小室圭氏の名前を騙った通貨「コムロコイン」が登場、詐欺が濃厚なので注意が必要

小室圭氏の名前を騙った通貨「コムロコイン」が登場、詐欺が濃厚なので注意が必要

秋篠宮家の長女、眞子さまとの結婚問題が度々取り沙汰されている小室圭氏の名前を騙った仮想通貨「コムロコイン」が登場しています。

コムロコインは日本の各種ニュースサイトや雑誌でもとりあげられ、AbemaTVなどでもコーナー内で注意勧告されたりと違った意味で話題となっています。

コムロコインって一体何?

仮想通貨掲示板Bitcointalkに投稿された「MAKE KOMURO GREAT AGAIN – KOMURO COIN(コムロを再び偉大に コムロコイン)」という投稿にはコムロコインに関するバックグラウンドや資金の使い道などが記載されています。

コムロコインの投稿につけられた題名がトランプ氏の大統領選の際のスローガンをもじったものである事からもその怪しさが伺えます。

投稿にはコインの説明として、「私たちはフォーダム大学に在籍する小室圭氏の友人です。そして彼を助けるためにこのコインを開発しました。」と記載されています。

また、投稿者は小室圭氏と眞子さまを「21世紀のロミオとジュリエット」と形容し、支援を募っています。

コムロコイン(KEI)はイーサリアム(ETH)ベースで作られたERC-20トークンでEtherscanの情報によると総発行は16億枚となっています。1ETHを指定のアドレスに送る事で1コムロコインが受け取れるという仕組みになっているようですが、現時点で一切のトランザクションは存在していません

また、投稿者はForkdeltaやEtherdeltaなどの取引所に上場済みと主張していますが、投稿が掲載されてから取引は一切行われておらず、流動性は限りなくゼロに近いと言えるでしょう。

調達した資金の使い道

コムロコインによって調達した資金は以下のような使い道に当てられると投稿には記載されています。

母親の抱えている借金返済に必要な金額4万ドル
母親がアンティークブティックを開くために皇族から借りる予定だった金額80万ドル
フォーダム大学の3年間の学費30万ドル
眞子さまと暮らす家の取得費用120万ドル
NYを去った後東京で暮らす家の取得費用200万ドル
第一子を愛育病院で産むための費用3万ドル
眞子さまと婚約するために日本政府に支払う金額150万ドル
帝国ホテルでの結婚式にかかる費用200万ドル
パリ、モナコ、ローマへのハネムーン旅行にかかる費用50万ドル
ユニセフへの寄付500万ドル
国際基督教大学(ICU)への寄付100万ドル
自民党への寄付40万ドル
六本木ヒルズCタワーでペントハウスを取得する費用年36万ドル
眞子さまへプレゼントするカルティエのジュエリー500万ドル
第一子を学習院幼稚園へ入れるための費用5万ドル

全ての項目を紹介するとかなり長くなってしまうため、一部省略させていただきました。

この表を見てもらえればわかると思いますが、集まった資金の使い道にあまりにもツッコミポイントが多すぎます。まず、家の購入費用に関する項目だけで3つある点からしてスキャム臭が漂ってきます。

また、母親がブティックを開くための資金や、結婚に当たって政府に支払う金額、自民党の寄付という項目に関してはもはやよく意味がわかりません。さらに、せっかくのハネムーンも行き先を決められてしまっているとなると泣きっ面に蜂でしょう。

一方で気になるのは、六本木ヒルズCタワーなどやけに具体的に名称が挙げられている項目がある点です。コムロコインの作者はこれらの場所に何か特別な思い入れがあるのでしょうか。

これら全ての項目を合算すると、総額31億8000万円ほどに相当します。この数字はNEOやOmiseGoがICOで調達した金額を上回っている事からも非現実的だと言えるでしょう。

投稿者は金髪の美女!?


コムロコインの投稿にはフォーダム大学の友人と記載されていますが、Twitter上ではDeloris Mayというユーザーが投稿者なのではないかと言われています。

同氏はTwitter上でBitcointalkへのリンクを掲載し、「小室圭氏を助けよう!」とツイートしています。

このツイートのリプ欄は辛辣なコメントで溢れかえっており、「問題は金銭面だけではない」とする声や「詐欺はやめろ」といったリプライが見受けられます。

また、週刊文春の報道によると、Deloris Mayという名前の生徒はフォーダム大には存在せず、プロフィール画像も他サイトから転用している可能性が高いとされています。

過去にも似たようなスキャムコインが存在

今回のコムロコインのように、日本人をテーマにしたスキャムコインは過去にも存在します。有名どころをあげるとGACKT氏が関わっていたスピンドル(SPINDLE/$SPD)でしょう。

GACKTコインとも呼ばれていたこのプロジェクトは、創業メンバーが過去に行政処分を受けていた件や野田大臣との問題を受けてICO時の価格を大きく割り、右肩下がりになっていました。

さらに、運営会社は日本オフィスを閉鎖し、ロンドンへと移転している事からもこのプロジェクトの不透明さが伺えます。

スキャムに共通する問題点

  • 必要以上のマーケティング

GACKTコインの他にもスキャムコインは数多く存在しますが、これらのプロジェクトに共通して言える事は異常なまでのマーケティングを行なっているという点です。

コムロコインはプロジェクトと呼べるほどの規模ではないので当てはまりませんが、ノアコインやスピンドルなどはかなりの費用を広告費に割いています。そして、その多くが日本人をターゲットにした日本語の広告となっています。

  • プロジェクトの内容ではない点にフォーカスしている

また、有名人を広告塔として起用していたり、宣伝文句が「100倍は確実!」や「絶対儲かる」など見るからに怪しいプロジェクトはスキャムの可能性が非常に高いと言えるでしょう。

プロジェクトの内容ではなく、有名人の関与や利益に関する話を全面に押し出しているプロジェクトは総じて疑った方が良いでしょう。

スキャムプロジェクトは、英語で情報を検索してみたり、疑いの目で精査する事で避ける事ができます。

コムロコインはネタ要素強めのスキャム説が濃厚

明確なトークンの使い道が記載されていない点や、意味不明な調達資金の使い道が記載されている点を見るに、コムロコインがスキャムである事はほぼ確実だと言えるでしょう。

コムロコインはそこらへんのスキャムと異なり、ふざけた資金の使い道などネタ要素が強いプロジェクトになっています。

現在の小室コインは、皇族の婚約相手を題材にしているというだけあって、世間の反応は厳しいものになっています。

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