AT-Field搭載ブロックチェーンゲーム「ChainColosseumPhoenix」AMA内容まとめ

2023/12/15・

boarding bridge

AT-Field搭載ブロックチェーンゲーム「ChainColosseumPhoenix」AMA内容まとめ

現在、ベータ版テストが行われローンチを間近に控える注目のブロックチェーンゲーム「Chain Colosseum Phoenix(通称チェンコロ)」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。

今回のAMAでは、ChainColosseumPhoenixの参入コストや流動性に関する詳細、将来的なビジョンや試みについてお話しを伺いました。

以下はAMAの内容を要約したものです。

目次

イベント概要

日時:2023年12月5日(火)22:00 JST

場所:bb Discord AMA-Voice/Chat

Giveaway:Openβ召喚の書 ×10名

スピーカー

(敬称略)

AMAの内容

kotaroさんと他スピーカーとの間柄について教えてください

arataさんにクリプトを詳しく教えてもらいました。当時はブロックチェーン上ではなくMetaMaskにお金が入ってると思っていたレベルでしたが、分散型取引所の仕組みや流動性について教えてもらいました。それが今から約3年前の話です。

僕がブロックチェーンのシステム開発会社を設立する際、西新宿のオフィスに引っ越したのですが、arataさんが横のビルにいました。ご近所さんなのでよく会っていましたが、お互い契約更新タイミングが重なり、一緒に引っ越すことになりました。それが今のCrypto Lounge GOXの8階で、現在はオフィスをシェアしています。

ADMENさんは当時から強いインフルエンサーでした。そしてADMENさんも去年の 11 月にCryptoTimesに参画したという流れです。

Crypto Lounge GOX | X

ChainColosseumPhoenixはどのようなゲームですか?

基本はSTEPNライクです。STEPNのゲーム性があれだけスケールしたのが衝撃的でした。

ブロックチェーンゲームの先駆けとなったAxie Infinityがブームを巻き起こし大きな収益を上げたことで、他のゲーム開発者や大手VCも参入しました。グローバルで100以上のプロジェクトが出てきたかと思いますが、それによりユーザーや資金が分散しました。相場的にもピークを終えた印象で、正直もうAxie Infinityを超えることはないだろうと思っていました。

そのような中、突如現れたSTEPNが怒涛の勢いで成長しました。たった 6 か月で 400万人を集め、 1日8億円ほどの利益を上げていました。一方で開発費用を見積もってみると、どう考えても1億円かかりません。バージョンアップや運用を除き、初期のリリースまでであれば3000万円程度ではないかと思います。

これにインスパイアされ、他にもさまざまなブロックチェーンゲームが登場しました。僕自身もその影響を受け、チェンコロはSTEPNの良い要素を取り入れたゲームとなっています。

Overview | ChainColosseumPhoenix Whitepaper

ゲームシステムの発想や要素について教えて下さい

STEPNを模倣したMove to Earnのプロダクトもいくつか出てきましたが、同じことをやるつもりはありませんでした。そこで、ドラゴンクエストのようにバトルを行うRPGにしたら面白いのではないかという話になりました。最初はパーティー制にするつもりでしたが、よりシンプルさを追求して一対一の形になりました。

STEPNと同じようにヒーローを集めてエナジーを増やすことで対戦可能で、敵を倒すと報酬を得ることが出来ます。STEPNの靴のように、NFTをミントして売ることも可能です。また敵を倒すと宝箱も手に入り、その中のアイテムは売却するかゲームで使用するかを選択することができます。他の要素としては、ダブルアップチャレンジなどもあります。

チェンコロではAxie InfinityやSTEPNを参考にしつつ、NFTのインフレを防ぐことに注力しています。さらに10個程度の新しい機能も取り入れました。

About | ChainColosseumPhoenix

初期参入コストや利益について教えて下さい

STEPNが流行った大きな理由の一つは、純粋に儲かったからです。

これはつまり、楽しいゲームを作るより儲かるゲームを作れば楽しくなることを意味します。この利益部分にはいくつかの要素がありますが、一つには初期参入コストが重要です。

例えば1ヶ月で原資回収可能なゲームだとしても、その初期参入コストが10ドルの場合、1ヶ月で10ドルしか稼げません。月利 100%は凄まじいですが、初期投資が低いと金額ベースで利益も上がりません。

STEPNに火が付く前の参入コストに着目すると、Axie Infinityではおよそ10万円でした。STEPNでは靴が一足約3万円、3足で始める人が多かったため、やはり初期参入コストは10万円くらいでした。

チェンコロを構想した時、やはり3 体のヒーローを揃えて 10万円ほどで考えていました。仮に初期投資を10万円だとすれば、月利100%で毎月10万円の利益です。それくらいないとおそらく稼げるという印象がつかないでしょう。

NFTなどのアセットを安くし過ぎると、APR(利回り)は悪くなくとも、金額ベースで収益性が減ります。複数のアカウントで運用することもできますが、ほとんどの人はそこまでの時間や体力もありません。やはり初期参入コストは10万円くらいである必要があるかと考えています。

より長くエコシステムを持続させるための計画はありますか?

僕の感覚では、STEPNもAxie Infinityもおよそ月利80%ほどでした。これくらいだとインパクトがあります。しかしSTEPNでさえ、大きなブームは 6 ヶ月くらいしか持っていません。この6ヶ月を凝縮すると何が起こるかといえば、勝つ人と負ける人の差が激しくなります。つまり最後の方に来た人が一気にババを引くことになります。そのため1ヶ月で回収ではなく、2〜4ヶ月かけての回収が理想かと考えています。4ヶ月回収でさえ月利25%、年間なら300%です。このような金融商品はありませんが、僕も含めてブロックチェーンゲームのプレイヤーは高い利回りを求めています。

ここでのポイントは流動性だと考えています。流動性が1ヶ月で枯渇しそうなのに3ヶ月回収となれば、ゲームをする意味がありません。そこでチェンコロの場合は、売上の100%を流動性に入れることにしています。12/4の時点で4億円、最終的な目標は10億円です。それだけ大きい報酬プールが目の前にあれば安心できるのではないでしょうか。これなら4ヶ月回収だとしても 3 ヶ月時点で辞める人はほぼいないと思います。

しかし流動性が枯渇すれば終了ではなく、それまでの期間に新規ユーザーを取り入れることが重要です。これはグローバルマーケティングで日本以外に展開する猶予期間とも言えます。これを短期間にするのはハイリスクハイリターンです。長ければ長いほど猶予期間が長くなり、一時的なAPRが下がっても、システムが長く続くほどプレイヤーにとっても運営にとってもプラスになります。

長期的にエコシステムを持続させるためには、APRのバランスが重要です。

初期流動性価格 | ChainColosseumPhoenix

テスト版では稼ぐことができますか?

最初からトークンを稼げるようにしようとしましたが、他社のゲームでバグが多発しているのを見たため、一旦クローズドのベータテストを挟むことにしました。クローズドベータでは稼ぐことはできませんが、Xで募集したところ、350名ほどの応募がありました。そこから50名を選別し、バグを修正しているところです。

オープンベータテストも予定しています。クローズドベータで致命的なバグが出なければ近いうちに出せると思います。

クローズドベータテストに参加した方のメリットとして、バグバウンティを実施し、合計5万$OASの報酬を用意しています。致命的な発見には1万$OAS、他にもティアを設けて$OASを支払う仕組みを設けています。

運用するヒーローの数と利益の相関性について詳しく教えてください

ヒーローを複数で運用していた場合は利益率も高くなります。これは宝箱を獲得しやすくなるためです。ヒーローを複数持ってる人の方が稼げるのは間違いないかと思います。

4ヶ月での回収という設定に関しては、コストが関連しています。NFTをミントするコストは、コモン×コモンのケースで300 CCPです。つまり300CCPが新しいヒーローの価値ということになります。この300 CCPを4か月で回収可能になる計算です。しかしChain Colosseumの場合、レベル10まで上げないとミント出来ないようになっています。1体のヒーローをレベル 10まで上げるコストは40 CCPで、ミントには2体必要なため、合計で380 CCPとなります。この380 CCPを4か月で獲得出来るようにすれば、月利25%のパラメーター設定が可能です。

実際のところ、トークンの価格は上がっていくことが想定されます。これが全てUSDCなどのステーブルなら今の計算で問題ないのですが、開始から数ヶ月後には変動している可能性もあります。とはいえ、深いトークンの流動性を確保しているため、価格は上がりにくく下がりにくいです。基本はなだらかに上がっていく想定です。おそらく初期の時点で月利 25%の4ヶ月回収に設定しても、実際は3ヶ月程度かもしれません。このあたりは、ベータ版で実際の数字を見て調整するつもりです。こうしたテストをリアルマネーでやりたいため、今回のベータテストで20万ドルの流動性を入れることに決めました。

Heroes | ChainColosseumPhoenix Whitepaper

ベータ版ではどれくらい稼げますか?

ベータ版ではそんなに稼げません。簡単に計算してみましょう。

現在販売されているNFTは5880個です。他にエアドロップなどもありますが、多く見積もってもベータ版召喚書は7000個ほどです。そして20万ドルの流動性のうち、実際に価値を持つ半分の10万ドルを7000人で割る計算になります。するとベータ版召喚書の1個あたりの価格は14ドルになります。

つまりこのベータ版では初期コストが14ドルのゲームとなっています。あとは前述した初期コストと利益の話の通りです。APRは本番同様にしますが、あくまでもテストのため初期設定はこのような設定にしました。それでも原資回収は3か月ほどで出来るように設計しているため、ヒーロー30体なら14*30=428で 、6万円程度にはなると思います。ただし人によって原資回収までの期間は異なります。

今回は本番の20分の1程度の規模です。本番はこの20倍であると考えていただければと思います。今回のベータテストで最適解を見つけることができれば、本リリース時に効率よく利益を取れるのではないでしょうか。

ベータ版ユーザーの日本人の割合はどれくらいですか?

およそ9割くらいかと思います。海外ユーザーもいると思いますが、香港、フィリピンだと思います。

海外ユーザーの獲得やグローバル展開は計画してますか?

グローバルへの注力に関してよく聞かれますが、今は国内にフォーカスするつもりです。リソースも限られているため、中途半端にグローバルに目を向けると日本がおろそかになります。またグローバルと言っても、ヨーロッパからアジアまで多くの国があるため、日本一国に対してグローバルを一括りに考えるのはあまりにも乱暴です。

まずは日本で大きな認知を獲得し、そこから香港やフィリピンといったアジア圏に進出していきます。現実的に一つずつしっかりやっていこうと思います。

以前の同名のプロジェクトとの関係を教えてください

そちらは別の人が作っており、僕の方はエコシステムを担当していました。大枠は現在のチェンコロと変わりませんが、いわゆるトークンインフレモデルでした。そこでの課題を踏まえ、Chain Colosseumという名前をあえて引き継ぎ、現在に至ります。

エコノミクスの設計では、実際に走らせてみないと見えてこない課題もあります。そうした知見があるのは、僕にとっては大きなプラスだと思っています。批判的な意見もあると思いますが、これを解消するには結果を出すということがすべてだと思っています。

MetamMaskやRabbyウォレットは使用できますか?

ベータ版ではMetaMaskによる接続が可能です。本番はWeb3Authのような、GoogleのアカウントやXアカウントを元にウォレットが生成される仕組みを採用し、ウォレットアプリを持っていない初心者でも自動的にウォレットが生成されるようにする予定です。

Oasysチェーンを選択したのはなぜですか?

まずイーサリアムはガス代が高いためゲームには向きません。ゲームといえばBSCやAvalanche、Polygonあたりの印象が強いですが、これらグローバルで採用の多いチェーンにはすでに無数のゲームが存在し、エコシステムが成熟しつつあります。

開発を行う上では、ブロックチェーン側の財団との協力が非常に大事です。インフラチームとの距離が近いことでサポートも手厚く、認知拡大の相乗効果も高まります。日本発のOasysならば、日本語でコミュニケーションも取りやすいです。さらにOasysには、スクウェア・エニックスやバンダイナムコ、SEGA、Ubisoftといった大手が参画していることも魅力です。

Oasys上で成功事例を出すことができれば、さらなる企業の参入が見込めます。そうしてエコシステムが拡大されると、チェンコロに限らず、DeFiVerse上のGaming DEXをはじめとしたdApps全てにおいて収益性が高くなります。

最終的にはDeFiVerseの収益で、間接的にチェンコロのCCPトークンを買い戻す仕様にしたいと思っています。チェンコロを起点にOasysエコシステムを盛り上げ、大手を誘致してチェンコロにもさらなる効果が上がるというところまで持っていきたいです。

DeFiVerse | PR TIMES

Oasys財団からどのような支援を受けていますか?

正式にグラントを受けています。出資の場合はリターンが必要ですが、グラントは助成金のため出資よりも難しいと考えています。

こうした協力が得られることは非常に大きく、やはりこれは黎明期にあるOasysならではのメリットです。

他ゲームに与える影響について教えてください

0円で支度したNFTやトークンを売って運営が利益を出す構造は許されないと思います。チェンコロを成功させることで、売上の100%を流動性として入れることを常識にしていきたいです。そうなれば、今後のブロックチェーンゲームはよりユーザーファーストになると思います。

もし仮に数十人規模のチームであるチェンコロが10億円の流動性を作れたなら、開発費にその10倍かける大企業は100億円の流動性プールを作れると思っています。そうなるとすごく燃えてきます。僕もそんなブロックチェーンゲームをやってみたいです。

運営の収益はどこであげますか?

まず開発費は全て手出しで行っており、チェンコロの事業収益はミントとマーケットプレイスの手数料です。チェンコロでは手数料を9%とし、このうち3%はユーザー向けのジャックポットの原資に充てます。

これはSTEPNを参考にしており、冒頭で話したSTEPN運営の1日8億円の利益というのも手数料による収益です。利益を取らないつもりはなく、ゲームが流行れば十分に利益は出せます。100%の流動性提供は、損して得とれといった感じです。

ゲームに関連する他の構想はありますか?

STEPNのようなMove to Earnになりますが、歩いていると敵が出現し、それを倒して報酬を得るドラクエウォークのようにしても面白いかと思っています。例えばYuliverseとコラボして、Yuliverseで歩くことでチェンコロの敵が出てきて倒すというようなイメージです。歩いてYuliverseで稼ぎながら、チェンコロでも稼ぐことができます。いっそのこと、Move to Earnアプリを1つのプラットフォームに集約して、同時に稼ぐことが出来たら面白そうです。

Yuliverse | X

ガバナンストークンはありますか?

はい、あります。当初はガバナンストークンを発行するつもりはありませんでしたが、よく考えた末に必要という結論に至りました。

ガバナンストークンに関しては流動性を入れるつもりはなく、CEXへの上場を果たしたいです。上場することでグローバルでの認知度が上がります。前例としてBIG TIMEのトークンの高騰を見ていますし、やはりCEX上場は外せません。

その反面、売られるだけのガバナンストークが数多く存在するのも事実です。買う人もおらず、価格は下がり続けてしまいます。乱暴にマーケティングを行いパンプしようとしても、本質的には全く買う理由がありません。

トークンの買い圧力を生むには裏付けを作る必要があるため、チェンコロのガバナンストークンには強力なユーティリティをつける予定です。考えてはいますが、今は言えません。

Discordは作らないのですか?

僕個人としては、Discordは作らないほうが良いと考えています。ゲームが始まる前には色んなファンダがあって盛り上がりますが、ゲームが始まると さまざまな要素の中で当然勝ったり負けたりする人が出てきます。流石に全員が勝つのは難しく、中にはヘイトを持った人たちが書き込みます。FUDを書き込まれることもあり、収集がつかなくなる可能性があるため、諸刃の剣です。

そもそもコミュニティは作るよりも勝手に出来るほうが良いと考えています。ゲームが盛り上がれば、各コミュニティで自ずとチャンネルができるはずです。

NFTセールのGenesis 3について教えてください

現状5880個ほどNFTが売れており、続いてGenesis 3という形で上限1万個までの販売を行う予定です。ベータテストの状況にもよりますが、12 月中には販売できるよう準備を進めています。そのため、現在高額で出品されている二次流通のNFTを買う必要は必要はないと思ってます。

Genesis 3ではクレジットカードで購入できるようにします。およそ4000個の販売となりますが、1ヶ月かからず売り切れるようなファンダを用意しています。また、現状すでに4億円の流動性プールがあるため、それなりに楽しめるかと思います。

Chain Colosseumのゲームシステムについて教えてください

個人的には、ゲーム部分だけでなく、裏側のDeFiやエコシステム、トークンアロケーションを大事にしています。フロント部分のゲームは面白いに越したことはないものの、本質ではありません。

ゲーム性に関しては、自分でプレイしても結構難しいと感じています。敵を倒したり連勝したりする難易度は高めですが、勝てない設計にはしてないため、ちゃんとパラメーターを振って戦略を組み立てれば勝てるようになっています。適当にプレイすると勝率が悪くなってしまいますが、カジノのようにお金を賭けている訳ではなく、戦うたびにトークン消費してるわけではないため、大きく損をすることはありません。うまく戦えば効率よく稼ぐことができます。

モンスターと戦う時には先行・後攻を決めるコイントスがあり、先行の方が勝率が高くなります。その後三択での技選択もあり、こうした運の要素によっても左右されます。

Heroes | ChainColosseumPhoenix Whitepaper

まとめ

今回のAMAでは、現在のGameFiの課題であるエコシステムの持続性が大きな焦点となりました。チェンコロではNFTセールの売上の100%を流動性プールに入れることを明言しており、これは比類のない取り組みとして期待されます。

DiscordのAMAチャットでは参加者から合計2200件以上のコメントが集まり、ユーザーからの期待の高さがうかがえました。直近でもベータテストやNFTセールなど、本リリースに向けて多くのイベントが用意されています。

今後のアナウンスやアップデートはプロジェクトの公式ソーシャルメディアをご確認ください。

関連リンク

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