雨宮日銀副総裁、リブラに対し規制対応やリスク管理体制確保の必要性を指摘

2019/07/06・

Yuya

雨宮日銀副総裁、リブラに対し規制対応やリスク管理体制確保の必要性を指摘

日銀の雨宮正佳副総裁は今月5日、都内で開かれたセミナーで講演と質疑を行い、フェイスブックの暗号通貨「リブラ」や、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について意見を述べました。

雨宮副総裁はフェイスブックのリブラに関し、詳細な制度は必ずしも十分に理解していないと断った上で、このような決済手段は「流通する前に色々な条件をクリアする必要がある」としました。

同氏は具体例として、リブラは「支払い決済手段としての価値を安定させることが必要であり、技術上の安全性や安定性が十分確保されている必要がある」と指摘しました。

さらに、運営側はマネーロンダリング対策(AML)などの諸規制への対応や、経営の健全性およびリスク管理体制の確保などを徹底する必要があるとし、「責任ある行動が求められる」との見解を示しました。

また、CBDCの発行に関し、同氏は日銀がデジタル通貨を発行する予定は今のところはないとし、CBDCがマイナス金利政策の効果を底上げするという意見も否定しました。

記事ソース: ロイター通信

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