはAuction 終了時点のKSMのロック枚数で決まるのではなく、全オークションプロセス終了後Ending Periodの中からランダムでスナップショットが取られ、そのタイミングでの入札額で勝敗が決定することになります。 そのため、Crowdloan開始よりユーザーからKSMを多くロックしてもらっているプロジェクトは、Auction開始後に入札のタイミングでそのKSMを利用できるのでParachainになる際に有利になります。 現状では、Karura Networkが第1回目のAuctionにてCrowdloanで集めたKSMを利用して、既にBidding(入札)を行っています。 今後、7月後半まで続く、Parachain Auctionですが、Crowdloanには参加しないプロジェクトも参入してくるため、どうなっていくか注目があつまります。 Kusama Networkに関しては、CT Analysisでも過去にレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。 Polkadotエコシステム 動向調査レポート 記事ソース : PolkaAssembly
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2021/06/16分散型デリバティブ取引所を提供するdYdXがシリーズCラウンドで6500万ドルを調達
分散型デリバティブ取引所を提供するdYdXがParadigmが手動となり、シリーズCラウンドで6500万ドルの資金調達を実施しました。 更に新しい投資パートナーとして、下記のVCやプロジェクトが発表されています。 流動性プロバイダ : QCP Capital, CMS Holdings , CMT Digital , Finlink Capital , Sixtant , Menai Financial Group , MGNR , Kronos Research 暗号通貨VC : HashKey , Electric Capital , Delphi Digital パートナー : StarkWare dYdXは過去にもa16zやPolychain Capitalからの投資も受けており、今回の追加の資金調達をもとに暗号通貨市場のボラティリティを通じて、dYdX取引所の流動性を大幅に向上させることができると発表をしています。 dYdXの成長は、2020年から2021年における暗号通貨の強気相場における分散型デリバティブの拡大を反映しており、過去5か月間で、11,000を超えるユニークなトレーダーから22億ドル以上の取引量を生み出しています、 また、ロックされたそのTVLは、13,000以上の一意のアドレスで4000万ドルに達しています。また、15個の市場が立ち上がり、今後も増加予定となっています。 今回の資金調達の資金の使いみちとして、モバイルアプリケーションの立ち上げ、インフラプレーヤーとの提携による集中型と分散型のギャップの埋め合わせ、アジアなどの国際的な成長市場への投資の継続など、を行うために使用されることを発表しています。 dYdXにトークンは組み込まれるか? 現在、dYdXには独自トークンは発行されていません。しかし、独自トークンが発行されることは前々より噂がなされていることです。 今回のシリーズCラウンドでの資金調達を行ったことからも近いうちに独自トークンが発行されるのでは?という期待が高まっていることも事実です。 過去に、Uniswapや1inchでは流動性を提供していたり、アプリケーションの利用をしていたユーザーに対して、独自トークンのエアドロップが行われました。 現状、dYdXにトークンが発行されるかどうかは明確ではありませんが、一度dYdXのアプリケーションを利用するなどしておくと、将来的にトークンがもらえる可能性もあるかもしれません。 記事ソース : dYdX Blog
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2021/06/15Coinbase ProにPolkadotの $DOT が新規上場
アメリカで最大の暗号通貨取引所であるCoinbase ProにてPolkadotのDOTトークンの新規上場を発表しました。 DOTの入金は6月14日より開始され、Coinbase Proが利用できるすべての地域に対応するものとしています。取引は6月16日にスタートする予定となっており、BTC,USD,EUR,GBP,USDTのペアで提供される予定です。 Coinbase ProにてPolkadotのDOTの取引が利用できることにより、今後、よりPolkadotにも注目が集まることが予想されます。 現在、PolkadotのカナリアチェーンであるKusama Networkでは Parachain Auctionの前段階であるCrowdloanが実施中です。現在、10プロジェクトがCrowdloanに参加しており、全部で53.3万枚のKSMがロックされています。 このロック量から見ても、現在のParachain Auctionが非常に盛り上がっていることが考えられ、将来的に行われるPolkadotのParachain Auctionの期待も非常に高まります。 記事ソース : Coinbase Pro Blog
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2021/06/13Dapper LabsがFlow Blockchain上にてステーブルコインFUSDを発表
NBA Top ShotやFlow Blockchainの開発を行うDapper Labsが、Flow Blockchain上で、USDにペッグされたステーブルコインFUSDをローンチしたことを発表しました。 今回、Dapper Labsが提供するFlow USD / FUSD は米ドルに担保されるステーブルコインで、発行をPrime Trustが担うことを発表しています。 FUSDを提供することによって、金融機関やウォレットプロバイダーは、幅広いFlowのエコシステムに対して、簡単にフィアットのオンランプを提供できるようになると説明しています。 また、将来的にFUSDを統合することで、プロジェクトが潜在的なターゲットオーディエンスを増やし、ユーザーのエンゲージメントを向上させることができることも狙いとしてあげられています。将来的にはMoonpayのようなシンプルなフィアットからクリプトへのオンランプの統合を可能にするとしています。 記事ソース : Flow Blog
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2021/06/11Plasm , Shidenの開発を行うステイクテクノロジーズがFenbushi Capitalをリード投資家に11億円の資金調達を完了
日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」と「Shiden Network」の開発を行うStake Technoloiges Pte Ltd. (以下ステイク)が、総額約11億円の資金調達を行なったことを発表しました。 今回の資金調達では、Fenbushi Capitalがリード投資家となり、Polkadot共同創業者により設立されたファンドHypersphereやGumi Cryptos Capitalなど、また元ソニーの会長で現クオンタムリープの出井伸之氏や株式会社ホットリンク内山幸樹氏らなどのエンジェル投資家からも出資を受けています。 調達した資金で今後のプロダクト開発、国際的な⼈材採⽤、パブリックブロックチェーンエコシステムの拡⼤に充当していくことを発表しています。 Plasm Networkは今年の2月にはBinance Labsを初めHashKey、PAKA Ventures、LongHash Ventures、Digital Finance Groupなどから2.5億の資金調達、また3月からはOKExの組成したファンドであるBlock Dream Fundからの資金調達も行っています。 今回の資金調達や現在実施中のCrowdloanに関して、渡辺創太氏より下記のようにコメントを貰っています。 Polkadot, KusamaのパラチェーンになるというのがPlasm/Shidenを創り始めてからの最も重要なMilestoneです。Crowdloanはあと6日以内に参加いただければ最も高いボーナスでのSDN(Shidenのネイティブトークン)の配布があるので是非サポートお願いします。 Crowdloanも現在絶賛開催中、Shiden Networkは54000枚のKSMがロック 現在、Kusama NetworkのParachain Auction開催に先立って各プロジェクトによるCrowdloanでのKSMのロックもスタートしています。 現在、Shiden NetworkはCcrowdloanにてKSMをユーザーから54000枚(約2530万ドル)がロックされており、Parachain AuctionでShiden Networkがスロットを獲得することで、ユーザーに対してShiden Networkが発行するSDNが手に入る仕組みとなっています。 現在、Karura Networkに続き2番めにKSMを集めているため、Kusama NetworkへのParachain Slotの獲得も非常に期待が高まっている状態と言えるでしょう。 今回のCrowdloanに関しては、CT Analysisでも過去にレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。 Polkadotエコシステム 動向調査レポート 記事ソース : プレスリリース
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2021/06/10Solana Labsがa16zとPolychain Capitalがリード投資家となり340億円の資金調達を実施
Solanaブロックチェーンの開発を行うSolana Labsが、Andreessen Horowitz (a16z) と Polychain Capital がリード投資家となり、プライベートトークンセールで3億1,415 万ドルの資金調達を実施したことを発表しました。 今回のラウンドの資金調達では、Alameda Research、CMS Holdings、CoinShares、Jump Trading、Multicoin Capital、Sino Global Capital などが含まれています。 Solana Labsは今回調達した資金を利用して、Solanaエコシステム専用のベンチャー投資部門とトレーディング デスクとともに、Solana上に構築された分散型アプリケーションとプラットフォームの開発を加速するインキュベーションスタジオを立ち上げることを発表しています。 今回のラウンドの資金調達をリードしたa16zのAli Yahya 氏は、テクノロジーとしての暗号通貨の無数のユースケースを想像するのは簡単ですが、それらを何百万人もの人々が使用する実際の製品に組み込むには、高性能なブロックチェーンが必要です。Solanaは、その高い基準を満たすことができる次世代のブロックチェーンです。 Proof of Historyを使用することで、Solanaは他の分散型ブロックチェーンを悩ませているネットワークの混雑と冗長性を劇的に減らしました。これにより、Solanaプロトコルは、取引、注文、修正、キャンセルを処理するための Nasdaq マッチング エンジンの速度でオンチェーン トランザクションを強化し、DeFi イノベーション、取引所、非代替トークン全体で可能なことの新境地を切り開いていきます。 Solanaに関しては、CT Analysis(アナリシス)でレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。 Solanaプロジェクト概要レポート Solana/Serumエコシステム概観レポート 記事ソース : Solana Labs Blog
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2021/06/09Kusama Network、Parachain Auctionが6/15より開催予定、Crowdloanでは既にKarura , Shidenが $KSM のロックを開始
PolkadotのカナリアネットワークとなるKusama Networkが2021年6月15日よりParachain Aucrionを実施する予定であることをPolkadotの開発者であるGavin Wood氏がブログにて発表を行いました。 今回のKusama NetworkのParachain Auctionは、Kusama評議会にて提案が出され、提案が通れば以下のスケジュールでParachain Auctionがスタートします。 6/15: 第1回Kusama Parachain Slot オークション開始 6/22: オークション終了、勝者決定 6/22: 第2回オークション開始 6/29: 第3回オークション開始 7/6: 第4回オークション開始 7/13: 第5回オークション開始 Kusama NetworkはPolkadotの実験的なネットワークとされるカナリアネットワークとなっており、今回のKusama NetworkでParachainとして接続されるParachain Auctionが実施された後、Polkadotでの本格運用につなげていく計画となっています。 Kusama Networkに関しては、CT Analysisでも過去にレポートを配信しています。こちらを読んで頂ければ、基本的なことは学習できますので、是非チェックしてください。 Polkadotエコシステム 動向調査レポート Crowdloanでは既に17万枚近いKSMがロック 実際、Kusama NetworkのParachain Auctionがスタートする前に、CrowdloanにてParachain候補となるプロジェクトによるKSMのLockも本日6月9日よりスタートしており、Karura Network , Shiden Networkが他のプロジェクトよりもひと足早くCrowdloanによるKSMのロックをスタートさせています。 Crowdloanをプロジェクト側が選択することで、ユーザーのKSMを借りて、Parachain Auctionへの入札を行う仕組みとなっており、ユーザーはKSMを一定期間ロックすることで、対象プロジェクトのトークンを獲得することができるようになる仕組みです。 記事執筆時点となる2021年6月9日18時52分現在では、Karura Networkが14万KSM、続くShiden Networkが2.7万KSMをロックにより集めています。こちらより確認が可能です。 現在、KrakenやOKExなどの取引所もKSMのParachain Auctionのサポートを発表しており、今後も各取引所がParachain Auctionのサポートも発表していくことが予想されます。 https://twitter.com/krakenfx/status/1402536069153890308?s=20 https://twitter.com/OKEx/status/1402238873288286212?s=20 記事ソース : Kusama Network Blog
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2021/06/09UVERworldのボーカリストTAKUYA∞がNFTデジタルフォトアートを発売
日本発の6人組ロックバンドUVERworldのボーカリストTAKUYA∞が写真家として、独自のデジタルNFTアートとしてフォトアートをリリースすることを発表しました。 今回のフォトアートはOpenSea上で発行され、2021年6月15日(火)17:00〜6日22日(火)21:00(日本時間)の期間中、オークション形式にて発売されます。 出品される作品は、販売当日の公開となっています。 今回のCryptoArtでは、二酸化炭素の排出における環境負荷への対応としてはが問題になっているため、NFTの売り上げの一部をCarbon180に寄付することが発表されています。 ■「TAKUYA∞ meets CryptoArt」特設サイト https://www.uverworld.jp/feature/cryptoart 【商品概要】 ・作品名:Another World ・発売日:2021年6月15日(火)17:00 〜 6月22日(火)21:00まで(日本時間) ・仕様:NFTフォトアート(ERC-721) ・価格:オークション形式
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2021/06/09コインチェック社が、紀里谷和明監督とNFT事業において連携を開始
コインチェック株式会社が、「キャシャーン」「GOEMON」「ラスト・ナイツ」の映画監督である紀里谷和明氏が代表を務める株式会社KIRIYA PICTURESとNFT事業において連携を開始したことを発表しました。 https://twitter.com/coincheckjp/status/1402507147900981248?s=20 今回の連携で、紀里谷和明監督が手がける最新作『新世界』のNFTを活用したファン拡大施策を検討するとともに、クリエイターの自由な発想による制作活動や収益機会の多様化の実現を目指すことを発表しています。 https://youtu.be/VR40ySyu_To 今回の紀里谷和明監督が発表する新作『新世界』の舞台は国のシステムが崩壊した近未来の日本となっており、理想の新世界を追い求める者たちの物語が描かれるとされています。 紀里谷和明監督は、現在のクリエイティブ業界は、自由な環境やマインドで創作を行い、広くオーディエンスに届けることが難しい状況にあると思います。真の意味での「クリエイティブ」、それを可能にする環境、システムのあり方の可能性を探究します。既存の仕組みに頼るのではなく、クリエイティブ主導の世界。作品の創作過程や発表方法、マネタイズのビジネスまでをアートと捉えた、新たな作品づくりに挑戦します。とコメントしています。 記事ソース : コインチェック社プレスリリース
インタビュー
2021/05/28“Vegaはトレーダーには新たな機会を、金融機関にはリスクをもたらす” – Vega Protocol CEO Burney インタビュー
Vega Protocolは分散型デリバティブのプロダクトを提供するプロジェクトです。 現在、dydxやHegicなどの多くのデリバティブプロダクトが市場には存在していますが、Vega ProtocolではProof of Stakeを採用しているTendermint上のブロックチェーンプロトコルとして提供されています。 Tendermintで作られたVega Protocolは、Ethereumとは違い、高額な手数料の問題を解決し、1秒未満のブロックタイムで応答性の高い取引体験を提供することが可能です。 また、APIなどの機能も兼ね揃えており、プロ向きのデリバティブ市場を開設することを目指したオープンソースでパーミッションレスなプロジェクトになります。 昨今、非常に話題となっているCoinlistの取引所でのICOを6月2日に実施することも決まっており、こちらのICOに参加するためには5月29日 9:00までの登録が必要になります。 今回のインタビューではVega Protocolがどのようなプロジェクトか?既存の分散型デリバティブの問題点、そして将来のDeFiに関してまで多くを語っていただいていますので是非ともお読みください。 Vega Protocol Burney へのインタビュー Vega Protocolの仕組みとは -- 今回はありがとうございます。最初に自己紹介をお願いいたします。 Barney : 私はBarney Mannerings(バーニー・マナリングス)です。コンピュータサイエンティストで、キャリアの最初の10年以上を、大手取引所、世界的な投資銀行、一流のコンサルタント会社のために、トレーディングシステムや関連技術製品の設計・構築に費やしてきました。 2010年代初頭に、ビットコイン、イーサリアム、その他の分散型テクノロジーのプロジェクトに出会いました。2017年末から2018年初めにかけて、Ramseyと共にVegaを設立しました。 これは、Proof of stake技術の研究が進み、分散型取引ネットワークが中央集権的な商品や市場に代わって、「現実世界」の取引やデリバティブのユースケースのかなりの割合を占めることが可能になると確信したからです。 -- 分散型デリバティブが多くなってきた中、そんな前からプロジェクトを立ち上げていたのですね。Vega Protocolに関しても紹介してもらえますか? Barney : Vegaは、web3におけるデリバティブレイヤーです。 取引に最適化されたカスタムブロックチェーンを使用し、完全に分散化されたネットワーク上で、高速かつ低手数料でデリバティブ取引を行うことができます。VegaはEthereumや他のチェーンと一緒に動作するdexとして機能し、ユーザーやトークン保有者のコミュニティによって、自由参加できるよう(パーミッションレス)に提案・作成された市場で取引することができる資産(EC20トークンなど)を提供します。 Vegaは、第一世代のDeFiプロトコルと比較して多くの問題を解決しており、商業ヘッジなどの「現実世界」の金融やデリバティブのアプリケーションでの使用に適しています。 次世代DeFiとしての強み -- ありがとうございます。さきほど、DeFi第1世代と話題に上がりましたが、分散型デリバティブ領域の競合であるPerptual、Hegic、Leverなどがプロジェクトで存在しています、これらと比較した場合のVega Protocolの強みは何でしょうか? Barney : Vegaのブロックチェーンは、既存のDeFiプロトコルのいくつかの重要な問題を解決する、最適化されたデリバティブとトレーディングのレイヤーを提供しています。 VegaのWendy Fairnessプロトコルは、MEV/フロントランニングの問題を解決します。 洗練された証拠金とリスクのアルゴリズムにより、他のDeFiプロトコルよりもはるかに高い資本効率で安全な取引が可能になります(例えば、市場やリスクモデルに応じて最大50倍や100倍のレバレッジをかけることができますが、他のほとんどのDeFiデリバティブでは通常過剰担保となるため1倍以下です) 高性能のProof of Stake Networkは、高額な手数料の問題を解決し、1秒未満のブロックタイムで応答性の高い取引体験を提供します。 -- これはEthereumのネットワークに依存していないからできることかもしれませんね。そんな中で今も話に上がったProof of Stakeのコンセンサスが使われているTendermint上のプロトコルのようですが、TendermintでPoSのブロックチェーンを作ると、取引を迅速に行うことができるのでしょうか。現状のEtherネットワークの課題は、ガス代の高さやトランザクションが実行されるまでに時間がかかりますが、これらは解決されますか? Barney : これらの問題はVegaによって解決されます。Vegaはブロックタイムが~1秒で、1秒間に数千件の取引をサポートし、代替手段よりも低い手数料で利用できます。ガスは発生せず、注文がマッチしたときの取引手数料のみが発生します。つまり、注文を出すためのコストは一切かかりません。Vegaは、Vegaプロトコルを共有する複数のネットワークを構築し、それぞれがサブセットの市場に対応することで、無限に近い水平方向のスケーラビリティ(別名「シャーデッド」と呼ばれる)を実現することができます。 -- WhitePaperの中にはEthereumとの統合について言及されていましたが、今後はPolkadotやAvalancheなどの他のブロックチェーンとの統合は計画しているのでしょうか? Barney : Vegaは他のチェーンとのブリッジも計画しています。現在、いくつかのチームと協力してこの計画を進めており、年末頃にはEthereum以外の最初のブリッジを稼働させる予定です。近日中にいくつかの発表を行いたいと考えています。 -- ありがとうございます。楽しみです。ただ、デリバティブ取引には最低限の流動性やユーザー数が必要になると思いますが、Vega Protocolではこれらをどのように集めますか?たとえば、流動性マイニングなどでしょうか Barney : Vegaには洗練された流動性プロトコルがあります。「流動性マイニング」によって流動性提供のインセンティブが与えられているのはポイントです。流動性提供者は、手数料収入やVEGAトークンなどのインセンティブを獲得することができます。プロトコルでは、市場のイノベーションを促すために、市場を作ったり(※)、流動性の提供を早めに行ったLPに、後から参加したLPよりも多くの報酬を与えます。また、LPは手数料を設定するための入札を行います。 ※金融商品の作成 - 誰でもVega上で任意の原資産の市場を提案することが可能。市場を作るのはとても簡単で、その後、コミュニティがそれを受け入れるか否かの投票期間に入る。 -- Vegaトークンの話題が出てきましたが、ユースケースは何でしょうか Barney : Vegaトークンの使いみちは以下のとおりです。 Proof of StakeネットワークでのStakingとDelegate 市場の提案・作成、提案された市場への投票権 市場、手数料、オンチェーントレジャリーからの資金の分配などを管理するネットワーク上の多くのパラメータを設定するために使用されるオンチェーンガバナンスです。 今後のDeFiと従来のデリバティブとの棲み分け -- さて、また話題を少々変えます。日本のgumi cryptosなどのVCからも資金調達を行っていますが、現在日本に対してどのような印象がありますか? Barney : 日本は常に暗号通貨における強力な中心地であり、ユーザーと企業の大きな基盤を持っています。私たちは、日本を訪れると、多くの刺激的なイノベーションや価値創造を発見することができます。そして、何よりプロジェクト、コミュニティ、イベントなど、日本には多くのものがあると感じています。 -- デリバティブのユーザーが多い日本では、おそらく分散型デリバティブを使うユーザーも益々増えると感じています。その中で、最近、BTCやETHのクラッシュが有りました。こうした場合、BitMEXやBinanceのようなCEXでもシステムに負荷がかかるなどしてユーザーは身動きが取れなくなることがあります。Vegaでは精算エンジンなどきちんと動くのでしょうか。また保険基金プールなどが枯渇した場合などはどうなりますか。 Barney : Vegaのトレーディングエンジンは、独自に開発したTendermint搭載のブロックチェーン上で動作します。ブロックが一杯になった場合、一部の取引がドロップされることがありますが(すぐに再試行できます)、システムはブロックを処理し続け、正常に機能します。迅速に実行できないトランザクションをドロップすることは、一般的にペースの速い取引において、注文を不確定な時間の間mempoolに置いておく(つまり、列に並んで待っている)よりも好ましいことです。 保険基金プールは市場ごとに分離されており、時間の経過とともにいっぱいになるように設計されています。大きな価格変動があっても、ポジションが決済されると平均して保険プールに入金される仕組みになっているため、ほとんどの場合、時間の経過とともに枯渇することはないと考えられます。 しかし、設定が不十分な市場、新しい市場、非常に異常な値動きをする市場などでは、保険プールの担保が不足する可能性があります。このような場合には、参加者間で損失を共有するロス・ソーシャル化のメカニズムがあります。閉鎖された市場の保険金が再分配されることで、Vegaにロックされている保険金の総額は時間の経過とともに増加し、システム全体の安全性が高まることが期待されています。 -- ありがとうございます。そんな中で、最初に最デリバティブ取引所に対応する通貨は何でしょうか。 Barney : VegaはEthereumとDAIのようなERC20トークンを最初にサポートする予定でいます。 -- さて、ここからは少しプロダクト以外の質問になります。今のところ、DeFiは発展途上の段階にあると思います。今後、この業界はどのように発展していくと考えますか? Barney : DeFiは、特に商品やリスクを定量的に理解することで、より理解されるようになるでしょう。また、技術的にも成熟し、ウォレットや暗号化された銀行口座など、より隣接した製品やサービスとの統合が始まると考えています。これで、企業や個人の「実世界」でのユースケースにDeFiプロトコルを採用するための基盤が整っていくんじゃないかなと思っています。 -- まだ整備しなければならない部分も多いと思います。最後にですが、Vegaのような分散化デリバティブプロダクトが出てくることで、 従来のデリバティブ取引市場とのすみ分けはどうなるのと思いますか。 Barney : Vegaはトレーダーには新たな機会を、金融機関にはリスクをもたらします。Vegaのようなプロトコルは、効率的な市場と堅牢なオンチェーンの取引執行、リスク管理、コンプライアンスツールを用いて、ほぼグローバルに流動性をプールすることで、パワーの所在をユーザーの手に移すことになります。つまり、中央集権的な市場がオンチェーンに移行し、さらに多くの市場が生まれ、市場のロングテールが肥大化することになります。業界は、すべての取引が一握りの企業を経由して行われる「ハブ&スポーク」モデルから移行していくでしょう。 -- 色々とこの度はありがとうございました。CoinListでのToken Saleも発表されて今後の動きも非常に楽しみにしています。 各種Link ウェブサイト:https://vega.xyz/ 日本語Twitter:https://twitter.com/VegaProtocol_Jp 日本語Telegram:https://t.me/vegajp