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2025/11/01マスターカード、暗号資産企業買収か|20億ドル規模
決済大手のマスターカード(Mastercard)が、暗号資産決済インフラ企業のゼロハッシュ(Zero Hash)を買収するため交渉を進めていることが明らかになりました。ロイターによると、買収金額は約15億ドルから20億ドルに上る可能性があります。 ゼロハッシュは2017年に設立された企業です。消費者向けのサービスではなくトークン化された資産の決済インフラを提供しています。同社は米国で送金事業者として規制されており、ニューヨーク州のビットライセンスも保有しています。 コインベースCEOの「予測市場操作」が物議を呼ぶ マスターカードにとってこの買収は決済システムの根本的な高速化につながる可能性があります。現在の決済ネットワークは銀行の営業日や営業時間に基づいており、決済完了までに1日か2日を要します。一方、ゼロハッシュのシステムは24時間365日稼働しておりT+0つまり即時決済を実現できます。 マスターカードは2025年4月にステーブルコイン決済のパイロットプログラムを開始していましたが、ゼロハッシュの買収はこれを本格的なインフラとして導入する動きと言えます。 買収の実現には米国各州の規制当局やニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)、欧州のMiCA(暗号資産市場規制)当局などによる承認が必要です。このプロセスには数ヶ月かかる可能性があります。 情報ソース:Reuters

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2025/11/01ビットコイン、7年ぶり10月下落|「Uptober」アノマリー崩壊か
ビットコイン(BTC)は10月、7年ぶりに月足で下落を記録しました。10月は歴史的に平均約22.5%の上昇を見せる強い月であり「Uptober」というスローガンで知られています。今月も当初は12万6000ドルを超える新高値を付けました。しかし、その後の急落で上昇分は失われ、価格は回復しないまま月を終えました。 この不調の主な原因は供給と需要の両面にあります。まず、長期保有者による利益確定売りが供給圧力となりました。特に売却を主導したのは、6ヶ月から12ヶ月間コインを保有していた層でした。彼らの売却は価格上昇局面で持続的に行われ、今年好調だった相場を受けた利益確定の動きと分析されています。一方で、買い手の需要は著しく鈍化し米国投資家の意欲が後退しました。 また、マクロ経済環境も市場の重しとなりました。米中間の貿易摩擦や中東情勢の緊迫化が続きました。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が引き締め的な政策スタンスを維持したことも、世界のドル流動性を圧迫しました。 今回の状況は2018年と類似点が指摘されています。2018年も10月は上昇が止まり、その後の11月と12月に相場が急落しました。歴史的に強い月が価格を押し上げられない場合、市場に根本的な弱さが潜んでいる可能性が示唆されます。 年末までの残り2ヶ月は、長期保有者の売り圧力が再び弱まるか、そして米国のETFへの資金流入が再加速するかが焦点となります。 供給が重いまま需要の回復が遅れれば2018年のような不安定な年末になる可能性があります。一方で資金流入が戻り地政学的な状況が落ち着けば、10月の下落は一時的な調整だったと見なされるでしょう。 情報ソース:Coinglass

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2025/11/01メタプラネット社、世界4位のBTC保有|アジア企業の持続的買い増し続く
アジアの中堅企業がビットコイン(BTC)の新たな買い手として急速に存在感を増しています。日本や韓国の企業が一時的な購入からルールに基づいた継続的な購入へと戦略を転換しており、ETF(上場投資信託)への資金流入に加わる新たな需要層として注目されています。 この動きを象徴するのが日本のメタプラネット(Metaplanet)社です。同社はビットコインを財務資産とする戦略を加速させ、2025年9月末時点での保有量は3万BTCを超えました。これは世界の企業保有量で第4位にランクされます。 韓国でも同様の動きが見られます。ビットプラネット(Bitplanet)社は、韓国の規制監督下で初となる企業のビットコイン購入プログラムを開始しました。同社は1万BTCの保有を目標に、ルールに基づく日々の購入を進めています。 これらアジア企業の買い増しが、市場の需給に与える影響が試算されています。ビットコインの新規発行量は1日あたり約450 BTCです。メタプラネット1社による2025年の純増分(約2万8700 BTC)だけで年初来の新規発行量の約20%を吸収した計算になります。 もしメタプラネットが現在のペース(2月から9月の平均で月約3500 BTC)を維持し、ビットプラネットも積立を本格化させれば、これらアジアの中堅企業群だけで月間新規発行量の20%から30%を吸収する可能性があります。 この企業による積立は市場心理によって変動するETFへの資金流入とは異なり、持続的かつルールに基づいた買い需要である点が重要です。両方の需要が重なることで、ビットコインの市場流通量(フリーフロート)の引き締めに拍車がかかると見られています。 一方で、この戦略にはリスクも伴います。香港のメイトゥ(Meitu)社は2021年にBTCを購入しましたが2024年12月までに全て売却しました。これは企業の戦略転換により保有資産が売却される可能性を示しています。 また企業統治(ガバナンス)のリスクも指摘されます。メタプラネットの戦略は創業者主導であり、経営陣の交代や株主の圧力によって方針が覆る可能性は否定できません。さらに、各国の会計基準やカストディ(資産管理)に関する規制、税制の変更が、企業の購入意欲に影響を与える可能性もあります。 情報ソース:bitcointreasuries

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2025/11/01SBF獄中主張「FTXは債務超過でない」の法的欠陥
FTXの創業者であるサム・バンクマン=フリード氏が、自身の有罪判決の根拠となった中核的な主張に異議を唱えています。同氏は9月30日付で獄中から提出した報告書において、2022年11月の破綻当時、FTXは「決して債務超過ではなかった」と主張しました。 報告書によればFTXとアラメダ・リサーチは当時、合計250億ドルの資産と160億ドルの株式価値を保有していました。これは約130億ドルの負債を上回っており事業継続が許されていれば顧客に全額返済が可能だったと論じています。 コインベースCEOの「予測市場操作」が物議を呼ぶ しかし、この主張は「強気相場による後付けの支払い能力」に依存しているとの指摘が出ています。バンクマン=フリード氏は凍結されたFTXのポートフォリオを市場が回復した現在の2025年の価格で再評価。これにより資産総額は1360億ドルに達し顧客の請求額250億ドルを容易にカバーできると計算しました。 この論理には法的な欠陥があります。破産法は企業が投機的な価格上昇を期待して何年も資産を保有し続けることを認めていません。請求は破産申請日の時価で凍結されます。 We’ll do this once. (1) the assets were gone; I had clear and unambiguous discussions with mgmt about this when I was briefed into the situation. Folks suggesting otherwise are delusional. (2) yeah, over time, we learned the “portfolio” had some heat in it. But it was a… — Ryne Miller 🇺🇸 (@_Ryne_Miller) October 15, 2025 FTXの元法務顧問であるライン・ミラー氏は、この見方を強く否定。同氏は2022年11月当時、FTXの資産は「到底十分なものではなかった」とし創業者が資産リストを捏造していたと指摘しました。 情報ソース:資料

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2025/11/01コインベースCEOの「予測市場操作」が物議を呼ぶ
コインベースのCEOであるブライアン・アームストロング氏が、決算発表の場で予測市場の結果を意図的に操作したとして、業界内で議論を呼んでいます。この行為は「無害ないたずら」と擁護される一方、規制下にある金融企業のトップによる「市場操作」だとする厳しい批判も出ています。 この出来事は10月30日に行われたコインベースの第3四半期決算発表コールで起こりました。アームストロング氏はコールの最後に予測市場を追跡していたと明かした上で、次のように述べました。 「コールの終わりまでに確実にこれらの単語を入れるため、ここでビットコイン、イーサリアム、ブロックチェーン、ステーキング、そしてWeb3という言葉を付け加えたいと思います」 この発言により、CFTC(米商品先物取引委員会)の規制下にあるKalshiやPolymarketで取引されていた予測市場の契約が即座に決済。これらの市場は決算発表コール中に特定の単語が言及されるかどうかが賭けの対象でした。アームストロング氏の発言は合計で約9万ドル相当の賭けの結果を確定させました。 この行動への反応は大きく二分しています。予測市場の構築者や暗号資産ネイティブのトレーダーの多くは、これをユーモラスな「いたずら」として好意的に受け止めました。一方で、機関投資家向けの暗号資産運用会社アーカ(Arca)のCIOであるジェフ・ドーマン氏は、この行為を強く非難しました。 I’m tired of dumping on Clownbase, but you need your head examined if you think it’s cute or clever or savvy that the CEO of the biggest company in this industry openly manipulated a market. It’s not fun working tirelessly for 8 years trying to educate institutional investors on… https://t.co/7XCJ8tYhMb — Jeff Dorman (@jdorman81) October 31, 2025 法的な観点では、アームストロング氏の行動は現行の規制には抵触しないとみられています。問題となった契約は証券ではなくCFTCのルールもイベントの当事者が結果に影響を与えることを明確には禁止していません。したがって、この問題は法律違反というよりも規制下にある企業のCEOとしての規範や体面に関するものと言えます。 予測市場の設計者らは、そもそもこうした「言及市場」はイベントの当事者が結果を簡単に操作できる設計になっていると指摘しています。アームストロング氏の行動はその仕組みを公然と示したに過ぎないという見方です。 金額の大小にかかわらず、業界のリーダーが市場を意図的に操作できると公言したことが暗号資産市場の成熟度を懸念する機関投資家にどう映るか、その評判への影響が問われています。

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2025/11/01ソラナ価格安定の裏側。機関買いvs古参売りの行方
ソラナ(SOL)の市場で所有権の大きな移行が進んでいます。古くからの保有者による売却の動きが見られる一方、機関投資家向けのETF(上場投資信託)への旺盛な資金流入がその供給を吸収しています。 過去1ヶ月間、初期のソラナ保有者が保有するコインを取引所へ移動させる動きが確認されました。Arkham Intelligenceは10月30日、休眠状態だったアドレスから約4000万ドル相当の20万SOLがコインベース・プライムに送金されたと報告しています。クリプトクオント(CryptoQuant)のデータも、大口ウォレットがスポット取引を主導していることを示しており、古参投資家が売却を進めている可能性を示唆しています。 Jupiter、80億円規模のトークンバーン計画の投票が開始 一方で、機関投資家による買い需要がこの売り圧力を強力に吸収しています。コインシェアーズの週次レポートによればソラナ関連商品への月間流入額は約3億8100万ドルに達しました。年初からの累計流入額は約28億ドルとなりこれはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に次ぐ規模です。 特に米国で新たに取引が始まったソラナETFが好調です。ビットワイズのソラナ・ステーキングETF(BSOL)は10月28日の取引開始から2日間で、合計1億1600万ドルの資金を集めました。 この移行は短期的な投機筋から長期的な投資戦略を持つ機関投資家へとSOLが移っていることを意味します。結果として暗号資産市場全体の変動性が高まる中でも、SOLの価格は180ドルから200ドルの範囲で安定的に推移しています。 短期的には価格の横ばいが続く可能性がありますが、下値圧力は軽減され、将来的な上昇に向けた基盤が固まりつつあります。ただし、ETFへの資金流入が週1億ドル程度を下回り、同時に古参保有者の売却が続く場合、この均衡が崩れ、価格の安定性が損なわれるリスクも指摘されています。 情報ソース:CryptoQuant

Press
2025/11/01Bitget、AI取引アシスタント「GetAgent」を正式発表
Press Released Article ※本記事はプレスリリース記事となります。サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。 世界有数の仮想通貨取引所およびWeb3企業であるBitgetは、AIを搭載した革新的な取引アシスタント「GetAgent」の一般提供を開始し、あわせて機能の大幅なアップグレードを発表しました。 GetAgentは、「仮想通貨取引のためのChatGPT」とも称され、複雑な市場分析、テクニカル指標の監視、戦略の立案から実際の取引実行までを単一の会話型インターフェース(チャット)で完結させることを可能にします。 このツールはBitgetが掲げる「Universal Exchange (UEX)」構想の中核をなすものであり、人間の直感と機械知能を融合させ初心者からプロフェッショナルまであらゆるトレーダーにとってデータに基づいた取引をより身近なものにします。 GetAgentとは? – 分析と実行の融合 GetAgentは単なる情報提供型のAIチャットボットとは一線を画します。Bitgetは「GetAgentはおそらく仮想通貨で最高のAIです」と述べ、その最大の特徴を「分析から実行まで」をワンストップで行える初の本格的な暗号資産取引エージェントである点に置いています。 BybitのTradeGPTやBingXのAIなど、他の取引所もAIチャットボットを提供しています。しかし、それらは「エージェント」とは見なされておらず、ユーザーが取引操作(operations)を実行するのを支援することはできません。 これに対し、GetAgentは「分析」から「実際の取引操作」までをシームレスに完結できる真の「取引エージェント」として設計されています。 主な機能とユーザーメリット GetAgentは、トレーダーが直面する「情報の洪水」と「ツールの分断」という課題を解決します。 完全なスイート統合: 最近のアップグレードにより、GetAgentは先物(デリバティブ)取引、パーソナライズされた資産運用(Earn)の推奨、自動取引ボットの展開といった高度な機能を、すべて会話インターフェース内に統合しました。 リアルタイムのAI分析: 24時間365日、市場トレンド、価格変動、RSIレベルや出来高の急増といった重要なテクニカル指標をAIが監視します。 チャット内での取引実行: ユーザーは「あのトークンを分析して」と質問し、得られたインサイトに基づき「今、売買して」と指示するだけでシームレスに取引を実行できます。 パーソナライズ機能: ユーザーの取引履歴、ウォッチリスト、設定された嗜好を学習し、最適化された取引シグナルやアラートを提供します。 継続的な学習: GetAgentはユーザーとの対話を通じて進化し、フィードバックを反映して精度を高め続けます。 これによりユーザーは複数のツールやタブを絶えず切り替える必要がなくなり、データを迅速に消化し確信を持って意思決定を行うことが可能になります。 BitgetのAI戦略とエコシステム GetAgentの導入は初期のWeb3プロジェクト発見ツール「Bitget Seed」に続く、BitgetのAI分野への本格的なコミットメントを示すものです。AIをコピートレードやプロトレーディングといった既存の強力な機能に統合することで、より直感的で高機能な取引レイヤーを追加します。 Bitget CEOであるGracy Chen氏は次のように述べています。 「AIは取引のゲームチェンジャーでありGetAgentはそのパワーを誰もが利用できるようにする我々の答えです。先物、資産運用、取引ボットは、かつては複雑な情報を理解できる一部の専門家のものでした。今、GetAgentはそれらをAI主導の単一の体験に統一します。明日を勝ち抜くトレーダーは複雑な情報を迅速に理解できる者であり、GetAgentはそのための優位性を提供するために構築されています」 今すぐ体験 GetAgentは現在、すべてのBitgetユーザーに公開されています。 取引のニーズや頻度に応じて、基本的な分析が可能なFree(無料)プラン、より高度な分析やパーソナライズされた戦略を提供するPlusプラン、そしてプロフェッショナル向けのUltraプランといった複数のメンバーシップが用意されています。

AMA
2025/11/01DeFiに固定金利オークションという新しい選択「Term Finance」AMAレポート
執筆:MARU 金利の安定性と取引の透明性を重視し、三者間レポ取引をオンチェーンで実現するレンディングプロトコル「Term Finance」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、Term独自の金利決定モデルや具体的な利用方法、$TERMトークンの役割、さらにPlasmaとの連携や今後のロードマップについて伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年10月26日(日)21:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway:100 USDC × 5名 DeFiに固定金利オークションという新しい選択 「Term」のAMAを開催✈️ ⏰ 10月26日(日)21:00 🎁 Giveaway:100 USDC × 5名 ✅ Like, RT & Follow ↓@term_labs & @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス ▶️https://t.co/8C74WSzcp0 チャット ▶️https://t.co/bEK7ely4lb 💁♂️スピーカー:@dionchu | Term… pic.twitter.com/vddj0Y6Tq7 — boarding bridge (@bb_jpdao) October 19, 2025 スピーカー ・Dion | CEO of Term Labs ・taka | boarding bridge ・Aki | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Dion | X Term Labsの共同創業者でありCEOを務めるDionです。当プロトコルでは、透明性の高い固定金利オークション方式を採用することで、借り手・貸し手ともに安定したレンディング体験を提供しています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 taka boarding bridgeのtakaです。個人的にもTermを利用しています。固定金利オークションという独自の仕組みを採用していて一見難しそうに見えますが、実際にはユーザーが手軽に使える機能もあります。本日はそのあたりを中心に話していきたいと思います。 Term Financeとはどんなプロジェクトか教えてください。 Termは、DeFi(分散型金融)領域におけるレンディング分野に、安定性と予測可能性をもたらすことを目的としたプロジェクトです。Aaveなどの既存レンディングプロトコルと構造は似ていますが、すべてのローンを固定期間・固定金利で提供するという点が大きな違いです。 DeFiの世界では、DEX(分散型取引所)とレンディングが二大基盤として存在します。レンディングは、暗号資産を担保として他の資産を借りる仕組みであり、多くのプロトコルでは、借入額以上の担保を預け入れる過剰担保方式を採用しています。 たとえばBTCやETHなどの保有資産を長期的に持ち続けたい投資家が、これらを売却せずに担保として預け入れ、USDCなどのステーブルコインや他の暗号資産を借りることで、資産を手放さずに資金を活用することが可能です。この方法は、利確扱いを避けることで税務上の計算を簡略化できるという点でも、多くのユーザーに利用されています。 しかし従来のレンディングでは、金利が市場の需給や流動性によって常に変動してしまうため、運用の見通しが立てにくいという課題がありました。たとえば、貸出金利が数パーセント変動することも珍しくなく、長期的な資金計画を立てる上での不安要素となっていました。 Termは、この課題を固定金利オークションによって解決します。貸し手と借り手が非公開のオークションによりマッチングします。この仕組みにより、契約期間中は金利が変動せず、借り手は返済額を正確に把握でき、貸し手は安定した利回りを得られるようになります。つまり、Termは変動金利の不安を取り除き、安定的に運用できるレンディングプロトコルです。 固定金利オークションの入札画面 | Term Finance アプリ 固定金利オークションの仕組みはどんな利点がありますか? Term Financeが採用する固定金利オークションは、従来のAMM型レンディングとは異なる仕組みで、金利決定の透明性と資金効率を両立させています。このモデルによって、DeFiのレンディングを時間と信用を取引する本来の市場構造へと進化させることを目指しています。 従来のAaveなどに代表されるAMM方式では、貸し手と借り手が共通の資金プールを利用し、流動性の需給によって金利が常に変動します。この仕組みには二つの課題があります。一つは、使われずにプール内で待機する資金(アイドル・リクイディティ)が発生すること。もう一つは、利用するタイミングによって金利が大きく変動し、安定的な資金運用が難しいことです。 Term Financeは、これらの課題をオークション形式のマッチングモデルによって解決しています。貸し手は「この金利以上なら貸したい」、借り手は「この金利以下なら借りたい」という条件をブラインドオークション形式(他の入札内容が見えない仕組み)で提示します。すべての入札が終了すると、市場の需給に基づいて単一のクリアリングレート(金利)が決定されます。この金利は契約期間中は変動せず、借り手は返済額を、貸し手は利回りをあらかじめ把握できるため、安定した運用が可能になります。 また、オークションの実行から清算までのすべてのプロセスはオンチェーンで完結します。これにより、中央管理者を介さずに透明で監査可能な金利市場が成立しています。 この設計は、伝統金融における三者間レポ取引(Triparty Repurchase Agreement)に着想を得ています。レポ取引とは、借り手が保有する証券を一時的に売却し、一定期間後に買い戻す契約を通じて資金を調達する仕組みです。Termは、このモデルをオンチェーンに置き換えることで、第三者を必要とせず、スマートコントラクトによって安全かつ効率的に担保を管理します。 Termのオークションは数週間から最大1年程度の期間で設定され、ユーザーは希望する金利と期間を指定して参加します。貸し手は安定した利回りを得ることができ、借り手は固定金利でコストを予測しながら資金を利用できます。こうした仕組みにより、TermはDeFiのレンディングをより効率的で安定的なものへと進化させています。 AMM 自動マーケットメイカーの略。流動性プールを活用し、需給バランスに応じて金利や価格を自動調整する仕組み。 アイドル・リクイディティ プール内に預けられているものの、貸出や取引に使われず遊んでいる資金。資本効率を下げる要因となる。 クリアリングレート オークションにおいて、貸し手と借り手の条件が一致し約定が成立する最終的な金利水準。 標準的な三者間レポ取引の流れ | Term Finance Docs $TERMトークンは現在どのように使われていますか? Termのネイティブトークンである$TERMは、プロトコルのガバナンス(運営参加)に使用されています。このトークンを保有し、ステーキングすることで、ユーザーはプロトコルの意思決定に関わる投票権を得ることができます。 ガバナンスの対象には、たとえば新しい担保資産の追加、プロトコルパラメータの調整、アップグレード提案の承認などが含まれます。これらの提案はTally上で公開され、$TERM保有者は投票を通じて賛否を示します。決議が可決された場合でも、24時間のタイムロック期間が設けられており、その間に$TERMをステーキングしている保有者が「拒否(VETO)」を行うことが可能です。 この仕組みにより、重要な変更が拙速に実行されることを防ぎ、プロトコルの安全性と透明性を担保しています。 また、将来的には$TERM保有者がプロトコル収益の一部を受け取れるようなレベニューシェア機能の導入が予定されています。具体的には、オークション手数料によるプロトコル収益が安定した段階での実装を予定しています。これにより、将来的なプロトコルの成長とともに、$TERMがガバナンスとリワードの両面で機能するトークンとして活用されることが期待されます。 レベニューシェア プロトコルが得た手数料や収益の一部を、条件に応じてトークン保有者やステーカーに分配する仕組み。 $TERMトークンのガバナンス画面 | Tally「Term Token」 おすすめのTermの始め方を教えてください Termの魅力は、オークション形式で金利が決まる固定金利レンディングを体験できる点にあります。貸し手と借り手が希望する金利条件を提示し、マッチした時点で金利が確定する仕組みは、DeFiならではの楽しさがあります。ただし、オークションは周期的に開催されるため、タイミングが合わないこともあります。 そのような時におすすめなのが、公式アプリ内の「Earn」ページです。ここでは、オークションの開催を待たずに、ワンクリックで固定金利を確定し、すぐに運用を始めることができます。「Earn」で利用できる貸付ポジション(=オークションで成立した固定金利の契約)は、マーケットメイカーが再販売する二次市場のような仕組みで提供されています。オークションを待たずに固定金利で貸し出せる点が大きな特徴です。 さらに、より柔軟な運用をしたい人には「Meta Vaults」ページもおすすめです。ここでは、ステーブルコインを預けるだけで、Termの固定金利ポジションを含む複数の戦略に自動分散されます。一部に変動金利の要素もありますが、全体として安定性が高く、運用内容はすべてオンチェーン上で公開されています。 Termは専門的な仕組みを持ちながらも、初心者でも始めやすい設計になっています。 マーケットメイカー 市場で売り手と買い手の間に入り、常に流動性を提供する役割を担う参加者。取引が円滑に成立するように、一定の価格帯で資産の売買を行う。DeFi領域では、オークションで成立したポジションやローンを二次市場で販売・供給する形で流動性を支えている。 「Earn」ページ | Term Finance アプリ 直近のアップデートと今後のロードマップを教えてください 先日のPlasmaのメインネットローンチに伴い、「Plasma USDT0 Meta Vault」をリリースしました。Plasmaは、ステーブルコインと実世界資産(RWA)への応用を軸に、Web3と実社会の金融をつなぐことを目指すプロジェクトです。 こちらはPlasmaのエコシステムリワードの対象となっており、通常の金利に加えて高いAPRが提供されることで注目されています。 Termはステーブルコインの固定金利レンディングの分野でリードしており、Plasmaとは理想的な補完関係を築いています。Plasmaが今後、自社のネオバンク構想(デジタルバンクの仕組み)を推進していく中で、Web2の銀行体験に慣れた新たな層がWeb3に流入することが予想されます。その際、Termは固定金利を軸とした安定した利回りを提供し、Web3の金融基盤としての役割を担います。 さらに、Termの開発ロードマップとして、現在「Term V2」の開発が進行しています。V2では特に以下の2点に注力しています。 1.ユニバーサルルーターによる操作性の向上 複数の承認や送信操作を一括処理できる仕組みを導入し、借り手もワンクリックでローン操作が可能になります。これにより、ユーザー体験(UX)が大幅に向上する見込みです。 2.インテントベースの注文モデルの導入 ユーザーがウォレットでメッセージ署名を行うだけで、条件付きの注文(指値注文)を出せる仕組みです。0x ProtocolやOpenSeaの設計に近く、より柔軟かつ効率的な取引が可能になります。 これらのアップデートにより、Term Financeはレンディング体験のさらなる自動化とUX改善を進め、より多くのユーザーにとって利用しやすい金融プラットフォームとなるよう開発が進められています。 ユニバーサルルーター 複数のスマートコントラクト呼び出しを1つのトランザクションにまとめる技術。ユーザーは複雑な操作を一括で完了でき、ガス代と操作時間を削減できる。 インテントベースモデル ユーザーが希望条件(意図)を署名して提示し、ブロックチェーン上の他者がその条件を満たす形で取引を成立させる仕組み。従来のオンチェーン注文より効率的に流動性を引き出すことができる。 Term is LIVE on Plasma Mainnet Beta! Be an early depositor in the Plasma USDT0 Term Meta Vault and score extra XLP rewards! Discover why Term is a Day 1 lending partner and get the details on those early adopter rewards! 🧵 pic.twitter.com/mhmKkejxyZ — Term Labs (@term_labs) September 25, 2025 Plasma USDT0 Meta Vaultローンチ告知投稿 | Term Labs公式X Term Financeはどのチェーンに対応していますか? オークションは現在、Ethereum、Base、Plasma、Avalancheの4つのネットワークに対応しています。またMeta VaultはEthereum、Plasma、Avalancheの3つをサポートしており、今後も対応ネットワークを増やしていく予定です。 なぜ固定金利オークションを採用したのですか? Termが固定金利オークション方式を採用しているのは、レポ取引などの伝統的な金融の仕組みをオンチェーン上で再現するためです。すべての入札・マッチング・清算がスマートコントラクトによって自動実行されるため、透明性が非常に高く、公正な金利形成が実現します。 さらに、機関投資家が固定金利レポ取引を日常的に利用しており、今後は米国債などRWAのオンチェーン化とともに、こうした取引が広がると見られています。Termはその先駆けとなるプロトコルの一つです。 特定のマーケットメイカーがオークションを買い占める可能性はありますか? 理論上は可能ですが、買い占めるほど落札価格が上がり、利回りが下がるため、誰も購入しなくなります。つまり、市場原理によって自動的にバランスが保たれる設計になっています。 まとめ 今回のAMAでは、Term Financeが採用する固定金利オークションモデルの仕組みや、既存のDeFiレンディングとの違い、$TERMトークンの役割、そして今後の開発ロードマップについて詳しく共有されました。 Termは、オークション形式で貸し手と借り手をマッチングすることで一定期間内における変動金利による不確実性を解消しています。これにより、双方が金利変動の影響を受けずに安定した取引を行うことができます。すべての入札・清算プロセスはスマートコントラクトによって自動実行され、透明性と安全性を兼ね備えた設計となっています。 また、Plasmaとの連携を通じてWeb2的な金融体験をWeb3環境に取り入れる取り組みが進んでおり、今後リリース予定のTerm V2では、ユニバーサルルーターとインテントベースモデルの導入によって操作性と効率性の向上が図られています。これらのアップデートにより、DeFiレンディングをより多様な層が利用しやすくなることが期待されています。 関連リンク Term Finance Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge Website | X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:MARU X (Twitter)














