Binanceが独自チェーンBinance Chain と Binance DEXのテストネットをローンチ

2019/02/20・

Shota

Binanceが独自チェーンBinance Chain と Binance DEXのテストネットをローンチ

CEOであるCZ氏(@cz_binance)によりローンチが間近とされていたBinance ChainとBinance DEX(@binance_dex)のテストネットのローンチが2月21日についに行われました。

Binance DEXとは、Binanceが独自に開発するブロックチェーンであるBinance Chain上の分散型取引所を指します。

詳細は以下の記事にまとめていますので、下記記事を参照ください

Binance DEXの特徴

UI・UXに関して

Binance DEXのUIは上記のようなイメージになっており、CZ氏が以前から言及しているように、Binance.comのUIと比較しても遜色のないデザインとなっています。

その他、注文画面などの細かなUIを見ても、Binance.comと同様の形となっていることがわかります。

買い(売り)注文に関して、注文のオプションがDEXではLimit Order(指値)での注文のみとなっている点などで多少の違いが散見されましたが、基本はほぼ同じようなUI・UXとなっています。

通貨ペア部分に注目

通貨ペアの部分に注目すると、BNB以外の銘柄にはすべて『~~~.B』というように末尾に.Bがついています。

BinanceのGitHubのドキュメントを確認すると、これに関して

For example, on the Binance Chain testnet, you can see BTC.B, which is a pegged (tethered) token for the real BTC running on Bitcoin network. BTC.B runs on Binance Chain, and cannot be directly transferred/deposited/withdrawed to Bitcoin network directly (coming soon).

When the real mainnet comes in, these pegged tokens can be deposited back to Binance.com. For example, when you withdraw BTC.B or Bitcoin BTC from Binance.com accounts, you would have a choice to withdraw it as the Bitcoin BTC or Binance Chain BTC.B. So can be the case for other coins, especially the ERC20 ones.

と記載されており、Bitcoinであれば、実際のBitcoinと価格がペッグされたBinance Chain上のトークンであることを示しています。

また、トップページのTransfer Assetという項目には、将来的にBinance DEX上のウォレットアドレスにBNB及びその他の仮想通貨資産を送金することで、Binance Chain上で資産を保管することができるようになると記載されています

なお、テストネット上のアドレスに直接、これらの通貨を送金することはできず、資産を失う恐れがありますので注意してください。

Binance DEXのブロックエクスプローラ

こちらや上記の画像から確認できるように、Binance Chainでは毎秒ブロックが生成されていることがわかると思います。

これは、Binance DEXの一つの特徴である『Instant Confirmation (Finality)』と呼ばれるものであり、DEX上で起きたトランザクションは即座に承認され確実なものとなります。

Binance DEX上でのトークン発行

前回の紹介記事でも触れた、DEX上でトークンを発行することのできる機能に関してですが、こちらはまだ実装されていないようです。

Binance DEXで実際に取引を行う方法

Binance DEXで取引を始める方法を簡単に解説します。

今回はテストネットなので、自身の資産を失ってしまう恐れはありませんが、Keystoreファイルやそのほかのキーなどはしっかりと保管するようにしておきましょう。

ウォレットの作成

Binance DEXのトップページ中央(或いは右上)から、『Create (a) Wallet』ボタンをクリックし次に進みます。

ウォレットのパスワードを設定します。

この際、パスワードは『8桁以上』・『大文字小文字の両方』・『記号』を含むというすべての条件を満たしている必要がありますので、注意してください。

イメージ水色の枠にパスワードを入力し、チェックボックスにチェックを入れ、『Download Keystore File』を押して次に進みます。

すると、Keystoreファイルをダウンロードします、という確認が表示されますので、そのまま『Continue』を押します。

ダウンロードされたKeystoreファイルは、テストネットで自分のウォレットにアクセスするために必要になりますので、大切に保管しましょう。

続いて、Keystoreファイルのアップロード以外の方法でログインするための情報が表示されます。

イメージの水色ボックス部分に、『24のフレーズ』、その右下をクリックすることで『プライベートキー』が表示されますので、こちらは無くさない場所にメモを取っておきましょう。

メモを取り終わったら、右下の『Continue』からさらに次に進むことができます。

これらが完了すると、ウォレットの作成は完了です。

続いて、先ほどダウンロードしたファイルを利用してログインを行うことで、作成したテストネット上のウォレットにアクセスすることができます。

ログイン時に、上記イメージのような画面が表示されますので、先ほどダウンロードした『Keystoreファイル』のアップロードを行いパスワードを入力、完了後『Unlock Wallet Now』をクリックすることで、すべての操作は完了します。

また、Binanceのアカウントを保有している方は、画面トップページからテストネット用のBNBを受け取ることもできます。テストネット用のBNBを送金する際は、Binanceアカウントに1BNBを保有しておく必要があります。

BNBの価格も上昇

今回のBinance Chain , Binance DEXのテストネット発表を受けて、Binanceの独自トークン BNB の価格にも影響が出ています。

記事執筆現在、$11.22で取引がされており、前日比で16.07%高となっています。Binance ChainやBinance DEXの期待の現れとも言えるでしょう。

まとめ

テストネットがリリースされたBinance Chain , Binance DEXの情報をできる限り網羅的にまとめてみました!

予告通り、BinanceとUI・UXに違いを感じさせないようなデザインとなっており、今後のリリースにも十分期待できそうですね。

Binance Chain上の資産とその辺りのインターオペラビリティ・仕組みに関しては、詳細が発表され次第追記できればと思います。

参照:Binance Academy
Binance DEX
Binance Chain Docs

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks