レイヤー2「ZKsync」、仮想通貨$ZKのエアドロップを発表
Crypto Times 編集部
イーサリアムのレイヤー2プロジェクトZKsyncがプロトコルトークン$ZKのエアドロップを発表しました
Introducing the ZK Token
Checker → https://t.co/O2UonCvfzi
Announcement → https://t.co/hjgI14PHoi
Docs → https://t.co/taWBoCnfbcIt’s time to put the ZK token into the hands of the community. It’s your turn to govern ZKsync’s future. pic.twitter.com/VD3fZgH5bf
— ZK Nation (@TheZKNation) June 11, 2024
エアドロップの詳細
1アドレスあたり最大100,000$ZKとされる今回のエアドロップでは、総発行数の3分の2がコミュニティに配布されます。
総供給量の17.5%は1回目のエアドロップイベントで配布予定となっており対象は695,232ウォレットとなっています。
今回のエアドロップの対象は下記です。
- ユーザー(89%):ZKsync上で取引を行い、活動の閾値を満たしたZKsyncユーザー
- 貢献者(11%):個人、開発者、研究者、コミュニティ、企業で、ZKsync上での活動に関係なく、開発、擁護、教育を通じてZKsyncエコシステムとプロトコルに貢献したユーザー
2024年3月24日9時時点での、ZKsync EraとZKsync Liteのアクティビティのスナップショットに基づき、下記の採点基準によりポイント制でエアドロップの参加資格と割り当てが決定されたとしています。
「利用」に関する配分方法
- ZKsync EraとZKsync Liteで取引されたことのあるすべてのアドレスを、ZKsyncエコシステムの探索に時間を費やした人々を特定する資格基準と照らし合わせる
- ウォレットの適格性を決定した後、ZKsync Eraにブリッジされた仮想通貨に基づき割り当てが*計算*ZKsync Eraにある資産(ウォレットとDeFiにある資産)と、それらの資産がZKsync Eraにあった期間に基づいて、アドレスの割り当てを調整
- 下記要件を満たしたらポイントが乗算
– ZKsyncネイティブのNFTを所有
– ZKsyncネイティブのERC20トークンを保有
– スマート・コントラクト・ウォレットを使ったZKsync Eraのネイティブ・アカウント抽象化の実験
– 他のETHコミュニティから過去のエアドロップを受け取り、保持
– 人気のETHメインネットのスマートコントラクトで取引し、新しいユースケースやDappsを探求
上記の段階でアドレスは最低450$ZKの要件を満たす必要があり、これに満たないウォレットは対象外となっています。これらの過程を経た後、シビル検出が行われ対象者と配布数が決定されました。
エアドロップ配布割合のうち11%は、ZKsyncの成功に直接的または間接的に貢献したGithubレポの貢献者やZKsyncコミュニティMOD、ZK Credo翻訳者、ZKクエスト参加者、イベント参加者エコシステムとプロトコルに貢献した個人や開発者、研究者、コミュニティ、企業などに割り当てられたとしています。
$ZKは公式サイト(https://claim.zknation.io/)にて2025年1月3日まで請求可能となっています。
ZKsyncとは
ZKsyncは、zk-Rollupを利用した支払いやトークンスワップなどに特化したプラットフォーム「zkSync Lite」と、同じくzk-Rollup利用したレイヤー2チェーンで主力プロダクトである「zkSync Era」を手掛けるプロジェクトです。
ZKsyncはMatter Labsによって開発が進められており、同チームはこれまでにAndreessen Horowitz (a16z)などの著名VCより700億円以上の資金調達を実施しています。
zkSync EraのTVL(Total Value Locked)は*約1,280億円で、レイヤー2チェーンとしてトップ10に入っています。*L2Beat参照
ZKsyncエコシステムの注目プロジェクト
zkSyncにはDeFi、NFT、Web3ゲームなど様々な分野のプロジェクトが参入しており、今後さらにエコシステムの拡大が予想されます。
DeFi分野としてはダイナミックな流動性の管理を可能とするDEXの「Maverick Protocol」や、同じくDEXで現在zkSync EraのTVLトップを誇る「SyncSwap」などが同チェーンで展開されています。
Web3ゲームやNFT分野の注目プロジェクトとしては「zkCandy」が挙げられます。
zkCandyはゲームに特化したzkSyncベースのL2ハイパーチェーンで、zkSyncとゲーム開発会社iCandy Interactiveが合同出資して設立された企業/プロジェクトです。
プロジェクトの全貌は未だ明かされていないものの、400のゲームポートフォリオを持つ東南アジア最大の企業であるiCandyの豊富な経験と実績を元にzkSync上で大きなWeb3ゲームのナラティブが作られる可能性があり、水面下で大きな注目を集めています。
先日実施されたAMAイベントによると、テストネットのローンチとともに「Sugar Rush」と呼ばれるコミュニティ主導のNFT ミントゲームがzkCandyで公開予定となっています。左記は期間内にコレクションにある8つのNFTすべてをミントしなければならない仕様となっており、全てをミントできた場合メインネット開始後に報酬を受け取れるといいます。
関連:ゲーム特化のzkSyncハイパーチェーン「zkCandy」AMAレポート
今年3月に行われたイーサリアムの Dencunアップグレードにより、レイヤー2のガス代(手数料)が大幅に削減されるなど、現在レイヤー2分野は一般のクリプトユーザーや開発者、事業者から大きな注目を集めており、その中で主要プロジェクトとしてのポジションを獲得するポテンシャルを秘めているzkSyncに今後も期待が寄せられます。
記事ソース:blog.zknation.io