Tetherのペッグが外れるにつれビットコインが急騰、Bitfinex入金停止騒動が原因か

2018/10/16・

Yuya

Tetherのペッグが外れるにつれビットコインが急騰、Bitfinex入金停止騒動が原因か

15日14時20分(日本時間)から16時ごろにかけて、ビットコイン(BTC)の価格が約650ドルほど急上昇しました。

一方、おおよそ同じ時間帯で、常に1ドルあたりの価格を保ち続けるステーブルコイン・テザー(Tether)のペグが外れ、ピーク時で0.945ドルあたり(CoinMarketCapより)まで下降しました。

BTCの価格はだいたいの取引所で6300ドルあたりから最大6950ドルまで上昇したのに対し、同通貨の取引高で2位に位置するBitfinexでは7600ドルにまで急騰しました。

Bitfinex’edツイッターより

Bitfinexは今月11日から一部顧客に対し入金を停止しており、同取引所内でBTCの価格が高騰すると同時に、入金停止はより強固な入金システムを実装するためのプロセスであると発表しました。同取引所は、今月16日までには入金停止を解除するとしています。

今回のBTC急騰・テザー下降の原因に関しては様々な推測が立っており、以下の2つが特に有力とされています。

  1. 提携先銀行とのトラブルが噂されているBitfinexでテザーのペグが崩れるにつれ、テザーの売却およびBTCや他通貨の購入量が急増した。
  2. BTC-USDT市場操作論。John Griffin米テキサス大教授の調査によると、BTCの価格が一定量低下すると、テザーの大量売却を通してBTC価格を補正するパターンが見られるという。

17年3月〜18年3月を対象にしたGriffin氏の研究結果が現在にも当てはまるかは決定的ではない一方、他取引所と比べ1000ドル近くものプレミアム(上乗せ価格)が発生したBitfinexでのBTC買いラッシュがBTC・テザー2通貨の価格変動に大きな影響を与えた可能性はとても高いと考えられます。

Bitfinexは同取引所内での米ドルペアは全てフィアットのUSDを使用しているとし、ユーザーの資産はUSDTに特別指定しない限りはフィアットUSDであると発表しています。

同取引所での現在のBTC/USD価格は未だ他取引所より200~300ドルほど高い6950ドル(日本時間20時半)となっています。

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