BitMEX(ビットメックス)は追証なし!証拠金維持率やゼロカットシステムを徹底解説
さっちゃん
- BitMEX(ビットメックス)は追証がないの?
- ゼロカットシステムって?
- 証拠金維持率はどう見たらいいの?
BitMEXでレバレッジ取引をしてみたいけど、追証や証拠金維持率について不安という方もいるかもしれません。
BitMEXでは、追証が発生しない仕組みづくりをしていますが、こちらのページではその仕組みや、証拠金維持率、注意点などをまとめてご紹介します。
これさえ読んでおけば、BitMEXの追証についてよく理解でき、安心して取引できるようになります!
BitMEXで取引をするリスクをきちんと理解するためにも、証拠金維持率などについてよく理解しておいてくださいね。
目次
BitMEX(ビットメックス)に追証はない!その仕組みを徹底解説!
BitMEXでは追証がなく、ユーザーが自己資産を超えて、借金を背負うリスクがありません。
では、どのような仕組みで追証を回避しているのでしょうか。
ここでは、BitMEXで追証が発生しない仕組みについて解説していきます。
- BitMEXの追証が無い仕組み一覧
独自の自動レバレッジ解消対策をしている
巨額のポジションが積み上がっている段階で、相場が急変した場合、ユーザーが巨額の損失を被ってしまいます。
このような際に、ロスカットで全ての清算できない場合、他のトレーダーのレバレッジを解消することで追証を発生させないよう辻褄合わせをすることがあります。
BitMEXでは、レバレッジ取引の自動解消ができるだけ発生しないように、巨大なポジションのレバレッジを下げたり、積立基金を利用するなどの対策をしています。
- OKExでは他のトレーダーから18%の利益を回収
- 過去に香港を拠点とする取引所OKExでは、自動解消するシステムも搭載しておらず、損失を補填するために含み益を持っている他のユーザーから18%の利益を回収することで損失の補填を行なったことがあります。
追証補填用の積み立て金、ゼロカットシステムがある
BitMEXでは、急激な価格変動によってユーザーが損失を抱えてしまっても、BitMEXが損失分を代わりに補填してくれるゼロカットシステムを搭載しています。
補填用の資金は、BitMEXが毎日積み立てており、補填してくれる金額がどの程度あるかは、画面上の契約から、「保険基金」を選択すると、毎日の補填金が確認可能です。
1月20日の保険基金の積み立てを見ると、33,771BTCという巨額な金額が備えられているため、安心して取引できますね。
スリップページが起きにくい
追証が発生する原因の一つとして、注文した時の価格と、実際に注文が約定した時の価格にズレが発生する、スリップページという現象があります。
想定していた購入価格よりも、不利な価格で注文が通ってしまったことで、ロスカットまで突き抜けてしまうと思い通りに取引することができません。
これは、取引量や注文量が少ない取引所で発生しやすいのですが、BitMEXの取引高はかなり高いため、大きなスリップページは起きにくいといえます。
- スリップページの追加補足
- 例えば1BTC=99万5千円の時に、成行で注文をいれようとしたところ、注文を入れた瞬間価格が99万7千円に値上がりし、約定したとします。この間の2千円のズレがスリップページです。
ロスカットのタイミングは!?BitMEX(ビットメックス)の証拠金維持率を徹底解説!
BitMEXで追証が発生しない仕組みについては理解できたと思いますが、ロスカットが発生する証拠金維持率のラインはどの辺りにあるのでしょうか。
ここでは、BitMEXの証拠金維持率の確認・計算方法や、他の取引所との比較をご紹介します。
証拠金維持率は、保有しているポジション量によって変わる
保有ポジション | 必要証拠金 | 証拠金維持率 |
---|---|---|
200BTC | 1%(100倍) | 0.5%(50%) |
300BTC | 1.5%(66倍) | 1%(66%) |
400BTC | 2%(50倍) | 1.5%(75%) |
500BTC | 2.5%(40倍) | 2%(80%) |
+100BTC毎 | +0.5%上昇 | +0.5%上昇 |
BitMEXの証拠金維持率は、保有しているポジション量によって変わってきます。
例えば200BTC未満であれば、証拠金の50%を切ってしまうとロスカットされます。
以降100BTC追加される毎に、証拠金維持率は0.5%増加されていく仕組みです。
とはいえ、200BTCを超える取引をする人は限られているため、基本的には証拠金維持率50%と覚えておきましょう。
- 証拠金維持率の考え方
- 例えば、レバレッジ最大100倍で100万円のポジションを持っている場合、1万円が証拠金100%の状態になります。10万円持って入れば1000%で、5千円以下になると証拠金維持率の50%を下回り、ロスカットされてしまうことになります。
損益計算ツールの 「清算価格」からロスカットの予測が立てられる
ロスカットがいつ発生するのか計算したい場合は、BitMEXの損益計算ツールで確認できます。
損益計算ツールは、発注画面横の電卓マークをクリックすることで表示されます。その中から「清算価格」をクリックすると、ロスカットのラインを計算できるツールが表示されます。
上の画像では、1BTCの価格が9,000ドルだった場合に、10倍のレバレッジで10,000ドルの注文を入れた場合、1BTCの価格が8220ドルを切るとロスカットされるということが分かりますね。
- ロングorショート/分離orクロス
- ロングは、買いから入り売ったときの差益を狙う取引方法で、ショートは、売りから入り買い戻した時の差益を狙う取引方法です。
- 分離は設定したレバレッジ倍率で取引する場合で、クロスは保有している資産全てを証拠金にしようすることを表します。
他の取引所との証拠金維持率比較
取引所 | 最大レバレッジ(BTC) | 証拠金維持率(BTC) |
---|---|---|
BitMEX | 100倍 | 50% |
Bybit | 100倍 | 50% |
BitFlyer | 2倍 | 50% |
GMOコイン | 2倍 | 75% |
DMMビットコイン | 2倍 | 80% |
BitMEXの証拠金維持率50%は、他の国内外の仮想通貨取引所と比較して低いことがわかります。
一方GMOやDMMなどの国内取引所は、証拠金維持率を高く設定することでユーザーの損失を留めようとしています。
このように比較すると、BitMEXロスカットも比較的発生しにくいため、長くポジションを保有することができるといえそうですね。
リスクはない!?BitMEX(ビットメックス)の証拠金維持率で意識する3つの注意点をご紹介!
BitMEXの証拠金維持率は、他の取引所と比較しても優れていますが、だからといって無茶な取引をすることは危険です。
レバレッジ取引は、現物取引と比較すると倍率を上げれば上げるほど、損失リスクも増加します。
必ずリスクも理解した上で取引をしましょう。
- BitMEXでの証拠金維持率の注意点一覧
むやめにレバレッジを上げすぎない
BitMEXは高いレバレッジ倍率で取引できることが特徴ですが、むやみに高いレバレッジに設定して取引するのは非常に危険です。
例えば1万円の元手で、100倍のレバレッジをかけて取引をした場合、評価額が99万5千円になった時点でロスカットされてしまい、すぐに資本をなくしてしまいます。
よほど自身がない限り、少ないレバレッジで取引をするようにしましょう。
予め、損切りのタイミングを予測して注文する
BitMEXでレバレッジをかけて取引する場合は、注文を入れる前に予め、どの辺りで損切りするかのライン決めをしておきましょう。
例えば、ロングポジションで100万円の注文を入れる前提で、ロスカットのラインが90万円であれば、93万円になったら損切りするといった感じです。
こうすることで、ロスカットまで粘って損失を抱えてしまう心理をを防ぐことができます。
取引所を過度に信用しすぎない
BitMEXは、強制ロスカットやゼロカットシステムを採用しているため、追証というリスクがない分他の取引所と比較すれば安心してに使えます。
だからといって、取引所を過度に信用しすぎるのは危険です。過去にFXの会社でゼロカットシステムを採用し人を集めていたが、急に資本を出金できなくなるよう事件がありました。
BitMEXでも、必ず大丈夫という保証はないので、資本を大量に預けておかない、定期的に引き出すなどの対策はしておくのがおすすめです。
まとめ
BitMEXの追証が発生しない仕組みや、証拠金維持率についてをまとめて解説してきました。
追証が発生しないというのは、心理的にもかなり安心ですよね。
ゼロカットシステムや証拠金維持率をよく理解して、よりリスクの低いトレードをできるようになりましょう!